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楽園のカンヴァス
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楽園のカンヴァスの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全506件 321~340 17/26ページ
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| 作者の美術への造詣の深さが、文章・物語自体に美しさを持たせています。また、知っている作品はもちろん、知らない美術作品についても どんな作品なのか創造が掻き立てられ、実際に見た際の感動が増幅します。 自分はかなり没頭して読んでいたので、自身が旅をしているような錯覚をしてしまうほど、のめり込んでいました。 美術に興味野ある方にはぜひ読んで頂きたいです。 | ||||
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| 手配も早く、商品もきれいでした。安価で入手できてよかったです。 | ||||
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| 何とも素晴らしい作品に出逢えました。 美術に全く知識のない私ですが、思わず ルソーの作品を検索してしまうくらい 美しく甘美な世界観に酔いしれました。 絵画の謎がとにかく魅力的で最後まで ワクワク感が消えません。ふたりの恋の 行方もうまく織り交ぜて、最高のラストへ 繋がります。これ程胸を打つ作品には なかなか出会えないです。 静かに | ||||
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| 著者は、森美術館設立準備室に在籍中に、ニューヨーク近代美術館に派遣された経験を持つ、元フリーのキュレーターとのことです。 絵画に関するその愛情と知識は深く、 それらの知識を巧みに小説の中に取り込んで、読み手を引き込んでいくという手法は素晴らしいです。 さて、話の始まりは、2000年の倉敷ー大原美術館です。 この美術館で、監視員として働く女性、早川織絵。 ある日、織絵は館長室に呼ばれます。 そこには新聞社の男がいて、アンリー・ルソーの大々的なな展覧会を開催予定だと言います。 そのため、ニューヨーク近代美術館(MoMA)からも『夢』(本の表紙の絵です)を借りたいと。 そして、MoMAのチーフ・キュレーター、ティム・ブラウンが、日本側の交渉窓口として、織絵を指名してきたのだと言います。 実は、織絵は、ある事情があって経歴を隠していましたが、 ソルボンヌで美術史の博士号を26歳という若さで取得し、一時、美術史学界を騒がせた新進気鋭のルソー研究者だったのです。 この後、舞台は、1983年のニューヨークへ飛び、 MoMAのチーフ・キュレーター、トム・ブラウンのアシスタントであるティム・ブラウンが語っていく形になります。 ティムは、スペルの間違いで本来はトム宛に来たと思われる1通の手紙を受け取ります。 手紙の内容は、伝説のコレクター、コンラート・バイラーからのルソー作品の鑑定依頼でした。 ルソー研究者のティムはトムになりすまし、招待を受けて、バイラーの住むスイスのバーゼルに向かいます。 鑑定をするのは、ルソーの『夢』に非常によく似た作品『夢をみた』です。 しかし、依頼を受けた人間がもう1人いました。 それが、日本人女性、オリエ・ハヤカワです。 さらに、奇妙なことに、鑑定方法は、 ある物語を1日に1章ずつ読み、最終日に真贋を確定することというものでした。 その物語の舞台は、1906年から1910年のパリ。 というわけで、美術ミステリーは、ドラマティックに展開していきます。 『夢をみた』の真贋はいかに? ルソーとピカソの関係は? コンラート・バイラーとは何者なのか? 美術史ミステリーとしてのおもしろさと、 絵を愛する人たちの情熱にくらくらする思いをしながら たいへん楽しい読書をさせてもらいました。 ルソーの絵はそれまで特に好きと言うわけでもありませんでしたが、今はかなり興味レベルが上がっています。 | ||||
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| メインテーマとしての絵画をめぐる謎解きは面白く興味惹かれるのだが、サブテーマとして主人公が高名批評家になりすましたことに関連した出来事は全く面白くない。 後者のなりすましに関しては、主人公があまりに軽率浮薄で全く共感できない上、解決が大方予想できるのにいつまでも引っ張られるためイライラしてしまい、作品全体の面白さが削がれてしまった。 余計なサブテーマはさっさと片付けて、メインの謎解きに集中できるような構成だったら、とても面白い作品になっていたかもしれないのに。 | ||||
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| Passion まさにそれを感じさせる作品だった。 芸術の前でのめり込むような感動を覚えることは久方なかったが、この作品で筆者の感情を通し追体験をでき、良い読書時間になった。 | ||||
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| 本屋をブラブラしていて、表紙のルソーの絵に目がとまってついつい買ってしまいました。 ミステリーというよりは、ルソーに関わる男と女のドラマ、恋愛小説、そしてルソー物語と言ってもいいのかも知れませんが 読み終えた後に、ちょっと切ない気持ちと清々しさが残りました。 画家には、あのフランダースの犬に登場するルーベンスのように富や名声、愛する家族を生前に手に入れる人もいれば、 アンリ・ルソーのようにまったく評価されずにこの世を去る画家といますが、 読み物として面白いのは断然後者の物語です。 切ないけれども、最後まで絵を描き続けたルソーの人生は、まさに情熱そのものです。 | ||||
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| 喫茶店で読んでいてうかつにも泣いてしまった。 絵に懸ける情熱が人を結びつけていく。 | ||||
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| とにかく引き込まれて面白かったです。 文章も読み易いです。 頭の中で映画を見ているような感じでした。 (ダビンチコードのノリで映像が浮かびました。 ) すごくしょうもない書評ですが、面白かったのでオススメです。 | ||||
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| ブルーピカソはPOLA美術館にある聖母像の事ですよね。 物語の中に出てくる絵をネットで、鑑賞しながら読ませて頂きました。 ジヴェルニーは最後涙してしまいましたが、今回は予想出来た展開でハッピーエンドまあ良かったです。 | ||||
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| 著者は、ルソーと ルソー好きな人々の話が書きたかったんだよね。 それ以上の作品にはなっていない。 結局ミステリーはミステリーのままだし、 肝心な勝負の行方は、 現在のヒロインから物語が始まっているので、 詳細は別として、およそ想像がついてしまう。 正直、ヒロインが勝負の場に立つ経緯だったり、 勝負を投げてしまう経緯もよく分からない。 大人の恋を描きたかったのかもしれないけど、 お互いのルソー好きをエクスキューズしてたら 恋に落ちましたって感じだし。 地位もあり、愛する人の子どもを身籠もった女性が、 他の男に心奪われ、地位も愛もかなぐり捨ててしまうには かなり説得力に欠けるような気がする。 しかも17年も経って、焼けぼっくい? 人間てもっと変わるモノじゃないかなあ。 親子の物語も描きたかったんだろうけど、 なんで、身籠もっちゃったんだろう、 「愛人」てだけで、設定がありがちすぎと思う。 そこをきちんと描いてくれないと、ヒロインの人物像が 全く伝わらない。 途中から、登場する重要な人物も、物語の 最後に「実はこういう者でした」って とうとうと説明されるのも、なんかなあ。 結局は、著者がいかにルソーを好きかって ことは伝わったし、美術界のビジネスみたいなモノ も勉強にはなったけど、 そこまでの物語でした。 | ||||
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| 最後まで吸い込まれるように、物語の世界に引きづりこまれていきます。 ルソーとは?その絵のように小説に魅力があります。 | ||||
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| NHKの日曜美術館なんかをコソコソ見ている絵画ファンにはたまらないミステリー。 | ||||
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| 美術品としての絵画の見方がわかったような気がします。 生前はあまり受けなかった絵でも時が経つにつれて人気が出てくる絵画がある。 絵に隠されたなぞとよく言うけれど、絵になぜこの動物や物や風景などが忽然と描かれるのか。 結局は作者のみぞ知ること。 それを他人はああだこうだと語ることになるが、その語りもまた 想像を膨らませながらになるのでまたミステリーを生み出していく。 良い絵は見る人の感性によって好き嫌いが決められるだけである。 この小説は一つの絵画を追っていくミステリー。 絵の作者が存命ならば訊き出したい謎を解き明かす。 | ||||
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| 中盤までは「うんちく」の面白さに引っ張られた。 が、鑑定者の二人が容易く「物語」に移入して行くにつれ、「それ、鑑定じゃないやん」という感じになってしまった。 専門家が二人そろってお話に夢中になる前に、そのお話の出ドコしっかりさせないと、「読んでから鑑定」もへったくれもないだろう。 的に。 真相も「彼にとっては『妻』よりルソーの絵の方が大事」だったのね…、と、多分そっちに行くべきではない方向に思考が向かってしまい、ほのぼのムードが白々しく思えてしまった。 とはいえ、全体的には充分楽しんで読みました | ||||
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| 地元の大原美術館が舞台であり、ストーリ展開が大変面白いので、興味深く読めました。 | ||||
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| 画家アンリ・ルソーの代表作、「夢」を巡るアートミステリーであり、史実に基づくフィクション、美術に関心がなくても十分楽しめるとの紹介を見て読んでみたら、本当にすごい!知らない美術の世界が少しわかり興味がわきました。凄く面白くて、引き込まれました。なぜ、織絵は自分の才能を封印してしまったのか、才能のない私にはわかりません。 ティムと織絵はどうなるのか?「夢を見た」はどうなったのか?続きがよみたーい! | ||||
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| とにかくルソーを今すぐ見に行きたい! それが、読み終えてすぐの感想。 ルソーにすぐに合いにはいけないので、画集でも買いましょうか。。。 それほどまでに、ルソー愛に満ちた作品です。 登場人物が割と淡々としているがゆえに、作中の物語が熱く感じられる。 よい読後感ですよ。 | ||||
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| ミステリーでもないのに、続きが気になって、久しぶりの一気読みに近い状態でした。 70年の時を自在に行き交う物語の組み立ても素敵です。 | ||||
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| ミステリーのお勧め本になっていたので、読み始めたが、とてもミステリアスな本ではあるものの、殺人事件を解決するようなミステリーではないので、ある意味ご注意あれ。 読み終えて、私にはあまり縁がなかったが、絵画、芸術をこよなく愛する人たちの気持ちが伝わってきて、最近はご無沙汰の美術館に行ってみたくなったし、ルソーの絵画の新たな魅力を紹介してもらって、得した気分だ。 しかし、ちょっともったいない気もしている。 岡山の美術館で地味な仕事をしているシングルマザーの織絵。子供の父親は日本人ではないらしく、田舎での孤立感がにじむ。職場環境も推して知るべしだ。 そこへ突然、過去を呼び覚ます出来事。実は彼女には、国際派の美術スペシャリストとして華々しく活躍していた過去があり・・・。と、期待したところで、第2章から、17年前のスイスでの夢のような出来事が綴られるのだが、第2章から主人公は織江ではなく、ティムという青年だ。ここから織絵は、魅力的ではあるが、ティムにとっても読者にとっても、何を考えているかわからない第三者になってしまう。第1章の彼女が、私たちの身の回りにいそうな存在だったがゆえに、なおさら、彼女のその後の人生を決定づけたであろう過去の出来事を主人公として、彼女に語ってほしかった。 読後感は灯りが見えたような、希望を感じる終わり方で良かったです。 | ||||
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