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眩暈
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眩暈の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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前半は、あまりの素晴らしさに眩暈を覚えるほど素晴らしく、体中から目の鱗が剥がれていくような感動を覚えた。 後半は…… 竜頭蛇尾とまではいかないが、これほどの「竜」をまとめ上げるのはもはや不可能と言う意味で、尻ツボミな作品になってしまっている。 だれか、後半部分だけ書き換える勇気のある小説家はいないだろうか? 勿論作者本人が書いてくれればそれに超したことはないのだが・・・ | ||||
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前半はなかなか。後半は余計という構成前半の、占星術殺人好きな青年が書いた手記を解明することで、本書は終わってる・幽霊マンションとか、ラストあたりとか、全然余計ですし。そもそも、手記の謎に、後半の謎は勝ってない。何の驚きもないですおまけにクソ長い!!アトポストとかピラミッドとか、この頃の御手洗のは全部長いしかも無駄に長いこの長さ、京極の影響でしょうか? | ||||
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作者は「暗闇坂」あたりから長いだけの"こじつけ小説"しか書かなくなってしまった。本作もその例に漏れない。「ある人物がある場所にいたとすれば辻褄が合う」といった作者の身勝手な辻褄合わせが優先され、読者が蚊帳の外とはもっての他だ。 それと本作の主人公が日記体で書く文章の内容が、漸次的に知的レベルの変化を見せるという趣向は、完全に「アルジャーノンに花束を」の模倣であろう。作者の良識を疑う。また、排水溝に関する水の渦について御手洗に「北半球と南半球とでは渦の向きが逆になる」と言わせているが、本気で書いているのだろうか ? これが俗説で、物理学的には何の根拠もない事は小学生でも知っている。排水溝程度では「コリオリの力」より、その時の水の勢いの方が強く渦の方向はランダムなのだ。読者を見下した態度が如実に出ている。 作者は、デビュー当時は斬新なアイデアのミステリで随分読者を楽しませてくれた。それが、この変節ぶりはどうだろう。ミステリ作家としての限界に来ているのではないか。 | ||||
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島田先生大ファンの私です。この本はトリックもとても面白いしすごいのですが、御手洗さんと石岡さん以外の登場人物に感情移入がほとんどできなかったせいでしょうか・・・ね、3つ星とさせていただきました。あとひとつ、なぞの美青年の行動目的と実態が、想像はできたけど、でもどうもはっきり解明されなくて消化不足状態でした。たぶん、xxxxだったんだと思いますが・・・。 | ||||
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御手洗潔シリーズ673ページの長編。まず古井教授と御手洗との100ページを超える『奇妙な一文』への精神病理学的分析が出色のすばらしさだ。脳・そして人間という生命体・薬・ウィルスといった目眩く医学的な世界からスタートして、御手洗の頭脳にはグローバルな視点での解釈が加わり、余りの見事な解釈に声も出ない。一方、もうひとつ頭の中で重なったのは最近超人気作家になってしまった養老孟司氏の自宅訪問のテレビ番組だった。氏が大事そうに『小頭症』の子供のミイラを保管されているシーンが出てくる。氏の唯脳論を参考文献にあげていることからも、東大から御手洗を訪ねてくる古井教授のモデルは養老先生ではと思わせた。プロットの素晴らしさと作者の社会問題への強い関心が見事に融合して文句なしの傑作になっている。また、文体も子供の文章を模した大きな平仮名や、リフレインし加筆される『奇怪な一文』など、極めて革新的な構成になっている。ただただ島田氏の才能に関心の一冊だ。必読!! | ||||
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私が読んだ、島田荘司の初めての作品。奇想天外な展開にのめりこみました。特に冒頭に出てくる手記部分は最高。どうやってオチをつけるのか、わくわくしながら読みましたが、見事にまとまっていました。(ちょっと苦しいところもあるけど)後半のトリックはやや陳腐。でも、全体的には結構よくできていると思います。このあと、島田荘司ものを相当数読みましたが、初期は粒がそろっているのに対し、近頃は相当苦しい感があります。特に、島田荘司の日本人感や社会的なメッセージが前面にでた作品は、もともと底の浅さがうかがえ、読んでて退屈なものが多い気がします。 | ||||
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なんていうか…、お腹いっぱいになるようなミステリーである。作中の文章、会話が濃厚に感じる。べっとりと脂ぎった肉かなにかのような。最終的にあらわになる結果に、(本当にそうなのか?)と疑問をもつ。本やテレビといったメディアは、「あなたが知らなかった事実」というものをおしつけてくることがあるが、この本もそれが否めない。結局、読者というものは無理にでも納得するしかないのか…。ちょっと考えさせられた一冊。 | ||||
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没頭から驚きの連続。荒涼とした地球の終わりのような風景、そして両性具有者が切断された死体から蘇る。精神異常者の手記であると思わせる日記の謎が論理的に解明されていくあたりは「みごと!」の一言でした。とにかく、島田荘司の手法には脱帽しました。最後に解明されるトリックにも、なるほどとうならずにはいられません。 | ||||
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島田氏得意の建物トリックのみならず叙述トリック(?)等々仕掛けをてんこ盛りにして書かれた作品同時期に同じような建物トリックを使った綾辻氏の作品が出ましたがこちらは仕掛けが多い分読者を眩暈させることこの上なし | ||||
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