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ハリウッド・サーティフィケイト



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ハリウッド・サーティフィケイトの評価: 4.09/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(4pt)

レオナのキャラが許容できるかが分水嶺

さすが嫌われヒロインの面目躍如。傲慢さに加えてサイコな部分もあり御手洗氏ならずとも距離を置きたい人物でもあります。推理小説というよりサスペンス小説ですね。テーマありきになってしまって物語が置いてけぼりなのはご愛嬌でしょうか。
しかしいくら退廃のハリウッドだからってドラッグ常習犯設定はいかがなものか。
キャラの奇抜さが感情移入を阻害してます。
それを許容できればなかなか良いのではないでしょうか。
ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)より
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No.10:
(5pt)

社会問題の提起とミステリー

社会派の島田荘司らしい作品です。 謎解きも、ストーリーも、レオナの人格についての書き込みも非常に魅力的だと感じました。 御手洗氏の電話の部分が、ファンには嬉しいです。 謎解き以上に、現代社会の問題について考えさせられる作品でした。
ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)より
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No.9:
(4pt)

参考になるかわかりませんが・・・

内容的に読み応えのあるエンターテイメントを読みたい人のためレビューを書きます。ネタバレ注意して書きますからちょっと抽象的になります。まず、エンターテイメントとしてもかなり楽しめる作品です。海外を舞台とした推理サスペンスですが、よくこなれた日本語で書かれた紛れのない日本の小説です。ケルト神話・ハリウッド・闇社会などなどなど道具立てはとにかくてんこ盛り。ストリー展開、登場人物もぶっ飛んでいて魅力タップリ。ミステリーですから啓蒙的な(専門的ではないです)知識も沢山盛り込んであり、無知な私は少しだけ賢くなりました。ただし、本格ミステリー以外はダメという人には面白くないかも知れません。表面だけでなく本質としてエログロな内容をもってます。
 (島田荘司氏の読者ならご存知の)これまでの作品に見え隠れしているテーマが複雑にいくつも流れこんだ小説です。つまり作品成立の基盤となる世界観に氏の文明論・人類論・歴史観等々がひたすらたっぷり浸透しています。それは全く残酷な認識ではありますが、作品全体を読み終えたあとの深い感慨は別にして、不思議と諦念やニヒリズムは感じられません。(ここを、軽いと勘違いする人もいます。)
 必然、主人公のレオナもかなり複雑な襞を持つキャラクターとして造形しています。(吉敷シリーズで加納美智子の重層的なキャラクター造形に成功した作者は、)今回レオナにも複雑微妙な陰影を与えています。娯楽要素が強いため(日本の現実から相当離れた環境設定で主人公が動くため)見過ごされがちですが、この作品で見せるレオナの行動はかなり現実感があると感じました。その行動にはメッセージ性が濃厚です。ただし作者は決してそれを手放しで肯定などしていないのは読めば解ります。(そこのところは加納美智子を悲劇のヒロインとしていないのと同様です。)
 最後に・・・・島田荘司氏については、レビューなどで、作品に入れるには大きすぎる世界観を与えているという意味合いの批判(というより揶揄かな?)を聞きます。それは提示された世界認識への批判というより、せっかく行を割いて世界の病を認識させておきながら、その療法が示されていない点への不満だと私は理解しています。これに対して、小説に認識させること以上を求めるのは間違いではないかと思っております。お手軽に解決できる(あるいは解決した気になる)のは現実の人生だけにしておけばいいと、そう思ってます。

ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)より
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No.8:
(5pt)

誰が何と言おうと傑作である

島荘作品としては、いろいろと批判が多いものである。でも、私は好きだ。なんで著者がこんな猟奇的な設定にしたのか、ということを理解すればよい。

 ストーリーは他の人たちが書いている通りだ。舞台はアメリカ、登場人物も当然アメリカ人が中心となる。だから、御手洗は今回は一歩引いている。でも、それは本作では必然のことなのだ。そして、本作のテーマはけっして“狂気”ではない。現代ではこれを異常とは認識しないはずだ。確かにアブノーマルで猟奇的な描写はある。しかし、「占星術〜」や「眩暈」の著者なんだから、それが本作では必要なことだというのは、島荘作品を読んできた読者には分かるだろう。

 続編が刊行されないかぎり、島荘ワールドの中で本作が徒花の立場を覆すことはないと思われる。だが私には、本作で島荘がやりたかったことが良く分かる。またひとつステップを上がった、というイメージである。どうか剛腕島田氏には、続編の早期の刊行を期待したい。その際には、本作以上の猟奇性を願う。やはり、レオナには猟奇が似合う。「暗闇坂〜」みたいに。

 また、本作の価値とレオナ個人に対する好き嫌いとは別物である。どんなにレオナのイメージが悪かろうが、本作は島荘作品の中で孤高の位置を占める、まごうかたなき傑作である。
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No.7:
(5pt)

松崎レオナ単体作品。

御手洗が大好きな
ドSハリウッド女優、松崎レオナが主役の
作品となります。
この作品は御手洗は端役です。
電話に出る程度というなんとも悲しいぐらいの
扱いの狭さ。

この作品の狂気度は
いつもの作品よりもかなり上に
属するかと思います。

なぜならば犯人が
犯行のヴィデオは撮っているわ
レオナが犯人を捜すために
メガクラスの危険な行動をとるわ…
読んでるこちらがハラハラさせられてしまいます。

そしてだんだんと真相に迫っていくうちに…
ついに犯人は姿を現します。
そう、たった一人だけ犯人を知っている
ものがいたのですから。

犯人はもしかしたらわかるかもしれませんが
真相に関しては
おそらくわからないかと思います。
そもそも狂気にまみれているので
わからなくても無理はないかとは思いますが…

かなりエログロ・バイオレンスな
作品のため
確実に読者を選びます。
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No.6:
(4pt)

レオナもの独立!

御手洗もののキャラだと思ってましたが、ついに探偵レオナ誕生!今後、ハードボイルドっぽい作品の探偵役務める予感。それはそうと、やっぱり御手洗とのからみを今後も期待しちゃいますが。
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No.5:
(5pt)

レオナ、ヒロインとして立つ!

 レオナが主人公の作品には「アトポス」がありましたが、この作品でレオナの魅力はさらに輝きを増し、彼女の冒険をもっともっと読みたいという気にさせられました。 ミステリーとしても大作で、新しい知識、思いがけない展開、ハリウッドの情景、人間模様、そして「謎」が螺旋のように絡み合いながら、読者をぐいぐいひっぱっていってくれます。 特に女性の読者ならば、レオナと一緒に身もこおる恐怖を味わうことでしょう! それにしても島田氏はどうしてこんなに女性心理にくわしいのかな~?ひょっとして女?!
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No.4:
(5pt)

レオナ強し!

分厚い本ですが、さすが島田荘司、かなりの情報量にもかかわらず、混乱なしにぐいぐいと引き込まれます。なによりヒロイン・レオナの他にはない危険(本当に危険。マイケル・ジャクソンどこの騒ぎじゃない)な魅力がたまりません。映画マルホランド・ドライブも思わせる、危険な幻惑の世界にどっぷり浸かって、最後にはとある社会問題について真剣に考え込む自分がいるはず。途中、あの名探偵もちょっとだけ登場。そういったところも嬉しい作品です。猟奇殺人ですが、キワモノで終わってないバランスのよい、ある意味、非常に現代的な硬派な作品なので、御手洗シリーズを読んだことがない方にもお奨めいたします。
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No.3:
(4pt)

むこうの小説っぽい

読んでいる途中、島田荘司氏の作品ということを忘れてあたかもこれが、翻訳本のような気がしました。LAに住んでいるんですね。知りませんでした。一気に読み込ませる、面白い作品です。是非この続きも読みたいです
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No.2:
(2pt)

値段ほどの価値はないかな

安くなるまで待てずに買ってしまったが、非常にガッカリさせてくれた。内容は作者が今きっと興味があるであろう事柄を書くために、無理やりレオナを登場させて、作られた感がある。水晶のピラミッド、アトポスあたりでも、読んでいて感じたが、奇妙な言い回しは何とかならないのだろうか。そろそろ作者も英語にもなれてきたと思うが、少しおかしい表現がある。よく使われる英語表現等を直訳しているため、恥ずかしい文章になる。それに、カリフォルニアの刑事のイメージも非常に安っぽく、正しいのは地理くらい。あまり無理しないで、横浜周辺の事件を書いて欲しい。
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No.1:
(2pt)

本と映画

タイトルから「ハリウッド」で始まってお噺の展開もハリウッド映画風。でも、文章ものを映画を意識しちゃダメなんじゃないかなあ。コンシューマーゲームが映画風にしてつまらないように本も映画風じゃだめかも。いや、それは作家次第なのかも。
ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)より
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