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月の満ち欠け
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月の満ち欠けの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全238件 181~200 10/12ページ
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構成がとてもすばらしい。。。 直木賞受賞作で、面白くて、活字世界なわけなんだけども・・・・ 読み終えて、一時して、 ふっと・・・ 映画化しても面白いかな?と思いました。 文学は文字だけで勝負する世界なので、 素晴らし作品は、決して映像で、活字描写の世界に勝てない本も存在していて。。。 でも、 こちらの作品は活字世界もよかったけど、映像にしてもおもしろそうです! | ||||
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佐藤正午さんの本、初めて読みました。 最初のページから、別世界に引き込まれて。2日で読みました。読書が好きな人なら、おすすめですね。なぜなら… 読んでいるあいだ、現実が遠ざかる感じ?引き込まれます。文句なしに面白かったです。途中、混乱して、戻ることも、ありましたが、最後の1行は、鳥肌が立ちました。他の作品も読んでみたいな。 | ||||
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時間軸の交錯,登場人物のつながり,うまれかわり,,,頭がもやもやして,薄気味悪い感じのなか,不思議と一気に読み進めました。 終盤,作家と読者の答え合わせ,,,もやもやしたモノが霧が晴れたように消えてゆきました。すっきりした気持ちで迎えた終幕,一気に爽快感におそわれ,それまでの薄気味悪さがうそのように吹っ飛んで,胸がキュンとしました。 が,先輩の自死を非難した竜之介が選んだ顛末。選ばされたのかも,,,なんて考えると,やっぱ怖いな~と。 | ||||
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まずさらさらと読めます。 従来の佐藤作品の物語が何処にむかっているのかといった不穏さや 終着点のみえないおぼつかなさは感じられず安心して読めます。 最初の10数ページで「まずまずアタリ」の予感を感じさせる引き込みの力は流石です。 会話と回想がほとんどの部分をしめるこの作品ですが「前世の記憶を持つこども」の 若干説明に終始した中盤の中ダルミを円熟の筆運びでのりきっているのは見事です。 このあたり大技はないが安心してみていられる体操演技を彷彿とさせますが着地の技のなさは否めません。 もっと佐藤正午らしさに触れたい方はやはり「鳩の撃退法」などがお薦めです。 | ||||
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読み落としがあるのかなー?深い思い入れ、思い出も無い、たかがの不倫相手をなぜそこまで追い続けるのか?私はわかりませ! | ||||
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最初から何かが起こりそうなワクワク感。これは、恋愛小説なのかミステリーかまたはホラーなのか、途中背筋が三回ほど寒くなりながら読み進めました。ですが最後は究極の愛なのかなと思いました。 | ||||
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瑠璃という名の女性の生まれ変わりを画く。終盤物語が急展開してストーリーが錯綜して分かりにくくなる。読みにくさを感じた。テーマは大変面白い。AはBの生まれ変わり、BはCの生まれ変わりで、AはBの過去を知り、BはCの過去を知るとしても、だからどうだというのか、それがそれぞれの人生にとってどういう意味を持つのか、もう少し瑠璃の人生を掘り下げて描いてほしかった。不明瞭な読後感が残り、残念だ。単なる不思議な物語で終わらせてはならない小説である。面白さ抜群な小説なので、ぜひこの小説を読み、何が言いたい小説なのか、考えて見てほしい。再考を要する小説である。 | ||||
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ラストに涙する、素晴らしい作品です。一気に読みたい作品です。 | ||||
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私が文学界随一の純文学作家であると思っている作者が本作で「直木賞」を獲った事はある種の驚きだったが、まずは喜ばしい事で慶賀の至りである。本作のテーマが大衆文学に近いという判断なのだろうか ? そのテーマとは、題名通り、「『人の生と死』は『月の満ち欠け』(即ち、<輪廻>)の様であって欲しい」という願いである。このテーマのため、全編のヒロインとして"瑠璃"という名前の<生まれ変わり>の能力(?)を持つ女性を用意している。そして、このやや胡散臭い設定に文学的な説得力を与えているのが作者の純文学的技巧である。 まず、瑠璃を事を直接には描かずに、瑠璃と関係があった人々(瑠璃は<生まれ変わり>の能力を持つので当然複数人)の"問わず語り"の集合体として書いて、所謂、多視点物語としている点。更に、関係者の人格は当然異なるので、それに合わせて文体を自在に書き分けている点。加えて、瑠璃が<生まれ変わり>の能力を持つにも関わらず、関係者を全て現代という同時代に設定している点。これによって、<輪廻>の因果が益々強くなる事は言うまでもない。特に、関係者同士の回想・確執が交錯する辺りは読み応え充分であった。更に、上で多視点物語と書いたが、これによって、本作が(語り手の)関係者自身の物語ともなっている点も見逃せない。関係者達の人生の挫折や成功も巧みに描かれており、「月の満ち欠け」、という題名が、こうした人生における浮沈のメタファーとなっている点にも感心した。正確には掴みかねたが、「記憶と現実との乖離・一致」のメタファーともなっている様である。 ラスト近くで、小山内という関係者に訪れるエピソードはファンタスティックで瑞々しいと同時に、人生の機微を感じさせる。このエピソードで本作に妙な現実感を与えている点にも感心した。「語る=騙る」という技巧を長年駆使して来た作者の円熟味が静かに炸裂した傑作だと思った。 | ||||
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出会いや愛を運命だと受け止めて生きること。あるいは、運命に従って人を好きになり人生を送るということ。 魂は蘇り、記憶は紡がれていくこと。あるいは、時空を超えて愛情は相互性を保ったまま永らえていくということ。 誰も証明などできないのですが、どこかで私はそのいずれをも信じています。 佐藤正午さんの絶妙な書きぶりが物語の枠を超えて、その気持ちを呼び覚ましてくれました。 ありがとうございます。そして、直木賞受賞おめでとうございます。 | ||||
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主人公にムカつきます。 男の思考回路って女と全く違うんですね。 妻、娘、母、他女性に対しての対応を見て 、問題点と対応策を考えました。 ①一般の男性に「女の感情を察する」ことは無理。 →会話する前に、議題を説明し、会話したあとの対応をこうしてくれると嬉しいとあらかじめ「お願い」する。 また会話ではその話に至る根拠を用意しておく。 ②家庭の面倒ごとは先延ばしにし、一人で過ごしたい →女が家庭をとりしきることで「俺がいなくて大丈夫」と丸投げするので、普段から(苦手分野のみを)頼る。頼るときも若干申し訳なさそうしてお礼はオーバーにしとく。か弱い女を演じる。 ③拗ねたり自分の気持ちに整理がつかないと予想以上に攻撃的になる →大切な人が傍にいる→大切な人がいなくなる→大切な人が戻ってくる この流れをうまい具合に使う。 ④ただ聞いてほしいだけの女の話に何故か勝とうとしたり、適当に押さえつけようとする。その対応に女が怒って論破してきて実際に言い負かされたら、女が得たいの知れない生き物に見える。 →①を実行。 数字を交えると尚良い。 | ||||
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いいところで筆を置いていますが、ここからあとのことを考えると、けっこうな地獄です。 作中に「天国から来たチャンピオン」が出てきますが、これは男性が生まれ変わりそれを理解してもらおうと四苦八苦するお話でした。女性を主人公にして、かなりの時間差と複数転生というひねり技を入れたのが本作というところでしょうか。 面白かったです。 直木賞、とっくに取っている作家だと思っていたのですがまだだったのですね。 追記 生まれ変わりものは映画でも小説でもけっこうありますが、最近のものでお手軽なのは「こんにちは刑事ちゃん 」でしょうか。タイムスリップものと同様、どんなドラマチックな舞台設定でも簡単にできてしまうので、酷評されないためには、かえって筆力が必要です。 | ||||
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読書中も読後もその小説の世界は続き、その余韻に浸っている。 ”瑠璃も玻璃も照らせば光る”。 切ない想い。 奏でる繊細な文章に浸る。 切り口が語る。 戦慄が走る現実の一理。 ”君にちかふ阿蘇のけむりの絶ゆるとも萬葉集の歌ほろぶとも”。 幾重にも重なる想い。 ひと時を過ごした記憶は繰り返し現れる。 ”月が満ちて欠けるように” | ||||
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唯一気になったのが、男性視点(願望)に読めてしまう?こと。それと1ヶ所、小説的な嘘をついていること。繊細な文章と構成は魅了されました。 | ||||
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直木賞にふさわしい作品だと感じました。 8月の蒸し暑い夜にゾクゾクしながら一気に読みました。 読んだ後、ふと思い出して松任谷由実のリインカーネーションという曲を聴きました。 かのSSWも作品の発表当時はこういう現象に興味を抱いていたようです。 内容は日本人の死生観と恋愛観に訴える秀逸なストーリーだと思います。 わかりやすい文章でオカルトとファンタジーを感じさせてくれるので多くの読者に支持されそうです。 後半部分ではやや強引な設定が目立つような気もしましたが見事なラストで解消されました。 巻末には著者がインスパイアされた参考文献が紹介されています。 その中に本編にも登場するマスターピースと言えるような重要な研究書があります。 読んでみようかと調べましたが現在は絶版となっているようです。 中古本を探すか図書館で借りるしかなさそうです。 | ||||
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小説として、その文体・構成は素晴らしいと思います。正直、引き込まれて読むことが出来ました。 物語としてよく出来ているなぁ、と偉そうですが、感じました。 他の方のレビューにあるように、生き返りまで至る思いというか、執着というものには、正直ピンときませんでした。 ヒロインに共感出来ないわけではないのですが、少し度合が弱いかなと。 それでも、小説として非常に面白いです。買って損はないです! | ||||
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ほかの作家に類を見ないとても不思議な本ですが、3回読ました。読むたびに新しい発見があります。4番目の瑠璃の積極性に驚かせられます。2回目は登場人物の相関図や接点を、3回目は登場人物の年表(どの時代にだれとかかわりをもったか)を紙に書き出しながら読み進めました。物語が立体的に浮かび上がった感じです。実際には起こりえないけれど、心の中では起きている可能性があるから読者をひきつけるのかな。 | ||||
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直木賞は、少し前の作品でも一人称と記憶の性質を使った叙述トリックを使うなど、マンガやSFでは割りとポピュラーなネタが続いてますね。 今回は愛する人に再会するために、何度も生まれ変わる一途な女性と、彼女に関わる人達の物語です。生まれ変わり、という題材のケレン味を、静謐な文章が上手いこと抑制しています。 読んでいる最中も惹きつけられる物語、なのですが、実は一番面白くなるのは読み終わった後。人物の関係性を把握してから読み直すと、相関図の濃厚さに思わずニヤリとさせられます。小説に家系図がついていると嬉しいタイプの方には特にオススメかと。 終盤の構成も中々秀逸ですし、主人公が抱える鬱屈や孤独が癒される可能性も提示されていて、優しさと、少しの力強さを感じさせる素敵なものでしたが、 ただちょっと残念だったのは、ヒロインの行動が一途すぎて、周りの人間が巻き込まれることはどうなのか、ということ。自業自得と言ってしまえばそれまでの人物もいるんですが、彼女とかかわらなければ……という感想も否めません。 さらに、感情移入という観点からすると、純愛が向けられる相手が、登場順で言えば二番手のキャラクターであることは大きなマイナスなのではないかと。 主人公にもちゃんと救いがあるし、それを齎すのがヒロインであるとはいえ、中盤は「うーん?」と思うことも多かったです。 | ||||
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直木賞受賞おめでとうございます。1984年すばる文学賞を受賞した「永遠の1/2」でデビューして以来、賞とは縁の無かった作者が前作「鳩の撃退法」で山田風太郎賞を受賞したのが2年前、そして今作では直木賞受賞と、ようやく世間は佐藤正午を認知した?全作品を読んでいる私としては、気付くのが遅すぎるぞと言いたくなるほどではあるが、とにかく最近では一番嬉しいニュースだった。当作も4月に出てすぐに読んでいるが、直木賞受賞が嬉しくてレビューしたくなった次第。 さて内容である。前記の前作「鳩の撃退法」とは打って変わった作品。当作者の中では「Y」のような雰囲気といっていいかもしれない。有り得ない話をさも有り得るように言葉を紡ぎ、物語を作っていく、作者が「書くインタビュー」の中で述べているとおりの作品作りで、しかも読みやすい。既にいろんなところで広まっているのでネタバレにはならないだろうが、一人の女性の生まれ変わりの話。この女性が生まれ変わった際の、子供時代の仕草、雰囲気が本当にかわいらしく、いじらしく表現されている。またエピソードの数々が非常に効果的で、作品全体に膨らみを与えており、最後も希望を感じさせる終わり方で、心が温まる。唯一気になったのは、そんな何度も生まれ変わって逢いたい相手との最初の恋愛場面が比較的穏やかで、そこまでの愛を感じ難いところか。ただ全体の中では欠点とは言えず、とにかく面白く読み終えた。 ところで「鳩の撃退法」は年末恒例の「このミス」で初めてランクインしたが、今作はどうなるか?同誌では評論家の香山二三郎氏が常に当作者を好意的に取上げており、その香山氏が今作をどう評価するのか、多分激賞するのではないかとその熱い文章が今から楽しみである。 | ||||
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この世界観、私の感性ではついて行けなかった。ミステリーかなと思いながら読み始めて、恋愛小説かと思い改め、さてはカルト系か、最後やっぱり恋愛小説か、そんな感じ。 | ||||
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