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教団X
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教団Xの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全329件 161~180 9/17ページ
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「どうして人を殺してはいけないの?」 「なんで戦争はダメなの?」 その質問に明確な答えを返すことのできる人はどれくらいいるのだろうか? 僕にもわからない。 ただ、その答えやヒントがこの小説の中にはいくつも散りばめられていた。 低評価に少し腹がたつけれど、まず、普段小説を読まない人には確かにとっつきにくい。 続いて、「ミーハー」を嫌う人たちは粗探しに夢中になれる要素が満載の小説なので、アンチを作りやすいのかもしれない。そんな要素のある作品。 それにしても「中村文則の最長にして最高傑作」は伊達じゃなかった。 重たいし長いし難しいところも盛りだくさんの600pでしたが、一気読みしてしまった。 様々な思想が詰め込まれた力作で、インテリジェンスの低い自分では言葉に整理できないけれども、多くの人に手にとってほしいと思える一冊。 中村文則さんの平和を願う想い、自分が生きる世界や人生への愛情が詰まったエモい作品でした。 特に後半の加速度が凄まじく、登場人物のセリフが突き刺さり、熱い想いが何度も胸にこみ上げた。 誰かと教団Xについて語り合いたい!そんな気分。 超オススメ。 | ||||
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SEX書けば高尚なのか? 政治的な話題も極端、決めつけがひどいし最新科学(これがフィクションなのかどうかは知識がなくて分かりません)と宗教を結びつけている理論も飛躍がひどすぎて読む気が失せる これを純文学というのならクソみたいなジャンル | ||||
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何しろ登場人物全てに魅力がない。感情移入ができず腹立たしさがずっと続く作品。読み終わったが「なげーよ!」と本を放り投げた。 | ||||
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性の描写が不必要に多い。 影の薄かった人物が後半で脈絡もなく突然政治的主張を始めて読むのをやめました。 肝心のシナリオ自体もそれほど・・・。 | ||||
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内容のことはみなさんがさんざん書かれていますが、私も概ね同じ意見です。 「イマイチ」です。 松尾の長い話はただの引用のようですし、ストーリーもそんなにハラハラするわけでもなく、感情移入もできません。 難しい語彙はないので読むのは簡単ですが、頭に残らない内容でした。 私が特に気になったのは文章の拙さです。 1点目。 人物の書き分けができていないと感じました。 楢崎と高原、峰野と立花の区別が最後までつきませんでした。 「峰野が」「高原が」と地の文に書かれていないと、誰が誰やらさっぱりわかりません。 普通なら、「この現場にいるのは峰野だから」とか「この口調は高原だな」などと自然に分かってくるものですが、それが全くありません。 2点目。 口癖がうまく使えていないと思います 「んん……」という教祖(沢渡)の口癖が何度も何度も、それこそうっとうしいくらいに出てきましたが、これが沢渡特有のものならまだ理解できます。 でも、どの場面か忘れましたが、他の人も使ってたんですよね。 それを見た瞬間、「あぁ、これって別に表現効果でもなんでもなくて、ただの著者の癖なんだな」と非常にがっかりしました。 3点目。 映画の字幕のようなおかしな語尾が非常に気になりました。 「なにか問題が(あるのか)?」「あなたに何が(分かるのか)?」などと、()内の語を省略したような疑問系が散見されました。 これは会話のテンポを上げるために有効な表現だとは思いますが、あまりに多用されると、ただのカッコつけか、それとも癖かとしか思えなくなります。 しかも、全員が全員ともこうなんですよね。 こういうところも、登場人物の書き分けができていないという点につながるのではないでしょうか。 たとえ内容が改善されたとしても、この癖のある文体では読む気になれません。 癖って、褒め言葉ではないですよ。 練り上げられた癖なら味わいになりますが、この著者の場合はただの怠慢だt思いますので。 | ||||
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最初の出だしが良かったけど、後になればなるほど話が雑になって、最後は陳腐なまとめで終わってる。 なので、作者が一番語りたかったであろう政治信条も、ふーん、じゃどうしろと?という中途半端な形のまま。 ところどころでにじみ出ていた、作者の事なかれ主義に、結局最後まで抜け出すことができず、大した印象が残らない話になった。 あと、登場人物が皆、似たり寄ったりの描き方のため、区別が付かずにストレスを感じたが、思い返すと、登場人物を考える必要の無い話だといことなのだろう。 最初の宗教論は面白かったので、星二つで。 | ||||
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この作品を読むのならば、フレデリック・フォーサイスの作品(『戦争の犬たち』『第四の核』など)や京極夏彦の作品(『塗仏の宴』など)を読んだほうがはるかに有意義だと思います。 全体的に内容が薄い。宗教団体を題材にしているにもかかわらず、肝心の教義は既存の書物の引き写しであり、セックスに関しても教義とどういうつながりがあるのか見えてこない。 そもそも主人公が何をしたかったのか不明であり、その他登場人物の役割が全く分からない。 作中の出来事についても、作品としての必要性が見えてこない。 うがった見方をすれば、作者が最近の政治の動きを非難する(それも作者の脳内で作った世界観に過ぎない)ために小説を利用したのではないかと思ってしまうほどである。 | ||||
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性描写が非常に稚拙、経験不足の妄想に過ぎない。その他のストーリーは良く出来てるのでもったいない、一般の方にはお勧めできない。 | ||||
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ハードカバーで発刊されたとき(有名人の推薦で売れまくるより前)に一度通読して、これはあんまりだと読書メーターに酷評を書きつけてそのままブックオフに売りに出し、すっかり内容を忘れていたのだが、いつのまにか文庫が出ていて苦笑。小説の力を信じられなくなったのかな中村さん、って感じの感想を持ったと思う。時間を有意義に過ごしたい、良い小説を読みたいと思うならこれは手に取らない方がいいですよ。それでも気になるのでしたら、是非中村さんの初期の作品を順番に読んでからにしてください。たぶん僕の言いたいことがわかると思います。 | ||||
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書評としては、余り褒められた言い方ではないが、私はこの作品を好きになれない。元々、本の題名だけで、他の解説を見ることなく 購入してしまった自分が一番悪いのは良く分かっているが、まったく期待外れであり、興味も関心もそそられることなく、読み終えてしまった。 タイトルからして、新興宗教の内部に入って取材力を駆使した小説か、そこで悩む人間たちの様を描いた人間ドラマか、などと想像していた 自分も悪いが、この文庫で600ページ弱の長編の多くのページは、小難しい「量子力学」、「ブッダの起源」、「宇宙論」、等の説明に割かれ、 また、不必要と思われるほどに長くて生々しい性描写をこれでもかと読まされ、歪んだ性嗜好の犯罪者たちを何かと正当化しようという 様な作者の意図を垣間見ると、一体何が言いたいんだと腹立たしくなってくる。要は作者は、後書きで「共に生きましょう」と言う言葉で 締めているが、これかい、言いたいことは!と突っ込みたくもなってくる。多分いろいろと引用が多い、「量子力学」、「ブッダ」なども 自分でもよく理解されていないのでは。そんなものを引用して長々と読まされる読者もしんどい話。「純文学」だからいいではないかと言う 俄か書評家がいたが、これも読者を馬鹿にしたコメント。まあ、好きな人は読めばいいが、私は嫌いである。 | ||||
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自分には面白かった。今こそ、よく議論してもらいたい戦争、右傾化などの問題を分かりやすく提示している。この点で読者の知的好奇心を十分刺激し、社会的意義のある作品だと思う。ただ、このような本が売れて欲しくない人が多いだろうなと思う。 | ||||
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登場人物に自分の思想を語らせまくってるけど、そんなものを小説の形にする意味ってあったのかな? そもそも登場人物が作者の思想を語らせる人形にしかなっていないから人物像が薄っぺらくなるのは致し方ないですよね。 と思うほどに、人物像に深みが感じられませんでした。 ということで、この本が小説の形でなければ、もうちょっと評価したかもしれません。 これを純文学だから云々…って擁護してる人たちって、なんというか本質を見抜けないくせに純文学って言葉に酔っているプライドの高い人たちなんだろうなってちょっと思っちゃいました。 というか、低評価に対して純文学って言葉を出しちゃった時点でもう負けなのになぁ。って思っちゃいました。 スミマセン。 始めの科学と仏教の奇妙な一致の話は面白かっただけに、そこから読み進める毎に残念な気持ちになる本でした。 | ||||
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文庫化されたんで読んでみた。 物語として面白くなかった。ただの読み物です。物語ではない。 ああいう演説好きなんで、第一部は楽しく読めたが、第二部は苦痛だった。作者のオナニー見せられてる感じがした。 作者の妄想を活字にしただけって印象です。 だからか、登場人物の過去を結構なページ使って描写してるわりに薄っぺらい。登場人物を記号化しただけとしか感じなかった。 登場人物以外も教団とか公安とか政府とかも薄い。ガワだけで中身がない。 純文学は元々一般受けを狙ってない云々言って擁護してる人もいますが、『それなら同人誌で出せよ!一般人が間違って手にするようなとこに置くんじゃねーよ!』 | ||||
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この小説を絶賛してる人こそ洗脳されているのではないでしょうか。参考文献の内容を引用しただけの哲学や量子力学についての文章がダラダラと続き、これ必要ですか?っていうぐらいの性描写が詰まってるだけの薄っぺらい内容。中学生ぐらいが読んで「俺は他の人間とは違うぜ。量子力学について詳しくなったぜ」って悦に浸るにはいい小説なんじゃないでしょうか。この本を絶賛していた又吉さんにはガッカリです。カルト教団の異常性とかを楽しみにしてる方は馳星周さんの『煉獄の使徒』をお勧めします。 | ||||
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すごい本。もうそれしか言えない自分の語彙力のなさと頭の悪さが悔しい。とにかくすごい。 自分のこれからの人生の中に、きっとこの本の中の色んな言葉が作用していくような気がする。 私自身が、この本を読む前と読んだあとでは全てが入れ替わって別のものになった気がする。 レビューが低くてとても驚いた。 この本に書かれている全てを理解は出来ないけれど(作者の圧倒的な知識と考察力に圧倒された) 色んな現象が次々と繋がって広がっていくこの世界の仕組みをとても面白かった。 宗教や集団心理、毒親などの問題に興味を持っていたこと、現在の不安定な世界情勢、そして8月という、原爆や終戦記念日など戦争を思うこの時期に読んだこと(あと海外ドラマのブラックリストを見たあとだったというこの点とても大きい)が、なんだかこの本と今出会った事が偶然とは思えなくなってしまう。 読書って歳をとってからの方が圧倒的に楽しいのかもしれないとこの本を読んで初めて思った。 | ||||
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宗教、哲学、政治、暴力、セックス。 あまりにも幅広いテーマだが、 どれもつながりがあり、 結局は人間もしくは宇宙について語っている。 いわゆる全体小説。 作家が現在持つ知識を、全力で表現した作品だと思われ、 本小説=中村文則と言っても良いのではないか。 | ||||
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松尾は左翼、沢渡は右翼、公安は武器商人、楢崎は中道、高原は極右、立花、峰野の女性陣は高原というテロリストに心酔しちゃう乙女という配役かな。 ひたすらセックス(戦争の比喩)をさせる教団Xを率いる沢渡。実は何も信念はない。でも馬鹿な信者(作者はそう思っている)は教祖を崇める。 理想論を説く松尾は自ら平和を求めるのは空気を読めない人間だと自認する。でも戦争するよりいいじゃんと本音を言う(作者の本音もこの部分)。 セックスによる気持ちよさを表現するシーンが官能小説並に詳細に描かれる。ようは戦争へ向かうのはこんなようなもんだよって言いたいんだろう。そんな官能的なシーンの合間に松尾のおどけた説教が入る。人間なんて一年で細胞全て生まれ変わる。その生まれ変わりも地球上にあるものが元になっているのだから、人類皆兄弟みたいななんか聞いた事あるようなセリフ。 あと企業は徹底的に悪者、ひたすら利益を追求する武器商人に成り下がっている(作者は相当就職苦労したのかな?年齢的に就職氷河期っぽいが)。 んでなにを言いたいのかよくわからないまま終わるんだが、多分今の憲法改正とかが右傾化しててこのままだと戦争になっちゃうよってこと言いたいのかな? どちらにしても長い割に薄っぺらい内容の小説?でした。 | ||||
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人の個人的な思考の世界と公の行動の境界線を行ったり来たりする感覚の小説でした。 同じように原始的で個人的な閃きや発想があって、単なる思考から思想へと発展する流れは同じでも、それを人に伝えて発展していく段階で、道は大きく変わるのだと思いました。 これまでの宗教の教祖は神格化する傾向がありましたが、結局松尾のように、大衆の中に入り、そこに居続ける日本的仏教の形態の方が、やはり日本人には受け入れられやすい宗教観のではないかとも感じました。 | ||||
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文庫で定価が安いので、買って損したとは思わなかった。 しかし前評判が高かったので、期待外れだった。 風呂敷を大きく広げたわりには、回収がお粗末。 性描写もイマイチ。 文章そのものはうまいと思う。 | ||||
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宗教を主題として量子学、セックス、政治、戦記などを交えた小説です。 それらのテーマを上手く使えば、幾らでも小説に深みを与える事が出来ると思うのだが、逆にテーマを前に出し過ぎて、人間の描き方が不十分だと思いました。 読者は登場人物に対して感情などを抱き、ページをめくると思うのだが、この小説の登場人物は主題のために取って付けられたようなもんで、キャラクターの個性も薄いし、設定としての人物の動機や背景を感じ取れませんでした。 内容の薄さはそこから派生していると思う。 その割に、登場人物それぞれの視点から見るチャプターが多い。 結末も見事ではないと思います。 テーマ事態も壮大に書いてあるが、脈略がなく、ただ知識を披露して満足しているように感じ、小難し話を書けば、小説に陰影がしっかりつくような感じで書かれてる感が払拭できなかった(が、成る程と思えた部分もありました)。 確かに、売れそうな要素が詰まっているのは分かりますが、肝心の中身は絶賛する程ではない小説だと思いました。 連載用の作品だったみたいなので、 統一性が取りにくい部分もあると思うので、書き下ろしならもっといい作品だったかもしれないなと思いました。 | ||||
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