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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全262件 141~160 8/14ページ
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| 密室から失踪した青年医師。 その妻は妊娠20ヶ月の妊婦。 その産院で生まれた赤ん坊が3人行方不明。 文士関口と探偵榎木津が家族から依頼をうけ捜査をはじめるが事件は迷走し、陰陽師京極堂に助力をあおぐこととなるが。 さらさら筋を追っていくことができる読みやすい文章で、面白かったです。 最初においてある伏線が最後に収束していく過程を楽しみました。 | ||||
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| あまり読書をしない者意見ですが、見事にはまりました。 やはり最初はその本の厚さにかなりの抵抗を感じるのですが、本作映画を機に京極氏の世界にはまってみようかと思いました。 導入部分からじっくり読むと、後から起こる出来事もすんなり理解することができ、気がついたら、自分はすっかり関口巽となっていました。もし、そこを飛ばし読みしたら、また違った解釈をしてしまったのかなと言うくらい、何気ない描写も、最後には憑き物落しでみごと解説してくれます。見逃せません。 一見つながりのない出来事が、最後はきれいにまとまったので、読み終わった後は自分も憑き物を落としてもらったかのように、すっきりしました。 映画は決められた時間内に物語を終結させなくてはいけない制限がありますが、原作では、きれいに、全て説明してあります。 また、作者の知識の多さ、理解力には本当に脱帽です。 | ||||
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| 出だしであきらめるべからず。話しが展開し出すと、京極ワールドにグイグイ引き込まれます! | ||||
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| 友人に薦められて読みました。 長くて、独特の癖がありイライラしました。 面白いところもあったけど、「で?」って感じでした。 好きな人は好きなんでしょうね、きっと。 | ||||
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| 表題のようなことを書くと、「こいつはあほか」、と思われてしまうかもしれない。「どこが似てるんだ」、と。でも、(1)構図は似てますね。何でもお見通しな主人公がいて、その主人公の活躍を普通の人(関口)が語っていく。(2)その当時としては、最新の科学の成果が盛り込まれている。ホームズでは指紋、土の分析など科学的捜査方法。この本では、民俗学や物理学の知識(物理は最新とはいえないが・・・)。(3)その作品が持つ独特の雰囲気を味わうために読む。今日、ホームズの謎解きにわれわれは満足できない。では、何故読むのかといえば、古きよき時代の雰囲気、イギリスが最も輝いていたビクトリア朝の雰囲気を味わうためである。この本では、おどろおどろしい雰囲気を味わうためである。(4)最後に主人公が謎解きをする部分は、ジグゾーパズルが組み上がる爽快感がある。確かに謎解きが独善的で、この謎解きを理解するために前半が予習のページになっているのは確かである。知識がないと、どこからが学問の成果でどこからが作者の創作かわからない。若干読むのに骨が折れる。でもいいではないですか。細かいことは置いといて、エンターテイメントとして楽しんで読めば。わからないところは読み飛ばしてしまえば。 ところで、この本で感心したのは、いろんな知識が総合的に程よく混ざっている、ということです。普通、理系の人が書くとどこまでも理系に、文系の人が書くとどこまでも文系になります。また、文系でも民俗学の人が書くとどこまでも民俗学に、歴史学の人が書くとどこまでも歴史学になります。この本は7割がた文系ですが、理系の部分も頑張っている。ただ、理系の部分も文系っぽい理解の仕方だけれど。 | ||||
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| 普通にミステリーの傑作というとトリックや犯人探しに 独自のものがあるものをいうと思うのですが、 この作品は、そういった部分よりも宗教などの人文系の 学問の薀蓄で形成された世界観が唯一無二となっています。 好き嫌いは分かれると思いますが、はまる方には、 めちゃめちゃはまると思います。 分厚くて辟易するかもしれませんが、そういう薀蓄話が お嫌いでなければ、あっという間に読み終えます。 面白いですよ。 | ||||
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| 仕事上で知り合った作家A氏、僕が「島田荘司のファンだ」と言ったら、薦めてくれたのがこの作品。 結果……どぉぉぉこが似ていると言うんだろう?(;¬_¬)? 全然違うぢゃん! 気色悪く、リアリティーに欠け、哲学もあるように思えない。 まぁ個性は強くて、京極 夏彦ファンと言うのが存在してもおかしくは無いけど、本格ミステリーファンを感銘させるような小説ではない。 | ||||
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| 様々な学問の薀蓄のオン・パレードなのですが、それがこの小説の世界観の醸成にしっかり寄与しています。ですから、京極堂が延々と語る長口舌も全く気になりませんでした。むしろ、その世界観の中にどっぷりと浸かって、気持ちよささえ感じます。 事件は、密室からの失踪、十月十日を過ぎても子供の生まれない妊婦と、不可解極まりないものです。更には、新生児がいなくなる事件まで登場し、終戦直後のカストリ紙のネタになるのも当然といったところから始まります。 語り手の関口巽という三文文士が、当事者として事件に入り込んでしまい、一層の混乱を招いてゆきます。 最後は、京極堂の語りによる大団円となるのですが、悲劇が待っていました。 最高に楽しい一冊でした。 | ||||
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| 初めてこの作者の本を読んだのは、中古書籍の「狂骨・・・」でした。 シリーズ物になっていたとは知らずに、この前作のキャラの顛末やら、 以前関わった事件がホニャララ・・・と語られては前作が気になるではありませんか(笑) 商売上手な作家だなと思いつつ新刊で購入したノベルズサイズの 「姑獲鳥の夏」を買ったのは、「狂骨・・・」を読み終えた翌日だったのははるか昔。 1996年の秋の事でした。 あれから10年くらい経過して映画化の話が出て、実相寺監督がメガホンをとるという事で、 個人的に異様にテンションがあがって、ノベルズを読み返そうと思った時に数々の 予想される出来事が脳裏をかすめ、 「あの分厚い書籍を持ち歩いて読むのはちょっと疲れるな・・・」と京極ファンが ぶちあたる壁を軽くスルーさせたのはこの分冊文庫版です。 これ以前にも文庫はありますけれど、そいつもノベルズサイズの分厚さがコンパクトになっただけの、 小型辞書よりも分厚いモノ。(縦の長さが寸詰まりになっただけやん!と思いました) ちょっと厚めの文庫を持ち歩く分には支障もなく、 「なにそれ?辞書読んでるの?」とは訊かれずに、普通の文庫を読んでいる風に 見えるのはありがたい。 以前の作品を読み直すのにはこのサイズが適当であり、おおまかなストーリーの流れも 把握していたり忘れていた事を補完したりと、実に活躍してもらいました。 もちろん、続巻も購入し仕事の合間や時間を作ってなんとか10日くらいで 上下巻を読んだのかな・・・あの2005年の夏は。 初めて読んだ時は止められなくて、読む時間を作りながらなんとか4日で読んだ記憶がありますけどね。 分冊だから一気に買ってもいいし、1冊づつ買ってもいいし、財布の中身をみながら買えるのが、ビンボー人には丁度いい。 余談ですが、「姑獲鳥の夏」の分冊文庫を読み終えたあと、その勢いで映画も観ましたし、 DVDも購入し、あまつさえ「魍魎の匣」の分冊文庫にまで手をだしてしまいました。 講談社と作家がニヤリとほくそ笑む姿が見えそうです・・・。 | ||||
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| 初めて読んだときの興奮は今も忘れられません。 これでもか、と襲ってくる怒涛の言葉の渦に巻き込まれて 頭がぐるぐるになりました。 言葉が大好きな人、はったりが大好きな人に ぜひ読んで欲しい本。 この世界観をうまく伝えられない自分が悔しい。 それほど濃い世界が待ち受けています。 | ||||
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| 正統派ミステリーだと思って読んでいると、トリックの謎解きが終わった瞬間本を放り投げたくなるでしょう。超能力やら超常現象が出てくるのは全く気になりませんが、それ以前の問題で紛うことなきアンフェアです。 が、ざくざく出てくる癖のありすぎる登場人物達、これでもかと詰め込まれた衒学的記述の生み出す異様な迫力は一読の価値あり。 時間と気持ちに余裕がある時に一気読みをお勧めです(余裕がないと本を壁に投げつける羽目になり、一気読みしないと前の記述を忘れる)。 | ||||
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| 京極夏彦のデビュー作です。 京極夏彦の全てはここから始まります。デビュー作らしからぬ完成度の高さと登場人物の強烈な個性で衝撃的なこの作品が、後々の京極堂シリーズの最初の一冊となります。 主人公は、中禅寺明彦、古本屋の主人にして神主、時に憑き物落としを生業とする人物で常に不機嫌そうな顔をしています。そして、彼の同級生の関口巽。彼は一応小説家ということになっていますが、まだまだ駆け出しだし遅筆なので普段は三文文士のような事もしています。そして、不可思議な能力をもった元華族、榎木津礼二郎。そして、警官の木場修太郎。後々の主役級のキャラクターがこの巻で既に揃っています。 時代背景は第二次世界大戦からしばらくの東京。 この物語は、関口巽がとある奇妙な疑問を中禅寺に尋ねるところから始まります。曰く、「二十ヶ月もの間、子供を身籠り続けることは出来ると思うか?」と。産婦人科医としても有名な久遠寺医院という病院の双子の娘のうちの片方が、もう二十ヶ月以上も子供を身籠っているという風聞を彼は聞きつけていたのだ。しかし、よもやその噂の真相を突き止める事が自分の過去と向き合うことになろうとは関口巽にも予想もしていなかったことでした。。。。 ミステリものの新しい波を起こしたこの第一作については、そのトリックが果たして「アリ」なのか「ナシ」なのかと論争されていますが、その部分に瑕疵があったとしてもこれだけの魅力的なキャラクターが造詣されたこと、またそのシリーズがその後のミステリ小説の世界の一つの流れとして大きな影響力を与えたことを考えれば、ミステリ好きの人には是非読んでみて欲しい一冊です。シリーズの後半になっていくにつれ、旧作品のキャラクター関係も入り組み、著者の衒学趣味も極まり、どんどんに話が長くなり辞書より分厚い本というのがこの京極堂シリーズの定番になっていきますが、その根本と楽しみ方はそれらの蘊蓄とキャラクターの異常なまでの個性の強さと、著者の言葉と文章に酔うことであり、そういう意味ではシリーズの全てのエッセンスが詰まったこの本こそは後のシリーズを読み続けられるかの試金石としてふさわしい一冊です。 昨年、堤真一や阿部寛、宮迫などで映画化されましたが、今年は次巻「魍魎の匣」も近々公開予定だとか。今更手にとるのは、、と言っている人にこそ読んでほしいです。 | ||||
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| 京極堂のエッセンスというか基本理念がこの小説の前半部にぎっしり詰まってると思います、「この世で不思議なことなど何一つない」 という彼の理論にヤラレマシタ。 どなたかこれに真っ向から対抗できる理論があればぜひともご教授賜りたいです。 ページ数が、これ以降の京極堂シリーズとの比較はともかく、 他の一般的な小説よりも多いですが、 なぜかスラスラと読めてしまう構成も素晴らしいです。 少しでも興味をもったのならぜひとも読んでみることをお勧めします! | ||||
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| いつか読もう読もうと思いつつ、その厚さに中々手を出せないでいたけれど、ついに着手しました。京極堂シリーズ。本書の装丁や京極夏彦の雰囲気から、このシリーズは妖怪退治の話だと思い込んでいました。ちょっと陰があって何でも見抜いているようなタイプの主人公が、日本の闇に巣食う妖怪をバッサバッサ退治していくという…。 ところが、あれれ。 読了したら何のことはない。妖怪ものに見せかけた純ミステリーでした。最初から何の先入観も持たずに読めば楽しめたかもしれませんが、妖怪が出てくるとばかり思い込んでいたのでちょっと拍子抜けしました。自分の思い込みに残念です。 それにしてもトリックの奇抜さ、半端じゃありません。読んでいて全貌が分かったときには思わず「マジかよ!」と叫んでしまいました。家で読んでいてよかった…。 しかしすごい発想力ですが…これはアリなのでしょうか?例のきめ台詞が最高に生きてくるしかけではあると思います。でも、うーん…アリなのか? | ||||
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| ミステリーファンを賛否両論の渦に巻き込んだ異色作『姑獲鳥の夏』。 確かに結末を読んだミステリーファンからは「関口〜!」という声も聞こえてきそうですが、ミステリーファンとはいえない読書子から言わせてもらうと、これはよくできた物語だ、の一言に尽きると思うのです。 京極堂は奇奇怪怪なる事件から「怪異」を剥いでゆき「単なる事実」へと解体するわけですが、その剥ぎ取ってゆく過程で逆に物語の主題の全貌がどんどんと露になるという筆者の小説作法は、掛け値なしに「お見事!」といわざるを得ないのではないでしょうか。 シリーズ第1作ということで、多少ぎこちない説明文的な部分はあるものの、ここがないと後のシリーズの楽しみが半減してしまう。そういう意味で本作は正に『京極堂シリーズの総論』といえるのではないでしょうか。 | ||||
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| 普段は古本屋、時に神主、時に陰陽師の主人公・京極堂が活躍するシリーズ第1弾。 タイトルや表紙から、ホラーの類かと思う方もいるかもしれないが、 読んでいて怖くなってくる小説では無いので、そういうのを期待して読むと ガッカリしてしまうので要注意。 後々の作品に比べて、まだそれぞれのキャラの良さが際立っていないが、 それでも間違いなく面白い。 少し分厚い本だけれども、全然飽きない。 それは、一見長ったらしく見える文章がこの作品にとって必要であり、また必要であることが 読者にとってもわかるからだろう(そう思わせるのがとても上手い)。 このシリーズは第2弾、第3弾・・・とドンドン面白い話が続いていき、それぞれ単体で読めないこともないではないが、やはりこのシリーズ第1弾から読んで行った方が後の作品を 楽しめるのは間違いないと思うので、興味を持った方はまずコレから読むことを オススメします。 | ||||
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| 余分な所がない。 しかし、ハードボイルドでもない。登場した人物一人一人が、なにかしら事件に関わり、なにかしら解決の糸口になってゆく。 どうでも良くなる程に話にのめり込んでしまった。 読み手は、だんだんと語り手の関口君に感化されていってしまう。語り手が、鬱の関口君だからこそ話が歪んでくる。そして、のめり込んでいってしまう。 そんな、歪んだ世界がお好みの方々にお勧めの本である。 | ||||
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| 小学生の時に初めて読んでから何回か読み直しましたがやっぱり面白いです! 京極さんの文章は淡白な感じが好きです。読みやすい。 それと魅力的なキャラクター達も魅力だと思います。 京極堂、エノさん、木津、関口などなど素敵なキャラクターがお話をより面白くしてくれます。 姑獲鳥の夏ではお話が何重にも重なっていて最後の最後まで面白さが絶えず続いていきます。そこが京極さんの作品の大好きなところなんです。最後までハラハラ…。 ちょっと奇抜な演出やかっこいいセリフ、そして何ともない日常的な情景描写…すべてがこの作品を面白くしていると思います。 | ||||
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| 「この世には不思議なことなど何もないのだよ」 続くシリーズにも一貫しているのがこのテーマのような気がする。 「あやかし」を現代的に紐解きながらそれでもなお解明できない世界。そんなものがあっても不思議じゃない。 構成の妙に悶絶。オチはともかく、ウーンとうなるデビューである。 | ||||
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| 物語の核となる部分のトリックにどうしえも納得がいかず、「こんなのアリ!?」と 3日間位悶々としてしまった。関口が狂人であるが故に成り立つストーリーとでも言うべきか? 横溝正史や江戸川乱歩を思わせる作風は好きである。登場人物の影を背負った癖のある感じも。 ただ、あのトリックだけは!少々腑に落ちないながらも2作目を購入してしまったので、人を惹きつける力のある作品である。 | ||||
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