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月の満ち欠け
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月の満ち欠けの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全238件 161~180 9/12ページ
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まず序盤からもったい付けすぎ ある程度予想がつきやすい展開なのになかなか核心に迫らない そのうち過去の話に行ったり現在に戻ったりを繰り返し登場人物がよくわからなくなってくる そもそも主人公がころころ代わり誰だかわからなくなる 当然感情移入もしにくい 一番がっかりだったのは旦那役の心の変化 結婚するまではいいやつなのかなと思ったが 結婚してから最低のゲス野郎になり そして妻と死に別れ 少しずつ良い人間になったかと思えば 亡き妻と再会し再びゲス野郎として終わる これでは悪い人間は改心しても結局悪い奴 救われないと言っているようなもの こういう描写は大嫌いだし この旦那にというより作者にがっかり 結局感動する話でもなく盛り上がりに欠ける終わり方 もう一度最初から整理して読み返せば構成などよく練られているのかも知れないが、登場人物に魅力が無さすぎてとてもそれは出来ない | ||||
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久しぶりに手にした長編だったけど、半分くらいまで、夢中でよんでしまった! EXILEを聴きながらラストを読んだら涙が出そうなくらい。しかも、その時の曲は「運命のヒト」 アメージング!! | ||||
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夭折したわが子が、2代、3代、4代と、さながら月が満ち欠けを繰り返すように彼岸と此岸を幾たびも渡って蘇る。その再生が子供のみならず死せる愛妻にまで及んでいたことを知って愕然とするところでこの奇跡的な夢物語が感動的にストップモーションすると、なるほどそんな塩梅に誰もが輪廻転生を恒常的にに繰り返すようになれば、生も死も、いまよりずっと豊かで楽しいものになるに違いないと思ったことであった。 手垢にまみれた輪廻転生譚も、三島由紀夫の「天人五衰」の原型からずいぶんとカジュアルになり、ポピュラーに垢ぬけてきたものよ。 まあチベットのダライ.ラマなんかはそういう仮説を前提にして生まれ変わりを大捜索しているわけだが、それを全地球的視野で展開することになるわけだ。 それにしても、イアン・スチーブンソンの「前世を記憶する子供たち」をはじめ数冊の参考文献、そして与謝野晶子と吉井勇の短歌を効果的に駆使して、よくもこんな緻密なサスペンスフル人情ドラマを書いたものだ。最後の数ページは圧巻。されど章や節を表示する時計の針や月の満ち欠け図の意味はいくら考えても分からなかった。 瑠璃も玻璃も照らせば光る人あれどわれはさしずめ嚢中の錐 蝶人 | ||||
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全然分からなかった。どんどん妙な感じに引き込まれて…読み進める程に??、途中で本を閉じました | ||||
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途中何度か語り部が変わるので、間を置かず読んだ方がいいと思います。読み始めてから忙しくなり3日ほど経ってから続きを読んだのですが、もう一度作品に気持ちが入り込むのに若干時間がかかりました。残念ながら正木瑠璃が何度も生まれ変わってまで三角に逢いたい想いの深さが私にはイマイチ伝わらなかったです。ただ転生を主題にした物語としてはとても面白かったです。 | ||||
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うーん、正直この作品のどこを直木賞の選考委員の方々は評価したのか、、 読み終わってがっかりしました 恋愛小説にしては安っぽい 宗教的な文学にしては浅い ラストも途中で想像がつくし、感動より気持ち悪さしか残りませんでした | ||||
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ラストが気になり一気に読めました。直木賞でこういう作品ふ久しぶりのような気がします。何点か腑に落ちない点はありましたが、好きな人を思い続ける気持ちは素敵なものだなと思いました。 | ||||
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これ、純愛のいい話っぽく締めてますけど、時空を越えた「とんでもストーカー女」の話ですからね。 「死んでも生まれ変わってまた会える」という古典的なラブロマンスの文学表現が、「現実にあったら痛いよね」とまさに痛感させられる話。 その「痛さ」については筆者も気づいていたようで、ストーカー女へのアンチテーゼとして「生まれ変わっても名乗り出ず、でも近くのポジションを確保して見守る」というスタンスの人物が示唆されています。 そういうこともあって、話の主軸は小山内家と思われ、三角の大学生時代の青臭い恋愛エピソードは、なんとも取って付けた感があります。 時空を越えたラブロマンスの起点としては弱い。 最後の三角との再会シーンも、いい話のようで現実にあったら犯罪感強いビジュアルです。 毎回の家出シーンで誰もが思うことは、「そもそもランドセルは置いて行け!」でしょう。 現母親のほうも、産んだ娘が高校時代の親友の生まれ変わりってどうよ? とか、明るい未来がまったく想像できないすごいラストです。 | ||||
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合う合わないの問題で、個人的に合わない文章でした。とりあえず結果は…と、読み終えましたが、何の感慨もなく。男性的な理想の純愛なのかなぁと、偏見かもしれませんが気持ち悪くて仕方ありませんでした。買って損したな、、という久々の損買でした。 | ||||
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生まれ変わりという題材や、最後に瑠璃と三角が会えるシーンはよかった。 ただ瑠璃と三角の恋愛がおばさんと大学生の不倫なのに、純愛に見せかけているところが気持ち悪い。 生まれ変わりを信じる過程も、みんなすんなり信じすぎでありえない。三角に至っては事故なのに自分にだけわかる自殺、とか気持ち悪すぎる。 好きな人が生まれ変わったとき、ありえないけれど信じたい、みたいな葛藤があるはずだしそういうのが見たかった。 また直木賞受賞というのがにわかに信じがたい。ノミネートの他作品を3冊ほど読んだが、3冊ともこの本より文章においてもストーリーにおいても優っていた。他の作家がかわいそうだ。 受賞していなければ、まあこんな本もあるかと納得できたと思うが、直木賞受賞というのがありえない。 | ||||
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平易な表現の中に込められた普遍的な感情。終わってほしくない、読み終えたくないと思いながらページをめくるのをやめられなかった。 | ||||
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この小説では人がよく死にます。正確には瑠璃が何度も死にます。 どうして瑠璃はそんなに死ななければならなかったのでしょうか? 「事実は小説より奇なり」と言いますが、 逆から見ると、小説の中ではそれほど奇想天外なことは起こりません。 小説では因果関係が重要であり、 無駄な偶然はできるだけ排除するべきです。 つまり、作者が自分の都合で登場人物を死なせることは、 小説においては禁じ手だと思うのです。 瑠璃の数回に渡る死のうち、 物語のテーマ上必然と言えるのは最初だけです。 そして生まれ変わるわけですが、 その都度転生の目的を果たすことなく、非業の死を遂げます。 必ず誰かを巻き込みながら。 瑠璃の恋人は瑠璃の度重なる転生のため、人生の大部分を束縛されます。 二番目の瑠璃の父は、瑠璃と、巻き添えとなった妻の死のため、 家庭をなくし孤独になります。 瑠璃の夫はさらに悲惨です。 愛のための転生なら一度で十分で、犠牲者がでる必要もありません。 この小説では、ストーリーを展開させるために作者の都合で登場人物が何人も死んでいます。 作者は禁じ手を何度も使っているのです。 ここで、 彼らの死を必然とする方法がひとつあります。 瑠璃を人間でないと考えたらどうでしょうか。 樹木のように死ぬことを選んだ人間とは違う、 月のように死ぬことを選んだ生き物。 そういえば、雨の中に立っていたり、舌を出したり、奇妙な話し方をしたり、 瑠璃はどこか妖怪じみています。 三角は美しい女性の姿をした妖怪に憑りつかれ、人生を棒に振ります。 寿命の短い妖怪は何度も死にます。 身近な人間を道連れにして。 そう考えれば、ホラー小説として成り立つと思います。 | ||||
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神から特別の美と知性を授かった女性だけ、死んでからも特別の運命で魂が生かされる物語。 (この物語は、捉え方によって物語全体が非常に不公平で残酷である。物語のシナリオ作りが不完全なせいかも知れない――岩波書店のせいなのかな?) 純愛中に死亡した女性が生まれ変わって同じ相手との純愛を全うしようとする物語なのであるが、そのための犠牲者が多く、人道的に微妙な物語である。生まれ変わった女性は、幼児期のある時点で自分に託された元々の女性のすべての記憶や体験を引き継ぎ、純愛相手を求め始める。 生まれ変わりの女性が不幸にも死亡したらすぐに次の生まれ変わりの女性が生まれるが、その生まれ変わりの女性は直前に死亡した生まれ変わり女性のそれまで蓄積した記憶や体験も追加して引き継ぎ、さらに二番目の生まれ変わりの女性が死亡しても、つぎの生まれ変わりの女性が同じように直前に死亡した生まれ変わりの女性のそれまで蓄積した記憶や体験も追加して引き継ぐことを繰り返す。何回生まれかわっても、生まれ変わりの女性は最初の純愛の相手を求め始める。 結局、純愛相手に会うことができる生まれ変わりの女性は、純愛を抱えて死亡した美しく教養のある女性と同様に、神に選ばれ美と知性を授かった大女優の美しい娘(幼女)であった。 純愛相手だった男性も忘れずに待っていてくれただろうか・・・(涙) | ||||
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「輪廻転生」の問題を、この様な綺麗な恋愛小説として扱った作品は、今まで読んだ記憶がありません。 「輪廻転生」と言う昔から言われている問題を信じるかどうか別として、人が生まれ変わってももう一度会いたいと言うそれほど強い気持ちを持った愛情が、存在するのかと言うことも気になります。 この小説の中でも、そこが一番気になります。 初っ端の切っ掛けとなる哲彦と瑠璃の関係が、それほどのものの様には読み取れません。 むしろ、そうではなくて、瑠璃の「輪廻転生」を望む気持ちが非常に強かったということでしょうか。 「月の満ち欠け」と言うタイトルも、月の満ち欠けの様に、人が生を受け死に再び生を受けると言う、瑠璃の「死」に対する考え方からきています。 序盤のこの「輪廻転生」への期待感を扱った小説から、終盤では「輪廻転生」に至る愛情の強さに話が変わってゆきます。 そのあたりに、この本の、いやこの問題を扱う小説の限界がある様に思えます。 ただ、非常に上手く纏められており、「読ませる」小説になっていると思います。 だからこその「直木賞」だと思います。 | ||||
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前評判がよかったので読んでみました。 特に文章の巧みさに優れているとのことでしたの期待していました。 たしかにこれだけ込み入った話をうまくまとめて、流石だと思いましたが無駄も多い様に思います。 内容は通俗小説の域を出ていないなというのが率直な感想です。 精神世界の本のうわべをなぞったような底の浅い内容でした。 深遠な世界観を期待しただけに残念でした。 不倫を純愛だとは、昭和の匂いぷんぷんですね。 古臭い世界観です。 直木賞もバージョンアップしていただきたいですね。 | ||||
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何かパズルのピースが一つ足りない状況で物語が進む感じ。もやっとしながらもドキドキ感がある。そしてだんだん真相が明らかになっていく。真相といってもにわかには信じられない。想いが強いと生まれ変わって、また会いたい人に会えるのだろうか。なんか大人のファンタジーを読んだ気分。心が洗われる感じが、自分に心地よくあり、引き裂かれるような、締め付けられるような、苦しみと安らぎになって同時に襲ってくる。生まれ変わりって本当にあるのかも。ほとんどの人は、そのサインに気がついていないだけかもしれない。 | ||||
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偶然に知り合った男性との「不倫愛」。その男性を、 3回も生まれ変わっても、まだ愛し続けるという執着心。 たとえ『生まれ変わり』が実際にあるとしても、この 小説に登場する生まれ変わり女性は異様だ。 それに、不倫した1代目の女性は事故で死んだとしても、 2代目と3代目も若死にし過ぎでしょ。大人になる前に 死んじゃったら、愛し合うこともできないじゃないですか。 | ||||
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読みやすかったのですが輪廻転生が多すぎて、私には理解できませんでした。 生まれ変わりは一回で良かったのでは。 | ||||
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面白く読めました。輪廻転生の物語ですが、それがかえっていくつもの災いをもたらすところに読みごたえがありました。実際、世界中にいくつかの実例があることも知っています。ただ、こんなに多いはずはありません。 輪廻転生は、仏教的には決して幸福ではありません。より高度の存在へ解脱しそこなった命が、未熟に終わった修業を繰り返しているのですから。大衆の多くがそこを誤解しています。 転生したとしても、前世の記憶は忘れていた方が幸福なようです。 | ||||
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月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す。30年におよぶ転生の結末はどうなるのか。 物語は妻と娘を事故で失ったある男の回想として描かれていくのだが、転生を繰り返す瑠璃がキーワードとなって、時間軸が様々に切り替わっていく。 最初は人物像がうまく掴めなかったのだが、読み進めるにつれて物語の輪郭が形作られ、ひとつの流れができるとともに、人物像が把握できるようになってきた。 序盤のあきひこが働くレンタルビデオ店でのマニアックな映画のくだりは冗長に感じられたが、中盤以降は瑠璃をめぐって起こる様々なトラブル、それを受け入れる者とそうでない者、瑠璃の言葉を確かめるため起こす行動など、物語に引き込まれて一気に読んだ。 愛の深さが生まれ変わる条件なら、ほかにも生まれ変わる資格のある人はたくさんいるという、物語終盤の少女の言葉は衝撃的だった。この物語に続きがあるのならいつか読んでみたい。 | ||||
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