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ノルウェイの森
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノルウェイの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全812件 461~480 24/41ページ
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女の子の登場人物(直子、緑、レイコ)が 有り得ないセリフや行動ばかりなので 多分女性が読んでも感情移入できず しらけてしまいます。 女の子は好きな人がいても 肉体関係をそこまで求めません。 (子供が欲しいとか、別の目的があれば別ですが) ロマンチックな雰囲気で一緒にること自体に 喜びを感じる人が多いと思います。 強いて言えば、少年漫画に出てくる 理想的な?女の子です。 大して魅力のなさそうな男の子が 複数の女の子に好かれて 積極的に身体で奉仕してくれるなんて きっと男性の妄想上では 素晴らしいんでしょうね。 | ||||
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村上春樹作品を読むのはこれが2作目。前回は1Q84を読みました。 元々自分は、恋愛小説をほとんど読みません。好きなのはミステリーとファンタジー。ノルウェイの森を読むキッカケは1Q84を読んで他の村上作品に興味を持ったのと、「映画化」と本の帯に書いてあったからです。 37歳の主人公が飛行機の中でビートルズのノルウェイの森を聴きながら大学生の頃の切ない記憶を想い出して行く。高校時代の親友の恋人・直子と、同じ大学の緑という2人の女性への恋愛物語。全体的にしっとりとしたストーリー展開。特に嫉妬や裏切りみたいなドロドロな展開はなく、過去の経験を語って淡々と進んでいく。そんな中に生と死のテ−マがあり、軽い恋愛小説で終わっていない。若さ故か、主人公の周りの人間で自殺しちゃう人が多いのはいかがなものか(苦笑)下巻まで読んでの感想は、切ない。心の傷を癒すのは簡単でないと知っているが、もう少しハッピーな展開になってほしかったな。 映画を観るかはわからないが、読んで後悔はしていない。 | ||||
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本書が出版された頃、評者は高校生だったのであるが、当時純文学のミリオンセラーということで随分話題になりました。クラスの女子などが赤と緑の本を学校に持ってくるのを見て「ケッ」と思ったのを良く覚えてます。 さて、時が流れもう若くは無い昨今に、評者は読んだわけで有ります。評者自身はわりと気にいったのですが、正直、「なんでこの男目線の本が、女子に人気があったの?」と思ったわけであります。 さて昔、エロ本から人生の多くを学んでいた頃、男の劣情を引く女性の順番は一姦二狂三娼であるという一文を読み、妙に納得した覚えがあります。評者なりに付け加えれば、一部男子は劣情を超えてロマンスを感じてしまうわけで、心の病を抱え且つ死んだ友人の彼女だった直子さんは、このうち二つの条件をほぼ満たすわけで、さらに美人なわけで、そりゃもうその手の男にとってはど真ん中なわけです。 しかも現実の心の病は、身体症状も結構でるので、いつまでも美人ではいられず、周囲もその煩わしさにウンザリして来るわけで、5年も10年も続かず美しい思い出として終ったのは、有る意味幸運というか都合が良い話だと思うわけで、何の取り柄もないワタナベ君が、魅力的な直子さんと関係を持つに到っては、「これはモテない男の妄想を美化しただけじゃないか」と思うわけです。 しかも年上のレイコさんとまでいい関係に成っちゃって、さっぱりボーイッシュな緑ちゃんとまでいい感じに成っちゃって、村上さん、青少年の脇目の先までちゃんと押えてます。 別にケチをつけてるわけでは無いですよ。えー、僕はこの小説大好きですよ。だって「僕の妄想を盗んだ」ような作品ですから。 でも何故にあんなに女性に人気があったの?そこが分からない。 もしカッコだけじゃなく本当にこの本が好きな女性がいるなら、是非会って、お茶でも飲みながら話をしてみたい。 | ||||
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有名な本なので一度は読んでみようと思い、購入しました。全くこの本に関しての知識がなかったので、きっとすごい名作なのだろうと思っていたのですが、それほど激しい感動はありませんでした。その点では残念でしたが、出てくる人物がいろいろと問題を抱えいながらも、皆とても魅力的だったので一気に読んでしまいました。 とくに渡辺さんの話す言葉や人柄に惹きつけられます。そしてビートルズの曲が聴きたくなりました。 ストーリーよりも、この作品の雰囲気や世界を楽しんだというのが私の感想です。また別の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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とにかく読みやすい文体と内容である。ストーリーにメッセージ性はないと思われるのだが、 (リアリティはあまりない)人物たちを描いた害のない架空の物語だと思えば、十分楽しめる。 セックスの描写が多いが、セックスに関心がありながらも、関心があると公言することに恥ず かしさを感じる女の人たちが、文学作品として堂々とそうした描写を読めるという点は、この作 品の売り上げが伸びた理由の一つだろうし、そういう文章は社会にとって必要だろうと思う。 ただ、自殺を多用して読者の気を引くのは、小説として品がないと思う。一般的に、自殺は、 どうしても謎を残すので、読者に先を読ませるとしては有効かつ容易だが、この小説の自殺の多 さは、やはりやり過ぎだと思う。一つ一つの自殺に込められた意味が、小説中で全く消化されて いないと感じる。 また、この小説ではセックスに至る道筋があまりにも容易な場合が多い。現実社会では、毎週 末バーで声をかけてホテルに行くのが「実際にやってみると本当に簡単だった。」ということは ないし、初めて会った女の子と、「どちらから誘うともなくホテルに入った。」りすることはな い。 精神的に問題がある人たちやその療養所が出てくるが、これも、現実のそういう人たちを理解 する上で参考になるとはあまり思えない。 一方、表現や発想のおもしろさはすごい。「雨にうたれた猿のように疲れている」とか、「春 の熊くらい好きだよ」とか、なかなか思いつくものではない。 いずれにしても、自殺やセックスシーンを多用したりしつつも、読者を引き付ける力には、抜 群のものがある。この小説が何の意味も、訴えかける点も持っていないにしても、おいしいもの を食べたり、熱中できるテレビゲームをしたりすることには深遠な意味はないが快楽はあるのと 同様に、この小説にも大きな存在意義があり、同様の小説があるなら、自分はまた読みたいと思 う。 | ||||
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映画化を前に一度読んでみようと思い購入。純愛物語と聞いていましたが、なかなかどうして大人の内容。中学生の子供がいるのですが、性に対する理解の入り口にいる時に読むととても良いなと感じました。 | ||||
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愛することが人にとって必然の行為であり、ごく自然にたやすくできること。また困難をともなって深く傷つくことでもあるという、人と愛のいろんな関係について語っているとおもいます。 描写に音楽や文学の固有名詞をからめていて、それを知らない人にはわかりづらく感じるとおもいますが、そんな知識はまったく必要ないとおもいます。素直に日本語を感じとれば、この作品のよさを理解できるとおもいます。 ただ、そういった表現の多さが、この作品の価値を理解することを妨げているとおもいます。 また冗談めかした表現も多く、それがこの小説を読みやすくしているとおもいますが、伝えたいことをボカしてしまっているとおもいます。 | ||||
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20年ぶり位に読みました。楽しかった。村上春樹はこの『ノルウェイの森』が初めてだったのですが、その後『風の詩を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』そして『グレートギャッビー(村上春樹訳)』と読んできました。レビューを見ていると、理解不能だとか、面白くないだとか言う意見も結構あって、人それぞれだなぁと感心しました。一度デビュー作から読んでみてはどうでしょう。案外面白くなると思いますよ。 | ||||
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2009-09-09にザ・ビートルズのリマスターCDが世界いっせいに発売されたことを契機にもう一度、このベストセラー小説を読んでみた。映画化されることもあるしね・・・・・。 今回読んで気が付いたことだが、些細なことだが、B-747がハンブルク空港に着陸したとき、機内のBGMとして流れるのは、ビートルズの「ノルウェイの森」であって、今回リマスターされたのは「ノルウェーの森」だったということだ。ワタナベ・トオル君がハンブルクで聴いたのも、後々レイコさんがギターの弾き語りを楽しんだのも、「ノルウェイの森」であって、「ノルウェーの森」ではないということだ。これはどういうことだろうかと考えた。何度も考えていても埒があかないから、例によって「そうだ、ムラカミさんに聞いてみよう!」ってんで、ムラカミさんに聞いてみた。 この小説はいわゆる、「射精・マスターベーション小説」として、堂々と、二世代にも渡って発展継承されてきたものであり、な、な、なんとなんと講談社が全国紙に「お礼!」広告を全面に渡って出すくらい、単行本・文庫本あわせて、この20年間に1000万部も出ているのだ。 この小説のテーマともなっているのが、同時に二人の女性を愛せるということ。これは、19〜20歳頃の健康的な男子の特権でもあり、恥ずかしさでもあったのだ。そう、自分自身もそうだった。女性からは、「やれやれ」ということだろう。本書の全編を通じて、唯一ゴシック体で表現されているフレーズ:「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」からこそ、そう、直子をいとおしみ、緑を大切に思うのだ。レイコさんと4回もするのだ。 再読してもう一点気になったこと、新宿駅構内の「新聞のインクを煮たような味のするコーヒー」、このコーヒーを飲んでおかなくっちゃっというので探してみたが、既になくなっていた、というより、場所を変えて営業していたのだ。新宿○○町の瓦屋根の下、地上3階地下2階の閑静、だけどけばけばしい住宅街の一角にあるゴージャス喫茶「ザ・○○パ」がそれだ。ここでは、モンブラン、ペリカン、パイロット等々の世界中のお好みのインクをブレンドしてコーヒーにたらして飲ませてくれる。どれを選んでいいかわからない初心者は、「本日のコーヒー」をお薦めする。その日の気象状況、商品相場等々を勘案して選びに選んだオーナーお勧めの一品をご堪能あれ。 | ||||
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この作品が書き下ろされたのは1987年。物語は、名作であればあるほど、どんなに年月を経ても長く読みつがれていくものだと思う。同時に物語は、その作品が生まれた時代の空気を常に運んでいるものだと思う。その意味でも、この小説は80年代の様相を強く身にまとっている。軽い。甘い。流れている。作者はあえてこの空気を書きたかったのかと思うほど、深みがないように感じる。 当時、ここまで如実に「僕」という男が直面している問題の重さをすりぬけ、人間のあいまいさ・性行動の辟易さを描写した作品はあまりなかったのではないだろうか。それだけに、この主人公と同じ年代の若者の気持ちをつかんだ・・結果、ベストセラーとなったのではないかと今になって振り返る。 あの時代を過ぎ、現在改めて読んでも、やはり人物個々が抱える状況の深刻さと裏腹に、物語の深淵が見えないように感じた。 ハルキ小説・・・・非常に読みにくい(共感度の低い)作品のひとつです。 | ||||
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幼なじみの自殺。残された大学生の直子に訪れる、切ない恋愛の思い出。その後に彼の友人であった主人公の僕との恋にゆれる直子は、やがて精神の病で療養をよぎなくされることに。不幸が重なり、家族愛に飢えた若い女性が辿る結末に、やさしい思いやりにあふれる僕が、ほんとうの恋愛をつかみ取るまでを描いた純愛小説です。 舞台は東京であり、タイトルのように北欧ではないのが面白い。ギター曲の「ノルウェーの森」のイメージによって、ストイックな恋の行方を象徴するかのような味わいに。複雑に絡み合う登場人物である男女の心模様に共感がもてますし、さらには若い彼らから、たくさんの真実を教えられます。リアルに、どこにでもありそうなごく自然な設定で描かれているので、若者たちの苦悩と純粋な感動の余韻が読後いつまでも続くようです。 作者の村上春樹はギリシャのミコノスでこの小説を書き始め、ローマのホテルで仕上げたようですが、小説としての舞台はあくまでも東京であり、京都の療養所と最後は北海道の旭川へと思いを馳せるように場面を設定しています。そのことが、若者の死をモチーフとした恋愛とセックス、そして心の問題を考えさせる普遍性のある、味わい深い感動の物語をつくりあげているようです。小説の醍醐味を感じさせてくれる、感銘深い長編です。 | ||||
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セックス描写がリアルすぎる ポルノ小説ではないんだから、さらっとながして | ||||
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確かに、登場人物や情景の描写は上手い。レズの場面など大したものだ。それはそれで結構面白く、夢中で読ませる。しかし、どうも納得できないのは、主人公の青年が二人の女を並行に真面目に愛するということで、これは精神的に相当おかしいし、簡単に言えば無責任である。 「僕」を取り巻く登場人物については、それなりに詳しくよく分かるのだが、「僕」についてはその行動、特に女がらみの行動が殆ど理解できない。突然旅に出たり突発的な行動には出るのだが、説明不足で気持ちが分からない。最後の場面にもガッカリした。希望がないんだよね。 「こんなダメ男に入れ込んで一生を棒に振る馬鹿な女にはなりたくない」という、賢い女性の感想が聞こえてくるようだ。 | ||||
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わかりやすく読みやすい文章、アメリカの近現代小説を連想させる写実力、日本の純文学から受け継いだ細やかな心理の扱い方、時折りみせる劇的な場面転換、巧妙に織り込まれている比喩や暗示。 主要な登場人物はもちろん、脇役であってもきちんと個性が定められていて、流れの中でムダなく配置されている。また、テンポの緩急もよく、場面設定やそれぞれのシーンの並べ方も上手い。音楽や小説やアルコールなどの小物の配置も、独特のリズムと雰囲気を作るのに役立っている。 著者の小説家としての腕の確かさを実感できる作品という点で、質の高い小説だといえる。ついつい、夜更かしして読んでしまった。 作品に対する好き嫌いというのはまた別。小説というのはどんなものであっても基本的に娯楽作品であって、最後はそれぞれの読み手の嗜好や好悪が評価を左右する。ただし、作品としての質は高い。私はそれなりに面白く読めた。 尚、この文庫版はサイズに比して字が読みやすい。 | ||||
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自分にとって初めての村上作品で 読みやすくてすぐに上下巻とも読み終えたが、正直大絶賛という程でもなかった。 何よりも主人公に魅力を感じなかった。 思春期ならではの葛藤や他人と同じではいられない苦しみは 自分自身経験があるのでよく理解できる。 だがこのワタナベはかっこいい言葉で虚勢を張っているただのナルシストにしか思えなかった。 言葉と中身が伴っていないのは若さゆえなのかもしれないが・・・。 登場人物の女性達がなぜ彼を好きになるのか分からない。最後の展開も理解し難い。 主人公が直子のことを「親友の恋人」から「自分の恋人」へ位置づけしていたが 「いつから直子は君の恋人になったの?」と思ってしまった。 個人的には永沢さんとハツミさんの物語が気になり主人公の話になるとうんざりしてしまった。 | ||||
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村上さんの作品は今まで読んだ事がなく、これが初めてですが、 一言で言うと『訳の分からない物語』です。 会話も行動も意味不明で理解不能、 やたら人が自殺し、後味も悪い。 それなのになぜか読みやすく、続きが気になって仕方なかった。 気がつけば、寝る間も惜しんで一日で一気読みしていた自分には驚いた。 訳がわからないまま、それでも読者をひきつけてしまう、 不思議な作品であった。 でも結局のところ、この作者が一体何を言いたいのか、 どうしてこの作品がこれまでたくさんの方に読まれているのか、 私にはサッパリ分からない。 評価の高い方のレビューを読んで勉強しようかな(^^ゞ | ||||
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私の好きな作家の井坂幸太郎が、ポスト村上春樹と呼ばれていたので試しに買ってみたのですが、僕にはイマイチでした。まず、主人公以外の人の心理が僕には全く分かりませんでした。さらに主人公にあまり共感出来ませんでした。最後にちょっとこの作品は、性描写が僕には多過ぎるように感じました。この作品は個人的に井坂幸太郎ファンには合わないと思います。しかし、ライ麦畑やエイジなどの作品が好きな方には合うかもしれません「作品批判では有りません」なんか長々と文句ばっか書いてすみません。でもこれは僕の意見です、あなたの考えが僕と同じとは限りません。ぜひ、この本を読んであなたの意見を聞かしてください。なんか宣伝みたい『笑』 | ||||
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久方ぶりに読みたくなってしまう本っ。 改めて読み返すと、なんか前に読んだときとは違う視点で読めました。 文字の持つパワーの凄さに改めて感動ですっ!! 村上春樹の作品は多数あれど、村上春樹の作品のどれもが凄いという人がいますが 私はこの「ノルウェイの森」が一番好きですっ!! | ||||
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完璧な小説ではない。突然のように反リアリズム的なラストシーンやストーリー展開の 強引さなど傷はある。だが、もっとも村上春樹的であり、彼の魅力を余すところなく伝 える魅力的な本である。無人島に村上春樹の本を一冊持っていくなら・・やはりこの本 しか、ありえないと個人的に思う | ||||
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多くの人に読まれている作家なので、私が「感動できなかった」と述べても、世の中に何の影響も与えないはずですから、思ったままを述べます。 一度読んでいたはずなのに、登場人物の記憶はもちろん、物語の展開まで、すっかり忘れてしまっていた自分自身にびっくりした。一度読んでいたはずなのに。ここまでまったく記憶が残らなかった作品というのも自分としては珍しい。 記号のように意味を持たない登場人物の希薄さ。次々に自殺してしまう人々。自殺しない人は消失してしまう。 見苦しいほどに生きる。あるいは懸命に生きる。生存することに執着しながら、死んでゆかねばならなかった。そういう人たちの本を好んで読むので、この本のように、「面白かったけれど、何の記憶にも残らない」。そういう本は、あまり読みたくない。それが結論だ。たぶんもう、彼の作品は読まないと思う。 | ||||
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