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ノルウェイの森
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノルウェイの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全812件 521~540 27/41ページ
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ほぼ二十年ぶりの再読。高校を卒業し、横浜の大学に入学した時に買った本書。ずっと家の本棚の中にいました。今回二十年ぶりに上巻を読み返してみて、記憶に残っているのが、右翼の学生寮と自分のお小遣いで玉子焼き機を買う女の子の話の二箇所だけだったので、本当に新しい読み物として再読しております。村上節は健在で、地下水脈のように彼の文章独特の言い回しが流れており、静寂な世界観が繰り広げられています。まるで枯山水。所々にアクセントがあり、そこで読み手がグットくる仕掛けとなっています。いい読書体験が出来ています。 物語の話は下巻を読んだあとで、下巻のレビューで。 | ||||
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大学は勉強をするところで、 女性と懇ろねんごろになる所ではない。 1987年当時ハードカバーで購入したが 捨て本となってしまった。 | ||||
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村上春樹という作家に対して西洋かぶれしているという批判がなされるのをよく耳にする。 事実彼の作品の中には欧米、とくにアメリカにおいて生み出された大衆文化への嗜好がよく見られる。その上彼独特の気取った文体もあいまって好意的でない人には白人至上主義的なナルシストにしか思われないかもしれない。 しかし、彼は本当には非常に東洋的な思想背景を持った作家ではないだろうか、と私は思う。この作品においては特に顕著にその一面がでているようだ。この作品に現れている無常観、虚無感、縁起的な考え方はまさに原始仏教における考え方そのものではないだろうか?気づいてか気づかないでかはわからないが、彼は自身東洋的な一面を世界的な普遍性を持つ大衆文化でつつみこんで世界中に発信しているのであるのではないか? | ||||
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ワタナベ君と、亡くなった親友キズキの恋人直子との関係が淡々と描かれる物語。 キズキが死んだ時、ワタナベ君は大きな喪失感に包まれる。 直子にとってはそれ以上の、まるで自分自身を半分損なってしまった様な どうしようもない程の喪失感。 ワタナベ君は直子と共に互いに損なってしまった心の部分を埋めようとしたのだろう。 けれどもキズキと直子の関係は、他人の理解をはるかに超え強いもの。 あるいは直子はキズキだけを自分の人生の中心に置いた、純粋で弱い人なのかもしれない。 努力だけではどうにもできないものが人生にはあると示唆しているようだ。 運命のようなもの、人の気持ち、流れ去る月日など。 読後はたまらなく切ない気持にさせられる。 それでも一種の明るさというか清涼感のようなものも含まれるのは ワタナベ君の同級生、緑の存在があるから。 季節は人間の意志とは関係なくまわる。 冬がくれば枯れ落ちる運命の草木。そんな事を考えると物哀しい。 しかし風雪にさらされているその枝のなかでは やがて生命の輝きを見せる新芽も同時に存在する。 緑は名前といいその存在が、前向きな力、生命力、明るい予感といった物の象徴なのだろう。 20年前に読んだが少し過剰な性描写があったのを覚えていた程度。 今回読み直してみて良かった。 基本的に悲しい物語は好みではないのだけども、 春樹の作品で一番印象深いものはどれと問われれば、 それはノルウェイの森になる。 代表作といわれるだけあると思います。 | ||||
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著者の作品は今回初めて読みました。 代表作と言われてますし、評判がかなりいいみたいなので、 かなり期待しちゃったので、うーん・・・って感じでした。 まず、登場人物の会話が人間っぽくないし、みんな妙に理屈っぽくて個性がないというか、 ぼーっと思い返して見ると印象に残る人物が居ないように感じました。 (鮮明に思い出そうとすれば一応覚えてるんですが・・) 自殺してしまった人や、その人達との関係にも感情移入ができませんでした。 まあ、当然主人公にとって悲しい思い出っていうことは理解できるって程度。 ただ、結構引き込まれる雰囲気は確かに有るような気がします。 ストーリーやキャラクターじゃなく、この雰囲気 空気を楽しむ作品なのかな? 別に読みづらいわけでもないし、悪くはなかったです。 ただ、ちょっと期待が大きかったのでやっぱり星3つがMAXカナ・・ | ||||
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2ヶ月に1回くらい読み返します。 読むたびに切なくなり、深く考えさせられます。 生涯絶対に手放せない本です。 | ||||
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他の村上作品よろしく、「普通」のパーソナリティーを持った人は一切出てこない。 主人公の「ワタナベ君」やヒロインの直子はもちろん、僕たちの平衡感覚とは明らかにことなる登場人物ばかりである。 さらに奇異なのは、登場人物のうち4人もの人々が「死」んでしまう点である。 それも「自殺」という形によって、である。 特に、この恋物語のキーになっている「キズキ」(=ワタナベ君の親友であり、直子の恋人だった。)の自殺の理由は必ずしも明らかでない。 とまあ、相当におかしな物語なのであるが、私は個人的には好きだ。 その理由の一つが、類まれなる比喩のジャンプである。 その中で最も印象に残った台詞が 「世界中のジャングルの虎が溶けてバターになってしまうくらい好きだ。」である。 はっきり言って、意味が不明!と言われてしまえば、返す言葉はない。 しかし、世界中のジャングルや、その中の虎、そしてその虎たちが溶けてゆく様を想像すると何とも面白く、またそれほどまでに「熱い」思いを自分を抱いているだろうか?などと考えると何とも感慨深い。 そのような「村上ジャンプ」が隋所にちりばめられているのである。 この点については好き嫌いが大きく分かれるであろうが、私は好きである。 | ||||
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主人公と直子との恋。それは、表面上は静かで穏やかに見えた。 けれど、心の中ではお互いがお互いを激しく求め合っていた。 だが、求めても求めても決して得ることのできないものもある。 二人は、寂寞感を抱えながらも一生懸命生きようとしたのだが・・・。 ほかに道はなかったのか?こんなにも哀しい生き方しかできな かったのか?激しい哀しみは、時に人から生きる意欲さえも 奪ってしまう。そこからどう立ち直り、どう自分を再生すれば いいのだろうか?読んでいて胸が痛い。ラストに、ある女性が 主人公に言った 「痛みを感じるのなら、その痛みを残りの人生を通してずっと 感じ続けなさい。そしてもし学べるものなら、そこから何かを 学びなさい。」 という言葉が強く心に残った。 | ||||
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10代の頃、初めて読みました。その時の私には 「直子は僕のことを愛してさえいなかったからだ」の意味するところが理解できませんでした。 30代後半になって読み返してみましたが、やっぱり解りませんでした。 「さえ…」というからには、それ以上の気持ちを持っていてくれていると思っていたという事になると思うのですが…。なぜ、「さえ」という言葉を使ったのか…。 ストーリー全体は一読する価値はあると思います。 | ||||
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この小説は感覚で理解するものです。この切なさは何!?私は読んでいると息が詰まる程に切なくなりました。話の内容を理解するというより、主人公になった気持ちで読んでみると、青春時代のあの胸苦しさが蘇ってきます。大人になった今だからこそ読みたい作品です。 | ||||
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ノルウェイの森は はたして 恋愛小説なのだろうか? 本書のコピーは「100%の恋愛小説です」というものだ。このコピー自体も村上が作ったことは有名だ。僕らはは 本書を恋愛小説として認識し、恋愛小説として読んだわけだが 一歩引いてみて いったい本書は本当に恋愛小説なのか 今ではよく分からない。 今振り返ってみると 本書では本当に人が死んでいく。死んでいく理由も恋愛が原因では全くない。一人一人が 自分の中に「地獄」を抱え、その「地獄」の為に滅んでいく話だと言っても良い。 そのような中で 生きている間は肩を寄せ合って生きていく姿には今なお感銘を受けるが 果たして その姿が「恋愛」なのだろうかと考えてしまうからだ。 本書であまた語られる「恋愛」の中で 一番 生気があるのは おそらく「僕」と「緑」との恋愛だろう。本書の中で唯一「死の匂いがしない」登場人物は緑だが 彼女と「僕」との恋愛は生き生きしている。 但し 村上は その「恋愛」ですら 最後の場面で 結末を放り出している。その結末と 本書の冒頭の飛行機の場面を重ねると 既に 不吉な雰囲気が色濃いのだ。 本当に 本書は「恋愛小説」なのだろうか?もし そうだとしたら それでは「恋愛小説」とはいったい 何なのだろうか? | ||||
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初めて読んだのは発売当初。奇しくも同年代。最初はさっぱり良さが判りませんでした。 暗く重苦しく、そして伝えようとし合わない、噛み合ない流れに、イライラとしたものを感じました。 でも、よく考えれば人はそんなに饒舌ではなく。 20歳前後の恋愛なんて、恋愛なんだか欲情なんだか自己の確認なんだか...そういえばちゃんと伝えることさえ出来てなかったと、時を経てやっと気づきました。 村上さんがこの物語を書いた年頃に、改めてじっくりしっかり読み直しました。 そうして改めて思ったのが「恋は哀しい」っていうこと。 でも「恋愛でない恋は、もっと哀しい」です。 恋って、重たくて苦しくて、すごく邪魔なこともあります。でも、恋したい。 だれかに自分を欲してほしい、この切なくて折れそうな思いを、理解してほしいと願うもの。 それゆえに、押しつぶされたり、思いを伝えることに回りくどくなったり、命も投げ出したくなったり...。 あぁ判る、この不器用な思い。 でも、底に流れているのはあの、なんとも言えない軽く明るい「ノルウェイの森」 魅力的な本です。 魅力的すぎて、時々思い切ってじっくり読まないと、浮上できないような気がします。 | ||||
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村上春樹の名を知らしめた1987年のベストセラーです。出版当時、世の中がどうしてこんなに騒いでいるのか、実は不思議に思った記憶があります。村上氏はそれまでも「風の歌を聴け」や「羊をめぐる冒険」、「世界の終わり・・」など力のある長編、それに短編小説集もいくつか発表しており、その才能は充分に評価されていると(勝手に)認識しており、その延長線上にある「ノルウェーの森」ばかりがどうしてこんなに取り上げられるのだろうか、と思ったものでした。 今、読み返すとそれまでの作品に比べてリアリティーが増しており、その分かり易さと装丁の良さが当時売れた理由なのかなと思います。本質的には青春小説。20才前後の大人になりかけた主人公の感受性の高さと危うさ、多くの人がシンパシーを感じるこの時期を上手く描きました。読んで不思議に涙する自分は結局、自分自身に涙しているようなものなのだと思います。 フランスのトラン・アン・ユン監督によって、映画化が予定されることになりました。2009年2月のクランク・インのようです。海外でも評価の高い村上氏の作品。英語など他言語になった村上作品をどう海外は受け止めているのか、気になっていた感じ方の一端が伺えるのではないかと楽しみにしています。 | ||||
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今までほとんどといっていいほど読書をする習慣はありませんでしたが(職業に必要な本を除き)、たまたま村上作品に出会いこの本を読んでから読書の習慣がつきました。 いろいろな作家の作品にも手を出そうとしていますが、なかなかいい作家が見つからないしだいです。 今度映画化されるとあって再度読み返している最中です。 | ||||
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当方19才、私も結構マジに物事を考えすぎる古風なタイプなので、主人公には結構感情移入できました。村上さんはハード・ボイルド文学に耽溺してるだけあって、相当クールでドライな会話を主人公にさせますね・・・この無機的・無感情っぽい会話がこの作品の喪失感を醸し出しているのでしょうか? 本作は大好きなのですが「羊をめぐる冒険」のようなユーモアに富んだ作品のほうが個人的には「村上的」で好きです。読後感は最高によいですが、いまいち読み進める面白さに欠ける、ってかんじです。 この作品はぜひ自分とおなじハイティーンの人達に読んでほしいと思いました。 このドライな文体が、あなたの今まで触れられたことのない心の琴線をびんびん鳴らしてくれること請け合いです。 | ||||
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残念ながら何も心に残りませんでした。 官能小説と恋愛小説の境目のような感じがしました。 今まで男性作家の恋愛の話はあまり読んだことがないので、 男性側から見た恋愛はこういうものなのかなとも思いました。 | ||||
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10代だった発売当初に友人にすすめらたけれど読まなかった本。何年も経って読んでみて、あぁ友人はこうゆう内容を読んでいてたぶんこう感じとっていたのかなぁと思いを巡らせながら、しみじみ自身もいろいろ感じとりました。そして、もう一度読んでみようかなと思っていたところ。レビューをみていたら、めちゃくちゃ批判している方がいて非常にビックリしてしまいました。文章そのもの自体からしか読み取れなかったり表面でしか物事をみれなかったりする性質の方にはつまらない本なのかなと思います。目に見えない大切なものを、読者自身で感じとることを楽しむ本または感じとる感性を育てたり磨くのを楽しむ本だと思います。この本の意味がわからない方は感性がまだ低いか乏しいか、自分中心にしか物事をみれない方だと思いました。心豊かに成長したい方または他人の心を理解できるように成長したい方におすすめで、人の心理の勉強の1つになるのではと思います。人それぞれ読む時期それぞれで感じとるものは違うと思います。今現在の世の中の悲しさの原因の一つを理解するのにも役立つかもしれません。 | ||||
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どこがいいのか全くわかりません。 話は即物的で御都合主義で、 そもそもどうして自殺者が4人も必要なのでしょうか? 作品の作りというか構成力が弱すぎます。 そして村上氏いつもの文章のきらめきもありません。 結局は何が言いたかったのでしょうか? 読むだけ時間の無駄だと思います。 | ||||
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本作が爆発的な反響を呼んだのは、もう20年も昔のこと。 当時私は小学生。 「はなきんデータランド」などのテレビ番組のランキングでは、毎週毎週「ノルウェイの森」が登場し、 知らず知らずのうちにこのタイトルが記憶に刷り込まれてしまった気がします。 私もこの小説の主人公たちと同じ年代になった頃、一度読破したことがありました。 しかし強い印象を得ることはなく、露骨な性描写に年齢なりの興味を惹かれた程度に過ぎませんでした。 今30を超える年齢になって見て、自分の20代を冷静に振り返れるようになった時、淡々とした文体の中に潜む示唆に気づくようになりました。 幼いころから不可分の関係を気づいてきた直子とキズキの二人。 何かたり足りないまま成長してきた二人の心は、大人になるにつけ無残に破壊されてゆきます。 性行為を行おうとしても、肉体的な準備ができない直子。そこには「心」と「体」の存在への問いがあるのです。 キズキを失った後、なぜ一度だけ彼女の体が主人公を受け入れ、求めることができたのか。 それを考えることが、本作の大きな鍵となるのではないでしょうか。 どの女性の言葉も「〜なのよ」と終わり、全体的に台詞がやや説明的に過ぎるきらいがあります。 故に主人公の態度としてはやや受動的にならざるを得ず、こういった面にイライラを感じる人もあるでしょう。 練りこまれた比喩が鼻について仕方ないという人もいるでしょう、 このあたり本作は春樹作品の典型と言ってよく、やはり好き嫌いの分かれる作品かと思います。 正直言えば私も文体はあまり好きではないですが、それをおいても読ませるものはあるはずです。 | ||||
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ブームはとうの昔に過ぎ去ったいま、この名作を読んだ。 読み終えた翌日の朝、息を吸うたびに、この本の世界に引き込まれるのを感じた。 矛盾だらけの世の中で、誠実さを貫き通すのは難しい。 そんな中で、主人公のワタナベ君は孤独を選び、親友たちは死を選んだ。 その彼らが恋愛する。その愛の形は不器用だ。 でも、とてつもなく「切ない」そして「うつくしい」。 ハデハデしい描写は一切ない。文章だってケレンミない。 でも、生きることの辛さ、生き抜くことの大切さを、静かに深く訴えかけるのだ。 いまは軽薄な世の中だ。改行だらけスカスカの恋愛小説が好まれている。 メディアミックスとかなんとかで、売れればいいという発想が蔓延している。 そんな世相にあって、「これはホンモノ。ホンモノはすごい!」と叫びたくなる一冊。 PS.ヒロインの緑が魅力的。いままで読んだ本の中で一番惹かれる女性だ。 | ||||
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