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眩暈



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【この小説が収録されている参考書籍】
眩暈 (講談社ノベルス)
眩暈 (講談社文庫)

眩暈の評価: 3.72/5点 レビュー 29件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.72pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 1~20 1/2ページ
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No.29:
(5pt)

続占星術殺人事件、ですね

確かに眩暈がするほど読むのも大変。
なんか素人臭い文体もわざとだから心しないと。
美しい人間をつくろうとすると上半身が女性で下半身が男性というのは、
「デビルマン」以降のセオリーだけど、
いろんな意味で衒学的な煌びやかさが作品を祝福している。
眩暈 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:眩暈 (講談社ノベルス)より
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No.28:
(5pt)

濃い。

内容が濃いですね。
よくこんな話を考えつけるものだと感心します。
それと、御手洗が変人過ぎますね。
でもめっちゃ面白かったです。
島田荘司の小説は発想が独特ですね。
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No.27:
(4pt)

【ネタバレ無し】御手洗さんは為政者のつくる事物に束縛されることを嫌悪し、歴史・真理・不思議の解明に魅せられる天賦の才を持つヒト

改訂完全版 異邦の騎士 (講談社文庫) を読んでからコチラを読みました。
本作品は一見すると奇妙な手記から始まりますが、脳生理学や心理学など既存の知識や、凡人の常識で分析し、解読しようとすると思考停止になるところ、天賦の才をもつ謙虚な御手洗さんが「自然界の精霊と交信」して真実を明らかにしていきます。

御手洗さんの登場するいくつかのシリーズや「異邦の騎士」を読んでいなければ、石岡さんに犬の吠え声で返事をし、「アオーゥツ!」と吠えている御手洗さんにも眩暈がするところでした。
ひょっとしたら御手洗さんは人間を生物のヒトとして捉えているのかもしれません。
だからこそ為政者のつくる事物に束縛されず己の正義を確立し、果断に判断できるのだと思います。私のような凡人は圧倒されて御手洗さんを遠くに感じてしまうところ、石岡さんの存在が御手洗さんに近づけてくれて救ってくれます。

盛り上がる場面では、一文が短くなって、切迫を演出します。
第8章298ページからP.308の7行目までが私には明らかに意味不明だったのですが、それ以外は難しいながらも理解、納得して興味深く読めました。

なお、巻末の解説も含めて1冊なので、解説についても記載したいと思います。
解説者の知識披露と思考を垂れ流してるだけのようで、私には何を言いたいのかまったくわかりませんでした。この解説にも私は眩暈がしました。列挙された著書や言葉を知らなければ退屈なだけです。このような解説はかえって読者から作品を無用に遠ざけ、読書嫌いを促進させるものだと感じます。
表題「眩暈」については、非常識的で悪夢のように見える事物について「眩暈」と表現されているのであってそんなに深く考えることなのかなと私は思います。
また、不正は①動機②機会③正当化で起こるとされています。このそれぞれに、それぞれの著者一流のアイディアや主張を入れることで魅力的なミステリーになるのだと思います。本作品の構成の妙や社会問題を組みこんだことにも難解な例を挙げて分析、評論していますが、堅苦しく分類されても果たしてそれを読者が求めているかどうか。しかも、他の作品についても解説してしまっている無粋さ。
出版界ではなぜか「解説」をつけることが慣習になっているようですが、そろそろやめてもよい時期なのではないかと思ってしまいます。
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No.26:
(5pt)

文末解説に若干のネタバレあり

解説している人が偉そうにネタバレ始めるので注意
この本だけでなく、私がまだ未読の同作者の別作品のネタバレまで織り交ぜて偉そうに講釈を垂れている
ヤメれ
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No.25:
(4pt)

面白かった

面白かったです。
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No.24:
(3pt)

まぁまぁ

シミがありました。
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No.23:
(2pt)

前半だけ読んで終わりでもいいのでは

導入からの謎の日記の引き込みは素晴らしく、その日記の解釈を巡る序盤の御手洗と教授の舌戦はおもしろい。
しかしその序盤がピークで、あとはただただ漫然と驚きもなくだらだら読んでいくことになる。故に文章の多さだけがとても苦痛になっていく。
奇怪すぎる現象に、現実的な解をあてはめようとすればとんでもなくこじつけくさく、またつまらなくなるのだな
ということをハッキリわからせてくれる。
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No.22:
(3pt)

御手洗ファン。荒唐無稽は大好きだけどあまりに荒唐無稽すぎない?

御手洗ファンとして7冊目くらいかな?読了。
御手洗シリーズとしての形式は感じられるけど、少し不満が残る話だった。

現実にはありえないような荒唐無稽な怪奇幻想が、御手洗の手で現実として解き明かされていく、という意味では興奮する部分はあったけど、終わってみればあまりに荒唐無稽すぎた感。
中盤まではほんとにおもしろかった。
あの要素とあの要素をとって、短くしてくれれば、断然感想は変わるんだけど…。

まだ読んでないシリーズもあるので、期待して読んでみたい。
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No.21:
(5pt)

京極堂を彷彿とさせる力作

登場人物の妄想・幻覚としか思えない怪奇現象が、結局は事実であったことが理知によって導かれるというストーリーの構成は、京極堂シリーズを彷彿とさせます。

後半の三分の一くらい(切断された死体がらみの話)は冗長だとか強引だとか、辛辣な意見もありますが、メインのトリックの痛快さが十分に大きいので、十分傑作といってよいのではないかと。

この作品が気に入った人は、似たストーリーの『ネジ式ザゼツキー』もおすすめです。(『アトポス』は大失敗作なので読まなくてもいいです)
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No.20:
(5pt)

異色の構成による御手洗長編

水晶のピラミッドに続く90年代初期にリリースされた御手洗ものの長編。
本作はまた日本が舞台となるが、前半と後半にほぼ同じ手記部分があるという異色の構成になっている。
一瞬、乱丁かと思ってしまうような構成だが、最初に読んだ時と最後読むと全く風景が異なるという仕掛けである。
占星術殺人事件の続編みたいな扱いになっているが、ストーリー的にはほぼ独立している。
島田氏ならではの力技の驚天動地のアリバイトリックが凄い。
90年代の大作揃いの御手洗作品の中でも読み応えが突出した傑作と言える。
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No.19:
(2pt)

あまり良くなかった

前半の手記と、それに伴う簡単な謎解きまでは非常に面白く読めた。
しかし、その後はこじつけに近い展開で、全然頭がついていかない。
ラスト、名探偵が推理を披露するシーンでは悪い意味で眩暈がした。

これ、本気で言ってるの?なぜそこで飛び降りるんだよ?
この推理シーン全部嘘だった、とかでないと納得できん…
と思っていたら、そのまま終わった。
読後は脱力感が。

ネタバレせずに悪かった部分を指摘するのが難しいが、
ラストに明かされる「両性具有者が復活したように見えた理由」は良くない。
ある理由で主人公たちは復活したと勘違いするのだが、自分は手記パートを読んでいて
「なぜ復活した、とだけ解釈するんだろう?」と不思議でしょうがなかった。
それでも主人公たちが復活したしたとわめくので、ではその謎解きがあるのかなと思っていたら
何のことはなく、自分が最初に感じたのと同じ種明かしだった。

ミステリで、トリックがわかってしまうことはたまにあると思うが
それが簡単にわかってしまうのと、その謎解きに物凄いページ数を消費しているのが
この作品の欠点かなと思う。

最初の200ページくらいで終わるべきだった小説だと思う。
そこまではとても面白かったし、作家の独創的な発想にわくわくした。
終始独特の世界観があるので、好きな人は好きかな。
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No.18:
(3pt)

アイディア(◎)+長い()=普通

アイディアは良かった。でも長い。この長さも含めて作者の狙いだと思うが・・・。この長さが裏目に出ているのではないかと私的に思う。占星術のようなわくわく感がない。長いだけか感が強かった。アイディアはおもしろいだけになぁ。う~ん。普通です。
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No.17:
(3pt)

めまいがしました

所属する推理小説研究会の課題作となり、読みました。流石に島田荘司の作品で伏線の張り方、だまし方、何れも一級品です。排水の渦巻きのトリックは別の作家の作品を読んでいたので、気づきました。
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No.16:
(5pt)

悪夢のような

悪い夢を見ているような感覚にとらわれる。
御手洗潔をじっくり味わえる作品。
「手記」の意味を現実にあった出来事だと、心理学の教授を相手に説明するシーンがすごく好き。
「先生、これは夢の話ではなく現実に起こった事件なのですよ」「は!君がそこまで荒唐無稽な男だとは思わないが・・・」
島田作品では一番好きですね。

石岡君のDNAについての名言も印象深い。
眩暈 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:眩暈 (講談社ノベルス)より
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No.15:
(3pt)

前半は高く評価するが、後半は?

本作初刊当時の著者は、年に一冊ずつ本書のような大作御手洗ものを刊行していた。たしか、最初が「暗闇坂〜」、さらに「水晶〜」と続くいわゆる年鑑シリーズの一冊が本書だった。年一作にしても、密度の高い作品の定期的なクリエイトは苦労が多いと思われ、さすがに本書の前後はかなり疲れた感じで、作品の質もかなり低くなってきていた。

 さて、そんな中で刊行された本作が、「新占星術殺人事件」という副題だったことは、著者のベスト作品を「占星術〜」だと思っている私にとっては、大きな期待を持たせた。読んだ後の感想は、正直???だった。たしかに前半の怪奇性と不可思議性は抜群であり、いったい何が起こっているのか、これはどう収拾がつくのか、という興味をもたせること、さらには相変わらずヴィジュアルに文章からがイメージが浮かぶことなど、めっぽう面白い。大傑作の予感いっぱいである。

 しかし、これが後半の解決編で、急速に萎んでしまうのだ。期待していた真相が、えっ?という感で明かされる。この残念感、失望感は、犯罪である。面白くないわけではない。合理的だし、特別アンフェアというわけでもないし。だからこそ、なんだかなあ、という気持ちが強くなろのだ。

 並の作家だったら十分合格点である。よくこれだけの長編を、たいした破綻もなくまとめた、という感じである。しかし、そこは御大、どうしても期待値が高くなるし、著者だってそれは承知の上だっただろう。だからこそ、少々残念な作品だ。

 ただし、前半部分はこれ以上ない傑作の予感をさせる、という点で評価したい。本作はまさに、作中に登場するような、前半部分と後半部分の不完全なハイブリットである。
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No.14:
(4pt)

ちょっと読むのが冗長でつらいかも。

御手洗シリーズは確かに面白いですが難点としてはとかく長いのです。それとこの作品はさらに致命的なことに冒頭の手記の同じところを読まされることになるので今までの作品と違って読むのが疲れてしまうかもしれません。だけれども、事件のトリックは非常に優秀で、まさか、と思うことを平気でこの著者はやってのけてしまうのです。さすが、やるなぁ、と思ってしまいました。ちなみに、若干表現にグロテスク、フェティシズム等の万人受けはしないものが真相部分に含まれます。それは冒頭からわかる人にはこの登場人物がいわゆる異形だとは気づくはずです。そう、ある汚染物質の犠牲者であるということ。なのでそういうのは耐えられない、という人は絶対に読まないでください。それに事件の関与者にもかなり黒い事実がありますので。ただし、同様の例の事件ではこちらはまだ救いようのある例となっています。わかる方にはこれと似た事件がこのシリーズの前に出版されていたのはご存知ですよね。少々冗長さが目立ちました。
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4061818252
No.13:
(4pt)

レアリスムを瓦解させるレアリスム

眩暈に吐き気に奇妙な恍惚感。濃厚にして緊密な一冊だ。本書の発端となるのは『占星術殺人事件』を愛読する青年が書いた手記。そのなかでは太陽が消滅し人間が動物になり両性具有者が誕生する....そんな妄想キチガイとしか解釈できない手記をみた御手洗はこんなにもロジカルかつ現実的なものはないと豪語し解読してみせる。そこには奇怪な表層以上に異常な重層と驚きの深層が隠されていた。メイントリックの魅力もさることながら,それを解き明かすことによって附随してくる御手洗節が最高ですね。それはとりもなおさず島田荘司の社会的側面の強い教唆でもある。ただそれは安直に理想主義的と呼べるものではない。現実主義を否定して理想主義を推し進めれば唯我独尊タイプになるのがオチだが,そうならないのが島田の凄さであって,すぐれた眼と知識で現実を観察・分析・解剖・抽出して,それを奇想天外にも本格推理小説なる媒体に通してより現実的な教示を与えてくれる。同時にシンプルに見ればそんなプロセスこそが御手洗潔の人格にも繋がっていることに気づけるのです。この二人といない魅力的な名探偵を創造してくれた島田荘司の一種矛盾を抱える〈理想的情熱〉には頭が下がるおもい。
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No.12:
(4pt)

罪作り?

御手洗の言動は、石岡君辺りの眼から見ればどんなに奇矯(エキセントリック)に映っても、実は事件解決の為に貢献しているものばかりなんだから、その辺の事にいい加減気付けよ石岡君。とか、ファンなら思いがちかも知れないですけど、でも要するに、後々考えてもどうしても意味の解らない行動が、事件解明に役立ったと思えるそれよりも倍して多かった、という事なんでしょう、きっと。描かれてない部分で。はい。1990年代に、島田荘司氏が年1作のペースで発表した御手洗潔シリーズの長編作品のひとつ。個人的に、島田さんの物語作家性が、制約から解き放たれる事によって(?)最も爆走した時期が此処、だと考えてます。なので、90年代の一連の作品はどれも、小説読みの方には心置きなくお薦めだったりします。本作に関していえば、後に「21世紀本格」として提唱されるマインドが既に現出してるというか、実はこの作品によって偶然にも煽りを喰ってしまった(かも知れない)有名作もあるというか、兎にも角にも重要作。日本ミステリ史上に燦然と輝く名探偵・御手洗潔の真骨頂が炸裂する逸品のひとつとして、ミステリ読み、小説好きの方に是非手に取って戴きたい名編なのでした。
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No.11:
(4pt)

一気呵成

なかなか分厚い本書だが、やはり一気に読ませてくれる。細部にはおかしな部分もあるのだが数多くの謎が渾然一体と押し寄せ物語に引き込まれ、最後までページをめくる手を止めさせることはない。読了してみると綾辻の館シリーズの一編にネタが似ていることに気付く。
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No.10:
(4pt)

手記「部分」はもはやひとつの極北

島田荘子の長編小説を読むたびに私の頭の中に常にひとつのイメージが喚起される。それは、荒涼たる賽の河原で作者がひとりぼっちで石を一つ一つ積み上げていく姿。無論、大きな石から順に積んでいくとは限らない。時に小さな石の上にとんでもなく大きな石を平気で積み上げてしまう。そのアクロバチックな積み方の妙には大いなる驚異と大いなる危うさが全く等価に同居している。普通は驚異を強調し危うさは極力隠そうとするもの。だが、その両者を堂々とイコールとして読者に提示せしめる点が島田荘子の真骨頂だ。そうやって完成された作品という名のオブジェは、凡庸な予定調和がもたらす安心感とは無縁の異形の論理の美が潜んでいる。「眩暈」において、冒頭の異様なる手記を学者との対話の中で御手洗が合理的に現実のものとして解きほぐしていく部分。その石の積み上げ方は、古今東西を問わずもはやある種の極北に達している。私が読んだ島田作品の中では間違いなく最高の「部分」だ。わざわざかっこ付きで部分を強調せねばならぬのは私も他の読者と同様だ。残念でもある。だが、後半部分も含めて完成した「未完成品」を堪能できるのも島田ファンの醍醐味のひとつ。未読の人にはぜひ読んでもらいたい。
眩暈 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:眩暈 (講談社ノベルス)より
4061818252

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