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月の満ち欠け
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月の満ち欠けの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全238件 121~140 7/12ページ
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最後まで読ませる小説なのですが、自分には良さが分かりませんでした。残念ながら、「小説を読まずとも人は生きていける」と思える小説でした。 | ||||
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導入部分は興味深く読めたが、そのあとは冗長でつまらない。完読しようと頑張ってみたが、ギブアップ。時間の無駄であった。 | ||||
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輪廻転生に釣られて読んだ、輪廻肯定派です。この現象を実際に置き換えると、輪廻転生ではなく、子供の頃特有の、憑依から来る他者の記憶の可能性がとても高いと認識します。このネタで釣ると決めたなら、どうせ書くなら、もっとちゃんとしたものを書いてほしかった。題材は好きなのに、研究が足りなさすぎる。これを輪廻転生と世間に認識されたら困る。こんな作品広めては、駄目です。駄作。 | ||||
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60代の恋愛感を聞かされたように思えた。 綺麗なお話だったけど、ようわからん。直木賞の作品とかあまり意識して本読んだ事ないけど、直木賞ってこんな感じなの?わからん。 きっと私には理解できないだけなのだろうけど、 | ||||
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物語の中身もそうだが、岩波文庫を模した装丁も含めて「よくできた」小説。 鉤括弧を付けたのは、この小説に社会的・思想的・文学(?)的な意味や感動は特にないから。 そもそも、中に入っているインタビューで、作者自身もそういう意図を持っていないことを明示しているので、単純に楽しめる(不倫やロリータ・コンプレックスに嫌悪を感じる人は別だけど)。 物語の中身はネタバレになるので控えるが、「生まれ変わり」という、古今東西でネタにされる(ある意味、ありがちな)テーマを現代風に、そして、中だるみや呆気なさも無くまとまっている、という感じです。 | ||||
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そんなに素晴らしい本なのだろうか。 私にはよくわからなかった。 | ||||
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滑る滑る言葉が作り出すのは、こじ付けのような前世でしかない。言葉は何のリアリティーもなくただだらだらと流れる。村上春樹があることを語るのに、隠喩や暗喩、ある時は音楽やスパゲッティーを業とらしくなく絶妙に使うのとは全く異質の書き物、ただの文字の垂れ流し。 | ||||
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タイトルに惹かれました。 面白いテーマだと思います。 常に先が気になる展開でした。 満ち欠けとはそういうことを意味していたんですね。 佐藤正午さんの本は初めてでした。他の本も読んでみたい。 | ||||
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なろう小説ではお馴染みの転生物の純文学版だと感じました(もちろん転生物は古典でもよくあるのでなろう特有のものではないのですが。) この小説は大枠のストーリーは死別した恋人に女性が何度も転生して会いに行く、というこれだけだとべたべたなメロドラマなのですが、三点の特徴により他の同型の物語とは異なったものとなっております。 1:性格に難ありの不倫女性がヒロイン 普通転生物といえばヒロインの女性は好感の持てるキャラを与えるのが普通でしょうが、今作品ではヒロインは容姿に優れてはいるものの性格にかなりの難を抱えています。まずそもそも転生して会いに行く相手が不倫相手なのですが、旦那も不倫しているからと良心の呵責は無く、転生先の親を嘲るような態度を出し、死について話している相手をおかしいと笑って舌を出したり、はては小学生となった転生先で旦那にその不倫相手まで自分をつなぐように自身の誘拐をネタに要求したりとやりたい放題を行う行動には新鮮な驚きを受けました。なろうでこのようなキャラを書けば明らかに総叩きでしょう。ですがそのおかげで類型的な転生物では得られないだろう恐怖感が良く演出されています。転生を通じて不倫相手、旦那、転生先の親といった関係者の人生を軒並み台無しにして恥じないその姿には清々しさすら感じました。三角さん気の毒すぎる…。 2:転生されるという恐怖 普通転生物では主人公が転生して何度も人生をやり直すものなのですが、今作では相手が勝手に転生してくるため、ネット小説では気軽に使ってる転生というものはされる立場になるとこんなに怖いものだったのか、新たな発見があります。月の満ち欠けといったロマンティックな表現では隠し切れないホラー感が小説内に感じるのは自分だけでは無いと思います。 3:岩波文庫風の装丁から受ける印象の大きさ 今作の装丁は岩波文庫を模したものとなっています。自分が本書を購入したきっかけも装丁がきっかけだったのですが、同様の方も多いのではないでしょうか。今回読書中何度も瑠璃の行動に気分が悪くなって読むのを辞めたくなったのですが、それでも読み通したのにはこの装丁の影響も大きいのではないか、つまり名著の宝庫である岩波文庫(風ではあるのだけれど!)だから途中で読むのを辞めるのは自分に非があるように感じられ、あるいは脳が錯覚して、読むのを続けよう、文学としてしっかり読もうと思えた部分があるのではないかと思います。今回読者の中には(あるいは編集者の方ももしかしたら)この装丁に違和感や何らかのトリックを感じ、好ましくないと思う方もいるかもしれませんが、自分は好意的に感じます。是非岩波文庫的をこの一冊で終わらず、エンタメ作家なども含めてシリーズ物にして頂きたいと思います。装丁が及ぼす小説への影響の大きさとその効果について今作は面白い可能性を提示していると思います。 上記三点が自分は本作の特徴であると感じました。綴込みの著者インタビューで岩波をやや軽んじているとも受け取られるような発言は正直に言って残念でした。少なくとも自分は他の出版社であればこのような内容の小説を購入することは無かったので。 | ||||
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冒頭からしばらく読み進むまで話の筋が掴めなかったが、ある一点を境に過去現在そして未来が一瞬で繋がる瞬間がある。 そこからこの切ないラブストーリーは一気に進展する。ある女性が好きな人を思う一途な物語。 | ||||
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自分が知らぬ過去を全く知らぬ少女、いや女性が月の満ち欠け同様に、自分の前に現れる現実に戸惑いを覚えます。 この世に実際にある様に?ほら、そこに~~~ | ||||
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かなり仕組まれた、面白い小説でした。 | ||||
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私は普段小説を読みません。 「読みたい!」と思う著者がいないので。 この本は知人の紹介で読むことにしました。 前言撤回!! 「小説もおもしろい!!」 読み終わってからではなく 読んでいる途中からそう思い始めました。 「なぜこの小説はおもしろいか?」 ・読みやすいなめらかな文章 ・すべてが綿密につながっている構成 ・考えさせられたり、心が温まったりと、様々な感情を味わえるストーリー などなど。 私が解説するのもおこがましいほど。 この本を読む前と読んだ後では 「自分」という存在への考え方にも変化が現れます。 そういう意味では この本も「岩波文庫的」ではなく 「岩波文庫」のラインナップに加わってもおかしくない本です。 最後に この本の著者、佐藤正午先生は 「読みたい!」と思う著者となりました! | ||||
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直木賞を獲ったことは知っていたのですが、文庫になって初めて買い、読みました。 帯も読まないようにして、全く事前情報を入れずに読みました。 (以下、ネタバレあり) 最初の50頁あたりまでは、この小説は一体どこに連れていかれるんだろう?と不安でした。 転生の物語であることがわかり始めてから、次は誰に転生するのか、それによって周囲の人々の運命がどう変わってしまうのか。それが知りたくて一気に読みました。 「生まれ変わり」「入れ替わり」過去多くの小説や映画で描かれており、この小説の中にも「天国から来たチャンピオン」が引用されています。読後、最初に思ったのはこれは「豊饒の海」の逆を意識して書かれたのだな、ということでした。「豊饒の海」では、主人公が転生した人物を生涯をかけて探しまわる。「月の満ち欠け」では真逆で、転生した側が探しまくる。 よく読むと、なぜ関係性のある人間の周りでだけ都合よく転生するのか。なぜ偶然によって「死」を迎えるのか。突っ込みどころは満載なのですが、「転生」を知ったり感じて変わってゆく登場人物たちの心情に心を打たれました。そして私自身、今までの人生で失ってしまった大切な人が生まれ変わり、幸せに生きていてくれればどんなに救われるだろう、と感じました。 親い人の死を経験したか、していないかで読み方が変わる小説です。原作者は、64歳が書いた物ではない、若いモノが書いたと思って読んでくれ、とインタビューで言っていますが、年輪を重ねた作家だからこそ書けた小説です。 死んでしまった大切な人に会いたい。「転生」。人間誰しもが望むことゆえに、文学でも映画でも描き続けられる永遠のテーマなのでしょうね。 | ||||
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これは読もうと決めていた。『図書10月号』の「こぼればなし」に、「岩波文庫的」という名称を使ったことの顛末を書いていたからである。初めての岩波書店の直木賞受賞作を、発行後2年半経っただけで「長い時間の評価に耐えた古典を収録する叢書に、みずみずしいこの作品を収録するのは尚早」ということで、「いたずら心で」で使ったらしい。(何故「的」の言葉を選んだのかというのはさて置き)そういう仕掛けは大好きなので、話のタネに読んで置こうと思っていた。ところが、予想以上に岩波書店はこの文庫本の発刊に力を入れていた。本屋で手に取ると、帯に『選考委員を唸らせた熟練の業が、「岩波文庫的」に颯爽と登場。』と岩波文庫的に難しい漢字を多用して煽っていたのだ。だけでなく、中に作者ミニインタビューの特別チラシまで入れているし、普段解説を書かないのに例外的に伊坂幸太郎が解説を書いていると思ったら、なんと『解説はお断りします』という編集者宛メール文をそのまま載せて解説の替わりにするというアクロバット式の解説を書いていた。 読んだ。とーっても面白かった。アクロバット式の小説「的」な仕掛けが随所にある。 メインの話は、小山内さんという還暦過ぎの男が、青森から東京駅に出向いて、ある人に会ってまた帰っていく間の2時間と少しのお話である。その間に登場人物たちの過去が次第に明らかになってくゆく。倒叙方式のサスペンスにもなるし、SFファンタジーにもなるが、そういうわかりやすい結末は排除している。「熟練の業」で余韻残る「お話」を作っていたのだ。 | ||||
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前世を記憶する子供の存在を興味深く教えられました。 | ||||
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そこになんの違いもありゃしねぇだろうが 入れてやれよ | ||||
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2年前単行本の方にもレビューを書きましたが、今回文庫化をきっかけにもう一度読みましたら、印象が変わりました。 本作品は純愛物語を装ったホラー小説ではないかと思います。(前回は恋愛小説という先入観で読みましたので、読後感はあまりよくありませんでした。)しかし作者は純愛アプローチも捨て難かったのか、しかも終盤はスピリチュアルめいた描写もあり、少し複雑な読後感でした。 レンタルビデオショップの前で雨宿りする『瑠璃』は、 雨の日に窓をコツコツと叩き、「私と結婚してください」と、青年を湖の底に誘う『オンディーヌ』のようだと思いました。 たとえばローレライの人魚のように、人を破滅に導く人魚の伝説。一方で水の精は人間の男性と結婚することにより魂を得られるという伝説。 これらを扱った文学作品のうち、私が思い出せるものは、 『人魚姫』アンデルセン (1805―1875) 『水妖記』フーケー ( 1777―1843) 『夜のガスパール』より『オンディーヌ』ベルトラン (1807―1841) ですが、本作品も水の精伝説に依っているのではないか、と思いました。 <みづからは半人半馬降るものは珊瑚の雨と碧瑠璃の雨>p152 これは本作品中出てくる与謝野晶子の短歌で、この中に『瑠璃』の名があるのですが、 半人半馬(ケンタウロス)は男ですから、女性の瑠璃はさしずめ半魚人(人魚)といったところでしょうか。 瑠璃が「雨宿りの女」と呼ばれていることからも、『瑠璃』=『水の妖怪』に違いありません。 するとこの小説は、妖怪『瑠璃』(しかもそれは月のように生まれ変わるという禍々しい生き物)に関わった男達の破滅物語として読めばとても怖くて面白いと思います。 少しネタバレになってしまいますが、実は生まれ変わるのは瑠璃だけではないところが個人的にはいちばん怖かったです。 「純愛」というよりは、時を越えた「執着」「執念」そして「復讐」。 中には自分の破滅に気がつかない者もあり、彼の視点で見ればあるいは純愛物語とも言えるかもしれません。 | ||||
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何度も生まれ変わって愛しい人のもとに…… とだけ聞けば、どんな大恋愛小説なんだろう、と期待するが……。。生まれ変わってでもまた会いたい、と思うほど、「おおもとの恋」が激しくも切なくもない。たまたまぽろっと出会って数回逢瀬を重ねただけの間柄。さらにいえば、生まれ変わらねばならないなら、この世では結ばれないという切なくて圧倒的な理由が必要だが……それも別にない。本当に、とくに何もない、のだ。「おおもとの恋」時代に、ふつうに結ばれる選択肢だっていくらでもありえたのに、わざわざ死ぬ意味がわからない。 そして、小説全体を通して、人間の生死を軽んじているようにしか思えない。生きたくても生きられない命が数多ある中、ちょろっと自死を選ぶヒロインの存在は、いくらなんでもひどすぎ。 もう一つ。残念なほど、「男の書いた小説」だなぁ、と思う。こういう世界が理想なんだろうなぁと。女性が描けていないし、魅力のない男がモテている。キモチワルイ…… | ||||
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佐藤さんは二年間の人生を使って仕上げたといっている。そして直木賞をもらった。二年間の人生を使って書くほどのものだろうか。ご苦労様というしかない。そしてこれを発刊した岩波にもごくろうさまと言いたい。岩波茂雄が読んだらなんというだろうか。時間をもっと大切に使ったらと、私は言いたい。 | ||||
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