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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 181~200 10/14ページ
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| 1994年にノベルズを読んだ時に、トリックには否定的だった。 しかし世間では好意をもって迎えられ、その後の作品を精力的に発表したことにより、本シリーズの名を広めた第1作としての価値は大きい。 最近再読した時には、トリックよりも文学的な文章が気に入った。 印象深いオープニングと魅力あふれる登場人物には存在感があり、1952年という舞台設定もよい味を出していると思う。 | ||||
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| 「京極ワールド」は、とても読みやすい。 時折、「ぷぷ!」っと笑わせてくれるような そんな文章もあってたいへん魅力的! 僕はこの作品を読むことで、 「ミステリー」というジャンルを 初めて実感したのですが、 その世界とは まったく無縁だった自分が 「いや〜ミステリーって最高…」 と思わずつぶやいてしまいました。 子供のように、ワクワクドキドキ…。 「密室殺人のトリック」なんてのを 真剣に考えたのは、実は生まれて初めてのことでした。 「知らない世界」に迷い込むのも、 それまでと違った自分が発見できたりして なかなかいいものですね。 主人公・京極堂はかっこいい人や〜 関口って人はうつ病でたいへんや〜 マキオっていう名前の「響き」が不思議や〜 あっちゃんはいいな〜 榎(えの)さんは、笑わせてくれるな〜 などと…まるでアホのようにとりとめもなく、 物語の中で遊び続けることができますので、 現実社会の辛さをイヤというほど味わっている、 中年オヤジ達には超おすすめ! さーこれを読んで、しばし「少年」に戻りましょう! | ||||
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| 正当なトリックが読みたい人は読んでいて苦痛に感じるのでおすすめできません しかしこの独特の世界観、言い回しなどが好きな人には問題なく読めると思います 読んでいて色々と勉強させて頂いた作品です | ||||
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| 本屋で圧倒的な存在感を誇る京極夏彦の著書。 その分厚さと表紙のおどろおどろした感じに抵抗がありましたが、 ファンの多さといい、評価の高さといい、何となく気になっていました。 分冊化したのを期に購入しみました。 さすがに高評価を受けている作品だけあっておもしろい! 私のような理系人間でアンチ超常現象の人にもオススメできます。 特に登場人物が魅力的なので、彼らにまた会うために続編をすぐに購入しました。 | ||||
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| 本書は人が死に、いちおう探偵が登場し、犯人を捜す物語ではあるが、推理小説ではない。妖怪の話題は出てくるが、ホラー小説でもない。その手のカラーを期待してがっかりされると本書に失礼なので忠告しておく。 二段構えのレイアウトに、びっしりと説明台詞が書き込まれているので、読書に慣れていない人は序盤で力尽きると思う。 主人公が鬱病を患っていた文士だということもあり、また特殊な心理や自己暗示などが関るので、かなり暗い心理描写が目につく。 しかし、本書の一番の難所でもある小難しい京極堂の語りは、物語全体の「世界観」を演出する大事な要素だ。ここを読まずして物語への理解は不可能。 軽いノリで読める話ではないが、読み手を引き込む文章力はすばらしい。登場人物もかなり個性的だが、人物よりストーリーより、文章そのものに魅力がある。 けっこう長く、独特の沈んだ雰囲気があり、しかも間を空けると展開についていけなくなるので、休日一日を読書に費やすつもりで読むべし。 読書に自信がある人にオススメ。絶対!損はしません。 | ||||
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| これをきっかけに京極シリーズにハマりました。登場人物のキャラの濃さには感動です。京極堂みたいな本屋(てか友人)や榎津みたいな奴が身近に居たら間違いなく毎日が楽しくなんだろうね。 | ||||
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| 冒頭は主人公である語り手と、真の主人公と言える陰陽師京極堂による問答で費やされる。延々と知識と蘊蓄が披露されるやりとりは、はっきり言って読みづらい。通常のミステリファンは耐えられないかもしれないが、我慢して読まなければいけない。その後はストーリーの展開にページを繰る手は止まらず、長編が苦にならない。 後段の謎解き部分で京極堂が放つ「都市には失敗を救済できる措置はなく、あるのは自由・平等・民主主義の仮面を被った差別主義だけだ」と言う言葉は、本作の背景に関わると同時に、蛍光灯の白い光で照らされて闇を失った現代の都市に暮らす我々にも強く訴える。 読み終わってみれば、これは一種の倒叙形式、少なくとも解法が事前に提示されていた問題だったと言うことが分かる仕掛けである。冒頭の苦労を振り返りたくなるのではないだろうか? 横溝正史的な因習的な陰惨さを醸しつつ、狐狸妖怪に惑わされることなく、冷静に論理的に組み立てられた印象だ。登場人物の言葉を借りれば「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と言うところだが、これがデビュー作とは、と評判どおり圧倒される不思議な存在感だ。 | ||||
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| 陰陽師ブームの火付け役の一つとなった作品。終戦後が舞台。 ただ、登場人物はいかにも現代的。 作者は、どうやら、当時の雰囲気をだすのがうまくはないようだ。 野坂昭如のような鮮烈に戦後の印象を表現は出来ていない気がする。 京極堂が語ることは、物語の展開に関するもの以外は、長々していて、逆にテンポを損なっている気がした。 | ||||
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| 解説で笠井潔氏はこの作品を本格だと言っていますが、明らかに夢野久作の系譜に連なるアンチ・ミステリだと思います。読者が推理する要素は殆どなく、事件その物も探偵役が関口でなければ狂人の仕業として簡単に処理されていたでしょう。狂人の起こした事件を同じく狂気に侵された関口が捜査することによって初めてミステリとなるのです。本格ミステリは犯人の作り出した謎を探偵が解明しますが、この作品では探偵である関口自身が謎を作り出してしまっています。そういう意味でこの作品もドグラ・マグラと同じく「狂人の書いた推理小説」と言えるのではないでしょうか。 | ||||
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| 読んだときはびっくりした。 アンチミステリかもしれないけど、そんなの何のその。 二百ページくらいずっと相対性理論の話してるんだけど、不思議と読めるんだす。 こんな格調高い文体なのにリーダビリティが高く感心! | ||||
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| 前半の小難しい問答には確かに根気を要しますが、ある意味そこが一番読み応えがあるように思います。前半の問答を生かした後半の展開は、確かにエンタメとして読みやすいのですが、わりと展開も結末も意外性に乏しく、やや無理があるようにも感じます。ちょっと前半の問答で期待しすぎたのかもしれません。ただキャラクターが実に魅力的で、雰囲気作りが巧く否応なく話に引き込まれるため、ついシリーズで買ってしまいそうです。分厚く読むのに時間がかかるため、6時間以上のフライトのお供にいい感じです。夢中になると眠れないので、先に寝てから読むことをお勧めします。 | ||||
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| 読んでいて最後でがっかりする小説が多い中、これは最後まで楽しめました。京極堂の話は長くて、しっかり考えないとこんがらがってしまう。しかし、京極堂の話は面白い。そして、かっこいい。骨壷のお菓子を私もおくれ。「魍魎の匣」が見つからず、「狂骨の夢」を先に買ってしまいましたが、まだ読んではいません。ページ数が苦にならないほどの面白さ。なんとかシリーズ順に読んでいきたいと思うほど、はまりそうです。 | ||||
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| 角川愛読者で、巷説百物語とゆう本から京極先生の本の愛読者になりました。京極堂シリーズ第1弾なんですが、このシリーズをこの先読むか否かの分かれ道になるかと思います。他の作品よりは、薄めですので(他の作品は1000P位の分厚い本です)興味のある方は読んでみると良いかと思います。僕的には、内容はとてもお勧めで、すらすら読んでいけるのではないかと思います。もちろん僕は、この先の作品も読んでいくつもりです。 | ||||
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| 友人に「一読の価値あり」と薦められ、本屋で数ページ立ち読みして買うのをやめたのが2年前...(今思うと不思議で仕方ない)。そしてこの夏映画化されると知って、再度手に取りました。舞台は昭和27年の東京。雑司が谷の産院に妊娠20ヶ月を過ぎても出産しない妊婦がいる。その上その亭主は密室から謎の失踪。タイトルからして初めは妖怪モノだと思い、正直あまり期待はしていませんでした。しかも物語の最初から難解な京極節が炸裂...。ところが話が進むにつれ、巧妙で緻密なプロットに魅了されてしまいました!『妖怪モノ』と決め付けて今まで敬遠していましたが、読み終わるや否や早速シリーズ第二弾の『魍魎の匣』を買いに行きました(笑)。 | ||||
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| 京極夏彦と言えば難しい漢字いっぱいの、すごく分厚い本。。。という印象があったので今まで避けていたのですが、友達に面白いよと薦められ、ついに京極本に手を出しました。しかし最初の先入観など何所へやら、驚く程読みやすく一気に読み進めてしまい、改めて本の面白さを実感した一冊です。なので他の京極堂シリーズも読んでみたいと思います。これまで京極夏彦の本を読んだことがない人、私のように苦手意識のあった人に是非読んでもらいたいです。 | ||||
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| 最初の京極堂さんと関口さんの話が難しくて、なかなかはっきり理解できないんですけど、その理解が重要かな。と思います。最初を理解すればするほど、本題のミステリーが面白くなります。最初をどう取るかのよって、気持ち悪い現実味を帯びて、引き込まれるか、たんなるホラーで終わるかなと・・・。まぁ、私がこの本を一番プッシュしたいところは、文庫本になって持ち運びができるようになったことです!! | ||||
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| 京極氏の処女作。ホントに初めてかって程の完成度の高い世界観!正直こんな分厚い本読んだことなかったもので、持っただけで萎えてしまっていたのですが、頁を開く内に、止まらなくなってしまいました(゚Д゚;))ただのミステリー小説ではありません。妖怪が出てくるからイコールで、ホラー小説って訳でもありません。事件が起き、解決する、推理小説でもありません。そんな単純に読むことを許してくれない一冊です。読んでいるとどんどんと悶悶として、憂鬱な気もしてきます。でも途中で放棄する訳にも行かず、ただひたすら読み進めてしまいます。結末を知り「落ちた」後も尚、何か「憑いた」感がする、そんな作品です。・・・なんでしょう。このもやっと感。本当に今までにない、不思議な作品です。見事にはまりました。しかも依存性もあるようです('Д`;)一緒に楽しく京極病を患いませんか。笑 | ||||
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| 京極夏彦さん、衝撃のデビュー作! 今思えば、このシリーズの中では一番分量が控えめなわけですが、当時はその密度、情報量、濃さ、に驚愕したもんです。 はい。 真に驚くべき作品だっただけに、賛否両論もあったみたいですが、兎も角も小賢しい論議は一瞬で吹っ飛ばされる、圧倒的な「物語の面白さ」! 無双の筆力は既に完備。本当に新人の作品とは信じられなかった人も多かったとか。 また、水木しげるさん以外のエンタテイメント作家として、「妖怪」というモノに関する見方、捉え方を、広く世間に流通させたという功績も見逃せません。 それとこの作品はいわゆる持ち込みだった為、これ以降、持ち込み作品に対する出版社側の価値観も変えてしまったとか。 あらゆる意味でエポックメイキングとなった、日本エンタテイメント界に風穴を開けた一作。読み始めたら止まらない。是非。 | ||||
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| 初めさえ,前半さえクリアできると楽ですね。後半はスラスラ読めます。 | ||||
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| 京極夏彦氏の作品には長編が多いです。この話は京極氏の作品としては短いうちに入るうえ、内容面を考慮してもこれから京極氏の本を読んでみようと考えている方には最適だと思います。京極氏の描くこの独自の世界観は、一度は触れておいて損は無いと思います。自分に合う合わないは別として、新しい単位の物差しを見つけた様な感覚が味わえます。あと、文章がとても綺麗だという印象を強く受けています。小説や文章の構成などに関しては全くの素人なので、ただの個人的な印象に過ぎないのですが、登場人物の心情描写のあたりの文章は特に、間や言葉が滑らかに感じられてとても好きです。 | ||||
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