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龍臥亭幻想
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龍臥亭幻想の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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今回も想像を超えた結末でした! 貝しげ村に平穏が訪れているのを祈りたくなります。 | ||||
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臥龍亭事件は持っていましたがまさかあの登場人物をまた見られるとは! そしてあの人物がそんな暗い背景を持って居たとは……。 吉敷さんとゆきちゃん母子が繋がって居たのも驚きました。 そちらのシリーズも読みたくなりました。紙本好きなんですが意地と管理が大変なので電子で読めてラッキーです。 | ||||
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舞台を日本の田舎にして、そこで起こるとても不思議な事件を比較的読みやすくしている。 | ||||
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龍臥亭幻想の下巻で、御手洗が電話で登場し、何とあの吉敷刑事もちゃんと登場する夢の共演的趣向である。 相変わらずの不可能トリックだが、これを無理があるなどと批判するのはたやすい。 だが、このトリックと犯人のドラマチックな独白、そして日本の封建的体制への強烈な批判精神がうまく絡み合い、読後は小説としてかなり満足のいくものだ。 傑作の龍臥亭事件に負けず劣らずの続編である。 | ||||
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吉敷シリーズの光文社からリリースされた御手洗ものというか実質石岡主役の龍臥亭事件の続編としてリリースされた作品の上巻。 今回も御手洗は登場する気配はなく石岡がかつての龍臥亭事件の舞台で再び殺人事件に遭遇する。 龍臥亭事件の続編だが、龍臥亭事件を読んでなくてもさほど問題はない単体の作品として成立している。 上巻は下巻への序章的な位置づけであるが、読めば下巻を読みたくなるのは確実である。 | ||||
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龍臥亭事件の続編で、前作で死んだ人は当たり前でてないが、その他がほとんど同キャラ。みんな成長してますね、とくに里美は前作のカッペ女子高生とは大きく変わって、とんでもないことになってます・・。女版御手洗にならんことを切に祈ります・・。事件は血まみれ惨劇が起こるけど、前作の連続猟奇殺人と比べると、けっこうほのぼのしてますね。とくに前巻はこれといった事件も起こらないし、神主と坊さんが軽快な会話かわしてるし・・。 過去の伝説にまつわった鎧武者を神秘的に扱ってるのは良かったし全体には面白かったけど、吉敷がわざわざ登場するのが、読者に媚まくってるようでなんかイヤだ。全然この警部が出てくる必然性がないし、御手洗と吉敷の競演は以前から望まれてたから叶えてやった、みたいな気でいるんだろうけど、御手洗自身は出てこないから中途半端なんですね。島田さん、どうにも読者への媚が近年はやたら感じます。もっと硬派になってほしいです。「斜め屋敷の殺人/リターンズ」を書いてください!” | ||||
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・・・龍臥亭事件の後日談から物語の幕はあける。 犬吠里美、石岡和己、龍臥亭事件で活躍したキャラクターたちが再度活躍する。 前作にもまして、不可思議な事件が発生する。 どうする石岡、どうする里美! 読後感は、やはりとても深い悲しみに満ちています。 推理小説というと、「論理、論理」と思われがちですが、 島田氏の描く作品は「論理+人間の業」を描く傑作です! 新コンビたる「石岡+里美」コンビの絶妙なる掛け合いと心理的交流が垣間見える良作です! | ||||
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御手洗潔シリーズでは、「水晶のピラミッド」など「松崎レオナ」を主人公に展開する話が多いです。こちらは外国が舞台のこともあり、謎解きも難解に感じます。それに比べ、前作の「龍臥亭事件」及びこの「龍臥亭幻想」では、舞台は日本。とくに今回は、明治の頃の殺人事件「森孝伝説」をベースに話が進んでいきます。当時の武家の掟や暮らしぶりなど、理解できる内容なので読みやすいです。そして、いつもは助手役の「石岡和己」が主役で、御手洗探偵は助言はあたえてくれるけれども登場しません。御手洗潔シリーズで一番好きなのはやはり「占星術殺人事件」です。謎解きの殺人事件はなぜバラバラ事件が多いのか?そして、この「龍臥亭幻想」でも腕や足、頭部の切断がキー・ポイントとなります。上下巻を通して読んで、一番この本で感動したのはラストです。謎解きを兼ねていますが、犯人の人間性、そして、作者の「石岡和己」氏に対する愛情を感じます。推理小説はトリックと犯人を推理するのだけが醍醐味ではありません。犯人が犯行にいたった背景、犯人及び登場人物の細かい人物描写。全てにおいてこの話は優れていると感じました。ただ、8年前の事件や石岡和己氏の過去を知らない読者にとってはどうでしょうか。このシリーズ全てを読んでいる読者としては文句なしの星5つです。 | ||||
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「龍臥亭事件」から8年を経て、二度目の舞台となった龍臥亭で、行方不明になった巫女さんの謎を追うところからミステリーは始まりますが、謎を追う過程はあまり描かれず、次々に起こる事件に対処する方に描写が割かれています。この点はもう少し謎解きに傾注して欲しかったと思います。 島田作品の特徴として、本編とそれを裏付ける(または演出する)別の挿話が随所に現れますが、それはあくまで本編を引き立てるために存在すべきと思います。今回それは成功していたと思います。バランスは良かったかな、と感じました。 あと伝奇的な雰囲気が色濃くて、雪に閉ざされた村の様子などの描写にも優れていると思います。しかし、謎の質がやや今一つであった感は否めません。あと龍臥亭の構造や村の地理的な位置の把握を助けるような図面があればもっと良かった(その方がリアリティも増すし・・)。 | ||||
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島田氏の2大シリーズ、「御手洗もの」と「吉敷もの」のキャラ総出演?!語り手は「龍臥亭事件」と同じく、石岡氏。キャストは、石岡氏&里美ちゃん、御手洗氏(龍臥亭事件と同じく電話出演)、通子さん(今回は初めからフルネーム出場!)&ユキちゃん、その他「龍臥亭事件」関係者。さらに!吉敷警部!!ついに御手洗&吉敷競演!(御手洗は電話だけど)この設定にファンは興奮せずにはいられないでしょう。こんな豪華キャストに相応しい見事な2つのトリック!1つは、盲点を突いたスマートなもの。もう一つは、島田氏の特徴如何なく発揮の強引にして大胆、それでいて感動的!なもの。蛇足ながら、吉敷&通子さんファンの私は、「涙流れるままに」以降、幸せに暮らしていた彼らに「ほっ」と安堵したのでした。 | ||||
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『龍臥亭事件』と『涙流れるままに』を読まずに読むと後悔する作品だと思いました。様々に絡み合った糸がほどけて、やがて一つの線を結んでいく様を感じ取れないからです。 というより、吉敷シリーズと御手洗シリーズをある程度読んだ人でないと楽しめないのではないかと思います。ミステリとしてはそのトリックと謎解きにあまり新鮮な驚きを感じなかったのですが、全体を漂う雰囲気はやはり島田作品、という感じがしました。事件が終わったかのように見え、もやもやとした気分で読み進んでいたところにはっとするような結末を見せられて、その読後感に「幻想」というタイトルが意図したものを掴んだような気がしました。 | ||||
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2004年10月25日発表。ミタライ(石岡&里美シリーズとも言う?)シリーズ最新刊。龍臥亭8年ぶりの事件。『龍臥亭事件』を読んだ読者でこれを手に取りたくならない人はまずいないでしょう(●^o^●)。すぐ買いました。ミタライ・シリーズは、今ではその登場人物がまるでドラゴン・ボールのように成長し続けている。考えてみるとそれはとても凄いことだ。島田"World"の中で、全てのキャラクターが人生を生き、成長していく。それは通子の娘ユキちゃんですら、である。ということで前作の登場人物が多数8年の年月を経て登場する。そのため逆に言うと犯人は当てやすくもある。『脳』の不思議さに派生する作品群(『眩暈』・『ネジ式・・・』・『ロシア軍艦・・・』・『魔神の遊戯』)、レオナ中心にのハリウッドを舞台に活躍するまるで外国小説のような作品群(『アトポス』・『水晶のピラミッド』・『ハリウッド・サーティフィケイト』)の一方で前回は石岡和巳一人で奮闘するとともに民話的猟奇事件を題材にした作品群と言うべきものがある。本作もそれにある。これはある意味デビュー作の『占星術殺人事件』への回帰とも言えるのかも知れない。さて本作も他の島田作品同様、とてつもなく大きなプロット・デザインでできている。これを島田氏は『奇想』と読んでいるのだろう。全てが初めから他の作家の数千倍の大きさに設計されたとてつもなく大きなプロット・デザインでできている。ストーリーはその超巨大プロットのある一点からスタートし、読了後に初めてプロットの巨大な全体像が見えるという鮮やか仕掛けになっている。読了後の感想を一言で言えば『猟奇伝説型異邦の騎士』が本作である。ということで島田氏のファンならマストでしょう。 | ||||
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夢中で読みました。島田さんのファンの人なら、素晴らしいディナーとして楽しめる事は請け合いです。前作の龍臥亭事件とこの龍臥亭幻想を両方に共通するのですが、龍臥亭の様式美、夏の裸電球の元での龍臥亭、雪に埋もれた龍臥亭、まっすぐに林立する神木としての杉の林、まさしく、幻想の美を描写によって創造している。本当に、描写は美しく、殺人は惨酷で陰惨で、島田さんが得意とする様式の美しさと惨酷さの世界です。この作品は、龍臥亭事件とだけつながっているのではなく、島田さんの名作中の名作、異邦の騎士とも強力なつながりがあるし、島田さんの作品(御手洗だけでなく、吉敷も)すべてを読んできたファンにとっては、とんでもなく素晴らしい贈り物である事がわかります。今回、御手洗も吉敷も両方でてきますが、主役はあくまで、石岡と龍臥亭をとりまく自然の美しさです。でも、前作の龍臥亭も異邦の騎士も吉敷と道子の物語も読んでいない読者にとっては、どうなんだろう?という気はします。結構読者を選んでしまっているかもしれないとは思います。 | ||||
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明治の頃にあった殺人事件を語ることから始まる今作品は、過去の殺人を踏襲するように事件は起こって行きます。なぜか今までの島田作品の語り口とはちょっと違う雰囲気に包まれた感じ。上巻ではいつもの鋭い切り口が、登場人物達のとぼけた掛け合い漫才のような会話で、陰惨で不可思議な事件が良い意味でオブラートに包まれているように思えますが、下巻に入って物語が進行するに従ってそれまでののほほんとしていた雰囲気が徐々に陰鬱な事件の驚きや関係者の悲しみが胸に痛いほど突き刺さってきます。陸の孤島となった雪深い龍臥亭とその暗澹たる一帯を舞台に、御手洗と吉敷の登場も一縷の光明のよう。過去から現在に続く差別や、人間の暗部に警鐘をならすいつもの島田氏の姿勢は健在です。とにかく、物語に引き込む力は一流でさすが大御所といった作品でした。前作?「龍臥亭事件」を読んでいない人も問題なく読めると思います。かくゆう私も、「龍臥亭事件」のトリックは思い出せても、細部を忘れてしまっていました。読み返すつもりです。トホホ… | ||||
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