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月の満ち欠け
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月の満ち欠けの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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非現実的な事象を軸にした恋愛小説という感じです。その事象に直接的に触れるのではなく、偶然とは思えないほど世の中には不思議なこともあるね、と思わせる程度のストーリーテリングが好みなので、事象自体が物語上明らかとされた時点で冷めてしまいました。悉く事故などで死んでいく登場人物に都合の良さを感じてしまい、それも乗れなかった理由です。 | ||||
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不気味さとせつなさが入り混じったような読後感がありましたね! ただ、たらだらと長いので、半分位の分量でも良かったのではないのかと… | ||||
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何で岩波文庫なの? 知能指数が90未満の方は映画で見た方が無難だと思います。 多分本で読んだら中途で挫折します。 | ||||
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心がくるしかった。 | ||||
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生まれ変わっても会いたい男(達)なのか。その魅力が伝わらない。 | ||||
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直木賞か、、、苦笑 確かに斬新なストーリーでした。 以下の感想はネタバレ少々ありですので、ご注意ください。 何度も繰り返し生まれ変わって登場する「瑠璃」が、だんだんどの瑠璃か分からなくなりそうで、何度か読み返しながら読了。 輪廻転生。 前世の記憶。 興味深いテーマですが、盛り込み過ぎてお腹いっぱい感です。そして、女の執着が怖い。 そもそもですが、三角と初めの瑠璃の関係がそこまで深い繋がりだったようには読めませんでした。 しかし、その後次々登場する瑠璃は前世の記憶に振り回されて生きており、それに違和感でした。 スピリチュアル好きな方にはお勧めしたい小説です。 | ||||
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なんて、被害者妄想に過ぎないと思うもうすぐ47歳。しかし現実は恐ろしくあり得ないこともあるにはあるので、来世?あれば草花で充分だけど、私はこうなりそうでそうなりたくないな。すごい量の魂のネットワーク駆使しなくてもまたいつかどこかで会えるよ。 | ||||
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を想起させられた。 | ||||
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ホラー小説と読んでいたのだが、後々そうでは無いと気付き1番驚いた。 純愛にしても馴れ初めが軽いので、生まれ変わるまで追い続けるかなと… 若気の至りで人妻に手を出したら、死んでも生まれ変わって付きまとってくると言う恐怖! そんなだから、結末は 瑠璃が「歳が離れすぎちゃったよね」と言って、 三角に生まれ変わり(死)を強要するシーンを予想したが、違った もしくは、 何度も生まれ変わって付きまとってくる瑠璃に恐怖していた三角が、 過去の瑠璃の死に関わっていた!と言う衝撃の結末を期待したが違った 何度も生まれ変わって付きまとってくる 富江+ストーカー の様なお話し 自分の考え方が変なのかなと反省してしまった1冊です | ||||
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映画化されるということで買って読んでみたのですが、わたしには少し難しかったかなと思いました。登場人物の瑠璃が何度も生まれ変わっていくという物語ですが、いろんな場面でいろんな瑠璃さんが出てくるので、場面を整理していかないと読みづらいなと感じました。恋愛シーンもありますが、そこまでではなく、ファンタジー要素強めで、恋愛者を読みたい方にはおすすめできないかもしれないです。物語の設定も面白いと思うので、小説が読み慣れている方におすすめしたいです♪ | ||||
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面白いと言えば面白い。 暇な人は読むと言い。 | ||||
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『鳩の撃退法』を読んで面白かったのでこの本を読んでみました。小学生の女の子が家族が知らないアキラさんとつぶやいたり、あるいは普段誰も聞いたことのない黛ジュンの歌謡曲を口ずさんだりと冒頭の出だしは謎めいてひきつけられて読んでいきました。推理小説のようです。『鳩の撃退法』でも感じたのですが、佐藤正午氏の小説は推理小説とよんでも良いと思います。但し、鳩の撃退法ほどの読後感はよくありませんでした。生まれ変わりながら一人の男性を愛するというストリーになじめなかったからだと思う。私の場合は、見ず知らずの小学生の女の子が昔付き合っていた女性と同じように話してきたとしても、気味が悪いだけで愛おしくはならないだろう。なので☆は3個にしました。 | ||||
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伊坂幸太郎が小説読むならこれを読めくらいに絶賛していたので買ってみたけれど、だめなときの村上春樹よりもさらにぴんとこない小説だった。登場する女性の誰一人として魅力的でないのが小説として致命的ではないだろうか。小学生のなかに老婆が入っているような薄気味の悪いセッティングを文章や構成の力で乗り越えられていない。輪廻転生をモチーフにしているようだが妄想の域を超えていない気がする。これだったらネタ本の『前世を記憶する子どもたち』を読んだほうがいいかも。 | ||||
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何もかもが瑠璃(の未練、色恋、執着)を中心として何人もの少女が自分の人生そっちのけで振り回される。瑠璃の伴侶など思い切り振り回されたあげく拘置所で自殺した。最後の展開はドラマチックだとしても、たった1つの結ばれなかった恋愛を軸に周りを振り回すのもいい加減にしろ。 | ||||
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なろう小説ではお馴染みの転生物の純文学版だと感じました(もちろん転生物は古典でもよくあるのでなろう特有のものではないのですが。) この小説は大枠のストーリーは死別した恋人に女性が何度も転生して会いに行く、というこれだけだとべたべたなメロドラマなのですが、三点の特徴により他の同型の物語とは異なったものとなっております。 1:性格に難ありの不倫女性がヒロイン 普通転生物といえばヒロインの女性は好感の持てるキャラを与えるのが普通でしょうが、今作品ではヒロインは容姿に優れてはいるものの性格にかなりの難を抱えています。まずそもそも転生して会いに行く相手が不倫相手なのですが、旦那も不倫しているからと良心の呵責は無く、転生先の親を嘲るような態度を出し、死について話している相手をおかしいと笑って舌を出したり、はては小学生となった転生先で旦那にその不倫相手まで自分をつなぐように自身の誘拐をネタに要求したりとやりたい放題を行う行動には新鮮な驚きを受けました。なろうでこのようなキャラを書けば明らかに総叩きでしょう。ですがそのおかげで類型的な転生物では得られないだろう恐怖感が良く演出されています。転生を通じて不倫相手、旦那、転生先の親といった関係者の人生を軒並み台無しにして恥じないその姿には清々しさすら感じました。三角さん気の毒すぎる…。 2:転生されるという恐怖 普通転生物では主人公が転生して何度も人生をやり直すものなのですが、今作では相手が勝手に転生してくるため、ネット小説では気軽に使ってる転生というものはされる立場になるとこんなに怖いものだったのか、新たな発見があります。月の満ち欠けといったロマンティックな表現では隠し切れないホラー感が小説内に感じるのは自分だけでは無いと思います。 3:岩波文庫風の装丁から受ける印象の大きさ 今作の装丁は岩波文庫を模したものとなっています。自分が本書を購入したきっかけも装丁がきっかけだったのですが、同様の方も多いのではないでしょうか。今回読書中何度も瑠璃の行動に気分が悪くなって読むのを辞めたくなったのですが、それでも読み通したのにはこの装丁の影響も大きいのではないか、つまり名著の宝庫である岩波文庫(風ではあるのだけれど!)だから途中で読むのを辞めるのは自分に非があるように感じられ、あるいは脳が錯覚して、読むのを続けよう、文学としてしっかり読もうと思えた部分があるのではないかと思います。今回読者の中には(あるいは編集者の方ももしかしたら)この装丁に違和感や何らかのトリックを感じ、好ましくないと思う方もいるかもしれませんが、自分は好意的に感じます。是非岩波文庫的をこの一冊で終わらず、エンタメ作家なども含めてシリーズ物にして頂きたいと思います。装丁が及ぼす小説への影響の大きさとその効果について今作は面白い可能性を提示していると思います。 上記三点が自分は本作の特徴であると感じました。綴込みの著者インタビューで岩波をやや軽んじているとも受け取られるような発言は正直に言って残念でした。少なくとも自分は他の出版社であればこのような内容の小説を購入することは無かったので。 | ||||
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佐藤さんは二年間の人生を使って仕上げたといっている。そして直木賞をもらった。二年間の人生を使って書くほどのものだろうか。ご苦労様というしかない。そしてこれを発刊した岩波にもごくろうさまと言いたい。岩波茂雄が読んだらなんというだろうか。時間をもっと大切に使ったらと、私は言いたい。 | ||||
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ほぼ40年ぶりに、この作家の新作を読んだ。処女作の「永遠の1/2」以来。当時は、村上春樹も新人だった。同じ新進作家の一人として読んだ。読後感が特に良かったわけではなかったが、自分と同じ年頃の主人公の話として共感するところはあったと思う。 そして今作。2017年の直木賞受賞作。全322ページ。その204ページまで、登場人物が次々現れるー小山内堅、緑坂ゆいーるり、藤宮(小山内)梢ー小山内瑠璃、三角哲彦、荒谷清美ーみずき、正木瑠璃、正木竜之介、小沼希美(“瑠璃”)、他にも小山内の母、高校時代の人物。この女性達に、特異な事件が起き、そして死。この死に至るまでの、出来事の連なりはミステリー仕立てで読ませる。この世を去った女性達に関わった、男達のその後の人生の波乱にとんだ顛末。 ところが、作者は途中でこの話の種(モチーフ)を明かす。最後に参考文献がいくつか列挙されているが、そのうちのひとつに、イアン・スティーブンソン「前世を記憶する子供たち」というのがある。この本の内容が、作中で明かされる。このあたりから、ミステリーぽい展開がぐっと醒めてくる。後半の100ページは、この本の具体的事例のひとつとしての話になってくる。登場人物を見れば分かるが、瑠璃(るり)という女性が多く出てくる。入組んだ話の展開の中で、何度も出てくる瑠璃(るり)という女性と関わった男たちは、狂言回しの存在のように見える。男と女のこの世。生と死、再生。文の構成や筆力は認めるが、個人的には、「だから、何?!」という感想。 | ||||
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商品説明に「著者は人生の岐路を主題としてきた作家だ」という一文がありました。 人生の岐路は、思い返して初めて気づくものなのですね。だからこそ切ない。 なにげない「あの時の会話」とか、ちょっと迷ったけど「行かなかった」とか、もしくは「行った」とか、その程度のことかもしれません。 理解し難い壮大なことや不思議なこと。かたや、日常生活の中の瑣末なことが、決して「別々のこと」「関係ないこと」ではない、ということを考えると心の広がりを感じます。 個人的に、心掴まれたのは「そこそこの長さ連れ添ってきた夫婦」の会話の描写です。 「また、なんかめんどくさいこと言い始めたな…」と奥さんの話にウンザリしているダンナさまは数知れず。そうやって「今」に向き合わず、雑に扱っていると「人生の岐路」を見過ごしてしまいますよ。 | ||||
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結局、瑠璃は三角と会ってどうなったのか? 小山内に会って何をしたかったのか? 親子の情より男女の情のほうが優先されるのか? 生まれ変わりを成就するたびに壊された家庭、人生がある。 物語は面白いけどなんかモヤモヤ感が残った。 | ||||
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輪廻転生とは死後何かに生まれ変わるかもしれないという夢想だと思っていたらこの物語はこれを月の満ち欠けに擬制して、欠ければ(死ねば)全く同一のクローン人間が別の場所で生まれる(満つ)、それが繰り返すという奇想天外な話である。 しかし振り返って私は何者?と思う時、この体質、この性格に両親を中心とした祖先からの遺伝を意識することはあってもそれとかけ離れた誰かの生まれ変わりと思ったことはない。まして誰か先人の記憶が私の中に甦るなどという事は寸毫もない。 フィクションとして何を想像しようが自由であるしその構成力には五つ星を付けてもよいが所詮エンターテイメントとして、ちょっと長い百物語として読むしかないない作品ではないか? 小説にはやはりもっとリアルな同感と感動が欲しい。 昨今は何かに付けちょいと驚かせ目立つような作品が評価されがちだけれど読み手も書き手もある種のメタボ状態にあってさらにその上の刺激を求めているのであろうか? | ||||
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