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楽園のカンヴァス
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楽園のカンヴァスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全496件 421~440 22/25ページ
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数年前に偶然バーゼルの「バイラー美術館」を訪れたことがあったので、情景が浮かんできて親しみやすかった。名画を めぐるスリリングな話の展開に引き込まれて一気に読破!芸術的にもたいへん価値のあるお薦めの本です。 | ||||
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とても面白かったです。 ルソーの絵画に対する愛情が感じられて、読んでいてまるで美術館にいるようでした。 美術館でじっくり絵画と向き合いたくなる、そんな本でした。 スピード感もあり、飽きずにあっという間に読めました。 | ||||
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「楽園のカンヴァス」は絵画を題材にした物語。 僕は絵画にまったく興味が持てないのであるが、面白く一気に読めた。 絵画を題材にというと最後の晩餐をネタにした「ダヴィンチ・コード」がありますが、あんなオカルトめいたものではないです。念のため。 題材となるのは、19世紀-20世紀の画家アンリ・ルソー。 主な登場人物は二人。 未来を嘱望される若き女性天才学者。 一流キュレーターへの野心を胸に秘めつつもアシタントの立場に甘んじている男性。 ルソーについて人一倍の情熱を持つ男女が経験と未来をかけて作品の真贋の謎を解き明かす。 (※ルソーとえいば、哲学家ジャン・ジャック・ルソーを思い出すけどそっちではない。) ルソーは、生前は評価のされない”冴えない”画家であったらしい。物語では朴訥な絵画バカのように描かれている。市井の日曜画家であるが、怪人ピカソとの交流が物語に大きく関わってくる。 - 作品や画家についての解説は人物達の回想、独白によって押し付けがましくなく頭に入ってくる。 - 章ごとの分量がほどほどでテンポよく読める - 登場人物も少なくいろんな名前を覚えなくてよい。 - いくつかの時空間をまたいで話が展開するので最初は戸惑うかもしれない(決してタイムトラベルものではない。浅田次郎的なアレに近い)。 画家にもいろいろな人生=ドラマがあるわけで、作品にも人生や考えが投影されているわけです。 貧乏なときに描いた作品とか、モデルに対する思いいれ、とか。 そういうことを知ったうえで絵画をみると、またちょっと違った見方ができるのかなぁ。 次、絵をみる機会があったらもうちょっと下調べしてからいこうと思わされる小説でしたよ。 | ||||
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税官吏ルソーという作者名を見て、何だろうと思ったことがあったが、この本を読んで理由が分かった。ゴーギャンも銀行家から画家に転身して、タヒチを描いたが、その絵の雰囲気と似たルソーの色彩と独特の世界は、現代人を惹きつけ、何かを考えさせてくれる魅力がある。物語は美術界の裏事情、ピカソなどの近代モダニズム絵画史などが説明されていて、勉強になる。真贋を軸にしたサスペンスと仄かな恋愛など、最後まで飽きさせない。単なるエンターテイメントだけでなく、絵画の楽しみ方を教えてくれる良書だ。 | ||||
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学術的なことを、よく調べての著作で信憑性あり、読み応えがあった。 | ||||
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原田マハさんが、この小説を書くために、かなり下調べをしたのだろうなあと、感心しながら読みました。 専門的なことが、嫌味な感じではなく、語られていて、とても楽しめました。 | ||||
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意識して美術館に行く切っ掛けとなりました。 感性を養わせたい部下に勧めます。 | ||||
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病院の待合室で読んでいた雑誌の中で、この本が紹介されていて、何となく気になり購入しました。 実際に手に取り、読み始めると、次々とページをめくってしまう読みやすさ。ストーリーの流れが軽快で、美術品を取り扱う世界の内輪話が面白く、ちょっと日常を忘れて読書したい気分の日にピッタリな読み物でした。 | ||||
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原田マハ「楽園のカンヴァス」を読了。アンリ・ルソーの「夢」を巡る絵画ミステリーの趣のある作品です。最初は正直げんなりしてしまいました。ソルボンヌで美術の博士号を最年少でとった日本人女性(美人)研究者が出てきた時点で、がっかりでした。そして自分の素性を隠し、美術館の監視員をしている。こんなシチェーションを見せられたら、よくある出来の悪いミステリーの一種かと思わされたのも仕方のないことでしょう。でも読み進めるとそんなことは間違いであるとすぐ理解できました。重厚で、知的好奇心をくすぐる、非常に良い作品です。アンリ・ルソーの絵は本当に不思議な絵なのです。作中、日曜画家と揶揄されていますが、ルソーの絵は我々の心にざわめきを引き起こします。そのざわめきの正体が何であるのか、本書を読んで少し、ほんの少しだけ判った感じがします。 一枚の絵画が様々な人間の人生を彩る。一枚の絵画で人生が変わる。芸術の力です。その芸術の力をまざまざと教えてくれるのが本書です。美術館に行きましょう。そしてもしかしたら自分の人生を変える作品に出会えるかもしれません。 | ||||
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絵が好きだったり、時々美術館に行ったりする方は読んでみると面白いと思います。私も絵は大好きですが、ご多分に漏れずモネやルノワールの印象派ばかり見ていました。だから初め「ルソー」と聞いた時には、哲学者の方を先に思い浮かべたぐらいです。けれど、この本を読み終わった後には、ルソーの絵を実際に見てみたくなっていました。作中であのピカソがゴリ押ししてるぐらいですから、本物のルソーの絵には何か不思議な力があるに違いありません。また、キュレーターの仕事内容についても書かれているので、普段は知ることのできない美術館の裏側を垣間見ることができるのもこの本の魅力です。 史実に基づく美術を学びつつ、ルソーについて書かれた物語を読んで名画「夢を見た」の謎を解いていく楽しみもあります。すべてが明らかになるわけではありませんが、読み終えた後は爽やかな気分になりました。 | ||||
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絵画のことについて、こんにくわしく調べているのに、びっくりしました。内容、展開、 申し分なく、楽しめます。読後の満足度は、100%です。 | ||||
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ルソーの幻の絵画を巡るミステリですが、物語として良く考えられている良作だと思います。 視覚的に派手な見せ場はありませんが、小説という形態を生かし、語り手の野心、不安、喜びといった内面描写を丁寧に描くことで、物語に奥行と説得力を持たせています。 伏線の張り方がややぎこちないように思いますが、よく考えられた登場人物の配置や物語の構成など、水準以上の作品だと思います。 特に読後感の爽やかさは、昨年末のミステリランキングで話題になった「開錠師」に通じるものがあり、今の読者の好みをタイムリーに反映しているのではないでしょうか。 | ||||
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専門的な知識はないので、そちらは別として、小説としてはよくできていると思います。 | ||||
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なかなか一般の本屋さんでは見つけられなかったので、とてもためになりました。感謝です。 | ||||
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かつてキュレーター、学芸員という仕事に憧れていた。 最近は名画を読み解く新書も多い。 そんな中で似たようなアートを読み解く専門知識が絡んだ知的冒険かと思いきや、 親子の情愛、女三代期の家族の背景、仕事と恋愛、運命的な出会。 懐の深い、伏線が何本もあり仕掛けも十分。 日本とスイスを股に掛け、過去と現在を交錯させ、 作品鑑定の舞台と絡ませて、1枚の名画の背景を劇的に描き出す。 物語の中の物語という二重構造、知的サスペンスロマン。 殴り合いや銃撃戦は無くともその迫力は十分。 今も昔もルソーを取り巻く人々を通して、報われることの少なかった画家の人生は、 研究者として羽ばたくことが出来なかった主人公の人生とも二重写しになる。 運命の7日間は、通奏低音のように主人公を支えてきたのだろうが。 中年が夢見る失われた過去の再生、自己実現。 人生を象るピースを探して当てはめる作業。 筆者の経験存分に発揮された力作。上質の読み応え。 | ||||
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どんどん引き込まれて一気に読み切ってしまったけど、最後は読み終えるのがもったいなくてしょうがなかった。 ルソーはなんとなく知っていたけど、あまり作品を見たことはない。 それでも、文字だけでここまで作品を魅了させてしまう表現力が素晴らしい。 おかげで今ではルソーの作品を見に美術館に行きたくなってしまうほど。 美術に疎い人間でも充分すぎるほど楽しめて、最近読んだ本の中では一番興奮しながら読んだ本。 | ||||
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どなたかもレビューされてましたが、本当に読み終えるのがおしい! 初めて著者の作品を読みましたが、とても読みやすく冒頭は綺麗な文章を 書く方だとうっとりしました。 普段特別な事が無い限り、考える事も触れることもない絵画の世界。 それだけでも なんか夢があります 主人公ご職業:キュレーターとか なんだか聞くだけでも非日常感あふれてわくわくします。 アンリルソーをめぐるミステリーですが ただ一枚の絵の世界がこんなにも広がるなんて 既になくなった人間の作品がこんなにも高値になり、価値がつき、それを 欲しいと渇望される ルソーがなんだかちょっぴりうらやましい この作品にまつわる絵画や人物を検索しながら、読んでふむふむと 自分の知識が広がってゆく面白さも読書の醍醐味の一つですね 是非一読あれ あっ ちょっとダビンチコードに似てるかな? | ||||
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よくそれは、特別な才能であるかのように評されるけれど、本当は違う。歌い描き踊ることは太古の昔より人間のみが神に授けられた本能だ。ひとは誰もが歌い描き踊る。偶然にもその情熱の忠実なる徒としていのちを捧げた人々を芸術家というのかもしれない。 ルソーの情熱は描くことによって、彼の絵を愛する人々は真に愛することによってその情熱の徒となる。そんな幸福な運命に、偶然にも寄り添えた人たちのお話し。 アートの徒たる私たちに、情熱の在り処をそっと指差して教えてくれる物語でした。読み終えたら、絵の前にもう、すぐに立ちたい。友達が呼んでるの、ちょっと遊びに行ってくるね、と。 ……全然書評になんかならないんだけど。 | ||||
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本屋で本を探していて、手に取って購入しました。もともと、絵画が好きなので、内容には非常に期待を持ちましたし、実際に読んで、作者の絵画・芸術に対する知識と愛情を深く感じました。また作者は業界の裏事情にも詳しく、非常に興味ある内容です。絵画ミステリーというカテゴリーですが、最終的にドラマは、現代と過去の人々の芸術に対する情熱と、その中で惹かれあう主人公ともう一人の中心人物の物語に収束していきます。ラストは非常に美しい余韻の残るシーンで、私は、語られない彼らのその後に思いを巡らせ、しばし言葉を失いました。このラストに持っていく作者の力は素晴らしいと思います。 しかしその半面、物語の中、主人公である織絵やティムの言葉/思考/行動に現実味が無いところが多々あり、本当の意味でドラマに100%浸ることができなかったのは、若干残念に思います。本当の学者は情熱もありますが、名誉欲や他の学者との関わりというものも、もちろんあります。物語の中では世界最高のルソー研究者の一人であり、世界から高い評価を得ていたはずの織絵が、困難な状況とは言ってもそれらの地位を全て捨てて、単なる美術館の監視員に甘んじるというのは、現代の第一線にある女性研究者を実際に見てきた者(そして作者もそのような方を多く見ているはず)にはどうにも現実味に欠けます。やはり、読者に訴えるために、リアリティーより、メロドラマを重視したのか、と考えてしまいました。さらに、ティムがボスを偽ってバーゼルに行く、というくだりも、ハーバード大を卒業した秀才にしては軽率です。もっと、どうしてもそうせざるを得なかったような、必然性があったら、と思いました。もちろん、そんなところまで細かく突っ込む人は多くないかもしれないのですが、それでもみんな「なんだか嘘っぽい」みたいな雰囲気に気づいてしまうと思いますし、それが多く方のレビューにも見受けられました(逆に言うと、読者の方の感性も鋭いですが)。 結論として、私はこの本を読んでよかったし、恋のドラマと絵画への情熱には深い感動を覚えました。ですが、物語としての完成度を考えると、ひとつ点を引かざるを得ず、将来を嘱望されている作者だけに、未来に長く残る(それこそ作者が扱っている絵画のように)物語を今後書いて欲しいという読者の立場からは、もう一段上の作品を望みました。 | ||||
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今年になって一番いい本でした。絵画に詳しい人ならより楽しめると思います。 | ||||
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