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楽園のカンヴァス
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楽園のカンヴァスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全496件 301~320 16/25ページ
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ルソーが大好きになった。芸術への愛情にあふれた,心が温かくなる作品だ。お薦めします。 | ||||
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美術を題材にした小説というが珍しく、興味を持ちました。 作中作の事実なのか創作なのかあいまいな世界観は魅力的でしたし、 二人のキュレーターの、ルソーの絵画の真贋批評対決 というストーリーにも興味を持ちました。 しかしながら。 その対決の結果が、、、これいったいなんなんですか。 全員情に流されて、内輪で解決という感じでした。 恋に溺れて、作品とは真摯に向き合っていません。 なんか、大ぶろしきを広げておきながら、シメがあまりにチープな印象。 ダブルワークを最後の大オチに持ってきた方がよかったのでは?? | ||||
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アンリルソーの世界に連れて行ってもらいました。本物「楽園」をNYのMoMAで 見たくなりました。読み終わってもまだ余韻が残ります。 | ||||
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ルソーには全く興味がありませんでした。 でも「ジヴェルニーの食卓」を読んで、画家の人生とか 周りの人とのかかわりとかフィクションの部分があるにしても とても興味をそそられてとても楽しめたので、 同じように絵画をテーマとしているこちらの作品も読んでみることに。 こちらは絵画の背景や画家のことだけではなく キュレーターの経験がある著者でなければ書けないような仕事の話とか ミステリーの要素もあって 一気に読んでしまう面白さでした。 もちろん絵画についてのあれこれもあって 早速ルソーの絵がみたくなりました。 | ||||
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作中作の別の物語が長かったです。「楽園のカンヴァス」という物語なのか、作中作の物語なのか、どちらを書きたかったのかよくわからないくらい長かったです。 ルソーの大作の真贋の判定を競う二人の専門家の戦いが「楽園のカンヴァス」の骨子です。作中作の物語として、ルソーについての別の物語が展開する入れ子構造です。 作者がルソーについて詳しくてルソーを愛していることは伝わりました。作中作を切り出して、素直にルソーを主人公にした小説にすればよかったのに、と思ったくらいでした。 真贋の判定が、単に「物語を読むだけ」というのも、引っかかりました。 絵の具やキャンバスを調べてからにすれば? 真贋を判定する絵そのものは大して見ないで決めるの? そもそも、その作中作の物語が絵と密接なかかわりがあるという客観的な証拠がないとダメなんじゃないの? 手がかりが本物かどうかは気にしないの? キュレーターの仕事ってそんなんでいいの?? などと、頭の中を疑問符がかけめぐって、登場人物の涙にも人物関係にも全然入りこめませんでした。 美術モノは、絵画修復家やオークション会社やFBI捜査官や贋作者などの優れたノンフィクションを読むほうが、ずっとどきどきできますね。現実に起きた事件があまりにもスリリングなので、フィクションがついていけないのかもしれません。 でも「楽園のカンヴァス」は評価が高い作品なので、単に私の趣味の問題だと思います。 | ||||
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フランス素朴派の画家アンリ・ルソー(1844 - 1910)の傑作《夢》に酷似した作品に秘められた画家の想いと、それを読み解こうとする研究者たちの想いを描いた物語。 本作を読んでいて思い出したのは、ノンフィクション『印象派はこうして世界を征服した』の作者フィリップ・フックによる小説『灰の中の名画』。本書と『灰の中の名画』に共通するのは、あるはずがない美術品が存在したという疑惑が浮上する点、両作者が美術の世界に席を置いていたために業界内のちょっとした内幕が書かれている点です(原田はいくつかの美術館に勤務していたようだし、フックは美術オークション会社のディレクターを勤めていた)。そして残念ながら、がっかりした読後感も一緒でした。 歴史上あるはずがないモノが存在する、という歴史ミステリーはむずかしい。肝心のモノが小説世界の外、すなわち現実には存在しない(とされている)がゆえに、フィクション内リアリティを担保するため、オチがある程度見えてしまうからです。 考えられるオチなんて、たとえば、結局モノは存在しなかった、存在するが公にはならなかった、または存在の正否が曖昧なまま終わる、といったくらいでしょう。だからこそ歴史ミステリーはハードルが高くなり、緊張感を保ったまま結末まで引っ張る推進力が必要とされるはず。 しかしながら本書のばあい、そのハードルがさらに上げられています。物語は現在(2000年)と過去(1983年)というふたつの時間軸で構成されているうえ、現在軸から始まるからです。物語の序盤で登場人物の現状を明らかにしてしまっているため、あるていど読み進めれば、過去軸の結末はなんとなく察しがついてしまいます。そして作者が自らに課したハードルを効果的に利用していたか、あるいは、それをものともしない筆力で描かれていたかと言えば、否定的な答えをせざるをえません。 くわえて作中で鍵となる「謎の古書」にも伏線をはっておきながら、回収の仕方は中途半端。とってつけたような家族愛まで挿入しているのもあざとい。 おまけに、主人公格の世界的なルソー研究者ふたりは、ルソーは技術不足の「素人画家」として不当に評価されていると散々グチってきておきながら、いざルソー作品を目の前にして批評合戦をすれば、感情まかせで支離滅裂なことを言う。世評が悪いのはお前ら研究者がそのありさまだからだろ、と思わず突っ込みたくなります。 文章のリズムも近視眼的で全体的なバランスを欠いているし、比喩がなく散文的で、作者の文体にも最後までなじめませんでした。 | ||||
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荒削りの部分もあるけれど、おもしろかったのですぐに読み終わってしまいました。美術館の学芸員ってどんな仕事なのかなっていつも思っていましたが、トップ・キュレーターというのはすごい専門職なんだなと再認識しました。お勧めします。 | ||||
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数年前、テレビで原田マハがルソーとルソーの作品を解説していて、それがメチャクチャ面白かったので読んでみた。 物語としては、ルソー研究者の早川織絵と、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンの二人が主人公で、この二人を中心に物語が進んで行くのだが、実際の主人公は画家のアンリ・ルソーだと言ってもいい。 ルソーの晩年の様子が物語の中の物語という形式で描かれているのだが、この話が抜群に面白い。 美術業界では「日曜画家」だの「遠近法すら身につけてないヘタクソ」とか散々バカにされていたルソーだが、ピカソなど数少ない理解者に支えられ、極貧生活にも負けず創作活動に情熱を燃やしている姿は感動的ですらある。 他人に評価されずとも、信念を貫き、死の直前に大作「夢」を完成させた。 ルソーの生きざまを伝える事こそ、この小説のテーマだと思う。 登場人物のティム、織絵、バトラーはルソーの人間性と作品に対し、多大な尊敬の念と愛情を持った人物であり、それはおそらく作者の原田マハ自身の想いでもあるのだろう。 小説全体を通してルソーへの深い愛情と敬慕の念が伝わってくる。 「ルソーの素晴らしさを少しでもわかって欲しい」という作者の強い情熱が伝わってきて、とても楽しく読めた。 | ||||
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ガツガツした小説で好きにはなれないが、最後まで退屈はしません。 | ||||
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絵画や芸術史はミステリーの題材になりやすいのかもしれない。 そもそも、画家の生涯がミステリアスだったりする。 それにしてもレヴェルが高い。 ミステリーとしては「盛り過ぎ」の感がある。最後の「CかNか」の件はなくてもいいかなって気もする。 しかし、その「盛り過ぎ」が嘘っぽく見えないから不思議だ。ルソーに対する知識もさることながら、筆者自らがルソーのミステリアスな部分を楽しんでいることが、この本を面白くしている最大の要因なんだろう。 | ||||
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作者の美術への造詣の深さが、文章・物語自体に美しさを持たせています。また、知っている作品はもちろん、知らない美術作品についても どんな作品なのか創造が掻き立てられ、実際に見た際の感動が増幅します。 自分はかなり没頭して読んでいたので、自身が旅をしているような錯覚をしてしまうほど、のめり込んでいました。 美術に興味野ある方にはぜひ読んで頂きたいです。 | ||||
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手配も早く、商品もきれいでした。安価で入手できてよかったです。 | ||||
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何とも素晴らしい作品に出逢えました。 美術に全く知識のない私ですが、思わず ルソーの作品を検索してしまうくらい 美しく甘美な世界観に酔いしれました。 絵画の謎がとにかく魅力的で最後まで ワクワク感が消えません。ふたりの恋の 行方もうまく織り交ぜて、最高のラストへ 繋がります。これ程胸を打つ作品には なかなか出会えないです。 静かに | ||||
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著者は、森美術館設立準備室に在籍中に、ニューヨーク近代美術館に派遣された経験を持つ、元フリーのキュレーターとのことです。 絵画に関するその愛情と知識は深く、 それらの知識を巧みに小説の中に取り込んで、読み手を引き込んでいくという手法は素晴らしいです。 さて、話の始まりは、2000年の倉敷ー大原美術館です。 この美術館で、監視員として働く女性、早川織絵。 ある日、織絵は館長室に呼ばれます。 そこには新聞社の男がいて、アンリー・ルソーの大々的なな展覧会を開催予定だと言います。 そのため、ニューヨーク近代美術館(MoMA)からも『夢』(本の表紙の絵です)を借りたいと。 そして、MoMAのチーフ・キュレーター、ティム・ブラウンが、日本側の交渉窓口として、織絵を指名してきたのだと言います。 実は、織絵は、ある事情があって経歴を隠していましたが、 ソルボンヌで美術史の博士号を26歳という若さで取得し、一時、美術史学界を騒がせた新進気鋭のルソー研究者だったのです。 この後、舞台は、1983年のニューヨークへ飛び、 MoMAのチーフ・キュレーター、トム・ブラウンのアシスタントであるティム・ブラウンが語っていく形になります。 ティムは、スペルの間違いで本来はトム宛に来たと思われる1通の手紙を受け取ります。 手紙の内容は、伝説のコレクター、コンラート・バイラーからのルソー作品の鑑定依頼でした。 ルソー研究者のティムはトムになりすまし、招待を受けて、バイラーの住むスイスのバーゼルに向かいます。 鑑定をするのは、ルソーの『夢』に非常によく似た作品『夢をみた』です。 しかし、依頼を受けた人間がもう1人いました。 それが、日本人女性、オリエ・ハヤカワです。 さらに、奇妙なことに、鑑定方法は、 ある物語を1日に1章ずつ読み、最終日に真贋を確定することというものでした。 その物語の舞台は、1906年から1910年のパリ。 というわけで、美術ミステリーは、ドラマティックに展開していきます。 『夢をみた』の真贋はいかに? ルソーとピカソの関係は? コンラート・バイラーとは何者なのか? 美術史ミステリーとしてのおもしろさと、 絵を愛する人たちの情熱にくらくらする思いをしながら たいへん楽しい読書をさせてもらいました。 ルソーの絵はそれまで特に好きと言うわけでもありませんでしたが、今はかなり興味レベルが上がっています。 | ||||
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メインテーマとしての絵画をめぐる謎解きは面白く興味惹かれるのだが、サブテーマとして主人公が高名批評家になりすましたことに関連した出来事は全く面白くない。 後者のなりすましに関しては、主人公があまりに軽率浮薄で全く共感できない上、解決が大方予想できるのにいつまでも引っ張られるためイライラしてしまい、作品全体の面白さが削がれてしまった。 余計なサブテーマはさっさと片付けて、メインの謎解きに集中できるような構成だったら、とても面白い作品になっていたかもしれないのに。 | ||||
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Passion まさにそれを感じさせる作品だった。 芸術の前でのめり込むような感動を覚えることは久方なかったが、この作品で筆者の感情を通し追体験をでき、良い読書時間になった。 | ||||
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本屋をブラブラしていて、表紙のルソーの絵に目がとまってついつい買ってしまいました。 ミステリーというよりは、ルソーに関わる男と女のドラマ、恋愛小説、そしてルソー物語と言ってもいいのかも知れませんが 読み終えた後に、ちょっと切ない気持ちと清々しさが残りました。 画家には、あのフランダースの犬に登場するルーベンスのように富や名声、愛する家族を生前に手に入れる人もいれば、 アンリ・ルソーのようにまったく評価されずにこの世を去る画家といますが、 読み物として面白いのは断然後者の物語です。 切ないけれども、最後まで絵を描き続けたルソーの人生は、まさに情熱そのものです。 | ||||
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喫茶店で読んでいてうかつにも泣いてしまった。 絵に懸ける情熱が人を結びつけていく。 | ||||
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とにかく引き込まれて面白かったです。 文章も読み易いです。 頭の中で映画を見ているような感じでした。 (ダビンチコードのノリで映像が浮かびました。 ) すごくしょうもない書評ですが、面白かったのでオススメです。 | ||||
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ブルーピカソはPOLA美術館にある聖母像の事ですよね。 物語の中に出てくる絵をネットで、鑑賞しながら読ませて頂きました。 ジヴェルニーは最後涙してしまいましたが、今回は予想出来た展開でハッピーエンドまあ良かったです。 | ||||
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