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楽園のカンヴァス
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楽園のカンヴァスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全496件 201~220 11/25ページ
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よかったです。なかなか具体的で 作者と芸術の関わりの深さを感じました。 | ||||
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タイトルにも書いた通り、良かったんだよ。 読書中、読後はこんなに素晴らしい作品と巡り会えたことを大変幸福に思いました。 登場する絵画を調べながら、読み進めて行くうちに知らない事を知れるという知識欲を、そして、世界が舞台である事により、まるでハリウッド映画の中に入り込んだような爽快感を得ることが出来ました。 ただですね。 読み終えて、しばらく経ってから感慨にふけっていると、文章は下手だし、風呂敷は畳めてないし、落ちもイマイチ。 何なんだろうな、この作品は。この作者は、脚本家向きですね。 | ||||
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芸術には疎いのですが、勧められたのと、苦手な分野に触れた方は良いと思い読みました。 結論、ホントに読んで良かった。何でもそうですが、何百年も評価されているものを知らないまま生きるというのは、人生損してますね。反省。 絵は生きているとか、芸術家の情熱とか、読む前は、??だったのが、今は少し分かる気がします。 | ||||
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陶酔、爽快、情熱 何といっていいか分からないが、この本を読めたことを感謝したい。 | ||||
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小説の中の小説に魅かれた。 「こんなふうにジャングルを描けるなんて 見たことなかったら無理じゃない」 モデルになるヤドヴィがが尋ねた。 「もちろんだよ。行ったことがあるとも」 ルソーはいった。 彼の絵は、頭の中だけの絵じゃない...のかぁ。 絵画展の絵ばかりを見ていて、忘れていた。 「画家の目が自然の神秘と人の営みの軌跡を見つめ続けた」と絵は眼を引く。 「夢」そして幻の「夢を見た」 だからルソーは観る者を離さない絵を描いたんだ。 | ||||
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原田まはさんが絵画に詳しい方なのは知っていましたがフィクションとノンフィクションの狭間。そして、Yahoo!でルソーの絵を検索すると、この本に出てくる順に解説していて楽しめました。ドキドキ、そしてふんわり暖かい気持ちで読み終わりました。 | ||||
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アンリ・ルソーの代表作『夢』とそれに関連する作品を題材にして、ニューヨーク近代美術館のキュレーターと、ある日本人女性を登場させ、ストーリーが展開されます。 主人公は、本来は登場人物なのでしょうが、通読するとルソーとその絵画がメインになっており、登場人物たちは全て狂言回しのような役割を与えられていました。 絵画への愛情の深さが全編に貫かれていました。様々な絵画を見たくなるという効用をもつ小説でもありました。絵画好きを生み出すという媚薬のような影響力をもった展開でした。 小説に登場する美術館の監視員が、一番作品と向き合う時間が長いということをあらためて教えられた作品です。普段、美術館の黒子のような存在に光をあてるのも、キュレーターとして美術館に長年勤務された原田マハさんでなくては書けない視点でしょう。 新聞社の文化事業部と美術館での展覧会開催のタイアップの裏側も紹介してあり、美術好きには良く知られていない裏話に触れ、それも満足する理由でした。 「経費はかかるものの大量動員可能で多額の入場料収入も見こめる展覧会を、美術館と共同で開催」することで、「入場料のうち、半分かそれ以上が」新聞社の手に入ることが書かれていました。大手の新聞社の日本独自の展覧会ビジネスの流れは学芸員の方でなくては知りえないものです。 ノンフィクションとフィクションの狭間が判明しないから故に、その戸惑いの世界にいることを楽しみながら感情移入し、読者は最後まで本作品の世界に留まることができるのでしょう。 | ||||
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最近はめっきりビジネス書や学術書しか読まなくなりましたが久々に小説を読みました。 ミステリーや恋愛といったストーリー性もさることながら、全く芸術に詳しくない自分が芸術の楽しみ方を教えられました。 文句なしの星五です。 | ||||
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大変面白くて 夢中で読みました。発想の転換が素晴らしくて 感動した。読書会でも取り上げて 色々な意見が出て 楽しかった。 | ||||
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巨匠アンリ・ルソーの晩年の傑作「夢」を題材にしており、話の展開がリズミカルで最後まで一気に読めます。また、原田マハさんの、ルソーに対する思い、作品の印象(見方)が良く伝わってきて、ルソーの作品を鑑賞する上での新たな視点を与えてくれます。 加えて、小説を通じて、ルソーの生い立ち、ピカソやアポリネールといった巨匠たちとの交流、近代絵画に対する当時の評価など、「夢」が完成するまでのルソーを取り巻く環境(近代美術史)について触れることができます。 他の原田マハさんの作品も読み進めたくなる一冊です。 | ||||
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楽園のカンヴァスはとてもスリルがあり、おもしろかったです。言葉の使い方がとても素敵で、その他の原田ハマ作品を読むのが今から楽しみです。 | ||||
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アートの知識はないのですが、巧妙なストーリー展開がに引き込まれました!オススメの一冊です。 | ||||
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フランス素朴派の画家アンリ・ルソー(1844 - 1910)の傑作《夢》に酷似した作品に秘められた画家の想いと、それを読み解こうとする研究者たちの想いを描いた物語。 本作を読んでいて思い出したのは、ノンフィクション『印象派はこうして世界を征服した』の作者フィリップ・フックによる小説『灰の中の名画』。本書と『灰の中の名画』に共通するのは、あるはずがない美術品が存在したという疑惑が浮上する点、両作者が美術の世界に席を置いていたために業界内のちょっとした内幕が書かれている点です(原田はいくつかの美術館に勤務していたようだし、フックは美術オークション会社のディレクターを勤めていた)。そして残念ながら、がっかりした読後感も一緒でした。 歴史上あるはずがないモノが存在する、という歴史ミステリーはむずかしい。肝心のモノが小説世界の外、すなわち現実には存在しない(とされている)がゆえに、フィクション内リアリティを担保するため、オチが限られているからです。 考えられるオチなんて、たとえば、結局モノは存在しなかった、存在するが公にはならなかった、または存在の正否が曖昧なまま終わる、といったくらいでしょう。そのため歴史ミステリーはオチではなく過程や背景によって読者を魅せなければならないうえ、読者の関心や緊張感を保ったまま結末まで引っ張る推進力が必要とされるため、ハードルが高くなるはず。 本書のばあい、そのハードルがさらに上げられています。物語は現在(2000年)と過去(1983年)というふたつの時間軸で構成されており、物語は現在軸から始まります。物語の序盤で主要な登場人物の現状を明らかにしてしまっているため、あるていど読み進めれば、過去軸の結末はなんとなく察しがついてしまいます。 しかしながら作者が自らに課したハードルを効果的に利用していたか、あるいは、それをものともしない筆力で描かれていたかと言えば、否定的な答えをせざるをえません。 くわえて作中で鍵となる「謎の古書」にも伏線をはっておきながら、回収の仕方は中途半端。とってつけたような家族愛まで挿入しているのもあざとい。 おまけに、主人公格の世界的なルソー研究者ふたりは、ルソーが技術不足の「素人画家」として不当に評価されていると散々グチってきておきながら、いざルソー作品を目の前にして批評合戦をすれば、感情まかせで支離滅裂なことを言う始末。世評が芳しくないのはお前ら研究者がそのありさまだからだろ、と思わず突っ込みたくなります(皮肉にもそれにより、ルソーの芸術性を客観的なことばで語ることのむずかしさが、意図しないかたちで裏づけられてはいますが)。 文章のリズムも全体的なバランスを欠いているし、散文的で味のない作者の文体にも最後までなじめませんでした。 | ||||
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絵は好きで海外出張した際には美術館に寄る様にしている。本作に出てくるMoMaにも行ったことがあり、また、ルソーやピカソの作品も好きでスッと物語に入ることが出来た。 私は絵を見るのは好きだが絵画の勉強などしたことはなく、それぞれの画家のバックグラウンドも知らなかった。今回の作品でそれらを知ることが出来、今まで見てきた絵画が活き活きと姿を変えた気がする。 非常に面白かった。 | ||||
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『本日は、お日柄もよく』で原田さんの言葉の使い方に感銘を受け、別の作品も読みたかったのですが、 絵画が苦手なため、しばらく敬遠していました。 でも、レビューの評判もいいので、読んでみました。 面白かったです。 織絵とティムの7日間から時が経ち、そしてまたひとつの絵の前に。 とても綺麗で、さわやかで、あたたかい熱を感じました。 MoMAやメトロポリタン美術館、ルーブル、オルセーなど絵はわからないながら、今まで訪れました。 先に、この物語を読んでから行けばもっと見方も変わってたかも、、、 そんな気持ちになりました。 とはいえ、『暗幕のゲルニカ』を次に読むまでには、また時間が空いてしまうやろな。 | ||||
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ネタばれ有の感想文です。アートをこよなく愛しています。生業にあらず写真をやっています。 二人の主人公が絵を守るための決断をした事に心が打ち震えました。 それこそがアートを愛する人々の真の価値観でしょう。 アート好きの人は共感できる素晴らしい傑作です。 贋作とは何だろう、人を欺いて大金をせしめる物。 真作とはそこに真理があれば本物なのだ。 目的が違えば放つ輝きは違う。 それを可能にする人物とは・・ 織絵もティムも見事な講評をしました。 織絵は同じ理由で真逆の判定を下します。 それこそがこの本の主題なのだな、感じ入りました。 さすが真理を突いたキュレーターの書く小説です。 真贋の見極めを対決と言う形で依頼された若き男女2人のキュレーター。 美しいだけでなくさりげない気遣いができる織絵に惹かれ、折に触れ疼く恋心が描写されていたと思います。 打ち負かさなければならない相手との葛藤の中で、1906年からの4年間のパリでのルソーの物語が同時進行します。 自分の絵を信じるルソーの生き様が描かれていました。 物語を読ませる依頼主は一体何者なのか・・ 永遠を生きる事になったミューズが生んだのは誰の子か・・ ルソーの描く密林を彷徨ったときに宿したのだろうか・・ 最終的に感慨を得る要素がてんこ盛りとも思える構成になっています。 常に展開が楽しみで克てない速さで読み切りました。 自分にとってこの作品との出会いは必然でした。 ウッディアレン監督の映画 “ミッドナイトインパリ”を見た時のようなあの時代のパリにいた芸術家や文化人、作家と出会えたようなワクワク感に浸ることができました。 そこにも登場する作家のガードルート・スタインの文章でこの本は始まります。 アリス・B・トクラス(スタイン)の自伝も必ず読みたいと言う思いが高まりました。 ルソーが好きでピカソも好き、自宅にいくつかの両方のポスターを額装して飾っている自分が誇らしく?嬉しく思えました。 ルソーを世に知らしめてくれたピカソよ、本当にありがとう! 画業が芳しくなくても芸術家仲間に支えられたルソーは幸せだったろう。 子を亡くし妻を亡くして薄幸だったであろうけれど、ピカソとの関わり合いの中で晩年にミューズを得たことも。 ピカソ自身がアーティスティックでもありその肖像を感謝の念をもって額装して飾るつもりです。 彼らの関わり合いがフィクションであろう場面でも本当にそうだっただろうと思えるほどのめり込めました。 作中の人名や作品名、感動を得た文章にラインマーカーを引きながら読み進み、ラインを引きたくなる名文がいくつもありました。 それはここでのレビューでも多く目にした一文でもあります。 そして史実とフィクションの検証をする楽しみが加わり興味の幅が広がったのです。 この作品を読む一年前の夏、MoMAへ行く事を第一の目的にN.Y.に行き“眠るジプシー女”の本物を見る念願を果たしましたが、MoMAに行く前にこの本を読みたかった。 “夢”を感慨をもって鑑賞できたのに、との後悔の念が湧きました N,Yで4つの美術館を巡りピカソとルソーをはじめ沢山の自分の友達に会ってきましたが、自分のあの夏のN.Y.のように織絵とティムのバーゼルの夏の7日間の物語が心に染み入りました。 “カフーを待ちわびて”では爽快な期待感を伴う余韻がありましたが、 本作のラストシーンは、その先を楽しく想像する余韻に浸ることができました。 時を経てルソーの絵の前で再会したリスペクトする者同士。 織絵はティムとどんなN.Y.滞在を過ごすのだろう。 冒頭に垣間見た日本での織絵の日常が脳裏をよぎる。 すぐには無理として数年後に織絵はN.Y.に渡るのだろうかと。 | ||||
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久しぶりに良質のミステリー作品を読んだ気がします。 実は、この本を購入した時は「ミステリー」とは、全く思っていませんでした。むしろ、アンリ・ルソーと言う画家の「評伝」に近い小説だと思っていました。 アンリ・ルソー自身については、美術の時間に代表作をちらっと見た程度で、それほどの知識はありませんでした。それだからこそ、「評伝」でも良いから彼の生涯や作品を知りたいと思った訳です。 ところが、読み始めると「夢」と「夢をみた」の類似する作品の真贋についての謎解き打という事が判ってきました。それからは、一気に読むスピードもあがり、楽しく読むことが出来ました。更に、アンリ・ルソーの作品や彼の情熱、そして彼が近代美術史に与えた大きな影響を知ることになりました。 ついでながら、ピカソとアンリ・ルソーとの関係も初めて知ることになりました。 いろんな意味で、楽しく読めた作品でした。 | ||||
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面白かったです。 美術館や芸術が好きな方、興味を持たれている方には是非オススメしたい一冊です。 本書はアンリ・ルソーの「夢」を題材としたアートミステリーです。この絵の他にも様々な絵が登場します。スマホで絵のタイトルを検索しながら読み進めていくと、本書をより楽しめると思います。 絵の価値って何だろう。絵を好きな人はどのように絵を楽しんでいるんだろう。そんな疑問に答えてくれる本でもあります。 絵に興味がない方も好きになるキッカケにもなるかも知れません。 | ||||
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自分は専門家ではないけれどもよく美術館巡りをします。 やはり名画と呼ばれるものにはえもしれないオーラがあって、 自然と引き付けられる何かがあるものです。 それこそ本物のモナリザなどを見たときは一日中見てられるなと本気で思ったくらい。 作中に出てくるMOMAも何度か足を運んだ事があります。 モダンアートは理解の難しいもので、大体はなんだこれで終わってしまうのですが、 強烈な個性のかたまりで、はまればとことんはまります。 なんでこんな絵を描いたんだろう? 描けたんだろう? とか背景を想像してしまう人にとってはこの物語は最高に面白いかと思います。 正直ルソーは実際に見てみて自分にとってはまる人ではなかったのですが、 それでも絵に対する情熱などは共通ですし、文章で分かりやすく説明されている作中で理解できない事はありませんでした。 謎もいい感じのアクセントで、アートと物語の融合が良くできているかと思います。 美術館で何か感じるものがあった人にとっては物語の登場人物に深く共感できるのでオススメの一冊です。 | ||||
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素晴らしいの一言です。原田マハさんの著書の中でもひときわストーリーに奥行きがあり引き込まれました。 | ||||
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