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ノルウェイの森
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノルウェイの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全812件 481~500 25/41ページ
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出版された87年当時、それまでの村上春樹作品を愛していた多くの読者と同様、 私もこの作品のメッセージと世間のブームには違和感を感じ、構えて読んだものでした。 20年ぶりに再読。 大切な人や大切なものを失い、取り返しのつかないことをしてきてしまったという 喪失感を積み重ねて人は生きていきます。 大切な人の信頼を失い、自分が相手のために何もできなかったという深い後悔、 でも時間はすぎていきます。 その強い痛みも時間と共に疼く痛みへと変化していくこと、また人は再生をできるものであること、そのためには逃げることなく正面から向き合っていくこと。 そんなことを実感させる作品でした。 直子と緑はどっちがよいか、といったステレオタイプ的比較をすること自体 意味がないと感じます。 存在、生きている苦しみ、そのおかれている境遇、比較する必要を感じさせない くらい異なっているからです。 なぜワタナベ君以外の男性のキャラクターが浅く、それこそステレオタイプ的 表現でしかないほうが、気になりました。 結局作者が何が言いたいのか・・・なんて、自分がどのくらい受け止めるかだよなぁ。と村上春樹作品を読むたんびに感じ、やっぱり挑戦されているような気がしてしまうんですよね、今でも。 | ||||
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平成元年頃、工業高校に教諭として採用された順風満帆の風を感じて、まわりから見ると、かなりの浮き足状態だったのでしょう。その時に、薦められて“村上春樹氏のノルウェーの森”を読みました。それがきっかけで、たくさんの作品群やエッセイや翻訳を読んでおります。皆様も、いかがですか。 | ||||
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性を生きることとして表す小説だから、やりおわれば死ぬ。 だから、簡単にやるし、簡単に死ぬ。 本来ある葛藤は、描かれているようで描かれない。なんとなく誰もが感じたノスタルジーを追い求めた小説なんだろうか? 時代が1980年代。小学生だった私が読むべき本ではなかったが、その時代が青春時代であればしっくりくるのだろうか? 主人公以外のやり終わった人間は、死ぬわけだから小説では美しい別れだったレイコもその後は死ぬだろうと思われる文面だし、もうセックスをしないと決めた直子も死ぬ。 暗喩が多いので、作者の意図している部分がどのぐらい読者に伝わってるんだろうか? 嫌なのは、それを小説数ページ読んだだけで分かったので、あとは情緒のない官能小説にしか感じなかったことだ。 青春の葛藤を著者が鼻で笑っているように思えて仕方なかった。この中で著者は主人公ではなく、少し斜にかまえた永沢さんなのだ。 今まで読んだ中で一番後味のわるい小説だ。 | ||||
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結局何を伝えたい話なの??って思ってしまいます。どうして売れたんだろう?? | ||||
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「文学性」と「芸術性」を捨てた作家との評が高い作者の面目躍如の作品。作者の書きたい事がまるで伝わって来ないし、また初めからそれが存在するか否か怪しい。現実を把握する能力が基本的に欠けていると思う。人口に膾炙したビートルズの「ノルウェーの森」をタイトルにした意図も不明。まさか、「レズビアンの女に恋した男の物語(「ノルウェーの森」の一般的解釈)」がテーマではあるまい。 登場人物は若者だけ(大人を描くだけの人生経験も想像力も無いのだと思う)。無為な若者達の姿を漫然と描いた、あって無きが如しのストーリー。読み易いように短く切ってあるセンテンス。過剰な自殺者の群れ。英訳し易い文体の励行。作者の好みらしい作家や作品、音楽家や楽曲の無闇な引用。お手軽に寝る登場人物達。療養施設についても扱いが浅薄で、精神疾患患者を無理解のまま描く。高校生辺りが書いた習作のようである。本作は若者の生態を描いた小説のようで、実体は観念・妄想小説ではないか。読み通すには相当の忍耐力が要る。性と死と欲求不満を書いていれば若者に受けると勘違いしている低俗な作品と言えよう。 | ||||
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相手の気持ちに鈍感な未熟な恋をした経験があって、別れた経験があって、自分と出会わなければあの人は幸せだったかもしれないと後になり突然気がついた経験があって、それを取り返しのつかない後悔とその後ずっと感じている人には、「じくっ」とした遠い痛みと、「ふわっ」とした救くわれた感覚が、読後感として残ると思います。 | ||||
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初めてこんなに強く、読んだ時間と本の代金さえも返して欲しいと思った。 くだらなさ過ぎて、それが切ない ☆0個 | ||||
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10年ほど前に読みました。 私の率直な感想からいえば、この作品はもう二度と読まないと思います。 正直なところ、あまり得るものが無かった。 考えさせられるようなことも無かった。 他の方が「深みがない」と表現されているのと近いかも知れません。 しかし、だからと言って駄作と言うつもりもありません。 この作品がこれだけ支持されているということは、小説に深みなど求めていない読者もたくさんいるということ。 つまらないと感じる私から見た村上作品の良さとは、その読みやすさと独特の世界観ではないでしょうか。 非日常的な世界でありながら、ひとたび読み始めれば、あたかも登場人物と同じ時を過ごしているかのようにその世界に浸ることができる。 ノルウェイの森のメロディも、読者の世界観を作り上げる一助となっているでしょう。 登場人物はみな異様なほどに特徴的で、ストーリーの展開も分かりやすく、読者を飽きさせない工夫がある。 読み終えた後に心に残る寂しさや喪失感も村上作品独特のものがあります。 ということで、少しでも気になる方はとにかく手に取って読んでみることをお勧めします。 好きな方はそのまま一気に読み切ってしまうでしょうから。 | ||||
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今回、初めて村上春樹さんの作品を読ませて頂きました。 まず、感想としては「面白かった」です。 上巻は大体、過去の回想シーンがメインとなる訳ですが、主人公とヒロインの出会い、親友との別れや先輩との出会い、小林緑との出会いなど。 訳ありな人達との出会いを通じて、主人公がヒロインに対して、様々感情を巡らせます。 簡単に言ってしまえば、恋愛ものであり、少し異質な恋愛ものである感じがしますが、こういった言い回しや文章の伝え方は、難しすぎる事がなくて読みやすいと感じます。 また、私はビートルズの楽曲が大好きで、タイトルを言われて曲のイメージがすぐに理解できるということもありますが、情景とビートルズの曲がマッチしていると感じる部分が多かったため、非常にすっと世界に入っていけました。 ※余談ですが、ビートルズを聴きながら同小説を読むのがオススメです。シーンと合わせなくとも、素敵です。 村上春樹さんのほかの作品を読んでいないため、文体や言い回しなどの書きっぷりについて、深くコメントは出来ませんが、様々な人との出会い・別れや、平凡である主人公の偉大さ、周りからの憧れなど、読み進めていて、楽しい作品でしたので、☆5つです。 下巻も楽しみに読ませて頂きたいと思います。 | ||||
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この本に出会ったのは今から20年前、ちょうど高校生の頃だったけど、読んでいて衝撃をうけたのを覚えています。また最近読み返してみたが、色あせるどころか、さらなる鮮明さをもって再び心にうったえかけてくれました。ふと考えてみると、今の自分は小説の中の現在のワタナベ君と同い年なんだなぁと個人的な感傷も覚えたり。 僕の周りでは結構直子が嫌いっていう人、特に女の子が多いのですが、僕にとってはなんていうか、直子という存在は硝子の器のように儚いものの象徴のような気がして、読んでいるととても悲しい気持ちにさせらます。最近映画化の話が出ているが、個人的な感想としては直子はぼんやりとしていて現実味がない、儚い象徴なので映像ではっきりと写されるときっと違和感を感じてしまうと思う。 ゴダールか誰が言った言葉だったか忘れたが、映像は色あせるが文章は色あせないという言葉を聞いた事がある。 僕の中ではきっとこの本はこれから20年先、40年先と生き続けていくものになると思う。 | ||||
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新刊1Q84を読んだあとで、最読了。やっぱりハルキワールドの旗手はこの本かな。 来年は映画化されるそうだが、たぶんこの空気感は出せないだろうなと再確認しました。 小説だからこそ良い世界というのもあると思います。 売れたものを片っ端から映画化するのではなく・・・・ | ||||
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平易な文体で読みやすいのは確かだが、それだけ。一時期流行ったケータイ小説と何が違うのか。作者自身が潔くこれは官能小説ですと言い切ってしまえばまだ笑えるのに、純文学だというから笑えない。タイトルもタイトルだ。 | ||||
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ハンブルグ空港に着陸するボーイング747に乗った主人公ワタナベが回想したのは、大学時代に見舞いに行った女友だち直子が療養生活を送る京都北山の草原の情景です。自殺した親友の恋人だった直子の心の病を通して、大学1年生ワタナベの人生が大きく揺さぶられていきます。読者は淡々とした描写の中に、登場人物たちの大きな心の変化を読み取るべきでしょう。 そして療養所で直子と同居するレイコさんが、二人のアドバイザーのような立場で人生を語ります。ワタナベが療養所を訪れた最初の夜に彼の床に現れたのは、直子ではなくて実はレイコではなかったのかという疑問は、下巻に持ち越されます。 全般に、大学生を主人公にしているため、私には描かれている世界が世界がやや狭く感じられます。純文学作品として評価の高い理由が今一つつかみきれないのは、私の読書経験の少なさゆえでしょうか。 | ||||
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他の方のレビューを見ると、「傑作」「駄作」と両極端なのが目に付きます。 最近買って読んだのですが(30代半ば、男です)、 とても面白い作品です。 久しぶりに小説系は読みます。 まだ下巻の途中までですが、早く読みたい衝動に駆られています。 自分なりに評価が分かれる点を考えると、 主人公の心情や正確に共感出来るか否かが大きいのでは? 主人公はいわゆる「読書家」タイプで「内向的」、 だが決して内にこもるタイプではなく、外交的な面は上手く立ち回っている、 そしてそこそこ女の子にもモテるし、外見も悪くないのだろう。 こういった現実にはそれほど多くない主人公設定に、上手くピントが合わないと、 「変」とか「共感できない」、「エロイ」などの感想が出るのでしょう(笑)。 ストーリーも心情面を不安定に描くような描写が多いので、 謎を明らかにしたいタイプ(じゃあ答えは?的な)の読者には受入難い面があるでしょうね・・・ 私は村上春樹作品はこれが最初ですが、良い作品にめぐり合ったと思います。 反感覚悟で言えば、実際自分の過去と主人公の設定にもかぶってる要素も多かったのも関係ありかな。 若い頃に読んだら、また別の感想や思いがあったかもしれませんが、 この年で読めてよかったとも思います。 やたらエロ小説って言ってる人もいますが、 私から言わせると人生経験少ない人だなと・・・この作品のレベルなんてたいしたこと無い(笑)。 | ||||
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村上春樹の作品、その中で真面目に最後まで読みきった唯一の作品です。 それも最初は自分一人で、二回目は患者さんと一緒に。 淡々とした文体で、内容よりも主人公の感情の起伏の乏しさや、周囲への関心の希薄さ、対人関係への関わりの優しげで狡猾な拒絶、そんなところが一読目の印象でした。 そのあたりが生々しい感情の発露を前面に押し出す作品と異なり、長年の統合失調症で言語の解体化、ほとんど「はい」と「いいえ」しか話せない病状、を生じつつある重症の患者さんにも侵襲性が乏しいかもしれないと思い、一緒に少しづつ読むことにしました。 心配された性的表現、今日の目で見ればとても控え目なそれも、にやりと笑ってすらすらと読んでくれたのです。徐々に病状が改善し、少しづつですが語彙が増えていきました。 しかし、ある日突然治療は中止となりました。 身体疾患の悪化でその患者さん、急死されたのです。 彼のために良かったことだったのかどうか、いまだにわかりません。安易に標準的治療から外れることは、慎むべきだと思いますが。 この作品や、賢治の銀河鉄道、なぜかこの患者さんに好まれました。 静けさや悲しさも、文体というフィルターペーパーで侵襲性、破壊性をろ過されているからかもしれません。 しかしそれは、欠点でもあるでしょう、過酷で凄惨な今日を生きる人間にとっては。 | ||||
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この作品については、あらゆる方面で語りつくされているので、今更コメントを述べることもないのですが、一言で言いきってしまうと、”超一流官能小説”です。 それは、きっと読後に感じられる実感だと思うのですが、とても人の根源的なことを「性」という一側面(本当は目を背けたいけれど、なぜか熟読してしまう人が多いのでは)を過去現代に表出した作品だと言えます。 現実には捉えがたい「性」というものを、虫網で捉えたような、そんな物語だと思います。 今まで読んだ作品のなかで、このようなせくシャリティを感じた作品はありません。 今のところ、自分の村上春樹さんの作品の中で”BEST"です。 | ||||
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最初からシュールな環境音楽みたいな本だなと感じていたが最後までそんな感じだった。私は普段から本を読むほうだし、読み始めた本を途中で投げ出すことはほとんど無い。しかし、この小説はつまらなすぎて最後まで読めなかった。国内のみならず海外でも評価されているというが、その理由が全くわからない。何かの間違いで名作と評されてしまった虚名としか思えない。ただ、著者が最近出した1Q84って小説のプロモーションは、松本仁志が映画大日本人の時にやったのと全く同じ方法だった。普通に出版するより儲かっただろう。そこはさすがだと思う。 | ||||
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めくるめく長い月日を経て、自分の全身全霊をかけて愛し抜いた直子という女性の記憶の断片が、飛行機の中で流れていたビートルズの「ノルウェイの森」の曲と共にデ・ジャ・ヴとしてよみがえってくる・・・。 時代は学生運動の全盛期。大学生活を送っている主人公の「僕」は、自殺していった姉や恋人の死に打ちのめされ、まるで三途の川をさまよう亡霊のように生きている直子へストイックな愛を捧げる。 死という荒波に押し流されてしまいそうな彼女を苦しみの世界から連れ出して、二人で明るい生活を築いていきたいけれど、もがいてももがいても「僕」の心の中でずっと咲き続けている可憐ではかない直子という花の花びらが散っていくのを、どうすることもできずに遠くからじっと眺めているような焦燥感と絶望感。 そこはまるでノルウェイの森のように深くて暗い闇の世界。 そして最愛の人を失った哀しみを乗り越えて、新しいパートナーと愛を培って自分の居場所を見つけながら生き抜いていくというラストシーンは、ノルウェイの森という深い暗闇の中に差し込んだ一本の光の矢のように光り輝いていました。 私はこの本を読んでいる時もこのレビューを書いている時も、ずっと涙がとまりませんでした。 「人を愛するという事はどうしてこんなにも切なくて哀しいものなのでしょうね」 | ||||
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友達にすすめられて、読みかけたことがあります。でも、この作品が発する独特の、鬱々としたムードに引きずり込まれそうになり、途中で読むのを止めました。それだけ、著者の作る世界が強烈なんだと思います。でも、何ゆえここまで持て囃されるほどの名作なのか、わかりませんでした。 | ||||
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村上春樹の新作『1Q84』が手に入らず、こちらを買ってみる。 冒頭からしばらくのシーン。「あのときのことは忘れない。でも忘れちゃった。直子のことは忘れられない。でも顔が思い出せない。うんぬんかんぬん。」で読む気をなくしちゃった。 自分が思春期の頃、お遊びで書いてみた小説もどきを思い出し恥ずかしくなり、発狂しそうになった。 その後、ネットで検索して、村上春樹とは、マスコミとイメージが作り上げた虚像だということがわかり、後はセックスシーンだけ飛ばし読み。 15分で読了。もう2度と彼の作品を読むことはないだろう。 以上。 | ||||
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