■スポンサードリンク
姑獲鳥の夏
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全262件 161~180 9/14ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 導入部分かなり読むのが辛かった。もしかしてずっとこんな調子で 最後まで行くのかと心配したりしました。だけど物語がやっと動き出した辺りから続きが気になってかなりの長いページ数を楽に読み進める事ができました。 主人公は実は京極堂らしいんですけど物語の中心人物、関口君がうつ病って設定でちょっと 彼の思考・言動とかに共感してました。 物語のオチが少し弱いような気がしましたが、そこへ持っていく過程がすごかったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 冒頭の京極堂と関口の会話が長くて退屈。そのうえ前半の終わりごろに「犯人」がわかってしまった……。最後はあまりにもグロテスクで ちょっとかんべんしてほしかった。 グロいわりには、じわじわと怖さが伝わるというのでもなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 1994年9月リリース。 読み出す前に京極作品とはこんな風だろう、と予想して読み出したのだが色々な面で予想が裏切られた作品だった。当初の予想は妖怪がやたら出てくるだけなのだろうと思っていたら全然違っていて、やたら論理的な京極文学である。憑き物と量子力学、あるいは宗教と科学を50対50のシンメトリーで論じている。しかもそれが国語として正しく美しい。京極堂、初めはミタライかと思ったがどちらかというと『ドグラ・マグラ』の正木博士に近いような気がしてきた。 キャラクタがいずれも超魅力的である。京極堂もさることながらむしろ榎木津の魅力がスゴイ。京極が恐山で育ったことや榎木津が左目の視力を失った代わりに見えるモノ。イタコたちの共通した視力障害。一つ目小僧と柳田論など実に面白い。 デビュー作故に混沌とした全ての京極作品の魅力を内包した傑作だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 「不思議な事は何も無いのだよ」 とは京極堂の談。 冒頭の問答で展開する怪談話は民族学的見地を経て心理学的解釈をみる。 締め括りにデザート代わりの量子力学を披露してみせる京極堂。 その時に至って、自分が既に彼の放った呪に掛かっている事実を知る事になる。 京極堂が始めに左ハイキックを打つと宣言してくれていたにも関わらず、 気付けば食らっていた。分かっていても避けられないミルコの左ハイキックのように、軌道が見えなかったのだ………。 怪談話を基幹に持ちながらミステリーである事をやめない本作品。 分厚いながらも残り3割に至ってからの読書の進む事進む事。解決へ至るこの3割は、圧巻の一言です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 京極夏彦さんの小説は分厚いので手が出ないと思ってる方は、まずこの作品から入るといいでしょう(比較的にですが、シリーズ中では薄い方だと思います)。デビュー作ですしね。民俗学や、精神医学的な勉強にもなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 2度目の読破で、この小説の本当の味が分かったような気がします。一見荒唐無稽なトリックですが、京極堂の薀蓄を聞いた後ではびっくりするほどの説得力があり、記憶、脳、視界に入るものの真実味が再認識され、納得されます。呪いは言葉と言うせりふには、目からうろこで、視界が広がった気分です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| やっぱり僕のオツムには、ちょっとレベルが高い内容で、いまいちスッキリドッコイしない作品でした。どうにも、たとえば、「そこにある物が見えない」「触れただけでその者の過去が見える」・・とかいう特殊な状況が、SFっぽくて入り込めないのですね。それについて、あれこれ論理的な説明が!?なされてるようだけど、そのぎゃーぎゃーうるさい薀蓄っぽいのが、正直、苦痛になってきました。関口は島田荘司の石岡を思わせるが、こっちも石岡同様にグズだから駄目だね。伽羅的にはエノキズはがいい。それに木場と興極道が・・。えらく人物が絡んでくるのもちょっと複雑かな!!!昭和30年代くらいの木造の病院tってのは雰囲気が素敵!「この世界にはなぁ奇妙なことなど、なんもないよ!」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本書を読み始めた時、正直その難解さに閉口しました。 なかなか読むスピードが上がらず、読むのが苦にさえなりそうでした…(苦笑) しかし、なんだかんだで読み進めるうちに、ふと“京極ワールド”に引き込まれている自分がいることに気が付きました。 それはそれはもう見事としか言いようがないくらい、きれいに(笑)。 中盤〜終盤なんか、もう本当にあっという間でした! 本書は言わば『追い込み型』の本です。 そのため、手に取ってすぐは大変だと思います(苦笑)。 でも、途中からおもしろいくらいページをめくる手が止まらなくなります! 騙されたと思って本書を手に取り、ちょっと我慢して読み進めてみてください。 気付けば、そこは“京極ワールド”です。 ソレデハ… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 気になる作家ではあったが、あの本の分厚さが私を躊躇させていた。この度登場した分冊文庫版の登場は大変ありがたく、読者の裾野をさらに広げるのではないかと思う。主人公の古本屋店主は森羅万象を知り尽くしているのではないかと思えるほど博覧強記で饒舌である。一読して彼の定義する世界の有様全てを理解できるわけではないけれど、それなりの説得力がある。その説得力が後半にさしかかって、納得に変貌をとげる。妊娠20カ月が経過しても出産できない女性を始め、次から次へと複雑怪奇な事象が出てくるのだが、主人公のロジックに照らされると別の一面が見えてきて「そうか。そういうことか」と感嘆。それが病みつきになってきて最後までぐいぐい勢い良く読ませていく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 気になる作家ではあったが、あの本の分厚さが私を躊躇させていた。この度登場した分冊文庫版の登場は大変ありがたく、読者の裾野をさらに広げるのではないかと思う。主人公の古本屋店主は森羅万象を知り尽くしているのではないかと思えるほど博覧強記で饒舌である。一読して彼の定義する世界の有様全てを理解できるわけではないけれど、それなりの説得力がある。その説得力が後半にさしかかって、納得に変貌をとげる。妊娠20カ月が経過しても出産できない女性を始め、次から次へと複雑怪奇な事象が出てくるのだが、主人公のロジックに照らされると別の一面が見えてきて「そうか。そういうことか」と感嘆。それが病みつきになってきて最後までぐいぐい勢い良く読ませていく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 「京極堂」シリーズの第1作。当時無名の作者の本を手に取ったのは、私が妖怪好きだったため。作者と水木しげる氏との交友関係を知ったのは後のこと。 本作を途中まで読んで、本格ミステリを目指したものではない事は分かった。「この世に不思議な事など何もない」という京極堂の「憑き物落し」が読ませどころなのだが、そのためにはある種の"謎・不思議"を提出しなければならない。これが衝撃度抜群なのだ。勿論、本格ミステリ的にまっとうに解かれる訳ではない。ここは、好みが分かれるところであろう。極上のエンターテインメントとして読めば、最高に楽しめる作品である。 本作では、戦後の没落した病院の人々の人間模様も一つの主題である。この辺は、妖怪の名を借りたロス・マクドナルドという印象を持った。 そして、本作の最大のテーマは関口自身である。途中まで単なるワトソン役かと思っていた関口が、中盤から完全な主人公になり、関口が「憑き物落し」の対象になるのである。この趣向は面白いと思った。本作以降、私のお気に入りは関口である。 本シリーズは全部読んでいるのだが、完成度は別として、衝撃度は本作がNo.1ではないか(デビュー作と言う事もあるが)。他の「新本格」を名乗る凡百の作家とは明らかに一線を画した作家の登場に心躍らせたものだ。作者がその後、期待以上の活躍を見せてくれているのは周知の通り。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 昨日読み始めたばかりなのですが、続きが気になってしまい、徹夜してしまいました。 姑獲鳥の夏の中では、登場人物がそれぞれとても魅力的で、そして狂気的です。果たして、狂っているのは誰なのか?自分でも境界がわからなくなり、鳥肌がたちました。 この物語に出来る陰陽師は非常に広い世界観を自分の中に構築しているように思われます。彼のアウトプットする言葉一つ一つがこの世で絶対の真理のように感じられます。この作品を読み終わった瞬間、自分がこれまで抱いてきた既成概念が全て崩壊したような爽快感を味わいました。 また、この物語の中に登場するある男性は、自分の生きる目的を「子孫を残すこと」としています。それでは、何故人間は泣いたり、喜んだり、憎んだりするのでしょう。何故人は生きるのか、その答えを考えさせる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 当時京極の存在は知っていました。異常に太い、握力のつく本を書く作家だと。読むつもりは全然無かったのですが、タマタマ文庫化され手に取って見ると、もう止まらず、一気に読破してしまいました。 そしてラストのあの衝撃。正直この次の魍魎の方が面白いかもしれませんが、僕はこの小説から受けたショックを忘れられない。 そして、僕は毎年夏になるとこの本を手に取り、読破してしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 『我輩は猫である』の迷亭が好きな人は、おそらく気に入る京極堂。 個人的には、ストーリーそのものよりも、博識で、論理的で、不思議な雰囲気を醸し出す京極堂のキャラクターと、それを包む世界観に魅せられた一冊。 映画を観て京極ワールドを知ったつもりになっている方、 京極作品が嫌いだと思った方にこそ読んで欲しい作品である。 映画がいかに作品のよさを再現できていないかわかるのではずだ。 決して後悔はしないはず。京極シリーズの第一歩として必読。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| とにかく疲れます。(笑) 個性的な登場人物が戦後の日本で奇妙な事件を解決します。純粋なミステリーかと言われるとそうでもないのですが、ついつい真相が気になります。 一気に読んじゃわないと何の話だか分からなくなるので心して読みましょう。読書好きの方なら楽しめますが、活字が苦手の方はちょっとキツイかな。 さっくり読めてしまうトリックだけの推理小説に飽きた人にはオススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 1994年にノベルズを読んだ時に、トリックには否定的だった。 しかし世間では好意をもって迎えられ、その後の作品を精力的に発表したことにより、本シリーズの名を広めた第1作としての価値は大きい。 最近再読した時には、トリックよりも文学的な文章が気に入った。 印象深いオープニングと魅力あふれる登場人物には存在感があり、1952年という舞台設定もよい味を出していると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 「京極ワールド」は、とても読みやすい。 時折、「ぷぷ!」っと笑わせてくれるような そんな文章もあってたいへん魅力的! 僕はこの作品を読むことで、 「ミステリー」というジャンルを 初めて実感したのですが、 その世界とは まったく無縁だった自分が 「いや〜ミステリーって最高…」 と思わずつぶやいてしまいました。 子供のように、ワクワクドキドキ…。 「密室殺人のトリック」なんてのを 真剣に考えたのは、実は生まれて初めてのことでした。 「知らない世界」に迷い込むのも、 それまでと違った自分が発見できたりして なかなかいいものですね。 主人公・京極堂はかっこいい人や〜 関口って人はうつ病でたいへんや〜 マキオっていう名前の「響き」が不思議や〜 あっちゃんはいいな〜 榎(えの)さんは、笑わせてくれるな〜 などと…まるでアホのようにとりとめもなく、 物語の中で遊び続けることができますので、 現実社会の辛さをイヤというほど味わっている、 中年オヤジ達には超おすすめ! さーこれを読んで、しばし「少年」に戻りましょう! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 正当なトリックが読みたい人は読んでいて苦痛に感じるのでおすすめできません しかしこの独特の世界観、言い回しなどが好きな人には問題なく読めると思います 読んでいて色々と勉強させて頂いた作品です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本屋で圧倒的な存在感を誇る京極夏彦の著書。 その分厚さと表紙のおどろおどろした感じに抵抗がありましたが、 ファンの多さといい、評価の高さといい、何となく気になっていました。 分冊化したのを期に購入しみました。 さすがに高評価を受けている作品だけあっておもしろい! 私のような理系人間でアンチ超常現象の人にもオススメできます。 特に登場人物が魅力的なので、彼らにまた会うために続編をすぐに購入しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本書は人が死に、いちおう探偵が登場し、犯人を捜す物語ではあるが、推理小説ではない。妖怪の話題は出てくるが、ホラー小説でもない。その手のカラーを期待してがっかりされると本書に失礼なので忠告しておく。 二段構えのレイアウトに、びっしりと説明台詞が書き込まれているので、読書に慣れていない人は序盤で力尽きると思う。 主人公が鬱病を患っていた文士だということもあり、また特殊な心理や自己暗示などが関るので、かなり暗い心理描写が目につく。 しかし、本書の一番の難所でもある小難しい京極堂の語りは、物語全体の「世界観」を演出する大事な要素だ。ここを読まずして物語への理解は不可能。 軽いノリで読める話ではないが、読み手を引き込む文章力はすばらしい。登場人物もかなり個性的だが、人物よりストーリーより、文章そのものに魅力がある。 けっこう長く、独特の沈んだ雰囲気があり、しかも間を空けると展開についていけなくなるので、休日一日を読書に費やすつもりで読むべし。 読書に自信がある人にオススメ。絶対!損はしません。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!







