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ノルウェイの森
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノルウェイの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 1~20 1/5ページ
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これが村上小説の傑作と言われているのなら、ノーベル賞なんて無理だろう。 | ||||
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上巻のレビューでも書いたが、この作品は村上長編小説の中でも下位に位置する。村上作品の最大のヒット作であり、最高傑作とする人も多いが、とてもそう感じられない。とにかく、他の長編のような、しみじみと心に響くものが少ないのだ。小説中の登場人物の死も多すぎる。それも自殺だ。死の重みが薄まってしまう。それと行きずりの素人女性達と、いとも簡単に寝てしまうこと。ありえない現実である。また、自分に気持ちがないと寝た後は、相手の気持ちを無視して、いとも簡単に別れてしまうことも、人間らしさが感じられない。結局、リアリズム小説なのに非現実的すぎるので、ピンと来ないのだろう。これが別の惑星に到達したら、こんな国だったという話なら、まだ分かるのだが・・。 間を開けて3回目を3日間で読んだが、今まで星2つであったが、良いところも少しはあったので、星3つとした。 | ||||
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この本がいいと思うんだけど。新しいのでるね?書店の一見上品そうなおばさまに、(今頃)ノルウェィでございますか?と聞かれて、新刊でてるのに買わねぇのみたいな。もう、いいからほっといてみたいな。 脳腫瘍のお父さんのキュウリの場面がよかったっす。 誰かともらった大切な命を食べることは、ほんと回復の小さな一歩っすね。美空ひばりさんのカッパヴギウギをバックで流したい気がします。また新刊でたらかなり時間置いてから静かに読もうかな。うるさいの嫌。 | ||||
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一読してこの小説、何となく島崎藤村の「若菜集」とか伊藤佐千夫の「野菊の如き君なりき」に似通うものがあるような気がした。要するに本質は初々しい恋愛小説、青春のビルダングス・ロマンなのである。 道中で主人公が詠み続けている本が、トーマス・マン選手の「「魔の山」であることも、ある意味で故無しとしない。 主人公の「ワタナベ君」は、(いつもそうであるように)、綺麗で頭の良い女性にもて、(いつもそうであるように)、相思相愛のラブラブ状態に突入するのであるが、(いつもそうであるように)、前途に様々な障害が出現し、お互いがお互いを傷つけたり、突然訳もなく、読者にきちんとした説明をすることもなく死んでしまったりするのであるが、結句それらの傷と痛みがワタナベ君を大きく成長させ、未熟な若者をそれなりに立派な大人に悟達せしめるのである。 そんな面白くもおかしくもない(少しはおかしいところもあるが)小説が、なんで空前のベストセラーになったかというと、「ノルウェイの森」というビートルズの曲みたいだが、実は何の関係もない‘お洒落なタイトル’のせいなのであった。 なお主人公(と作者)が大学時代に利用した「和敬塾」は実際に早稲田大学の近くにあるが、超安価ではあってもなんとなく胡散臭い学生寮で、よほどの苦学生か右翼でなければ誰一人利用しない代物だったが、そんな施設に小説の主人公はともかく、村上選手自身が何年も入っていたことの方が不思議である。 そのかみはぶらつくだけのブラタモリ今では地学講習会となり果てる 蝶人 | ||||
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はじめに述べたように、本書の根っこはビルダングスロマン風な恋物語なのであるが、その実体は「100%の恋愛小説」ではなく「50%は恋愛、残りの50%が性交小説」であったことが大うけしたのである。 若い男女の性器の挿入やフェラチオなどの性的交渉を物凄く即物的に描写している箇所は、文学的にどうこういうよりも、当時の「ポパイ」や「ホットドッグ」のノリを純文学に取り入れただけの話で、それ以上でも以下でもない。 小説の展開手法としては、この「恋愛+ポルノ」を主軸に、枝葉に当たる様々なエピソードを接ぎ木しながら、物語を苦労しながら前に進めて、なんとかかんとかゴールにたどり着くが、実は主人公のワタナベ君を除く主要な登場人物の造形や、プロット全体の完成度はあまり高くない。 とても重要な2人のヒロインよりも、寮のヤリマン東大生の先輩や、癌で死にゆく同級生の父親のほうが、あざやかな存在感を示すのは不思議だ。 なお、かなり露悪的に描かれているヤリマン東大生の性癖などに、この作家の男根主義を見出して、フェミニズムの観点から叩くことは誰にもできるが、それには1960年代の終わりから70年代のはじめにかけての私も含めた一般男性の時代遅れのジェンダー意識も考慮しなければ公平とはいえないだろう。 君知るやマイナカードとは人間に装着させるマイクロチップ 蝶人 | ||||
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読み終えた後はなんだか寂しい悲しい気持ちになりました。自分ではどうしようできない無念さと似た気持ちです。 | ||||
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学生の時にはそれなりに感動したのですが、だいぶ大人になって読み返すと、「は?」と思うところが。 たとえば、主人公のワタナベは、直子が亡くなった時、もう大学も行かずに日本中を旅してボロボロになりながら、野宿までして、彷徨ってますが…正直、大変失礼ながら、直子とそれほどの仲だったのでしょうか?だって、亡くなった親友の彼女で、再会して1回寝て、それですぐ離れ離れになった関係ですよね…?私に理解できないだけなのかな? しかし、全体的に比喩などの感性はすばらしい。 レイコさんはほんと、ワタナベに惚れてたんだなあ。 | ||||
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事前知識ゼロの人間の感想です。村上春樹を初めて読み、作中の時代背景も知らない人間です。上下とも読んだ感想です。1周目、普通に読みました。2周目、作中の音楽をかけながら読みました。これがピッタリ!まるでBGMを指定されているかのようでした。当時この点も斬新だったのではないでしょうか?結構アダルトでびっくりしました。中学生が堂々と手に入れられるエロ小説ですね…笑 そして、暗い。大切な人の死に囚われてなお生きようとする人々、という点で共感を呼ぶのかも知れません。それから、男性の共感は呼ぶでしょうか?女性にはちょっと受け入れ難い恋愛だったかもしれません…。全ての話が終わった後、上巻の冒頭に戻ると思いきや戻らずに終わってしまって、結局冒頭が謎で仕方がないです。人を選ぶ作品だなと思いました。 | ||||
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一通り読んでみました。思ったより話が単調で少しがっかりした点が1つ。面白かった点は裏切られたとこ何個かあった点です。とはいえ続きが気になる内容だったので下も買いたいと思いました。 | ||||
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上下巻読みました。孤独を描いた作品だということは理解できます。 ただ行きずりの女性を性交渉を繰り返し、それに対する自己嫌悪や罪悪感の描写もない主人公が苦手です。 人畜無害の皮を被りながら責任感の欠如した行動を繰り返す主人公に対しての不快感が強く、自分は感情移入出来なかった。 村上春樹の本をいくつか読んでいる最中ですが、その中でもこれは気持ち悪かった。 | ||||
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精神の崩壊を感じさせる経験の香りを知らない人にとっては、共感がむずかしいかもしれませんが、年を取れば身近な人の喪失は、どんなに説明がついても、理解ができるものではないでしょう。だから、きのうまでと同じく、自分の人生の一部として、喪失などないのです。 すべて感受性の問題であって、そう感じるか、感じないかなのです。 この小説に出てくる人達はみなやさしすぎるくらいにやさしいし、作者の他人を排除しない目線には、心から癒されます。 言葉では紡げないものを、言葉で紡ぐ、ファンタジーです。 | ||||
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文庫版だと思って注文したら、ハードバックの大きな本が届いたので ちょっとびっくりしてしまった。シッパイシタ。 もう少しわかりやすく表記してくれるとありがたい。自分が見落としたのだけど。 | ||||
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時間を空けて2度読みました。 文学的な価値は私には分からないですが、表現力は素晴らしいと思います。 もし読まれていない方がいたら、一読する価値はある、読んで損することはないと申し上げておきます。 しかし文章がキザ過ぎること、設定が非現実的であることなどに違和感は感じることでしょう。 性描写については当時からかもしれませんが、特に会話の部分などは著者がナルシストであるとしか思えないキザさで、現代では受けないでしょう。 しかし、この本はとんでもなく売れている。 これは1980年代という時に出版されており、その時代がちょうど夢見る世代だったから、こういう表現に夢を見ることができたからこそだと思います。 1980年代なら★5、現代なら★3と思い、★3とさせて頂きました。 | ||||
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まず、スパゲッティや性行為に意味を見つけるのは読者側、小説の中に意味はない、と思います。 だからと言って意味を持たせることが全てではないと思うので…この本を読んで憤慨するのも感激するのも”間違いではない”のでしょう。 かくいう私は…正直感激もなく、求めていたものもここにはありませんでした。ただ、この本を全力否定する気にもなりませんでした。それでも、この感覚について紐解くと、ちょっとだけ発見がありました。 私にとってのこの本のポイントは、”誰か”つまり”他人”です。主人公とそれを取り巻く女性たちとの微妙な距離を持った関係は、どこか不完全に映りました。直子が求めていたのは主人公ではなく”誰が”でしたし、性描写には空虚なものを感じました。この本には感情を突き詰めた描写もなく、なぞるように流麗な描写と、付け合せ程度の主人公の結論があるばかり。その白けた感覚、私は好きですが、求めていた結論が思いの外つまらないものだったうえに、この本から得たものもこれといってなかったため、結果的に好きとは言い切れず否定する気にもならない感覚になったのだと思います。 総じて、感情を突き詰めたい人、深淵なものに迫りたい人にとっては、あまりおすすめしません。ただ、そのためのヒントは埋まっているかもしれません。そして、ヒントを見つけるのは自分なのです。 | ||||
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ノルウェイの森はタイトルと装丁が秀逸。 この本が発売された当時日本はたしかバブルで私は9歳とか10歳とかでした。小学生。 でもベストセラーになって売れまくってたので名前は知ってました。この表紙、子供心にすごく印象的でした。 とにかく2冊並べてカバーが素敵だなという本です。 大人になってこの本を友人から譲り受け読んでみたところ、文学の顔をしたエロ小説なんだ、だからあんなに売れてたんだ!と納得がいきました。 エロを求めて買ってた人はいるでしょう? 文学的な内容というよりはラノベにちかいな、というのが感想でした! でも面白く読めました。ダンスダンスダンスはまったくページが進まないですが、こちらはサラサラと読めました。 なぜ村上春樹が絶賛されてるのかは、私にはわかりませんでしたが… 書く文章が、素敵だなあとは思いました! 新刊も興味があるけどなかなか手が出ません! | ||||
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村上春樹作品は 長編、短編、翻訳、エッセイ、 絶版本などもほぼ読んでます。 ノルウェイの森は数年、 間隔を空けて4回読みました。 まずまず熱心なファンだと思います。 ですが、 多くの読者の皆さんが性描写などに 嫌悪感を抱くことについては同感です。 性描写自体はあってもいいですが、 本作はちょっと異様です。 (他の作品の性描写はあくまで、ある種の付属にとどまっている感じ。) 性描写は隠喩であるという考察が ありますが、考察以前に生理的に無理と 思う読者も沢山いると思います。 それを書かなければいけない理由は もちろんあると思いますが、 一般的な感覚で言えば (自分がズレてるかはわかりませんが。) どんな理由があろうと、 男女の体の関係はそんなに スムーズに運ばないと思います。 ましてや主人公の性格からして。 むしろ、 まともな思考があれば拒絶しますよね。 (当時60年代の東京の若者の貞操観念を知らない、20代の自分には分かりませんが。時代は変わりますので。) そこの感覚に一部の読者と モラルの乖離があるはずです。 (性描写以前の問題ですよね。) まぁ小説は創作物ですから、 いちいち目くじらを立てるのも 蛇足に感じますが、 それらを除けば小説が持つ雰囲気は 凄くいいなと思っています。 だから残念です。 性描写抜きのノルウェイの森なんて、 〇〇な〇〇みたいなもんだと 擁護する人もいるでしょう。 その意見もわかりますが、 ただ恋愛小説として、 生と死の描き方としては、 渇望がなく稚拙な感じもしてしまいます。 登場人物が 簡単に自殺したり、性交をしますから。 逆に言えば誰かにとって、 それは作品の魅力にもなりますが。 初めて村上春樹作品を読む人には 個人的にオススメしていません。 恐らく、そういう作家だと 流布に拍車がかかりますから。 まぁそういう部分も なきにしもあらずだけど。 | ||||
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描写の言い回しが独特で、文体には非常に引き込まれました。 この表現力は、さすがノーベル賞候補といった感じです。 しかし、ストーリーについては、登場人物があまりに普通でないため、あまり感情移入できませんでした。 | ||||
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散々春樹作品は読んでいて、今さら初めてノルウェイの森を読みました。 性描写が多すぎるし、下品な感じがして、切ないとか悲しいとか思わなかった。 もっと幻想的で品のある作品だと思っていた。 時々読んでいて恥ずかしくなった。 まあ、直子にも緑にもレイコにも共感できなかった。 気持ち悪い。 村上春樹は短編が一番すばらしいと思う。 | ||||
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単に小説を読む能力がないだけかもしれないが、 いったい何なのか訳が分からない小説。 さっきまでビリヤードしていた友人は自殺してしまうし、 登場人物の女性は次々と何かにつけてあっさり体を開いてしまうし… 本書は確か大ベストセラーだったはずだし、 ノーベル文学賞候補と言われたりしているが、 いったい何が良いのか私にはさっぱり分からない。 …と思っていたところ、「阿美寮」(上巻後半)のあたりから何だか 引き込まれてきた。 本書の評価は下巻を読むまでできないのかもしれない。 | ||||
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この本を読んで、「自分の問題が書いてある」と考えるにはもう歳をとりすぎたと思う。しかしこれは良質な青春小説だと思う。 村落共同体ががっちりしていてそれはそれでセーフティーネットや教育、イニシエーションの場として機能していたが、都市中間層が出現して、大衆文化がその層に浸透し始める。その中で共同体に馴染めず「大学は誰も知っている人がいないところに行こう」と共同体の人間関係を重荷に感じ始める近代的自我が目覚める。そういう状況の国にとって共通して読まれるのが村上春樹の小説ではないかと感じる。ポップな感じと無国籍の文体、決め台詞のかっこつけ加減、子供の時代から大人になるにつれて直面する人生の問題にそれほど深刻でないけどちょっとかすっていく様。 経済発展がはじまり、中間層が離陸した国でおそらく村上春樹は今後も読まれ続けるのだろうなあとこの小説を読んで感じた。伝統文化が壊れていく中でコンテキストフリーのカルチャーが望まれる。そんな中では村上春樹のポップさと気取った教養が受けるのだろう。彼の登場人物は人間味が感じられないし、のたうち回って人生と取り組んでる人もギョロッと欲望をのぞかせる人もいない。なにか軽薄なまでの軽さがある。そこがやっぱり好きになれないが村上春樹がいつも抱えているテーマ「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ」というのは正しいものだと思う。またそれを大衆文化のように広める中で表現していくというものはそれなりに大事な活動なのかもしれないと感じた。 東浩紀はセカイ系の出発点は村上春樹だといった。そうなのかもしれない。この内容で漫画だったら絶賛すると思うが、やはり小説として読むと何か物足りなさを感じる。偏見だろうか? | ||||
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