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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全265件 201~220 11/14ページ
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推理小説といわれると「?」を付けざるを得ないし、それを期待すると肩透かしを喰らいますが、ミステリー・エンターテイメントとしては及第点以上、久々に裏切られなかった小説です。テンポも良く文章もしっかりしているのでページ数は苦になりません。皆が言うほど京極堂の薀蓄云々は饒舌では有るが嫌味も無く物語の進行を妨げる物でもありませんし逆に小説の奥行きを深め、物語を読み解いてく上でも不可欠なモノでした。近年のトリック重視・ゲーム小説化してしまったミステリーに辟易してしまった方々にお勧めです。 | ||||
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全てはこの夏からはじまった・・・・。京極氏の処女作。百鬼夜行シリーズ第一弾です。この本を読んだときは・・・・あの衝撃は忘れられない。こんなに後味の悪い本は読んだ事が無い、と感じました。なのに何故か、はまります。でも星が三つしかないのは、関クンさえちゃんと見えてたらこの事件って3ページ、京極堂の薀蓄入れても10ページでおわるんじゃないん?と思ったから。一番楽しかったのは呪いについての京極の薀蓄です。すっごいって思いました。京極の薀蓄はこのシリーズの魅力の一つです。 | ||||
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電車の中で読めない、腕が痛くなった、持てない、鞄に入らない、両手でないとページがめくれない、等々あの厚さが友人に勧める時いくら素晴らしい作品であってもかなり問題となっていました。有り難い。でも『厚い本』=『京極夏彦』な部分もあったので寂しい気もしますね。製本技術の限界??1冊にまとめられた方が安い事は言うまでもありませんが。 | ||||
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電車の中で読めない、腕が痛くなった、持てない、鞄に入らない、両手でないとページがめくれない、等々あの厚さが友人に勧める時いくら素晴らしい作品であってもかなり問題となっていました。有り難い。 でも『厚い本』=『京極夏彦』な部分もあったので寂しい気もしますね。製本技術の限界??1冊にまとめられた方が安い事は言うまでもありませんが。 | ||||
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好みが分かれるかもしれませんが、わたしは面白かったですよ江戸川乱歩とか横溝正史が好きな人ならおすすめです♪妖怪モノ?と思わせてちゃんとしたミステリーです続きが気になっちゃうと思うのでぜひ上下で買っておきましょう(^~^) | ||||
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好みが分かれるかもしれませんが、わたしは面白かったですよ 江戸川乱歩とか横溝正史が好きな人ならおすすめです♪ 妖怪モノ?と思わせてちゃんとしたミステリーです 続きが気になっちゃうと思うのでぜひ上下で買っておきましょう(^~^) | ||||
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分厚さに敬遠しがちの方が多いでしょうが、読んでみればなんのその。どんどん深みにはまって行きます。読了後の、爽快感と、形容しがたいこのむず痒さといったら。圧倒されます。 | ||||
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分厚さに敬遠する方が多いでしょうが、読んでみればなんのその。すぐに深みにはまって行きます。読了後の爽快感と、形容しがたいむず痒さといったら!圧倒です。 | ||||
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初めて読ませて頂いたとき師としてあがめたくなりました。素晴らしいセンスです。 | ||||
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人気京極堂シリーズ第一弾。 最初、関口と京極堂のおしゃべりが(というよりも京極堂の語りが)長々と続き、いったいいつ物語が始まるんだよ、という気だるさを感じていましたが、大きな間違いでした。事件は既に始まっていたのです。 「20箇月もの間、妊娠し続ける事ができると思うかい」 話し出すをとんでもなく長い古本屋兼陰陽師京極堂ですが、その語りの中には伏線が盛りだくさん。 普通の探偵ものやミステリーは目撃証言や証拠などからその裏を調査するものなのですが、人間図書館並みの無駄知識を持つ京極堂は自らの知識の中からパズルを組み立て、事件の全貌を絵にして完成させてゆきます。 自らは全く動かず、自分の手足として動かす友人達を式神に例えれば、まさしく京極堂は陰陽師。式神が変人なら陰陽師も筋金入りの偏屈。 京極堂の憑き物落としとはいったい何なのか。人に巣食う憑き物とはいったいなんなのか。呪いとはいったい何なのか。 霊とは?認識とは?心とは? 民間伝承の古いしきたりから宗教、近代科学や医学、果てはアインシュタインの相対性理論まで、あらゆる知識を駆使した新感覚幻想ミステリー。 | ||||
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~以下はもちろん、刊行から時を経て、作者の評価もある程度定まったところなので言えることです。ゆえに書評としては少し反則かもしれないことをあらかじめお断り。この作品がデビュー作だったことは、おそらく幸運だったのでしょう。この作品によって、作者について行ける読者とそうでない読者との振り分けができたからです。ミステリーとしてあまりと~~いえばあまりなトリック。しかしこれはエラリー・クイーンらが確立した「本格」の概念に染められてしまった現代のミステリー読者だから感じる不満であり、本格ミステリーのルールというか文法を知らない読者(現代ではほぼあり得ない仮定ですが)ならこういうのもアリでしょう。信頼できる語り手かどうか、という問題を扱う小説(ミステリー?)としては、筒~~井康隆「ロートレック荘事件」があり(厳密には少し異なりますが)、これが極北です。「姑獲鳥」で騙されて気持ちよかった読者は、是非こちらもどうぞ。逆にこの騙され方に憤懣やるかたない読者は、その後作者について行くことはできなかったはず。この後に続く作品もこんなトリックばかり続くとは言いませんが、このシリーズは本格ミステリーとは異なる手~~法で読ませるミステリーですから、「本格」や重厚な人間ドラマを期待する、ある意味まじめな読者は脱落せざるを得ません。私の予想とは異なり、この饒舌さ、冗長さが意外に多くの読者に受け入れられました。あるいはこの長さが演出に大きく与るところの猟奇感、不気味さが一般受けする要素だったのかも知れません。最初の時点で明確に読者を肯定派・否定派~~に振り分けてしまい、その後の作品では「ついて来られる肯定派読者」を対象にどんどん彼らからの評価を高めることができたことが、今日の人気の元になったのだと思います。なんだか失礼な言い方になってしまいましたが、私自身はどちらかといえば好きな方に入るシリーズです。~ | ||||
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京極夏彦氏の作品は、前々から気にはなっていたのですが、あまりにも本が厚すぎて(長いのは別に構わないのですが、本が厚いと小さな私の手には馴染まなくってつらいのです。)、ずっと気が引けていて手にする機会がないままとなっていました。 で、最近個人的に社会科学系の小難しい本を何冊か読んでいて、疲れて凝り固まった頭を解きほぐそうと思っていた私の目に入ってしまったのが、この本です。 で、読んでみると、大層面白い。蔵書が一万冊を越える著者の作品とあって、蓄積された薀蓄がなんともいえず心地よく感じられ、自分でも久しぶりに小松和彦氏の著作を読んでみたい気分になりました。ストーリーの展開も雑さが微塵も感じられず、著者のデビュー作でありながら格調の高い作品となっています。聴いたところによると、著者はこの作品を直接出版社に持ち込んだとのことで、これを契機にしてメフィスト賞が設定されたらしい。 ただ、この本は一度読んだ後に感動で涙が止まらないとか、もう一度読みたくなるとか、そういった類の本ではありません。まあ、ミステリーとはそういうもの(私はミステリーには詳しくありませんが)のような気がしますので、それはそれでよいのでしょう。号泣してストレスを発散したい人には、話が長いこともあっておススメできる代物ではありません。 結論を言うと、マニアックでしかも丁寧。巧いとしか言いようがない。そういったところでしょうか。 | ||||
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夢野久作「ドグラ・マグラ」に似ている。脳と心、意識、記憶を主題として扱っている点では同質であり、その考え方についても類似性が高い(と記憶している)。風鈴の音を柱時計の音と置き換えると、小説の形態としても類似点がある。ミステリーとしては大変面白い。しかし、推理小説としては約束違反であり、破綻している。真相の主部についてはおおよそ半分のところで判ってしまったが、細部のツメができなかった。そしてそれは読み手の責任ではなく、結局のところ十分に説明されなかった。つまりこれは、論理性の高い小説ではない。主人公「私」は狂言回しとしての役割を超え、愚かさが際だつ。物語をかき回している。読んでいて非常に歯がゆい思いをする。京極堂も榎木津も最初の方で真相をつかんでいるのだから、こんなに長い小説になったのは、ひとえに「私」の愚かさのせいである。この長さには必然性がない、ことになる。それでもエンターテインメントとしては上級の作品である。長い時間を楽しめた。だから満足している。 | ||||
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とにかく読み進めていて、飽きを感じさせることが少ない。私も引き込まれてしまった一人で、深夜まで読みふけっていた。4時間くらいで急いで読んだので(借りていたため)関口君の妄想というか夢遊の深い意味が読み取れなくてかなり困った。最初に出し姑獲鳥を、最期に出すという古典的なものに一瞬興ざめしてしまったのと(私はこの本を聖書か何かかと勘違いしていたらしい)、最初の京極堂の解釈に飽きてしまった人が結構居そうなので、星4つ。殆ど五つ星ですけどね。最初は「ミステリーなんて~」と高を括っていた物だから(笑)純文学好きにはちょっと手厳しかったかな。私は好きですけれども。 | ||||
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見事でした。本当に新しいミステリーです。長年いろいろなミステリー作品を読んで来ましたが、これほど大胆で、完成度の高い作品は初めてです。ストーリーの味付けも見事ですが、謎解きのアイデアの独創性という事においては、クリスティの「アクロイド殺し」、島田荘司の「占星術殺人事件」に匹敵する傑作といえます。このようなアイデアは、たとえ思いついても、なかなか作品にまでならないものです。このアイデアを成立させる為の周到な構成、技巧も本当に素晴らしい。読み終えた後、しばらく感動で胸が一杯でした。この作家がその後順調に成功していったのは当然でしょう。とにかく、圧倒的な才能だと思います。これから読む方は本当に幸せですよ!!! | ||||
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前半の京極堂の講釈が、とても長くていやになる人もいると思います。でもそれが無いと後の仕組み(トリックではない)が受け止められないでしょう。その仕組みも含めてかなり特異なので、ある程度覚悟して読んだほうがいいです。甘く見るとかなり衝撃をくらいますよ! | ||||
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映画になっちゃいますね~。楽しみにしてま~す!もともと、小説の登場人物に実在する俳優をあてはめて読むのが好きなんで初めて読んだ時に、勝手にキャスティングしてたんですけど榎木津礼二郎はぜ~ったい阿部ちゃんだと思ってました(笑)まさにビンゴ!って感じ。木場刑事が宮迫ってのは思いつかなかったけどなかなかナイスキャスティングなのかも。あなたも読みながらキャスティングしてみると面白いと思いますよ。 | ||||
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映画化されると聞き手にとりました。面白かった、早く映画も見たいです。前半はなかなか物語が始まらず、主人公の関口と京極堂の会話も高等遊民っぽくてどこに行くか分からなくて、「まあどうしましょう」と心配しました。ところが、何のことは無いこれが後できちんと伏線として生きてきます。陰陽師ありの古呪術ありの密教ありで、話はヒンドゥー教と仏教の接点に触れたかと思えば、民俗学・心理学と臨床心理学をさまよい、ミステリーとしてではなく「人の心に潜む謎」に興味のある人たちの知的好奇心を掻き立てる本ですね。もちろん人間ドラマもしっかりと書き込まれています。これがデビュー作とはさすがです。。。 | ||||
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姑獲鳥の夏はすごく広い意味での叙述トリック作品です。「妖怪というものは超常現象を人が理解するためのツールである」という解釈が展開され、それが完成されるときにトリックもまた完成される、というおそらく今まで誰も為し得なかったミステリを京極夏彦はつくりあげました。なによりすごいのは、これがメタミステリではないということ。メタミステリというのが、ミステリを再構築することならば、これはミステリの枠そのものに対して無自覚です。無自覚に無視しています。その点で生粋のミステリ好きには嫌われます。確かに表層だけを追っていけば、なんだそりゃ、てな感じにとれないことはないトリックですが、これはコロンブスの卵です。解釈による世界認識によってトリックを作るなんて、まともな作家にはできませんよ。これがコロンブスの卵だと気づけるかどうか。面白さではこの後に続くシリーズもひけをとっていませんが、ミステリとしての存在感は傑出しています。だいたい、これだけネタばらしてもまったく意味わかんないでしょ? | ||||
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ミステリではあるけれども、古本屋の人柄やアインシュタイン、世界の現象、ミズについての記述など、かなり興味深いと感じるはずです。中身が深い。面白いです。 | ||||
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