魔神の遊戯

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

魔神の遊戯の評価:

3.63/5点 レビュー 19件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.63pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21〜34 2/2ページ
No.14
(4pt)

未来の記憶に悩まされる。

読んでいる最中は、何故かテンポが悪い気がしていた。未来の村の記憶を持つ男の記憶のままに、陰惨なバラバラ殺人事件が連続で進行していくのだが、ちっとも前に進んでいないような感覚であった。

どうもテンポを悪くさせている要因は、事件の形にあるように思う。ただの連続殺人であるならば、被害者一人につき検証は一度である。しかしこれはバラバラ、で連続。ということは被害者の足が見つかった、頭部が見つかったということが、何度も起こり、その度に事件の検証が逐一行われるわけである。

未来の記憶を読者は辿るわけであるから、起こる内容もある程度は想定できている。それがテンポの悪さからマイナスに働いた。先に進みたいのに進めない感じは否めなかったのである。

しかし、読後にざらっと目を通すだけで、かなり早い段階で事件解決への手がかりが提示されていることには驚いた。最後まで、作者の意図どおり、ぶれずに展開されていることだろう。点から始まり、最後には点に集約されている。謎もすべて消化しているように思う。タイトルも秀逸だ。

ただ、記憶の真相と事件の真相が、つり合いがとれていない気はした。ミスマッチさは意図している部分であるとは思うが、事件の真相の方がどうにも弱い。

それと、動機と犯行の残忍さのアンバランスは気にはなった。
魔神の遊戯 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (文春文庫)より
4167480034
No.13
(4pt)

未来の記憶に悩まされる。

読んでいる最中は、何故かテンポが悪い気がしていた。未来の村の記憶を持つ男の記憶のままに、陰惨なバラバラ殺人事件が連続で進行していくのだが、ちっとも前に進んでいないような感覚であった。

どうもテンポを悪くさせている要因は、事件の形にあるように思う。ただの連続殺人であるならば、被害者一人につき検証は一度である。しかしこれはバラバラ、で連続。ということは被害者の足が見つかった、頭部が見つかったということが、何度も起こり、その度に事件の検証が逐一行われるわけである。

未来の記憶を読者は辿るわけであるから、起こる内容もある程度は想定できている。それがテンポの悪さからマイナスに働いた。先に進みたいのに進めない感じは否めなかったのである。

しかし、読後にざらっと目を通すだけで、かなり早い段階で事件解決への手がかりが提示されていることには驚いた。最後まで、作者の意図どおり、ぶれずに展開されていることだろう。点から始まり、最後には点に集約されている。謎もすべて消化しているように思う。タイトルも秀逸だ。

ただ、記憶の真相と事件の真相が、つり合いがとれていない気はした。ミスマッチさは意図している部分であるとは思うが、事件の真相の方がどうにも弱い。

それと、動機と犯行の残忍さのアンバランスは気にはなった。
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.12
(5pt)

とてつもなく大きなプロット・デザインでできている

2002年8月30日発表。ミタライ・シリーズ21世紀最初の作品。
ミタライ・シリーズは、今ではその登場人物がまるでドラゴン・ボールのように成長し続けていている。考えてみるとそれはとても凄いことだ。島田"World"の中で、全てのキャラクターが人生を生き、成長していく。それは通子の娘ユキちゃんですら、である。
その中でミタライは現在、北欧のウプサラ大学の教授である。これは『眩暈』の中での『脳』の不思議に取り組んだ島田氏の世界が成長していった結果だと思える。本作はその『脳』の不思議さを取り上げた『ネジ式・・・』・『ロシア軍艦・・・』と共通にしてアナザー・ワールドが展開していく。全てが初めから他の作家の数千倍の大きさに設計されたとてつもなく大きなプロット・デザインでできている。ストーリーはその超巨大プロットのある一点からスタートし、本作においては特に過去・現在・未来の意味を時間を止めて思考させる意図も感じられて読了後に初めてプロットの巨大な全体像が見えるという鮮やか仕掛けになっている。
プロットの構築物としての特異さと巨大さに希有にして堅牢な建築物を見るような傑作である。必読!
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.11
(5pt)

とてつもなく大きなプロット・デザインでできている

2002年8月30日発表。ミタライ・シリーズ21世紀最初の作品。
ミタライ・シリーズは、今ではその登場人物がまるでドラゴン・ボールのように成長し続けていている。考えてみるとそれはとても凄いことだ。島田"World"の中で、全てのキャラクターが人生を生き、成長していく。それは通子の娘ユキちゃんですら、である。
その中でミタライは現在、北欧のウプサラ大学の教授である。これは『眩暈』の中での『脳』の不思議に取り組んだ島田氏の世界が成長していった結果だと思える。本作はその『脳』の不思議さを取り上げた『ネジ式・・・』・『ロシア軍艦・・・』と共通にしてアナザー・ワールドが展開していく。全てが初めから他の作家の数千倍の大きさに設計されたとてつもなく大きなプロット・デザインでできている。ストーリーはその超巨大プロットのある一点からスタートし、本作においては特に過去・現在・未来の意味を時間を止めて思考させる意図も感じられて読了後に初めてプロットの巨大な全体像が見えるという鮮やか仕掛けになっている。
プロットの構築物としての特異さと巨大さに希有にして堅牢な建築物を見るような傑作である。必読!
魔神の遊戯 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (文春文庫)より
4167480034
No.10
(5pt)

とてつもなく大きなプロット・デザインでできている

2002年8月30日発表。ミタライ・シリーズ21世紀最初の作品。カバー・デザインを京極夏彦氏がやっている。ミタライ・シリーズは、今ではその登場人物がまるでドラゴン・ボールのように成長し続けていている。考えてみるとそれはとても凄いことだ。島田"World"の中で、全てのキャラクターが人生を生き、成長していく。それは通子の娘ユキちゃんですら、である。その中でミタライは現在、北欧のウプサラ大学の教授である。これは『眩暈』の中での『脳』の不思議に取り組んだ島田氏の世界が成長していった結果だと思える。本作はその『脳』の不思議さを取り上げた『ネジ式・・・』・『ロシア軍艦・・・』と共通にしてアナザー・ワールドが展開していく。全てが初めから他の作家の数千倍の大きさに設計されたとてつもなく大きなプロット・デザインでできている。ストーリーはその超巨大プロットのある一点からスタートし、本作においては特に過去・現在・未来の意味を時間を止めて思考させる意図も感じられて読了後に初めてプロットの巨大な全体像が見えるという鮮やか仕掛けになっている。プロットの構築物としての特異さと巨大さに希有にして堅牢な建築物を見るような傑作である。必読!!
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.9
(3pt)

現実と小説の接点の欠如

 事件は衝撃的だ。そして、物語の作りも、ミステリーの王道を外していないと思う。御手洗潔の登場シーンも、期待を裏切るものではなかった。 ただ、「透明人間の納屋」を読んだ後だったのが、禍したのだろうか。素直に島田荘司の世界に入って行けなかった。あまりにも物語なのだ。脳科学やら、薬がでてくるところは一見、現実と小説の接点にようにも思えたが、どこか説明的で、小説の中に有機的に織り込まれていないように感じてしまった。
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.8
(2pt)

島田作品にしては・・・

島田作品にしては、魅力に欠けていたような気がします。普通の推理諸説ですね、ありがちな。たくさん変な形の死体が出てきて、犯人を捜して、という王道。まあ、普通の推理小説としては、それなりに面白いかも。横溝正史ばりの、普通の推理小説が好きな方にはおすすめです。ただ、私はその普通って言う奴にかなり読み飽きているので、読んでいて退屈でしたね。犯人も「あーこういう風に書いてあるけれど、きっと違うんだろうなー」という感じで手の内が4分の1ほど読んだところで見えてしまいました。「ねじ式」や「ロシア」を読んだあとだったので、特に魅力が無く感じたのでしょう。読む順番って大切ですね…。
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.7
(2pt)

そしてファンはタメイキをついた

島田先生の全作品の7割を読み、御手洗シリーズは100%読んでいる大ファンの私。だめだ~先生、犯人わかっちゃった論理的に推理してわかったわけじゃないんだけど読みながら、あれ?なんか変だな。ん?なんだこれま!まさか!いやまさか…島田先生に限ってそんな事…ああっそうだよっこれ、「あれ」落ちだよ…たぶん…はぁ~すると犯人はこの人だよねあ、ここんとこは異邦の騎士に似てる。ここはあの作品と過去の先生の傑作も次々と思いおこされ…う~ん手抜きとは言わないけれど、義理かななどと余計なことまで考えてしまうありさまファンでなければ純粋に楽しめ、もっと評価も高いと思うけどでも先生、買ったひとのほとんどがファンだと思いますヨ
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.6
(5pt)

「やっぱり奇人がすき」

御手洗潔の活躍する長編。
まずシリーズ未読の方へ。
シリーズ物ゆえ、探偵御手洗の特徴を
事前に知っておいた方がいいと思われます。
長編第一弾「占星術殺人事件」
長編第二弾「斜め屋敷の犯罪」
長編第三弾「異邦の騎士」等々、
どれも本書にもまさる面白さがあり、読んで損なし(読まないと損あり)
勿論、本書も面白さでは引けをとっていません。
そしてシリーズ愛読の方へ。
久しぶりの御手洗長編です。待望の本書、
思わぬところから衝撃を受けるでしょう。嬉しい悲鳴です。
魔神の遊戯 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (文春文庫)より
4167480034
No.5
(5pt)

「やっぱり奇人がすき」

御手洗潔の活躍する長編。
まずシリーズ未読の方へ。
シリーズ物ゆえ、探偵御手洗の特徴を
事前に知っておいた方がいいと思われます。
長編第一弾「占星術殺人事件」
長編第二弾「斜め屋敷の犯罪」
長編第三弾「異邦の騎士」等々、
どれも本書にもまさる面白さがあり、読んで損なし(読まないと損あり)
勿論、本書も面白さでは引けをとっていません。
そしてシリーズ愛読の方へ。
久しぶりの御手洗長編です。待望の本書、
思わぬところから衝撃を受けるでしょう。嬉しい悲鳴です。
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.4
(4pt)

一瞬たりとも目が離せません

小さな村で起こった旧約聖書になぞらえた連続猟奇殺人事件
読んでいる内に背中に寒気が走りましたが夢中になって
4日くらいで読んでしまいました。
海外での御手洗さんの活躍が読めたのはとても嬉しかったのですが
彼独特のキツイ皮肉が気に入っている私としてはもっと堪能したかったです。
ストーリーの方は巧妙な仕掛けで読んでいて思わず”あっ!”と思わされる
箇所が多かったです。他の作家さんの話しを読んでいる時は結構さらっと
読んでしまう事が多いのですが御手洗さんのシリーズはどこにヒントが
隠されているのかが判らないので一文字一文字をじっくり
目で追って読んでいます。
今回の御手洗さんは颯爽と現れて次々と謎を解決しまた風のように
去って行ってしまいましたけど今度は何処で御手洗さんの活躍を読めるのでしょう。楽しみにしています。
魔神の遊戯 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (文春文庫)より
4167480034
No.3
(4pt)

一瞬たりとも目が離せません

小さな村で起こった旧約聖書になぞらえた連続猟奇殺人事件
読んでいる内に背中に寒気が走りましたが夢中になって
4日くらいで読んでしまいました。
海外での御手洗さんの活躍が読めたのはとても嬉しかったのですが
彼独特のキツイ皮肉が気に入っている私としてはもっと堪能したかったです。
ストーリーの方は巧妙な仕掛けで読んでいて思わず”あっ!”と思わされる
箇所が多かったです。他の作家さんの話しを読んでいる時は結構さらっと
読んでしまう事が多いのですが御手洗さんのシリーズはどこにヒントが
隠されているのかが判らないので一文字一文字をじっくり
目で追って読んでいます。
今回の御手洗さんは颯爽と現れて次々と謎を解決しまた風のように
去って行ってしまいましたけど今度は何処で御手洗さんの活躍を読めるのでしょう。楽しみにしています。
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.2
(3pt)

「異邦の騎士」健在!

ひさしぶりに御手洗さんの活躍を読めて、本当にうれしかったです。彼はいつもさっそうと現れる・・・なんてステキな人!まさに「異邦の騎士」!でも・・・私はもっと御手洗さんのキツい皮肉や、さりげない思いやりや、「こいつヤな奴だけど、かなわない」的な感じを味わいたかったですね。そうなるとやっぱり、語り部は石岡さんじゃないとうまくいかないのかしら。今度はどこで御手洗さんの活躍を見られるのかしら。いまからワクワクします。ところで、肝心のミステリの方はというと・・・いまいち釈然としないというか、なんというか・・・(ネタバレになりそうなのでうまくかけないのです)ちょっと御手洗さんのキャラに頼りすぎてるかな、と思いました。シリーズを読んでいる人ならすんなり入ってい㡊'!!ると思いますが、これが始めてという人には、いまいちインパクトが薄いように思います。御手洗さんの(吉敷さんも)魅力もさることながら、それ以上にミステリとしての魅力満載!という島田さんの作品が大好きです。読み出したらとまらない!という感じの作品を期待してます。
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500
No.1
(4pt)

奇想のお手本

 島田荘司といえば『新本格』と呼ばれる作家達のカリスマ的存在であり、常にその作品中には『神秘的な謎』が饗される。この作品でも旧約聖書の見立てになぞらえた連続猟奇殺人鬼と名探偵ミタライ教授が対決する。隅々まで考え抜かれた巧妙な伏線と、一見神秘的な不可能犯罪を見事に収斂させた手腕は見事としか言いようがなく、まさしく職人芸の世界である。あまりにも風呂敷を広げすぎて尻窄みになってしまう傾向がある作家達に見習って欲しい一作である。
魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ) Amazon書評・レビュー: 魔神の遊戯 (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211500