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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全265件 101~120 6/14ページ
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昭和初期の感じと常に妖怪と隣り合わせで生活してる感じがよく表現できてると思います 面白しろくて読んでるのが止まらなくなります、しかし性的に歪んだ描写もあり、なんか読み終えたあと気分は悪くなる感じ、内容重いです。思想哲学的+脳内科学な内容も含まれているので少しわかりずらい、万人には進められないので☆3かな | ||||
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正直いって、ご都合主義+蘊蓄自慢したいだけ。文章の美しさを讃えるレビューもありましたが、疑問です。 わたしの少ない読書経験で恐縮ですが、都知事や三島の文章って美しいと感じましたが、この作品に関してはそういった感覚はありませんでした。 物語以上に不可解なのは、この小説のレビューですね。ある時点までは星一つの酷評ばかりでしたが、なぜか急に超高評価になってます この現象は京極ミステリーの一環なのでしょうか? | ||||
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最初の数十ページで語られる京極堂の世界観が素晴らしい。 なるほど魂と魄は不可分である。 仕掛けの種は少々強引な気もするが、作品の雰囲気に呑まれているとそれすらも疑問に思わなくなる。 京極堂の登場シーンが最も格好良い。 | ||||
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前に1度購入していたのですがもう一度欲しくなり、どうせ買うなら最初に出た本でしょうと思い購入しました。 内容は一度見ていますのである程度は覚えていますが、かなり忘れているところもあると思うのでまた楽しみです。 | ||||
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久しぶりに本格ミステリを読みました。 本の分厚さ、ページ数の多さから読むのを躊躇していました。 が、いざ読んでみて、 推理小説と呼ぶにはいささか荒唐無稽すぎる印象を受けるものの、 妖怪譚や心理学等の知識を存分に取り込んで、 それでいてファンタジックに成り過ぎない現代的なストーリー。 個性的で魅力ある登場人物。 京極堂の理知的で整然とした話術など、さまざまなプラス要素の中に取り込まれている自分がいました。 非常に満足できました。 しばらくはこの余韻に浸りつつ、次作以降も読んでいきたいと思います。 | ||||
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最初に言っておきましょう。 この作品は非常に面白い作品ではあるものの 読後になんともいえない「やるせなさ」を 覚える作品となっていますのでくれぐれもご注意を。 それゆえにこの作品は「評価が下がる」のかもしれません。 ひたすら狂気に満ち溢れた作品です。 まさに「血塗られた」と言う言葉が しっくり来るような背景、 そして知れば知るほど陰鬱にさせられる 呪われた病院の事実。 本当にため息しか出てきません。 最後のほうに出てくる ある人物の「重篤な事実」には きっと驚かされるとともに ああ…となってしまうことでしょう。 「あること」さえなければすべてははじまらなかったのに… この作品では 関口は特にかわいそうな役割をさせられます。 ナイーブな彼にはあまりにも重過ぎるぐらいの… 読後の不快感が嫌な人は 読まないほうが無難です。 | ||||
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漱石も衒学的なところはあるが切って落としてさっさと終わらすのに対し、本書では認識論や現象学的な話がこれでもかと続く。池谷裕二とか野矢茂樹とかの新書買って読んだほうがいいんじゃないですかね。宮部みゆきのデビュー作に比べたらこれがデビューとは思えぬ文章力なのは確かなのでなんとか読了しましたけど、私を引っ張ってくれる魅力的な謎もなく、その非魅力的な謎の謎ときがまた長くていじめかと思いました。いや、よく考えたら現象学は伏線になってるんですよね。だけどなあ、ってかんじ。 | ||||
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元々文系人間の上、これを読んだ頃は相対性理論や量子論、不確定性原理など全く知らなかったので、 後のシリーズでもお馴染みとなった京極堂の長口上にいちいち感心し、目からウロコ状態でしたw ただ、その世界観を踏まえてのミステリ、と言うか不思議な現象を解き明かす物語なので、 綾辻行人だとか有栖川有栖だとか、あの辺の新本格派のような構造を期待すると全然違います。 クイーン好きのようなガチガチの本格ミステリファンには、もしかしたら受け付けないかも。 登場人物に探偵も出てきますが、このシリーズで探偵的な位置にいるのが陰陽師の京極堂。 真相を明かすクライマックスは探偵のロジックと言うより、心に訴える憑き物落とし。 この憑き物落としが、この作品に限らず後のシリーズでもカタルシスがあって堪らないのです。 語弊を恐れずに言えば、読者に対する癒しの要素もあります。 私の「新本格派」作家の印象としては、 密室等不可能犯罪、名探偵、トリック、と言った要素がある物と捉えているので、 何故かミステリ界で京極夏彦が「新本格派」に括られているのが不思議です。 この世に不思議なことなど何一つ無いはずなんですけどね…w | ||||
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京極夏彦の作品で私が初めて手に取った作品であり、 かつ最もお気に入りの、摩訶不思議な一品。 推理小説に分類されているが、事件のトリック云々よりも人間の「闇」や矛盾、世界の理不尽さなどに 重きが置かれており、 仏頂面の陰陽師・中禅寺秋彦(通称京極堂)の語る妖怪談義、民俗学、文化論など 事件に至るまでの膨大なまでの薀蓄は、その手の話が好きな人にはたまらないものがある。 本作のテーマは「母性」と「追憶」。 清々しいはずの「夏」の季節とは対称的に、物語は妖しくもうら寂しい空気に満ちている。 以後のシリーズは語り手が二転三転(『塗仏』の巻が顕著)する上に 薀蓄の量が尋常ではないので、 情報を整理するのに苦労するが、 この巻は視点を鬱病の文士・関口巽に固定している為、 彼の性質にもどかしさを感じながらも、蠱惑的な世界観にどっぷり浸ることができる。 題材にされている妖怪が本編の筋と最もうまく絡んでいるのも、この巻の特徴だろう。 他者の子供を奪い去る「簒奪」の鬼女――姑獲鳥。 他者に子供を預ける「信頼」の体現者――ウブメ。 限りなく遠く、そして近しい「母」達の存在が、 おぞましいこの世界に哀愁という名の彩りを添えている。 | ||||
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この分厚さに躊躇していたのだけれど、とても評判の良い著者だけに、一念発起してとりあえずこのデビュー作を手に取ってみました。 京極夏彦と言えば、「このミステリーがすごい!」でお馴染みなのですが、果たしてこれがミステリーなのかどうか、大変疑問に感じます。 「金田一少年の事件簿」の如く、文中ではおおよそ語られることのない過去や因縁が謎解きで登場し、またそれらを京極堂が推理する段では突拍子の無さが目立ちます。 密室トリックも酷いというか、「は?」と何度も読み返して書き間違いではないか確かめてしまう程のお粗末さ。 もちろんそれらは、序盤の長々とした関口と京極堂の会話の中で前提や知識が披露されているので、物語の繋がりとして無理があるわけではありませんが、 ミステリーとして一言で言ってしまうなら、「つまらない」!。 緻密でユーモア溢れる会話シーンはそれはそれで面白いのですが、そこから導き出された結果がこれではガッカリしてしまいます。 風鈴の音や絶妙な行間で魅せる「空気感」は非常に魅力的です。 情景描写は少ないにもかかわらず、ここまで夏を感じさせるのは、著者の技術なのでしょう。 終盤のトンデモ展開になるまでは面白いです。 が、過去が見える特殊能力を含め、ミステリーとしてはこのシリーズは期待できそうにありませんね。 | ||||
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長編だが読み易い。 読み疲れも殆ど感じず、すらすらと読めてしまった。 幾分時代背景が古いので、使われている言葉も古めかしい。 だがそれ以上に物語が面白い。 | ||||
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今まで海外の作品、古典がすごすぎて日本の作家の書く物語を少々下に見ていたのは事実だった。さらにその中でも京極氏の著書は分厚さからか何からか判然としないが避けて通っていたころあいがあった。それでも今更ながら初めて京極作品に触れた。前半は長い薀蓄と講義に多少辟易して本を置いてしまった。それでもなぜか妙に続きが気になり5分後にはもう一度、頁を開いていた。そして後半は本当にジェットコースターのように瞬く間に読んでしまった。面白いという感想より凄いと思ったのは日本の作品ではあまりなかったので吃驚。どころではない。確かに好き嫌いは分かれそうである。でも、文句なしで★五つ。誇張ではなく本当にこの本に触れられてよかったと思った。 | ||||
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小説としての面白味があまり感じられなかった。 単調な文章がそう思わせるのかもしれない。退屈な文章だった。描写も本当にイマイチ。 京極堂の会話も不自然。関口くんは物凄い理解力があるんだなと思う。こちらとしては京極堂がなにを言っているのかさっぱりわからないというのに 関口くんは一度で全てを理解し、そして反論なり問いかける。 関口くんは読者側だと思っていたのだがそうではないことにすぐに気づいた。 読者は難解な京極堂の話を理解できず、読者を引っ張っていくかと思っていた関口くんもまさか読者を残していくとは。 関口くん、頭良すぎるでしょ。会話も不自然。関口くんの問いかけがあまりに不自然。筆者が京極堂に台詞を言わせたいために、関口くんに問いかけさせているように感じる。つまり、人物が会話をしているのではなく、筆者が会話を構成しているのが見え見えなのだ。 そして、なによりミステリー部分も、はっきりいって最初からミステリーでもなんでもない。 ミステリーにしているのは登場人物たちだ。榎木津が死体があると一言いえばそれで終わる話を、なにも言わず素通り。 無駄に複雑にしているだけ。簡単なことが人物の行動によって複雑化するというのはよくある話だけど、これはそういう面白味が皆無。隠す必要のないことを隠しているだけ。 要するに、面白味がない。興味深いけど、面白くない。 | ||||
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妖怪や憑き物を陰陽師が祓う、というストーリーを期待していたので、期待はずれでした。 それでも、最後まで希望を捨てずに読んでましたが、 '1.犯人(?)がすぐにわかる '2.不気味な夢や過去の不可解な出来事が、とくに伏線でもなんでもなく無意味(雰囲気だけ盛り上げている) '3.妖怪は出てこないのに、妖怪や幽霊よりも「あり得ない」の連続!! '4.こんなに分厚い本なのに描写が少なく、ほとんど登場人物の長々しい会話で説明される という感じで、がっかりしました。 主人公の周りの人間は、思わせぶりなヒントだけ与えて、つねに肝心なことを言わず、 不自然に延々と話をひっぱります。とんでもなくひっぱります。 おそらく、作者は、最初の設定だけを考えて、書きながらに結末を考えたんじゃないか、そんな風に思ってしまうほど、構成がお粗末です。 | ||||
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最初100頁の、二人の小難しいロジカルなやり取りには、投げ出したくなったが、その後は一気に読める トリックはあっさりしているが、その周辺にはオカルトじみた緻密な設定があり、最初100頁のやり取りが活きてくる 登場人物には、誰一人として人間味が無く感情移入出来なかったが、蘊蓄と雑学は興味深く、読書後は不思議な達成感を得た | ||||
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基本、ミステリーなのだが、 小難しい哲学的な解説があり、 科学的でもあり、妖怪モノ的でもあり、 なにせ面白い。 いままで作者の外観で敬遠していたが、 すっかり はまってしまった。 儚げな美しさ、哲学的な難しさ、謎解きの面白さ、妖艶さ。 全てを兼ね備えている。 特に科学と妖怪についてのくだりは秀逸だと思う。 長編だが、次も早く読みたくなった。 | ||||
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京極堂シリーズ第一作「姑獲鳥の夏」を再読することにした。さて枝葉末節ながら気になる箇所が2点有った。 1点は関口が京極堂宅に泊まるにあたり、京極堂宅から自宅に電話をしたくだりである。時代背景が昭和27年で、京極堂宅は古書店だから電話が有るのは消極的に認めるとして、売れない作家の関口宅に電話が有ったとは首肯できない。 2点目は「あの華岡清洲が……」と言ったくだりである。「あの」というのは或る程度世間的に知られた存在のニュアンスを持つが、華岡清洲の偉業(実験科学)は1954年(昭和29年)の世界科学医学会において世界的に認められ、とあり(インターネット情報)、有吉佐和子の「華岡清洲の妻」の発刊は、はるか後年の昭和41年、その映画化は昭和42年である。従って、昭和27年時点では有名でも何でもなかったはずである。 枝葉末節はこのへんにして、再読して感じたのは、大きな齟齬(私が感じているだけかも知れないが)は有るものの、衒学的な、京極堂の言葉の乱舞にやはり圧倒されたことだ。今更ながら、恐るべき才人であることを認識する。 | ||||
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一言で言えば、読み応えがある小説でした。 序盤は説明ばかりで、しかも多分野に渡る知識が披露されているので、読み進めるのが少々辛いという印象でした。 しかし、後半からはモヤモヤとしたものを吹き飛ばすように事件の展開が進み、一気に読むことが出来ます。 世界観としては『ドグラ・マグラ』に近いものを感じるのですが、こちらの方がミステリとしてしっかり造形されていると思います。 異質のミステリ小説の世界に足を踏み入れた感覚になりました。 | ||||
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お話は推理小説風であるが、もし推理小説として採点するなら☆1つか2つがせいぜい。まず推理として解くことはできないだろうし、回答を読んでも「そりゃないだろ」と言いたくなるぐらいひどい。しかし、お話としては抜群に面白い。魅力的な登場人物、舞台設定、いろいろなウンチク。スイスイと読ませるその筆力はすごい。この点に関しては☆4個か5個だろう。そこで間をとって☆3個とした。前半における妖怪と脳の認識論の話は面白かった。「うん、うん。そんなこともあるかもね」と読んでいた。『それが納得できるなら、こんな事もあり得るよね』と出てくる後半の話に、「え?ありえん。ふざけるな!」と著者にパンチを入れたくなってしまった。その他にも、あまりにも便利なXXXX(もし本当ならとっくに法律で規制されているはずだ)。探偵(民間人)を交えて取り調べ(そんな警察あるわけないだろ)。XXは○○が△△だったことになんで気がつかなかったのか?XXは調べてみたけどやっぱりあの条件ではできないだろう。こうした小説を読む時、どの程度、現実世界だったらありえないことを手加減するべきなのか。この小説は「涼宮ハルヒ」みたいなライトノベルだと思って読むのがいいだろう。「この世には不思議な事など何もないのだよ」という京極堂の言葉はなるほどと思うが、この小説の中身は不思議なことばかりだ。トリックがひどいのと現実にはありえないだろうという点があるが、怪奇譚としては面白かった。 | ||||
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京極氏以外の人が違う文章でこのトリックを書いてたら、「バカミス」で片付けられてたかも。 読み終えて本を置いて四日程経てば、 「…そんなんありか?」との感想は浮かんできます。 しかし読んでる最中は世界に入り込みすぎてそんな批評無理。 トリックを知った時は「あああああっ!!」と驚いたのなんの。 …それまで、「作家の文章の上手い下手」なんて意識したことがありませんでした。 京極作品を読んでも、「面白かったあ」としか思えませんでした。しかしこの後、「京極ブーム」が来て、「ポスト京極」とか「京極を超えた」とか銘打たれた作品が山の様に出版されました。 で、それらの小説も読み、 やっと「文章力」って事を実感しました。 いかにも資料丸写しのうんちくでページ稼ぐとか、小難しい漢字多用するとか、空白行挿入するとか(笑)、「…」は使用せず「−」を使用するとか、そんな小手先の事じゃなくて。 読者を作品世界に引き込む力。 現実に戻さない力。 推理小説としてのトリックの価値は不明です。 モティーフも、今となってはあの頃これ流行ってたなあ、と思いはします。 しかしあの初読時の衝撃は今でも忘れられない。 ナンシー関言うところの「高い安いで言ったら高い」。 一度読んでみていいと思います。 | ||||
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