■スポンサードリンク
月の満ち欠け
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
月の満ち欠けの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全238件 201~220 11/12ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
月の満ち欠け、瑠璃にまつわる格言、美しい言葉が織りなしていく純愛ファンタジー。伏線を繋ぎ合わせながら次の展開が知りたくて最後まで一気に読み終えてしまったが、個人的には、最初の人妻瑠璃があまり魅力的な女性に描かれているとは思えず感情移入できなかったこと、瑠璃と三角の過ごした時間が夫に不満を持つ寂しい既婚女性と女性を知らなかった純真な大学生のいっときの性愛にしか思えなかったことで、何度も生まれ変わりながら再会を果たそうとする時空を超えた純愛というテーマに乗れなかった部分がある。 夫や自分に不満を持つ少しだらしない既婚女性がほんのいっとき夢を見せてくれた歳下の男性に時空を超えて執着する物語といってしまえばそれまでになってしまう。少し残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先が気になって一気に読みましたが、読後感は最悪でした。不倫を純愛と呼び、その為に人格を奪われて早死にしていく子供達。その親に転生を必死に理解させようとする…ちっとも共感できませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東京ステーションホテル、虎屋のカフェ、生まれ変わりの子供から聞かされる今は亡き人からの思いは、古くて新しいもの。昔日の高田馬場あたりの風景を思い出すると、懐メロを聴いているような印象でした。 やや後半部は説明的で冗長かなと感じるところもありましたが、一気に読めました。 およそ設定人物と同時代を同じような風景の中で暮らしてきた自分が今味わっている喪失感への、ある種の安らぎでしょうか。 年の差カップル物語やロリコン小説にならないように工夫されてますが、やっぱり、客観的みれば、こういう中年って自意識過剰でキモイだろ、という気もしなくはない。ただ、主人公の連れ合いの娘が前妻の生まれ変わりの高校生ってあたりは具体的な男女関係に発展しかねない微妙な設定にしているのは、作者のいたずら心でしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章は意外に文学的ではない。 易しい文体だけど、展開はミステリーじみていて、やや複雑。 それでも最後の一文に涙が溢れる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
生きかえり。 真夏の夜、不思議な物語を読む。 「もう一度生まれ変わる。 月のように一度欠けたら 月がもう一度満ちるように」 どうして生まれ変わりたいのか。 どうしたら生まれ変わるのか。 「奥さんだって愛の深さは全然負けていない。 有資格者の一人だよ」 資格....そんなものか。 不思議な恋物語を読む。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ちょっとネタバレあり。 好きだった男に会うために何度も生まれ変わる女と関わる人々のお話。と簡単に書いてしまうには複雑に入り組んだ人物相関図 何度も生まれ変わるというアイデアは面白いが、生前の初代瑠璃からは、そうまで会いたい男への執念や執着が今一つ感じられなかった。 そして会いそうになると都合よく・・・。なにか理由があるのかと最後まで読んだが特に何もなく。 最後のあのくだりもただ話をくどくするだけでピントがぼやけてしまう。 うまくまとめれば映画やドラマになりそうなストーリー性は感じる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
特に感動はありません。 転生しすぎじゃないですか? 全体的に無駄な部分が多い気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好評価の書評が多く目に留まり期待して読ませていただきました。書評以上の内容があるわけでもなく、最後に云々と書いておられる方が多いだけに 最後のあっけなさを感じたのは私だけでしょうか。もっと伏線があり 割と身近なところで 絡んで終わりだったような。少女の記憶が生まれ変わる度々の記憶も追加していっても良かったのではないか、どら焼きを3人で食べた話がしつこさを感じた。27歳の女性は自分のことは「おばさん」とは言うだろうか。ビデオショップでの雨宿りの会話は50過ぎのおばさんかとも思えた。一つ良いところはさらっと読める。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
行きつ戻りつ 。一つの家族から また別の家族の一人に。こんがらがっちゃった??。私。今読んでる箇所は何処へ続くのか??。よみおわってみれば。そういうことだったのかと。ページを めくりもどして、家族名 享年齢 実年齢やらを 書いたりして。読み終えて見れば いま ひとつだけれど。不気味に 終わって 又 不思議に始まるとおもえば。 『 君に誓う 阿蘇の煙の 絶ゆるとも 万葉集のうたの 滅ぶとも』。 魂…‥魂…‥魂…‥……‥ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作「鳩の撃退法」で直木賞受賞作家が落ちぶれてデリヘルの送迎で糊口をしのいでる設定だったけど、次作の「月の満ち欠け」で実現するとはだれが想定したでしょうか?佐藤正午という作家の巡り合わせも含めてメタ的な作品です。これを機に過去の作品もポッチってください(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんだか 気持ちの悪い話でした。魅力のない登場人物 生まれ変わってまで巡り会いたいという情熱は感じられなかった 2人のラブストーリー。何世代にわたって病気をきっかけに何かにパラサイトされて突き動かされてるような少女たち。美しい愛ではなくホラー小説のような感じもしました。もっと美しい物を期待して読んだのに残念 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は怖い本である。怖さの原因が、生まれ変わり(輪廻転生)というテーマや、若い女性が次々と事故死するという展開にあるわけではない。当初は、生まれ変わりの子供のエピソードを楽しく読み、体育会系の夫とその妻との性生活や、妻と学生との不倫や、妻の死後の夫の転落と再生の物語も、上手だな、と感心しながら読んでおられるのだ。怖くなってくるのは、初老になったその夫が、死んだ妻の生まれ変わりの少女を、妻として取り扱い、誘拐犯人として、逮捕投獄される辺りからである。この先は、死んでしまった女性と永遠の愛を貫こうとすれば、生まれかわりである幼少女と愛し合い、究極的にはセックスまでしなければならない。幼少女もそれを望んでいる、(281頁)という怖い怖い小説的現実が、テーマとして投げつけられるのである。さすが岩波書店の本である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
予定より早く届きました。ありがとうございます。 自分が読んでるわけじゃないですが、面白いらしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たかが、小説。されど、小説。 だからこそ、非現実的な事をこうも物語れるのでしょう。 賛否はあれど、書き手の表現したい事に、読み手の自分は引き込まれました。 実直な感想として、とても面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一心不乱にこんなに夢中になって小説を読み、物語の畝りに身を任せて心地よかったのは久しぶりです。とてつもない筆力と表現力なのに淡々としていて素晴らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男なら、誰しも「この女性は本当に自分のことが好きなのだな」と思う瞬間、女性がいたはずである。そのことは、その時、何物にも代え難く、身震いする程嬉しいことであった。 年を経て、そういうことがとても懐かしく思い出されるものである。 現実、実際の人生の果実とは違うが、そういった思い出は生きていくうえで必ず必要なものであると思います。 意識するか、無意識のうちか。 その意識もしくは無意識のうちにあるものを思い出させてくれ、青少年の頃の荒々しい気持ちも含め、フラッシュバックさせてくれる本です。 人それぞれ、思い出すことは違うと思いますが、きっとそのような体験があるからこの現実で生きていけるのであると思います。 青少年の頃の、様々な楽しかったことを思い出させていただきました。 ありがとうございます。 ノンフィクション、歴史ものから、文学に帰るのもいいと思いました。 人は、自分の思いの中でのみ生きているものであることを再認識しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
残念ながら、ストーリーが粗雑にして浅薄、文章も稚拙。齢を重ねた人の小説とは思えず素人の域を出ない。誰かプロが筆入れすれば、素晴らしい作品に変わると思われるのだが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
店頭にならんでいる現物をみてフィーリングが合ったのか、気づいたら購入していました。 現実的だけど現実的じゃない。でも、非現実的ではない。この本に出会えてよかったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞おめでとうございます。デビュー作以来のファンとして、まさに感無量です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
佐藤正午さんは、いつごろからか、新作の小説が出ると必ず読むという稀な作家になった。 前作「鳩の撃退法」は上下巻を読み終えるのが惜しいほどで、いつまでも作品世界に浸っていたいと思わせた。贋札か真券か曖昧模糊とした札束3000万円の詰まった鞄を預かってしまった元作家の話は、細部の描写、会話がリアルかつアクロバティックで、絵空事をあり得る話と思わせてしまうところがすごい。世界児童文学全集のサービス精神あふれる物語を現代の大人版にしたような。 最新作のテーマは「輪廻転生」。 「そう、月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す。そして未練のあるアキヒコくんの前に現れる」 「瑠璃も玻璃も照らせば光る」という格言から付けられた、瑠璃という名前の女性をめぐって人々が織りなす30年にわたる物語。前世の記憶を持つ女の子に周囲は翻弄され、叙述の時間は行きつ戻りつし、サスペンスに満ちた読書体験が味わえる。つまり1行もないがしろにできない。 普通の人たちがひょんなことから異界に入り込んでしまう話でもある。よく考えれば、ホラーなのだけれど、当然、スティーヴン・キングのように世界の終りに突っ走ってしまうようなことはなく、ラストに胸を熱くしてしまう。 朝日新聞で、文芸評論家の斎藤美奈子さんが書評をぴたりと締めくくっていた。 「ファンタジーはちょっとという人をもねじ伏せる説得力。瑠璃(たち)の思いはどこへ向かうのか。虚実の皮膜を行く佐藤正午の本領発揮。本を閉じた後、世界がちがってみえるかも!」 タイムスリップを切なく使った「Y」では、フランソワ・トリュフォーが引用され、作家の映画好きがよくわかるのだが、今作も「アンナ・カレーニナ」「天国から来たチャンピオン」、岩井俊二監督の「四月物語」、ゴダール、アンナ・カリーナといった映画の物語、イメージが散りばめられている。 間もなく発表の直木賞の候補。他候補の小説は知らないが、文句なしでこれを押したい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!