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月の満ち欠け
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月の満ち欠けの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全238件 141~160 8/12ページ
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生命のつながり、想いのつながりについて考えさせられます。 | ||||
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話の展開と内容が面白くて 一気に読みました。主人公の瑠璃さんは 3回生まれ変わるのですが 初代瑠璃さんの人となりが良く分かりませんでした。「美人と結婚した」という正木の主観による描写がありましたし、二人の男性から好かれるということは、魅力的なところはあったのでしょうが、その辺がもっと描かれていると 更に良かったと思います。 それから、瑠璃さんは自分に自信はあまりなさそうな女性に思えたのですが、「瑠璃も玻璃も照らせば光る」という慣用句を好んでいたということは 自分が目立つということを自覚していたのかな?と思いました。 | ||||
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第157回直木賞を受賞したこの作品は、一風変わった恋愛小説だ。 主人公の瑠璃は結婚した後に出会った大学生と運命的な恋に落ちる。だがその後、瑠璃はあっけなく電車に轢かれる事故で死んでしまう。 瑠璃は一度死んでまた別の人間として生まれ変わり、過去の記憶を頼りにもう一度自分の運命の人を見つけようとする。そして彼に再会するまで何度も死んでまた生まれ変わる。 生まれ変わりを続ける瑠璃の親や友人などは、みな瑠璃に翻弄される。「この娘はあの女の生まれ変わりなのかもしれない」ということを感じながらも信じたくない人、全く気づかない人、信じるしかないと思う人、信じて瑠璃を助けようとする人などが、それぞれの目線から瑠璃について語ることで小説は展開していく。読者は生まれ変わりをつづける瑠璃の正体が見えてくるごとに、「生まれ変わりなんてありえない」と思いながらも物語にぐいぐいひきこまれてしまう。 「生まれ変わりなんてバカバカしい」と一笑に付すのはもったいない。運命的な愛を生まれ変わりというミステリアスなテーマで描いたこの本は、物語の世界にどっぷりはまる楽しさを教えてくれる。 | ||||
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というか作者自身がその傾向にあると思う。ロリコンだし 昔何作か読んで、賞を受賞されたとのことで購入。そこそこ面白かったです レビューみてると、やはり賞には向いてない作家なのかなと思いました | ||||
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「身の上話」が非常に面白かったので購入しましたが、意味が分からず(私の頭の回転が悪いのもあります)、感情移入もできず、ついに途中でギブアップしました。 いつ面白くなるのかな・・・と頑張ったのですが。 直木賞受賞作のようですからきっと良い作品なのでしょうが私には向かなかったようです。 | ||||
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ビデオ屋のバイトの大学生と不倫した人妻が、何度も転生しながら元恋人を追い続ける。 要約するとこれだけのことなんだよね。そもそもの出会い方とその後の二人のやりとり にも自然さがなく、この作者には恋愛経験があるのだろうかとさえ疑ってしまう。 | ||||
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27歳の人妻正木瑠璃(まさきるり)と20歳のアルバイト学生の三角哲彦(みすみあきひこ)の逢瀬。 瑠璃は言う。<月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す。そして未練のあるアキヒコくんの前に現れる>。瑠璃は地下鉄事故の巻き添えで早世する。 そして瑠璃は、ある少女の中に再生する。妊娠時、母親は胎児から<生まれたら瑠璃という名前を付けてほしい>とのお願いの予告夢を見る。 娘は7歳の時に原因不明の高熱を発した後で、急に大人びた物言いをし、子供が知らないような古い時代の歌を口ずさんだり、両親も知らない人の名前を語り出す、そして家出を試みる。そして正木瑠璃と同様、交通事故で早世する。 すると、また別の新たな胎児の母親が同じ予告夢を見る・・・そして少女はまた不慮の事故で死ぬ、そして新たな胎児の母親が同じ予告夢を見る・・・・転生に次ぐ転生。 実に不気味な話なんですが、著者の才筆で最後まで読ませる。 7歳の少女が大人のような口をきいたり、目つきをする場面などはどきりとしますね。 両親、特に母親のショックなどが丁寧に描かれています。 正木瑠璃と三角哲彦の雨の日の出会いは、淡い青春物語のような味わいもあり、巻末でのファンタジックな再会の感涙シーンもあるので、究極の純愛物語と解する読者もいらっしゃるようですが、私はやはり魂の転生を扱った戦慄の走る「世にも不思議な物語」として鑑賞しました。 著者は巻末に参考文献として イアン・スティヴンソン/笠原敏雄訳『前世を記憶する子どもたち』(日本教文社、1990年)を掲記しています。この本は世界各地から寄せられた2000もの生まれ変わり事例を長年にわたって徹底的に調査する米国精神科教授と共同研究者達。本書は、各ケースに付随して提起される様々な疑問や謎に真向うから取組むグループによる、驚異的な検証報告である。 興味のある方はご一読ください。私は怖いので敬遠します! | ||||
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車谷長吉の霊ですが選考委員および関係者の方々、どうぞ地獄でお待ちしております。余りにも文学を馬鹿にしている。所謂アホです。 | ||||
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ほぼ40年ぶりに、この作家の新作を読んだ。処女作の「永遠の1/2」以来。当時は、村上春樹も新人だった。同じ新進作家の一人として読んだ。読後感が特に良かったわけではなかったが、自分と同じ年頃の主人公の話として共感するところはあったと思う。 そして今作。2017年の直木賞受賞作。全322ページ。その204ページまで、登場人物が次々現れるー小山内堅、緑坂ゆいーるり、藤宮(小山内)梢ー小山内瑠璃、三角哲彦、荒谷清美ーみずき、正木瑠璃、正木竜之介、小沼希美(“瑠璃”)、他にも小山内の母、高校時代の人物。この女性達に、特異な事件が起き、そして死。この死に至るまでの、出来事の連なりはミステリー仕立てで読ませる。この世を去った女性達に関わった、男達のその後の人生の波乱にとんだ顛末。 ところが、作者は途中でこの話の種(モチーフ)を明かす。最後に参考文献がいくつか列挙されているが、そのうちのひとつに、イアン・スティーブンソン「前世を記憶する子供たち」というのがある。この本の内容が、作中で明かされる。このあたりから、ミステリーぽい展開がぐっと醒めてくる。後半の100ページは、この本の具体的事例のひとつとしての話になってくる。登場人物を見れば分かるが、瑠璃(るり)という女性が多く出てくる。入組んだ話の展開の中で、何度も出てくる瑠璃(るり)という女性と関わった男たちは、狂言回しの存在のように見える。男と女のこの世。生と死、再生。文の構成や筆力は認めるが、個人的には、「だから、何?!」という感想。 | ||||
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ある店舗でタイトルと内容をちょっとだけ知った時に購入すると決めていた。購入後は楽しく読ませて貰った。 | ||||
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商品説明に「著者は人生の岐路を主題としてきた作家だ」という一文がありました。 人生の岐路は、思い返して初めて気づくものなのですね。だからこそ切ない。 なにげない「あの時の会話」とか、ちょっと迷ったけど「行かなかった」とか、もしくは「行った」とか、その程度のことかもしれません。 理解し難い壮大なことや不思議なこと。かたや、日常生活の中の瑣末なことが、決して「別々のこと」「関係ないこと」ではない、ということを考えると心の広がりを感じます。 個人的に、心掴まれたのは「そこそこの長さ連れ添ってきた夫婦」の会話の描写です。 「また、なんかめんどくさいこと言い始めたな…」と奥さんの話にウンザリしているダンナさまは数知れず。そうやって「今」に向き合わず、雑に扱っていると「人生の岐路」を見過ごしてしまいますよ。 | ||||
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結局、瑠璃は三角と会ってどうなったのか? 小山内に会って何をしたかったのか? 親子の情より男女の情のほうが優先されるのか? 生まれ変わりを成就するたびに壊された家庭、人生がある。 物語は面白いけどなんかモヤモヤ感が残った。 | ||||
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ネタバレ。 これホラー小説だったっけ? というのが読み終わったときの感想。 瑠璃が迷惑で執念深い気持ちの悪い女でしかなく、それを受け入れる歳を取った三角も気持ちが悪い。 旦那であった正木は別にどうでも良いが、瑠璃に乗っ取られた(七歳になったら自我するんだったっけ?そこも都合が良すぎないか?)少女たちとその親たちは不憫すぎる。 大体瑠璃は生まれ変わったと言う割りに、彼女は「事故は希美の不注意。道路に飛び出した希美もよくない」とどこか他人事のように抜かす。 先のレビューにもあったが、瑠璃が何か人間以外の何かであれば、凄く恐いホラー小説となっただろう。 | ||||
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好みのミステリっぽい作品というだけで、他の方の感想や直木賞受賞作とかの先入観無しで読みました。 生まれ変わりというテーマは嫌いではない。 大人びた少女やミステリアスといった雰囲気も大好きです。 でもこの作品の読後は気持ち悪いとしか形容できなくて、一途な純愛と言うよりストーカーのような執念深さが感じられて怖かった。 つい自分の年齢や立ち位置から母親の気持ちで読んでしまったからなのかと考えてみましたが、 オリジナル瑠璃がそこまで執着する過程の描写に感情移入出来なかったからなのと 相手男性側の執着度合いに差があるのでは?という疑問が頭から離れずモヤモヤが晴れること無く読了してしまったからかもしれません。 若い時の輝きにも似た一瞬の恋愛、成就されなければ死ぬまで心に残り続けるでしょう。 ましてや相手は不慮の事故にあってしまったのだから…。 もしその相手が蘇ってきたら?と考えると、年月を置いて別の人になって何度も…正直恐怖でしかありません。 “生まれ変わり”という事が実際にあったとしてもなかったとしても事実があれば「そうなのかも」と受け入れることは出来そうです。 でもこの作品内での都合の良さや都合良すぎるくらいの展開にはちょっと納得が出来ずにいます。 もうひとりの生まれ変わりの今後についても想像するだけで気持ち悪かったです。 好評な意見が多く否定するわけではありませんが、先入観ありでこの作品を振り返ってみると直木賞受賞というのに疑問を持ちました。 | ||||
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輪廻転生とは死後何かに生まれ変わるかもしれないという夢想だと思っていたらこの物語はこれを月の満ち欠けに擬制して、欠ければ(死ねば)全く同一のクローン人間が別の場所で生まれる(満つ)、それが繰り返すという奇想天外な話である。 しかし振り返って私は何者?と思う時、この体質、この性格に両親を中心とした祖先からの遺伝を意識することはあってもそれとかけ離れた誰かの生まれ変わりと思ったことはない。まして誰か先人の記憶が私の中に甦るなどという事は寸毫もない。 フィクションとして何を想像しようが自由であるしその構成力には五つ星を付けてもよいが所詮エンターテイメントとして、ちょっと長い百物語として読むしかないない作品ではないか? 小説にはやはりもっとリアルな同感と感動が欲しい。 昨今は何かに付けちょいと驚かせ目立つような作品が評価されがちだけれど読み手も書き手もある種のメタボ状態にあってさらにその上の刺激を求めているのであろうか? | ||||
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死んだ恋人や妻の魂がその死のときに生まれたどこかの誰かに受け継がれる・・という話なんだけど、そんなあり得ない話を長きにわたって書くからには、そこからなにか、実際の人の生きざまにかかわる普遍的な価値観を導いてほしい。結局、黄泉がえりだけで話が終わってしまうと・・・この読書は、なんだったのか、ということになってしまう。黄泉がえりをモチーフにして何かを言いたいんじゃなかったのかな。正午さん! | ||||
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一部の中年男のロリコン願望が『妻』や『人妻』達ににオブラートされているとしか感じられなかった。 これが毎度毎度少女へ生まれ変わるのでなければ、美しい恋愛(百歩譲って不倫が美しさの表現となるなら)で結ばれた二人よ永遠に、を、生まれ変わりによる癒しも含めて読み取れたかもしれない。 男性でも女性でも犬でもスズメでも花でも、とにかく毎回の転生を『少女』にこだわらなければ気持ち悪さが半減すると思う。 生まれ変わるほど好きなら、相手がカエルの王子様でもお姫様でも思いを伝えることができるだろうに。 だが中学生、小学生の身体に大人の女性の魂ということで、 ただの幼女よりも27歳の魂が入っている分物分かりも良く、更に中年になった男のことが大好きな性欲ある子どもにしか見えなかった。 しかもその性欲ある子どもは産みの親となる女性達を利用するだけ利用し、 自分のもくろみが失敗した途端死んでみせるという悪魔の所業を平然と立て続けに行うのがまた恐ろしい。 エイリアンがパターン変えてきたようだ。 まだまだこれから、と言う時期に分断された不倫カップルはかなり欲求不満だったのだろうが、 一応母となる人たちの腹と痛みを借りて転生できたことを考えると、 いくら27歳の中身でも小学生の身体で中年おやじと会いたくて仕方がないという描写に嫌悪感が生じるのは当然。 そんなに好きなら誰も邪魔することのない独居老人にでも転生して愛し合え。 不思議なパワーがあるなら人を巻き込まない方法もちっと考えろ。 天真爛漫な感じだった転生される前の少女の魂への癒しはなしか? 少女達の親や親戚には救いはなくて良い話か? 清美さんは置いてきぼりで、もしも主人公の心が中学生女子に向いた場合かなり哀れではないか? | ||||
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「生まれ変わり」はあると思います。ただ、ここまで明らかに鮮明に覚えているものなのでしょうか? 読みやすい文章ではありましたが、終始この感覚が付きまとって・・・ま、それでも気に入らないほどではないので星3つです。 | ||||
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思いを残したまま死んだ人が生まれ変わってまた愛する人に会いに行く、又は近しい家族に前世の記憶が蘇り戸惑う、というストーリーは今までも有った。前者は北村薫のリセット、後者は朱川湊人の花まんまという名作が既にあり、私はどちらも好きな作品だ。本作は両方をミックスしたようなストーリーで、読み進めながら既視感を感じ得なかったが、瑠璃のキャラクターや生まれ変わりが実に三回というオリジナリティ?もそこそこ感じられた。だがしかし、亡くなる状況がいつも不可解なこと、その度に他者を不幸にしていることなど、感動的で普遍的な純愛作とは言い難く、読後感はやや複雑なものとなった。 | ||||
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まず最初に言わせてもらうと、例えば映画「エイリアン」を観て、「こんな変なモノいるわけないじゃん」「非現実的!」と言って否定する事って意味ないですよね?だからこの小説の設定はまずそのまま受け入れることをお勧めします。その線で批判しても意味がないと思います。 さて、この小説は今まで自分が愛した人、亡くした人のことをふんわり想うことができる素敵で、不思議な小説です。 すでに失ってしまった時間、記憶、経験について、じわっと思い起こさせてくれる漢方薬のような小説です。 おそらく、映画化しても、アニメにしても、かなり味わいのある作品になると思います。 昔愛した「あの人」を思い出しながら是非読んでください。 | ||||
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