眩暈

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

眩暈の評価:

3.69/5点 レビュー 29件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.69pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(4pt)

罪作り?

御手洗の言動は、石岡君辺りの眼から見ればどんなに奇矯(エキセントリック)に映っても、実は事件解決の為に貢献しているものばかりなんだから、その辺の事にいい加減気付けよ石岡君。とか、ファンなら思いがちかも知れないですけど、でも要するに、後々考えてもどうしても意味の解らない行動が、事件解明に役立ったと思えるそれよりも倍して多かった、という事なんでしょう、きっと。描かれてない部分で。はい。1990年代に、島田荘司氏が年1作のペースで発表した御手洗潔シリーズの長編作品のひとつ。個人的に、島田さんの物語作家性が、制約から解き放たれる事によって(?)最も爆走した時期が此処、だと考えてます。なので、90年代の一連の作品はどれも、小説読みの方には心置きなくお薦めだったりします。本作に関していえば、後に「21世紀本格」として提唱されるマインドが既に現出してるというか、実はこの作品によって偶然にも煽りを喰ってしまった(かも知れない)有名作もあるというか、兎にも角にも重要作。日本ミステリ史上に燦然と輝く名探偵・御手洗潔の真骨頂が炸裂する逸品のひとつとして、ミステリ読み、小説好きの方に是非手に取って戴きたい名編なのでした。
眩暈 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社ノベルス)より
4061818252
No.11
(4pt)

罪作り?

御手洗の言動は、石岡君辺りの眼から見ればどんなに奇矯(エキセントリック)に映っても、実は事件解決の為に貢献しているものばかりなんだから、その辺の事にいい加減気付けよ石岡君。
とか、ファンなら思いがちかも知れないですけど、でも要するに、後々考えてもどうしても意味の解らない行動が、事件解明に役立ったと思えるそれよりも倍して多かった、という事なんでしょう、きっと。描かれてない部分で。
はい。
1990年代に、島田荘司氏が年1作のペースで発表した御手洗潔シリーズの長編作品のひとつ。
個人的に、島田さんの物語作家性が、制約から解き放たれる事によって(?)最も爆走した時期が此処、だと考えてます。なので、90年代の一連の作品はどれも、小説読みの方には心置きなくお薦めだったりします。
本作に関していえば、後に「21世紀本格」として提唱されるマインドが既に現出してるというか、実はこの作品によって偶然にも煽りを喰ってしまった(かも知れない)有名作もあるというか、兎にも角にも重要作。
日本ミステリ史上に燦然と輝く名探偵・御手洗潔の真骨頂が炸裂する逸品のひとつとして、ミステリ読み、小説好きの方に是非手に取って戴きたい名編なのでした。
眩暈 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社文庫)より
4062630796
No.10
(4pt)

一気呵成

なかなか分厚い本書だが、やはり一気に読ませてくれる。細部にはおかしな部分もあるのだが数多くの謎が渾然一体と押し寄せ物語に引き込まれ、最後までページをめくる手を止めさせることはない。読了してみると綾辻の館シリーズの一編にネタが似ていることに気付く。
眩暈 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社ノベルス)より
4061818252
No.9
(4pt)

一気呵成

なかなか分厚い本書だが、やはり一気に読ませてくれる。細部にはおかしな部分もあるのだが数多くの謎が渾然一体と押し寄せ物語に引き込まれ、最後までページをめくる手を止めさせることはない。読了してみると綾辻の館シリーズの一編にネタが似ていることに気付く。
眩暈 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社文庫)より
4062630796
No.8
(4pt)

手記「部分」はもはやひとつの極北

島田荘子の長編小説を読むたびに私の頭の中に常にひとつのイメージが喚起される。それは、荒涼たる賽の河原で作者がひとりぼっちで石を一つ一つ積み上げていく姿。無論、大きな石から順に積んでいくとは限らない。時に小さな石の上にとんでもなく大きな石を平気で積み上げてしまう。そのアクロバチックな積み方の妙には大いなる驚異と大いなる危うさが全く等価に同居している。普通は驚異を強調し危うさは極力隠そうとするもの。だが、その両者を堂々とイコールとして読者に提示せしめる点が島田荘子の真骨頂だ。そうやって完成された作品という名のオブジェは、凡庸な予定調和がもたらす安心感とは無縁の異形の論理の美が潜んでいる。「眩暈」において、冒頭の異様なる手記を学者との対話の中で御手洗が合理的に現実のものとして解きほぐしていく部分。その石の積み上げ方は、古今東西を問わずもはやある種の極北に達している。私が読んだ島田作品の中では間違いなく最高の「部分」だ。わざわざかっこ付きで部分を強調せねばならぬのは私も他の読者と同様だ。残念でもある。だが、後半部分も含めて完成した「未完成品」を堪能できるのも島田ファンの醍醐味のひとつ。未読の人にはぜひ読んでもらいたい。
眩暈 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社ノベルス)より
4061818252
No.7
(4pt)

手記「部分」はもはやひとつの極北

島田荘子の長編小説を読むたびに私の頭の中に常にひとつのイメージが喚起される。
それは、荒涼たる賽の河原で作者がひとりぼっちで石を一つ一つ積み上げていく姿。
無論、大きな石から順に積んでいくとは限らない。時に小さな石の上にとんでもなく大きな石を平気で積み上げてしまう。そのアクロバチックな積み方の妙には大いなる驚異と大いなる危うさが全く等価に同居している。普通は驚異を強調し危うさは極力隠そうとするもの。だが、その両者を堂々とイコールとして読者に提示せしめる点が島田荘子の真骨頂だ。
そうやって完成された作品という名のオブジェは、凡庸な予定調和がもたらす安心感とは無縁の異形の論理の美が潜んでいる。
「眩暈」において、冒頭の異様なる手記を学者との対話の中で御手洗が合理的に現実のものとして解きほぐしていく部分。その石の積み上げ方は、古今東西を問わずもはやある種の極北に達している。私が読んだ島田作品の中では間違いなく最高の「部分」だ。
わざわざかっこ付きで部分を強調せねばならぬのは私も他の読者と同様だ。残念でもある。
だが、後半部分も含めて完成した「未完成品」を堪能できるのも島田ファンの醍醐味のひとつ。未読の人にはぜひ読んでもらいたい。
眩暈 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社文庫)より
4062630796
No.6
(4pt)

前半はスゴイ

前半は、あまりの素晴らしさに眩暈を覚えるほど素晴らしく、体中から目の鱗が剥がれていくような感動を覚えた。 後半は…… 竜頭蛇尾とまではいかないが、これほどの「竜」をまとめ上げるのはもはや不可能と言う意味で、尻ツボミな作品になってしまっている。 だれか、後半部分だけ書き換える勇気のある小説家はいないだろうか? 勿論作者本人が書いてくれればそれに超したことはないのだが・・・
眩暈 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社ノベルス)より
4061818252
No.5
(4pt)

前半はスゴイ

前半は、あまりの素晴らしさに眩暈を覚えるほど素晴らしく、体中から目の鱗が剥がれていくような感動を覚えた。
 後半は…… 竜頭蛇尾とまではいかないが、これほどの「竜」をまとめ上げるのはもはや不可能と言う意味で、尻ツボミな作品になってしまっている。 だれか、後半部分だけ書き換える勇気のある小説家はいないだろうか? 勿論作者本人が書いてくれればそれに超したことはないのだが・・・
眩暈 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社文庫)より
4062630796
No.4
(5pt)

眩暈のリフレイン

御手洗潔シリーズ673ページの長編。まず古井教授と御手洗との100ページを超える『奇妙な一文』への精神病理学的分析が出色のすばらしさだ。脳・そして人間という生命体・薬・ウィルスといった目眩く医学的な世界からスタートして、御手洗の頭脳にはグローバルな視点での解釈が加わり、余りの見事な解釈に声も出ない。一方、もうひとつ頭の中で重なったのは最近超人気作家になってしまった養老孟司氏の自宅訪問のテレビ番組だった。氏が大事そうに『小頭症』の子供のミイラを保管されているシーンが出てくる。氏の唯脳論を参考文献にあげていることからも、東大から御手洗を訪ねてくる古井教授のモデルは養老先生ではと思わせた。プロットの素晴らしさと作者の社会問題への強い関心が見事に融合して文句なしの傑作になっている。また、文体も子供の文章を模した大きな平仮名や、リフレインし加筆される『奇怪な一文』など、極めて革新的な構成になっている。ただただ島田氏の才能に関心の一冊だ。必読!!
眩暈 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社文庫)より
4062630796
No.3
(4pt)

島田荘司ワールドへようこそ

私が読んだ、島田荘司の初めての作品。奇想天外な展開にのめりこみました。特に冒頭に出てくる手記部分は最高。どうやってオチをつけるのか、わくわくしながら読みましたが、見事にまとまっていました。(ちょっと苦しいところもあるけど)後半のトリックはやや陳腐。でも、全体的には結構よくできていると思います。このあと、島田荘司ものを相当数読みましたが、初期は粒がそろっているのに対し、近頃は相当苦しい感があります。特に、島田荘司の日本人感や社会的なメッセージが前面にでた作品は、もともと底の浅さがうかがえ、読んでて退屈なものが多い気がします。
眩暈 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社文庫)より
4062630796
No.2
(5pt)

仰天の仕掛け

没頭から驚きの連続。荒涼とした地球の終わりのような風景、そして両性具有者が切断された死体から蘇る。精神異常者の手記であると思わせる日記の謎が論理的に解明されていくあたりは「みごと!」の一言でした。とにかく、島田荘司の手法には脱帽しました。最後に解明されるトリックにも、なるほどとうならずにはいられません。
眩暈 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社文庫)より
4062630796
No.1
(4pt)

仕掛けに凝った新占星術殺人事件

島田氏得意の建物トリックのみならず叙述トリック(?)等々仕掛けをてんこ盛りにして書かれた作品同時期に同じような建物トリックを使った綾辻氏の作品が出ましたがこちらは仕掛けが多い分読者を眩暈させることこの上なし
眩暈 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 眩暈 (講談社文庫)より
4062630796