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姑獲鳥の夏



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姑獲鳥の夏の評価: 4.05/5点 レビュー 265件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全265件 181~200 10/14ページ
No.85:
(5pt)

これがデビュー作品だなんて…

本屋で圧倒的な存在感を誇る京極夏彦の著書。
その分厚さと表紙のおどろおどろした感じに抵抗がありましたが、
ファンの多さといい、評価の高さといい、何となく気になっていました。
分冊化したのを期に購入しみました。
さすがに高評価を受けている作品だけあっておもしろい!
私のような理系人間でアンチ超常現象の人にもオススメできます。
特に登場人物が魅力的なので、彼らにまた会うために続編をすぐに購入しました。
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下 (講談社文庫)より
4062750465
No.84:
(5pt)

上手い

本書は人が死に、いちおう探偵が登場し、犯人を捜す物語ではあるが、推理小説ではない。妖怪の話題は出てくるが、ホラー小説でもない。その手のカラーを期待してがっかりされると本書に失礼なので忠告しておく。
二段構えのレイアウトに、びっしりと説明台詞が書き込まれているので、読書に慣れていない人は序盤で力尽きると思う。
主人公が鬱病を患っていた文士だということもあり、また特殊な心理や自己暗示などが関るので、かなり暗い心理描写が目につく。
しかし、本書の一番の難所でもある小難しい京極堂の語りは、物語全体の「世界観」を演出する大事な要素だ。ここを読まずして物語への理解は不可能。
軽いノリで読める話ではないが、読み手を引き込む文章力はすばらしい。登場人物もかなり個性的だが、人物よりストーリーより、文章そのものに魅力がある。
けっこう長く、独特の沈んだ雰囲気があり、しかも間を空けると展開についていけなくなるので、休日一日を読書に費やすつもりで読むべし。
読書に自信がある人にオススメ。絶対!損はしません。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.83:
(5pt)

好きですね

これをきっかけに京極シリーズにハマりました。登場人物のキャラの濃さには感動です。京極堂みたいな本屋(てか友人)や榎津みたいな奴が身近に居たら間違いなく毎日が楽しくなんだろうね。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.82:
(4pt)

冒頭で投げ出さずに我慢して読まれたし

 冒頭は主人公である語り手と、真の主人公と言える陰陽師京極堂による問答で費やされる。延々と知識と蘊蓄が披露されるやりとりは、はっきり言って読みづらい。通常のミステリファンは耐えられないかもしれないが、我慢して読まなければいけない。その後はストーリーの展開にページを繰る手は止まらず、長編が苦にならない。 後段の謎解き部分で京極堂が放つ「都市には失敗を救済できる措置はなく、あるのは自由・平等・民主主義の仮面を被った差別主義だけだ」と言う言葉は、本作の背景に関わると同時に、蛍光灯の白い光で照らされて闇を失った現代の都市に暮らす我々にも強く訴える。 読み終わってみれば、これは一種の倒叙形式、少なくとも解法が事前に提示されていた問題だったと言うことが分かる仕掛けである。冒頭の苦労を振り返りたくなるのではないだろうか? 横溝正史的な因習的な陰惨さを醸しつつ、狐狸妖怪に惑わされることなく、冷静に論理的に組み立てられた印象だ。登場人物の言葉を借りれば「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と言うところだが、これがデビュー作とは、と評判どおり圧倒される不思議な存在感だ。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.81:
(4pt)

陰陽師とは。

陰陽師ブームの火付け役の一つとなった作品。終戦後が舞台。
ただ、登場人物はいかにも現代的。
作者は、どうやら、当時の雰囲気をだすのがうまくはないようだ。
野坂昭如のような鮮烈に戦後の印象を表現は出来ていない気がする。
京極堂が語ることは、物語の展開に関するもの以外は、長々していて、逆にテンポを損なっている気がした。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.80:
(3pt)

アンチ・ミステリ?

 解説で笠井潔氏はこの作品を本格だと言っていますが、明らかに夢野久作の系譜に連なるアンチ・ミステリだと思います。読者が推理する要素は殆どなく、事件その物も探偵役が関口でなければ狂人の仕業として簡単に処理されていたでしょう。狂人の起こした事件を同じく狂気に侵された関口が捜査することによって初めてミステリとなるのです。本格ミステリは犯人の作り出した謎を探偵が解明しますが、この作品では探偵である関口自身が謎を作り出してしまっています。そういう意味でこの作品もドグラ・マグラと同じく「狂人の書いた推理小説」と言えるのではないでしょうか。
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)より
4062750457
No.79:
(5pt)

ちょっと

 読んだときはびっくりした。 アンチミステリかもしれないけど、そんなの何のその。 二百ページくらいずっと相対性理論の話してるんだけど、不思議と読めるんだす。 こんな格調高い文体なのにリーダビリティが高く感心!
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
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No.78:
(4pt)

長い飛行機の旅にお勧め

前半の小難しい問答には確かに根気を要しますが、ある意味そこが一番読み応えがあるように思います。前半の問答を生かした後半の展開は、確かにエンタメとして読みやすいのですが、わりと展開も結末も意外性に乏しく、やや無理があるようにも感じます。ちょっと前半の問答で期待しすぎたのかもしれません。ただキャラクターが実に魅力的で、雰囲気作りが巧く否応なく話に引き込まれるため、ついシリーズで買ってしまいそうです。分厚く読むのに時間がかかるため、6時間以上のフライトのお供にいい感じです。夢中になると眠れないので、先に寝てから読むことをお勧めします。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.77:
(5pt)

私も骨壷の中身をおくれ

読んでいて最後でがっかりする小説が多い中、これは最後まで楽しめました。京極堂の話は長くて、しっかり考えないとこんがらがってしまう。しかし、京極堂の話は面白い。そして、かっこいい。骨壷のお菓子を私もおくれ。「魍魎の匣」が見つからず、「狂骨の夢」を先に買ってしまいましたが、まだ読んではいません。ページ数が苦にならないほどの面白さ。なんとかシリーズ順に読んでいきたいと思うほど、はまりそうです。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
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No.76:
(4pt)

今更ながら、良い本です。

角川愛読者で、巷説百物語とゆう本から京極先生の本の愛読者になりました。京極堂シリーズ第1弾なんですが、このシリーズをこの先読むか否かの分かれ道になるかと思います。他の作品よりは、薄めですので(他の作品は1000P位の分厚い本です)興味のある方は読んでみると良いかと思います。僕的には、内容はとてもお勧めで、すらすら読んでいけるのではないかと思います。もちろん僕は、この先の作品も読んでいくつもりです。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
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No.75:
(5pt)

期待以上。

友人に「一読の価値あり」と薦められ、本屋で数ページ立ち読みして買うのをやめたのが2年前...(今思うと不思議で仕方ない)。そしてこの夏映画化されると知って、再度手に取りました。舞台は昭和27年の東京。雑司が谷の産院に妊娠20ヶ月を過ぎても出産しない妊婦がいる。その上その亭主は密室から謎の失踪。タイトルからして初めは妖怪モノだと思い、正直あまり期待はしていませんでした。しかも物語の最初から難解な京極節が炸裂...。ところが話が進むにつれ、巧妙で緻密なプロットに魅了されてしまいました!『妖怪モノ』と決め付けて今まで敬遠していましたが、読み終わるや否や早速シリーズ第二弾の『魍魎の匣』を買いに行きました(笑)。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
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No.74:
(4pt)

以外にも…

京極夏彦と言えば難しい漢字いっぱいの、すごく分厚い本。。。という印象があったので今まで避けていたのですが、友達に面白いよと薦められ、ついに京極本に手を出しました。しかし最初の先入観など何所へやら、驚く程読みやすく一気に読み進めてしまい、改めて本の面白さを実感した一冊です。なので他の京極堂シリーズも読んでみたいと思います。これまで京極夏彦の本を読んだことがない人、私のように苦手意識のあった人に是非読んでもらいたいです。
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No.73:
(4pt)

難しい・・・

最初の京極堂さんと関口さんの話が難しくて、なかなかはっきり理解できないんですけど、その理解が重要かな。と思います。最初を理解すればするほど、本題のミステリーが面白くなります。最初をどう取るかのよって、気持ち悪い現実味を帯びて、引き込まれるか、たんなるホラーで終わるかなと・・・。まぁ、私がこの本を一番プッシュしたいところは、文庫本になって持ち運びができるようになったことです!!
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4061817981
No.72:
(5pt)

読むべしッ(・∀・)ノ

京極氏の処女作。ホントに初めてかって程の完成度の高い世界観!正直こんな分厚い本読んだことなかったもので、持っただけで萎えてしまっていたのですが、頁を開く内に、止まらなくなってしまいました(゚Д゚;))ただのミステリー小説ではありません。妖怪が出てくるからイコールで、ホラー小説って訳でもありません。事件が起き、解決する、推理小説でもありません。そんな単純に読むことを許してくれない一冊です。読んでいるとどんどんと悶悶として、憂鬱な気もしてきます。でも途中で放棄する訳にも行かず、ただひたすら読み進めてしまいます。結末を知り「落ちた」後も尚、何か「憑いた」感がする、そんな作品です。・・・なんでしょう。このもやっと感。本当に今までにない、不思議な作品です。見事にはまりました。しかも依存性もあるようです('Д`;)一緒に楽しく京極病を患いませんか。笑
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.71:
(5pt)

シンプル(本当)。

京極夏彦さん、衝撃のデビュー作!
今思えば、このシリーズの中では一番分量が控えめなわけですが、当時はその密度、情報量、濃さ、に驚愕したもんです。
はい。
真に驚くべき作品だっただけに、賛否両論もあったみたいですが、兎も角も小賢しい論議は一瞬で吹っ飛ばされる、圧倒的な「物語の面白さ」!
無双の筆力は既に完備。本当に新人の作品とは信じられなかった人も多かったとか。
また、水木しげるさん以外のエンタテイメント作家として、「妖怪」というモノに関する見方、捉え方を、広く世間に流通させたという功績も見逃せません。
それとこの作品はいわゆる持ち込みだった為、これ以降、持ち込み作品に対する出版社側の価値観も変えてしまったとか。
あらゆる意味でエポックメイキングとなった、日本エンタテイメント界に風穴を開けた一作。読み始めたら止まらない。是非。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
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No.70:
(3pt)

根気よく読むべし

初めさえ,前半さえクリアできると楽ですね。後半はスラスラ読めます。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.69:
(5pt)

無題

京極夏彦氏の作品には長編が多いです。この話は京極氏の作品としては短いうちに入るうえ、内容面を考慮してもこれから京極氏の本を読んでみようと考えている方には最適だと思います。京極氏の描くこの独自の世界観は、一度は触れておいて損は無いと思います。自分に合う合わないは別として、新しい単位の物差しを見つけた様な感覚が味わえます。あと、文章がとても綺麗だという印象を強く受けています。小説や文章の構成などに関しては全くの素人なので、ただの個人的な印象に過ぎないのですが、登場人物の心情描写のあたりの文章は特に、間や言葉が滑らかに感じられてとても好きです。
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No.68:
(3pt)

タイムトリップミステリー

戦後すぐの東京を舞台に、物書きである主人公が一つの謎を持って古本屋へやってくる。「二十ヶ月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」これに対する陰陽師の答えは「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」こうして、精神病気質の主人公と理論的な陰陽師という不思議な取り合わせに第六感を持つ探偵が加わって、産婦人科を家業とする一家の怪しく暗い惨劇を描いていく。時代や人物描写が細かいので、暗い独特の雰囲気がまとわりつくような感じがした。怪談というよりは心理学ミステリーといった物語で、記憶と認知の授業をおさらいしているような箇所もあり。京極堂の語りが普段意識して考えることのない現実の世界を、違う角度から眺めさせられることもあった。
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4061817981
No.67:
(5pt)

映画を観る前に是非

言わずもがな、妖怪小説家・京極夏彦の衝撃のデビュー作。その分厚さもさることながら、内容はといえば…もう超一級・極上のミステリ。京極堂の長弁舌の中に、事件解決の糸口が必ずある。そしてその長弁舌は、複雑に絡み合ったかに見える個々の事件と事例を両断する刃ともなる。それを「憑き物落とし」という。「妄想」「幻惑」と言う妖怪を、「言霊」の力でただの一つの「現象」に変えてしまう。奇妙に見える現象も「名」を付けることによって、正体不明の化け物から、名のある一つの「妖怪」にする。「妖怪」になったソレは、もう正体不明のものではなく、誰もが共通の名で呼べる、共通の現象となってしまう。京極堂はその手法で、事件に巻き込まれた人たちの眼前から、迷妄の霧を取り払い、隠された真実を白日のもとに曝け出すのだ。そのクライマックスは圧巻の一言に尽きる。宗教、民俗学、古典文学、医学、歴史、心理学…などなど、実に多彩な雑学が盛りだくさんなのも魅力の一つ。さて、このたびこのデビュー作が映画になるとのこと。ともあれ、映画を見る前に、是非原作をご一読ください。その面白さは「ベストセラーに名作なし」とベストセラー本に背を向け続けてきたこの私が、保証いたします。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.66:
(2pt)

ホラーブームの頃に読めば面白かったでしょう

京極堂の人間の心や脳、幽霊や神秘的現象についての講釈がものすごく鬱陶しいです。おまけに長いです。この本はやたら分厚いですけど京極堂の話を除いたら普通の厚さのミステリーになるはずです。ホラーブームでテレビも出版物も映画もすべてオカルトだった頃、苛々していた幽霊信じない派の人達が当時読んだ時は「そうだそうだ!」と夢中になって読んだでしょう。なんとなく幽霊を信じてるだけの人なら今も昔も「へえーそうか」と感心できるでしょう。だけどオカルトブームが過ぎ去った今、京極堂の講釈は大して魅力が無い。「当たり前なこと言うなよ」とか「そんなことどうでもいいよ」としか思わないはず。おまけにワトソン役は馬鹿すぎてこれも苛々・・・。ワトソン役というのはいつも馬鹿っぽいですけど関口はその極めつけです。京極堂の言うことに一から十まで感心するアホです。短気な人には向かないでしょう。ここに書いたこと意外はまあまあ面白かったので星2つです。ホントなら1つです。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981

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