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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 101~120 6/14ページ
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| 私は面白くなかったなあ。 とにかく、関係ない知識をひけらかしすぎて、内容に入っていけない。 無駄が多すぎるよー。 | ||||
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| これ読んで、京極作品にドップリはまった思い出の一冊。時代背景が自分の一番好きな時期ってゆーのも射抜かれた要因 文体に退廃的な色気を感じゾクゾクして一気に読んでしまいました。 関口というフィルターを通して見る事件と、中禅寺が提示する現実の差に気持ちのいい驚きがあり 脳生理学の話を多少誇張しているものの「そういうことだって有り得る」と思ってしまうのが秀逸。 それだけに、好みが別れる作品でもあると思う 犯人・動機・捜査・手口の緻密さがミステリーを読む楽しみ!ってゆー人には向いてないかもしれない | ||||
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| 活字を見ないと一日を過ごせないような読書好きの友人に勧められて読んだ一冊。名前やあてがわれたジャンルなどの勝手なイメージから、かなり怨念があふれるファンタジックな妖怪忌憚みたいのを期待したのだが…。 なんじゃこりゃ。 くだらん解説と誰でも知ってることを今更誰も知らなかったでしょ、すごいでしょ?みたいなおしつけがましい文体。ちょー一歩的な面白くない講義ってやつだ。 謎だの推理だのもまっったく構成されていないうえに、初めっから最後までやりたいことは見通せているのに(三分の一いかないくらいで私の中ではとっくに終わってたましたよ)、途中の不完全極まりないのに無駄に多い登場人物たちを出してはひっこめてしてページ数稼ぎしてるし。 文章も構成も下手だし、語彙もとぼしいから同じ言葉や言い回し、同じ内容の事物を違う分野を交えていたるところで解説しているようだけど、 「それ、誰も要求してないし解りきってるよ、うざい!」というよりは、それ解説したら陰陽師だの祈祷師だの妖怪だのが必要ないのでは…?ていうか、あの人の解説だけ省いてる(というか出来なかった?のに設定してしまった?)から明らかにあれとこれが矛盾してるよね?そこ放っといていいのか?作者。 ってな感じの自滅と矛盾に溢れまくっている。 こんなもの友人が面白いと言ってたのが悲しい…。 現代の出版業界にも何も期待できないし。 やはり三島さんの文章とか、古いものなら安吾とかが好きなので現代人のよちよちなコピペ的小説はもう読めない…。 漫画用の原作とかに徹した方がいいし、京極夏彦自身も顔出さないようにしたほうがいい。ますます不審になる。 | ||||
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| 本書は若い時間の余っていた頃に偶然探し当てた最高の小説でした。 当時の有名ミステリー作家さんの本は大抵読み漁っていたのですが、 だんだんパターンが読めるようになってしまってしょんぼりしてた頃だったのですが これには本気で感動させられました。 今となっては、読み返しても何故これをあんなに感動できたのか・・と思うのですが、 こういうちょっと薀蓄押しの強い小説は、まだ頭の柔らかい若いうちに読むべきなのかもしれませんね。 | ||||
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| 何じゃこの分厚い本は?表紙もおどろおどろしい。書店ではアウトオブガンチュウ。 そしつ転機は訪れるamazonできまぐれで中古1円!で入手。分厚いわりには2日で読了。読み出したら止まらないジェットコースター。次々に入手し楽しませて頂いてます。 私のような「分厚い!難解!気持ち悪い?」の先入観さえなければ、もっと多くの読者を獲得できるのでは。? DVDも見ましたが、小宮山の古場刑事がね〜 | ||||
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| 昭和初期の感じと常に妖怪と隣り合わせで生活してる感じがよく表現できてると思います 面白しろくて読んでるのが止まらなくなります、しかし性的に歪んだ描写もあり、なんか読み終えたあと気分は悪くなる感じ、内容重いです。思想哲学的+脳内科学な内容も含まれているので少しわかりずらい、万人には進められないので☆3かな | ||||
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| 正直いって、ご都合主義+蘊蓄自慢したいだけ。文章の美しさを讃えるレビューもありましたが、疑問です。 わたしの少ない読書経験で恐縮ですが、都知事や三島の文章って美しいと感じましたが、この作品に関してはそういった感覚はありませんでした。 物語以上に不可解なのは、この小説のレビューですね。ある時点までは星一つの酷評ばかりでしたが、なぜか急に超高評価になってます この現象は京極ミステリーの一環なのでしょうか? | ||||
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| 最初の数十ページで語られる京極堂の世界観が素晴らしい。 なるほど魂と魄は不可分である。 仕掛けの種は少々強引な気もするが、作品の雰囲気に呑まれているとそれすらも疑問に思わなくなる。 京極堂の登場シーンが最も格好良い。 | ||||
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| 前に1度購入していたのですがもう一度欲しくなり、どうせ買うなら最初に出た本でしょうと思い購入しました。 内容は一度見ていますのである程度は覚えていますが、かなり忘れているところもあると思うのでまた楽しみです。 | ||||
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| 久しぶりに本格ミステリを読みました。 本の分厚さ、ページ数の多さから読むのを躊躇していました。 が、いざ読んでみて、 推理小説と呼ぶにはいささか荒唐無稽すぎる印象を受けるものの、 妖怪譚や心理学等の知識を存分に取り込んで、 それでいてファンタジックに成り過ぎない現代的なストーリー。 個性的で魅力ある登場人物。 京極堂の理知的で整然とした話術など、さまざまなプラス要素の中に取り込まれている自分がいました。 非常に満足できました。 しばらくはこの余韻に浸りつつ、次作以降も読んでいきたいと思います。 | ||||
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| 最初に言っておきましょう。 この作品は非常に面白い作品ではあるものの 読後になんともいえない「やるせなさ」を 覚える作品となっていますのでくれぐれもご注意を。 それゆえにこの作品は「評価が下がる」のかもしれません。 ひたすら狂気に満ち溢れた作品です。 まさに「血塗られた」と言う言葉が しっくり来るような背景、 そして知れば知るほど陰鬱にさせられる 呪われた病院の事実。 本当にため息しか出てきません。 最後のほうに出てくる ある人物の「重篤な事実」には きっと驚かされるとともに ああ…となってしまうことでしょう。 「あること」さえなければすべてははじまらなかったのに… この作品では 関口は特にかわいそうな役割をさせられます。 ナイーブな彼にはあまりにも重過ぎるぐらいの… 読後の不快感が嫌な人は 読まないほうが無難です。 | ||||
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| 漱石も衒学的なところはあるが切って落としてさっさと終わらすのに対し、本書では認識論や現象学的な話がこれでもかと続く。池谷裕二とか野矢茂樹とかの新書買って読んだほうがいいんじゃないですかね。宮部みゆきのデビュー作に比べたらこれがデビューとは思えぬ文章力なのは確かなのでなんとか読了しましたけど、私を引っ張ってくれる魅力的な謎もなく、その非魅力的な謎の謎ときがまた長くていじめかと思いました。いや、よく考えたら現象学は伏線になってるんですよね。だけどなあ、ってかんじ。 | ||||
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| 元々文系人間の上、これを読んだ頃は相対性理論や量子論、不確定性原理など全く知らなかったので、 後のシリーズでもお馴染みとなった京極堂の長口上にいちいち感心し、目からウロコ状態でしたw ただ、その世界観を踏まえてのミステリ、と言うか不思議な現象を解き明かす物語なので、 綾辻行人だとか有栖川有栖だとか、あの辺の新本格派のような構造を期待すると全然違います。 クイーン好きのようなガチガチの本格ミステリファンには、もしかしたら受け付けないかも。 登場人物に探偵も出てきますが、このシリーズで探偵的な位置にいるのが陰陽師の京極堂。 真相を明かすクライマックスは探偵のロジックと言うより、心に訴える憑き物落とし。 この憑き物落としが、この作品に限らず後のシリーズでもカタルシスがあって堪らないのです。 語弊を恐れずに言えば、読者に対する癒しの要素もあります。 私の「新本格派」作家の印象としては、 密室等不可能犯罪、名探偵、トリック、と言った要素がある物と捉えているので、 何故かミステリ界で京極夏彦が「新本格派」に括られているのが不思議です。 この世に不思議なことなど何一つ無いはずなんですけどね…w | ||||
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| 京極夏彦の作品で私が初めて手に取った作品であり、 かつ最もお気に入りの、摩訶不思議な一品。 推理小説に分類されているが、事件のトリック云々よりも人間の「闇」や矛盾、世界の理不尽さなどに 重きが置かれており、 仏頂面の陰陽師・中禅寺秋彦(通称京極堂)の語る妖怪談義、民俗学、文化論など 事件に至るまでの膨大なまでの薀蓄は、その手の話が好きな人にはたまらないものがある。 本作のテーマは「母性」と「追憶」。 清々しいはずの「夏」の季節とは対称的に、物語は妖しくもうら寂しい空気に満ちている。 以後のシリーズは語り手が二転三転(『塗仏』の巻が顕著)する上に 薀蓄の量が尋常ではないので、 情報を整理するのに苦労するが、 この巻は視点を鬱病の文士・関口巽に固定している為、 彼の性質にもどかしさを感じながらも、蠱惑的な世界観にどっぷり浸ることができる。 題材にされている妖怪が本編の筋と最もうまく絡んでいるのも、この巻の特徴だろう。 他者の子供を奪い去る「簒奪」の鬼女――姑獲鳥。 他者に子供を預ける「信頼」の体現者――ウブメ。 限りなく遠く、そして近しい「母」達の存在が、 おぞましいこの世界に哀愁という名の彩りを添えている。 | ||||
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| この分厚さに躊躇していたのだけれど、とても評判の良い著者だけに、一念発起してとりあえずこのデビュー作を手に取ってみました。 京極夏彦と言えば、「このミステリーがすごい!」でお馴染みなのですが、果たしてこれがミステリーなのかどうか、大変疑問に感じます。 「金田一少年の事件簿」の如く、文中ではおおよそ語られることのない過去や因縁が謎解きで登場し、またそれらを京極堂が推理する段では突拍子の無さが目立ちます。 密室トリックも酷いというか、「は?」と何度も読み返して書き間違いではないか確かめてしまう程のお粗末さ。 もちろんそれらは、序盤の長々とした関口と京極堂の会話の中で前提や知識が披露されているので、物語の繋がりとして無理があるわけではありませんが、 ミステリーとして一言で言ってしまうなら、「つまらない」!。 緻密でユーモア溢れる会話シーンはそれはそれで面白いのですが、そこから導き出された結果がこれではガッカリしてしまいます。 風鈴の音や絶妙な行間で魅せる「空気感」は非常に魅力的です。 情景描写は少ないにもかかわらず、ここまで夏を感じさせるのは、著者の技術なのでしょう。 終盤のトンデモ展開になるまでは面白いです。 が、過去が見える特殊能力を含め、ミステリーとしてはこのシリーズは期待できそうにありませんね。 | ||||
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| 長編だが読み易い。 読み疲れも殆ど感じず、すらすらと読めてしまった。 幾分時代背景が古いので、使われている言葉も古めかしい。 だがそれ以上に物語が面白い。 | ||||
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今まで海外の作品、古典がすごすぎて日本の作家の書く物語を少々下に見ていたのは事実だった。さらにその中でも京極氏の著書は分厚さからか何からか判然としないが避けて通っていたころあいがあった。それでも今更ながら初めて京極作品に触れた。前半は長い薀蓄と講義に多少辟易して本を置いてしまった。それでもなぜか妙に続きが気になり5分後にはもう一度、頁を開いていた。そして後半は本当にジェットコースターのように瞬く間に読んでしまった。面白いという感想より凄いと思ったのは日本の作品ではあまりなかったので吃驚。どころではない。確かに好き嫌いは分かれそうである。でも、文句なしで★五つ。誇張ではなく本当にこの本に触れられてよかったと思った。 | ||||
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| 小説としての面白味があまり感じられなかった。 単調な文章がそう思わせるのかもしれない。退屈な文章だった。描写も本当にイマイチ。 京極堂の会話も不自然。関口くんは物凄い理解力があるんだなと思う。こちらとしては京極堂がなにを言っているのかさっぱりわからないというのに 関口くんは一度で全てを理解し、そして反論なり問いかける。 関口くんは読者側だと思っていたのだがそうではないことにすぐに気づいた。 読者は難解な京極堂の話を理解できず、読者を引っ張っていくかと思っていた関口くんもまさか読者を残していくとは。 関口くん、頭良すぎるでしょ。会話も不自然。関口くんの問いかけがあまりに不自然。筆者が京極堂に台詞を言わせたいために、関口くんに問いかけさせているように感じる。つまり、人物が会話をしているのではなく、筆者が会話を構成しているのが見え見えなのだ。 そして、なによりミステリー部分も、はっきりいって最初からミステリーでもなんでもない。 ミステリーにしているのは登場人物たちだ。榎木津が死体があると一言いえばそれで終わる話を、なにも言わず素通り。 無駄に複雑にしているだけ。簡単なことが人物の行動によって複雑化するというのはよくある話だけど、これはそういう面白味が皆無。隠す必要のないことを隠しているだけ。 要するに、面白味がない。興味深いけど、面白くない。 | ||||
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| 妖怪や憑き物を陰陽師が祓う、というストーリーを期待していたので、期待はずれでした。 それでも、最後まで希望を捨てずに読んでましたが、 '1.犯人(?)がすぐにわかる '2.不気味な夢や過去の不可解な出来事が、とくに伏線でもなんでもなく無意味(雰囲気だけ盛り上げている) '3.妖怪は出てこないのに、妖怪や幽霊よりも「あり得ない」の連続!! '4.こんなに分厚い本なのに描写が少なく、ほとんど登場人物の長々しい会話で説明される という感じで、がっかりしました。 主人公の周りの人間は、思わせぶりなヒントだけ与えて、つねに肝心なことを言わず、 不自然に延々と話をひっぱります。とんでもなくひっぱります。 おそらく、作者は、最初の設定だけを考えて、書きながらに結末を考えたんじゃないか、そんな風に思ってしまうほど、構成がお粗末です。 | ||||
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| 最初100頁の、二人の小難しいロジカルなやり取りには、投げ出したくなったが、その後は一気に読める トリックはあっさりしているが、その周辺にはオカルトじみた緻密な設定があり、最初100頁のやり取りが活きてくる 登場人物には、誰一人として人間味が無く感情移入出来なかったが、蘊蓄と雑学は興味深く、読書後は不思議な達成感を得た | ||||
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