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眩暈
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眩暈の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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導入からの謎の日記の引き込みは素晴らしく、その日記の解釈を巡る序盤の御手洗と教授の舌戦はおもしろい。 しかしその序盤がピークで、あとはただただ漫然と驚きもなくだらだら読んでいくことになる。故に文章の多さだけがとても苦痛になっていく。 奇怪すぎる現象に、現実的な解をあてはめようとすればとんでもなくこじつけくさく、またつまらなくなるのだな ということをハッキリわからせてくれる。 | ||||
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前半の手記と、それに伴う簡単な謎解きまでは非常に面白く読めた。 しかし、その後はこじつけに近い展開で、全然頭がついていかない。 ラスト、名探偵が推理を披露するシーンでは悪い意味で眩暈がした。 これ、本気で言ってるの?なぜそこで飛び降りるんだよ? この推理シーン全部嘘だった、とかでないと納得できん… と思っていたら、そのまま終わった。 読後は脱力感が。 ネタバレせずに悪かった部分を指摘するのが難しいが、 ラストに明かされる「両性具有者が復活したように見えた理由」は良くない。 ある理由で主人公たちは復活したと勘違いするのだが、自分は手記パートを読んでいて 「なぜ復活した、とだけ解釈するんだろう?」と不思議でしょうがなかった。 それでも主人公たちが復活したしたとわめくので、ではその謎解きがあるのかなと思っていたら 何のことはなく、自分が最初に感じたのと同じ種明かしだった。 ミステリで、トリックがわかってしまうことはたまにあると思うが それが簡単にわかってしまうのと、その謎解きに物凄いページ数を消費しているのが この作品の欠点かなと思う。 最初の200ページくらいで終わるべきだった小説だと思う。 そこまではとても面白かったし、作家の独創的な発想にわくわくした。 終始独特の世界観があるので、好きな人は好きかな。 | ||||
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前半はなかなか。後半は余計という構成前半の、占星術殺人好きな青年が書いた手記を解明することで、本書は終わってる・幽霊マンションとか、ラストあたりとか、全然余計ですし。そもそも、手記の謎に、後半の謎は勝ってない。何の驚きもないですおまけにクソ長い!!アトポストとかピラミッドとか、この頃の御手洗のは全部長いしかも無駄に長いこの長さ、京極の影響でしょうか? | ||||
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作者は「暗闇坂」あたりから長いだけの"こじつけ小説"しか書かなくなってしまった。本作もその例に漏れない。「ある人物がある場所にいたとすれば辻褄が合う」といった作者の身勝手な辻褄合わせが優先され、読者が蚊帳の外とはもっての他だ。 それと本作の主人公が日記体で書く文章の内容が、漸次的に知的レベルの変化を見せるという趣向は、完全に「アルジャーノンに花束を」の模倣であろう。作者の良識を疑う。また、排水溝に関する水の渦について御手洗に「北半球と南半球とでは渦の向きが逆になる」と言わせているが、本気で書いているのだろうか ? これが俗説で、物理学的には何の根拠もない事は小学生でも知っている。排水溝程度では「コリオリの力」より、その時の水の勢いの方が強く渦の方向はランダムなのだ。読者を見下した態度が如実に出ている。 作者は、デビュー当時は斬新なアイデアのミステリで随分読者を楽しませてくれた。それが、この変節ぶりはどうだろう。ミステリ作家としての限界に来ているのではないか。 | ||||
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なんていうか…、お腹いっぱいになるようなミステリーである。作中の文章、会話が濃厚に感じる。べっとりと脂ぎった肉かなにかのような。最終的にあらわになる結果に、(本当にそうなのか?)と疑問をもつ。本やテレビといったメディアは、「あなたが知らなかった事実」というものをおしつけてくることがあるが、この本もそれが否めない。結局、読者というものは無理にでも納得するしかないのか…。ちょっと考えさせられた一冊。 | ||||
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