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姑獲鳥の夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
姑獲鳥の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全265件 1~20 1/14ページ
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面白い | ||||
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いきなり本筋のミステリとは関連の薄い京極堂と語り手の問答から始まる。 京極堂と関口という人間、この2人の関係性、それからこの作者による物語の切り口がどういうものであるかを知るのに必要な場面ではあるのだが、如何せんこれが長い。50ページ超もある。 その上、歴史話から宗教話、果てには量子力学といったところにまで話が及んでおり難解。 軽い気持ちで本を開いてここで挫折した人は多いだろう。 ぶっちゃけ、この1章1部は読み飛ばしてもそこまで問題なかったりする。 事件部分が始まってからは超面白いので是非山を超えてみてください。 | ||||
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600ページ以上の太本だとは思えないほど凄い勢いで読んでしまいました。 処女作とは思えないほどにとんでもない本だった………! 序盤は古本屋の店主にして陰陽師である京極堂の蘊蓄に数十ページが割かれていますが、彼の軽妙洒脱な話しぶりに引き込まれ、民俗学や量子学、また心と脳の関係性といった興味深い話に「もっと色々ききたい!教えて欲しい!」という気持ちにさせられます。 京極堂の深い知識と共に並行して事件の謎が少しずつ提示されていく構成は読者を飽きさせず直ぐに中盤以降のページまで到達してしまう、他の小説では体験が出来ない世界感の小説だと思います。 巧みな話運びもさることながら本書の特筆すべきところは本文の奥行きが深く、とても流麗で洗練されているところだと思います。特に登場人物達の言葉遣いが美しく、一言一言が染み渡ります。 文章にのめり込みやすいためか、登場人物や情景を容易に想起することができ、まるでその世界の中で自分が自由に動き回れるような気分になります。 登場人物も魅力に溢れており、万年気鬱に悩まされる小説家や陰陽道に精通する古本屋の主人、他人より視える躁状態の探偵や漢気溢れる純情な刑事。 皆、旧知の間柄であるため、お互いに対して遠慮がなく、ちょっとしたやりとりも楽しんで読み進めることができます。展開的にも、この四人が揃って初めて事件の全容がみえてくるので、一人として欠かす事ができず、次はどういう角度で事件のヒントを与えてくれるのだろうかとワクワクします。 ページ数が多く、とっつきにくい印象がありますが、一ページたりとも無駄な描写がなく、序盤の無関係に思えた京極堂の蘊蓄に関しても最後にはきっちりと伏線回収の一助となっています(ちゃんと読んでいてよかったっ!) 連鎖的に伏線が回収されていく様は「美しい」としか形容の仕様がありません。 読み手を選ぶ内容かも知れませんが私はこの日本ならではでしか描けない世界感が大好きです。 シリーズがまだまだ沢山あるので、またこの世界感に耽溺できると思うと今から楽しみです。 | ||||
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本の内容ではなく状態がびっくりでした。帯は破れ表紙は折れ、中古かと思いました。読むのに支障はないし帯はまぁすぐ捨てるし、頼んだ翌朝には届いたわけだし、もうこのままでいいけど、どんな人が発送したんだろうと思ってしまう私は心が狭いのだろうか? 星は、中身は面白いから真ん中にしときます。 | ||||
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とても面白かったです。 | ||||
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分厚いし、京極夏彦ってよくわからないけど難しくてイカついイメージがあったんですけど読みやすかったです。 読んでいくとすぐに世界に没入してしまいます。 | ||||
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※ネタバレあります。 京極夏彦さんは有名なのでワクワクしながら読みましたが、最後まで読んで笑ってしまうくらい自分には合ってませんでした。 熱狂的なファンが多いので怒られるかもしれませんが。 犯罪の動機が子供への性虐待だったり出産の嫌な描写も多く万人向けじゃないと思います。エログロが昔は新しかったのかもしれないけど、本格ミステリと思って読んでエログロが出てくるのはあんまり気分いいものじゃなかったです。 それだけならたまにあることなのでまあいいかと思ったんですが、最後のトリックがひどすぎでした。なんでもありじゃん…って感じで唖然とします。主人公も倫理観がないし、昔の価値観って酷いなあと思いました。 自分が比較的若い層だからかもしれませんが、倫理観も薄くてトリックもしょぼく感じて期待していた分がっかりが大きかったです。昔ながらのミステリ好きの人なら好きなんですかね。これだけ長くてこのオチは酷いなあと感じました。 変態が出てこなくて主人公の倫理観がまともならまだ良かったのにな… | ||||
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●著者の博学と論理のマジックに衒学っぽさを感じたが、私の脳内はカオス状態。脳科学の蘊蓄や法 螺かはったりか?濃密な情報が延々と続く京極ワールドは、まさに酩酊感をともなうオカルトミステ リー。本作品を十分に堪能できる読者は、相当知的レベルの高い人なのだろう。 網の目のように張り巡らされた伏線は、後半さらに絡み合い、あたかも阿弥陀くじのように何処に 行きつくか想像もできない。 文武両道でイケメンな私立探偵・榎木津が登場するが、ほとんど顔を出さずたまに見せても、突飛 な(エキセントリックな)言動ばかり。主役級のキャラを端役に使用しているところも、隠し味のよ うで面白い。(★1を減じた理由は私の読解力の無さによるものです) それにしても、辞書の様に分厚いさくひんばかり!しんどい。 | ||||
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物語は、姑獲鳥とウブメの説明から始まる。まるで正反対の存在だと読者に提示しながら、本のタイトルでは姑獲鳥をウブメと読ませる。この話は、いかに姑獲鳥がウブメであり、ウブメが姑獲鳥であるかを関口の視点で描かれる。 途中、久遠寺涼子が関口を「関」ではなく「関口」と呼ぶ場面がある。あれ?と思ったが、後から、これは物語の謎解きと関係していることがわかり、膝を打った。謎は謎ではなく、見逃してしまいそうな些細な事が実は謎なのだと、京極さんは、中禅寺に語らせる。 | ||||
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全編に掛けて現代語で様々なお経の注釈を読んでいるようなそんな気分になりました。 導入からもう釈迦との対話かと思えば時間論は龍樹の中論だったり林檎を用いた認識論では唯識をなぞりながらとかく不二であると明確に記述をされているし、社に走ったシーンでは果たして公案でも始まるかと思ったらそこまででは流石に無かったですが、とにかく仏教経典とその注釈を読んでるような気分になりました。 この辺りの書き方を心理学的な説明、と表現し西洋学問的に見当違いであると評価されている方が多々見受けられ、それは見当違いでは?と思ってレビュー書こうとしたんですけれど、この意識のズレ自体がこの本のテーマそのものだなと気付いて、おー、と少し驚いたようになっています。 どのようにして見えるか、見えないか。現在を知覚をして、意識して、意識せず、心にどう映し出すかはその人に、その人の経験や現在の心身の状況に依るところだというのがストーリー全体を通してのテーマでありますから、間違っていると感じることもまた、間違っているし間違っていないということですね。 賞賛も非難も様々ある評価を見て色々思うところがあり改めて良い作品だなとレビューを残します。 | ||||
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デビュー作ですね。当時、即買いして、全シリーズ読破しております。事情があり蔵書を全て手放してしまい。きねんに | ||||
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難しい漢字は多くてもほとんどルビが振ってあるし、改行の多さとか一見小難しい蘊蓄が多いところとかはほとんどラノベ。ラノベ層が手を出しやすいシリーズだと思う。特に、トリックなんかはガチのミステリオタクが読んだら壁本直行だけどミステリ慣れしてない人には入門書としてちょうどいいと思うし。 カエルの子の意味は手塚治虫の某漫画を以前読んでいたのでその意味するところがすぐわかった。 というか所謂ワトソン役の立ち位置にいる関口が本気でムカつく。鬱病とか言ってる割にはすごい出しゃばってくるし自分を外の世界に出してくれた友人に怒鳴り散らしてばっかりだし(元気じゃんオマエ、と思った)現実なら鬱気質の根暗人間となんて仲良くしてくれる人間なんてまずいないのにそうしてくれる友人たち&サル顔鬱人間と結婚してくれる奥さんまでいるという滅茶苦茶恵まれた立場の癖に「私は狂ってない! 狂ってないんだあー!」って悲劇に酔ってていちいちうるさいし挙げ句の果てには過去にあんなことしてたし。いいとこないじゃんこいつ。というか引きこもり不細工人間の「ぼくがかんがえたりそうのじんせい」みたいでリアリティ無さすぎてもはや滑稽。感情移入もくそもあったもんじゃない。 姑獲鳥と魍魎しかまだ読んでないけど、これ以降もこんな風に不快な奴なら本気で二度と出てこないでほしい。 そして他の方のレビューで「この本を読んで鬱病が治った」と書かれている方がいましたが、それはとてもいいことだと思うのですが、私は読んでる間不安感がみるみる膨らんでものすごい精神が不安定になりました。真逆ですね。でももし自分がひどい鬱のときに読んだら「おかしいのは自分だけじゃない」って励まされて元気になる気もするといえばする。同じ鬱でも関口はこんなに幸せなのに自分は、、とか考えて死にたくなる可能性も高いけど。 | ||||
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ボロボロの中古を送ってこないでほしいです。 大した金額ではありませんが、大事に読みたいのにこれでは台無しです。 次回から本は別のところで買います。 | ||||
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面白いと聞いてたけど、確かにやられた〜と思った。そしてページ数が結構あるけど、気になっちゃってぐいぐい読めちゃう。 | ||||
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とても面白い作品です。迷っていたら購入して読みましょう。この作品、作者さんのことを知れてよかったです。 | ||||
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女性がだいたい犯人の京極シリーズ第一段。失語症の関、麗しい榎さん、京極堂こと中禅寺、妹のあつ子、木場、益田、邪魅の雫までは、一気に読めるよ。 | ||||
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単行本版と文庫版で内容が違うとなことなので 単行本版も購入 文庫で400枚は加筆しすぎ(笑) | ||||
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量子の話は有名どころの話なので楽しく読めました。凄く面白かったです。これまでラノベしか読んでこなかった自分ですが、ラノベ以外で初めて面白い作品を読みました。シリーズ全巻買ったので、これから毎日楽しみです。憑き物落とし、見事でした。 | ||||
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人には認知バイアスがあるということは、 色んな本などで言われていますが、この本を通して、結局それはどういうことなのかということを、 体感することができました。 妖怪の話、つまりファンタジーの話か、 と今までだったら思っていましたが、 どのように妖怪という存在がいるとされるのかということがわかりました。 自分や周りの人も、 妖怪や幽霊ではないけれども、 この小説の登場人物のように、 目の前に物理的にはありはしないものを怖がっていたりすることがありますが、(未来こうなったらどうしようといった感じに)、 その恐怖をいかに解いていくかというヒントも得られたような気がします。 とても読み応えがあり、奥深さがあり、 読み終えたあとも何日も余韻が続く、 面白いストーリーでした。 | ||||
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「幽霊はいるよ。見えるし、聞こえるし、触れるけど、存在はしない」というくだりに全ての繋がりを感じました。物理空間でもなく、情緒空間でもなく、情報空間という概念への理解が深まりました。 幽霊、妖怪、呪い、というような何というか非科学的な話なのかと思いきや、論理的な何かに基づいて紐解かれていく様は爽快であり知的好奇心が刺激されまくりでした。 会話形式で進む場面で、会話形式の効果を実感できました。その効果のおかげで物語の臨場感が高まりました。良い物語はこんなにも感情や精神に影響を与えてくれるものなのかと驚きました。 良質なストーリーを描ける作者に感謝の気持ちが湧きます。紹介してくれる方への感謝の気持ちが湧きます。この本自体もそうですが新しく興味を持てる分野が増えたことに感謝します。人生がより豊かになります。 | ||||
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