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占星術殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
占星術殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全211件 141~160 8/11ページ
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悔しいことに小説の世界もご多分に漏れず国際的には西高東低で、 英語で書かれた作品というのはマーケットが世界規模、 アジアの作品というのは海を越えてとりわけ欧米で翻訳版が売られヒットするのは 至難の業です。 この作品がもし英語で書かれていたら本格ミステリの名作としてあらゆる国で 語り継がれるものになっていたでしょう。 もちろん日本でも素晴らしく評価された作品ではありますが、 トリックの独自性とそれを生かす独特の世界観の構成からして、 出来栄えからすれば評価は低すぎるぐらいです。 著者がメイントリックの素晴らしさゆえに映像化を断るほど大事にしていたのに、 間違った形で世に知れ渡ってしまったことはまったくもって日本ミステリ界の 大きな損失でしょう。 永遠に語り継がれるべき傑作であり、日本が世界に誇れる一篇だと思います。 | ||||
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足跡トリックから、バラバラ死体、密室、そして“読者への挑戦”など、本格推理ファンにはたまらない内容です。 トリックの大胆さもさることながら、文章の流麗さ、キャラクターも本当に魅力的で、素晴らしい作品。 何度読み返しても、トリックわかってて読んでもおもしろい。 御手洗潔さんと石岡和己さんが探偵&ワトソン役ですが、事件の舞台は戦前の昭和11年。 自宅横のアトリエで殺害された画家、梅沢平吉。 その死も密室での不可解なものだったが、平吉の残したとされる手記がまた常軌を逸した内容で、 自分の娘や姪たちを殺害して、各々の完璧なパーツを寄せ集めた一人の完全なる女性、“アゾート”を作るというものだった。 そしてその手記の通り、娘たちがバラバラ死体となって日本各地で次々と発見されます。 その後40年以上も解かれることのなかったセンセーショナルな連続殺人の謎に、御手洗さんが挑みます。 | ||||
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警察におもねることなく、事件解決の名探偵って感じですね。しかも、ひょうひょうとして、どこか世捨て人のような人でありながら、内面には権力には絶対に屈することのない人。いいです。 事件そのものは、多分こうだろうなとなんとなく思っていましたが、犯人の心情が綴られるラストの手紙は優しさにあふれていて実に味わい深いものがありました。 乱歩賞に落選した作品らしいですが、ちょっとばかり作者が選考委員に対して挑戦的すぎたからかもしれませんね。 でも、本になって良かったと思える作品です。 | ||||
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ノスタルジックな時代背景を舞台に、大胆で斬新な結末。 確かにこれは一度知ったらお終いのトリックです。 謎が解けた瞬間の「なんで気付かなかったんだ自分!」という 爽快なやられた感は今でもよく覚えています。 ミステリ読みで良かったと、風呂につかりながらふやけ気味の本書を しみじみ眺めたんでした。 いきなりいってる導入部に挫折せずに(なんなら飛ばしてでも)読んでほしい。 地元民以外にはだるいかもしれない中盤もやり過ごして最後まで読んでほしい。 まだ読んでいない人は幸せです。 | ||||
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初めて読みましたがアタリでした。 驚天動地のトリック、破天荒なキャラクター、さすが絶賛されているだけあって面白いです。 ただやはり昔の本だからか、個人的にやや間延びしたシーンが多かったように思いますので、☆4で。 | ||||
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確かに冗漫で退屈な部分も…だけど読者が生涯忘れない大トリックを考えついた点に賞賛を惜しまない。この作品と、斜め屋敷の犯罪はその意味でやはり双璧だろう。探偵も魅力的だし、新本格の原点でもあるこの小説の功績は計り知れない! | ||||
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面白ろかったぁーでも若干冗長な部分も多く(筆者はフェアーを主張したいためか)、途中で辟易してしまった。 完全犯罪になりえたのは運とその物語時代であったからであろう。 死体の処理の手の込みようからすぐに犯人は特定できた。 やはり動機が薄いか…まぁ筆者は読者へと謎解きをしてもらいたいようであるからそこは、大きなポイントではなかろう。 今の若い人向け(リアルタイムの謎解きをしたい人)には『なく頃に』シリーズの『うみねこのなく頃に』を強くお勧めめしたい。 | ||||
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遅ればせながら、島田荘司デビュー作を読みました。私は吉敷シリーズのファン。御手洗シリーズには少し抵抗があったので今まで読まずにいましたがっ!トリックの面白さや犯人の意外性は思っていた通りで、かなり楽しめました。ただ吉敷シリーズよりは、やや時間をゆっくりかけて読まないと、頭に内容が入ってこず、前のページに戻って「なんだったっけ?」となることがありました。軽い小説を読み慣れている方に特にオススメしたいです。 | ||||
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猿丸幻視行を買ったときに、巻末の選考批評でトリックを知ってしまった。 で読むときは、努めてそれを知らないと言うことにして読んだけど、犯人は簡単だし、知らなかったとしてもトリックはすぐ分かったでしょう。中間もただ饒舌な部分が多い気がする。 乱歩賞の規定を考えれば、多分書き足しているのだと思うが、反対に削った方が良かったのでは? ただトリックはかなり独創的だし、推理小説に対する公私を越えた真摯な態度には敬服するが、物語としては、どこかの孤島で次々に殺されていく姉妹……とか言う方が、だれないし、トリックも見破られにくいと思う。 | ||||
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最初の40P程の事件についての概要を読んでいるうちは、本当にこの本皆さんが言う面白い本なのか?と不安になりながら読み進めた。そこを抜ければもう、うぉー、おもしれー!って一気に読めてしまいます。占星術に対しての知識も不要ですが、占星術に対しての知識が得られるわけでもありません。丁寧に作られた本格推理小説だとおもいました。 | ||||
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奇抜なトリックで読ませる文章力もあるのですが、構成がいまいち。 特上の松坂肉を下手な料理人が料理して駄目にしてしまったという感じ。 | ||||
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画家の梅沢平吉の手記には、六人の娘それぞれから身体の一部を切り取り、 完璧な肉体(「アゾート」)に合成しようというグロテスクな夢想が綴られていた。 六人の娘たちは、平吉の手記通り身体の一部分を切り取られた 状態で殺害され、日本各地てんでばらばらの場所で発見される。 しかし、当の平吉は、この連続殺人が起きる前、丁度二・二六事件の 当日に、自宅の密室状態のアトリエで、死体となって発見されていた。 果たして、犯人は誰なのか? 四十年間、誰も解けなかったこの謎に、御手洗潔が挑む!! 西洋占星術に基づく神秘主義的奇想と、日本全国に及ぶスケールの 大きな連続猟奇殺人という詩美性とインパクトを兼ね備えた本作の謎。 用いられているメイントリックは、人口に膾炙したミステリの警句を発展 させたもので、作中において、ある詐欺の手口と類比的に図解されます。 一週間というタイムリミットのなかで、御手洗は神秘と猟奇のヴェールに覆われたこの トリックをなかなか見抜けず、苦しみますが、タイムアップぎりぎりで直観するやいなや、 ものの数十分のうちに犯人の居場所までつきとめてしまうという離れ業をやってのける 展開が痛快です。 奇想溢れる大胆な犯行と、あまりに世俗的な動機の間に埋めがたいギャップが あるというのも、処女作にして著者の資質がよく表われており、味わい深いです。 | ||||
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本当に悔しい。僕は運が無かったのかもしれないけれど、金田一少年の事件簿の所為でこの作品を存分に十分に堪能できなかった。似たようなトリックが使われていたっていうかもろにそれだったような。できれば脳をいじってその部分を切り取ってもう一回読みたいけど続編を読んだ方が経済的にも肉体的にも安全かなと思ったのでそうします。 | ||||
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一度挫折していました。「電話帳」を読むかのよう、という冒頭の十数頁。 殺された平吉が残したという文章です。 しかしこれが終わってからが御手洗氏の登場。ホームズ批判と俄然面白くなります。 そして二人は、何と京都、大阪・上新庄などへ。 これは関西人にはたまりません。 それはともかく、「電話帳」の頁が終わると、めくるめく御手洗ワールドです。 犯人は・・・!まさに答えがちゃんと読者に示されています。 私はまったく分かりませんでしたが。 | ||||
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日本中が40年間解けなかった奇怪な謎を、奇人だけど実に人間臭くて魅力的な御手洗潔と そんな彼を支える誠実な石岡君が挑む。笑いあり、涙あり?の推理談、冒険談だ。 ラストで明かされる衝撃的なトリックのタネは確かに単純だが、だからこそお、余計びっくら 仰天になっちゃうんですよね。もうたまんない心情になっちゃうね。君もそうなるべきだ。 | ||||
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占星術や人形偏愛という意匠はこらしているも、猟奇殺人としては その特有のオドロンパな感じや、殺された被害者のフェチ志向的な 描写がなんとなくあっさりしてんなーと、読んでる途中は思った。 が、読み終えて納得。なるほど・・・猟奇殺人のある意味パロディ ですらあったんだなーって。そういう意味では、とてもリアリティ に富んだ作品だと思います。こまごました部分を全て最後に回収す るわけでもなく、こまごました中に事件と関係ない部分もあったり なかったりと混迷しているあたりが、実際の事件の様相を感じさせ て、不思議なリアル感を出している。 「京都の寄道」シーンの冗長性は意識したものだと思います。 最後の動機解明のくだりに不満を述べてるレビューもありますが、 私はOK。事件後に経過した「時のフィルター」が動機自体をろ過 している感じがしてとても良かった。 映像化を固辞されているそうだが、これらの繊細なニュアンスを 表現するのは難しいでしょうね。唯の猟奇殺人事件になりそうだし。 猟奇的な意匠が読者(特に女性)の好みを分かつ作品だとは思うが 著者が思わず2度までも読者に挑戦状を出したくなるほどの傑作 であることは間違いなし!但し挑戦状はウザかったので、☆1減。 | ||||
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素晴らしいトリックとは、それを知った時それまで事件にかかっていた謎が一瞬で消え、しかもそのトリックを必ず使わなければいけなかった、というものだと思います。 その点この作品のトリックは最高です。ちまちま糸使ったり時刻表の穴探ししたりする小説にうんざりしていた自分にとって久しぶりにスカッと気分よく騙される本でした。知った後、嬉しくて笑ってしまうぐらいの豪快なトリックを求めている方は是非どうぞ。 | ||||
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冒頭は精神病患者のようなおどろおどろしい文が続き 「どうなんのかな」と感じたが杞憂であった。 戦前の事件を1970年代にいる探偵が謎を解くという構造が斬新。 ただ中盤ミスリードの描写が冗長と言えるほど長く中だるみを感じた。 悔しい事に「金田一少年の事件簿」を読んでいたいたのでトリックの驚きは少なかった。 「あからさまにパクってたんだな,,,,」と思うぐらい まんまこの作品の肝がパクられてます(笑) よって正統な評価が下せないのが残念です。 しかし「金田一少年の事件簿」を未読の方にはオススメしたい。 | ||||
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名作は名作であらゆるバージョンを購入してしまいますが、まだ未読のかたが羨ましい!といいつつまた購入してしまいますが(笑) | ||||
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メイントリックのアイディア自体は巧いと思いますし、それを成立させる為に事件を戦前に設定した点は、よいと思いますが・・・そんなに傑作ですか?? 個人的にはミステリは主に謎に満ちた出来事を解明する事で、解明者である探偵や策謀者である犯人の人間性を浮かび上がらせていくモノだと思っています。犯人が奇抜なトリックで自己保全を目論む・・・トリックが奇抜であればあるほど、それを実行する犯人の人間性が重要になってくる。「なるほど、こういうひとなら、こうした事をするのは、納得できる」と読者に思わせる事が重要でそれこそ、書き手の腕の見せ所ではないでしょうか?そうした観点で言うとこの作品あまりに犯人の印象が薄い。自分には、こうした犯罪を侵す人間にどうも思えてこない・・・・ もっとも、犯人の印象が薄いのは、二三の例外を除く島田作品全体にいえること。この辺をどう考えるかで評価が別れるでしょう。 | ||||
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