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楽園のカンヴァス
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楽園のカンヴァスの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全502件 441~460 23/26ページ
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| かつてキュレーター、学芸員という仕事に憧れていた。 最近は名画を読み解く新書も多い。 そんな中で似たようなアートを読み解く専門知識が絡んだ知的冒険かと思いきや、 親子の情愛、女三代期の家族の背景、仕事と恋愛、運命的な出会。 懐の深い、伏線が何本もあり仕掛けも十分。 日本とスイスを股に掛け、過去と現在を交錯させ、 作品鑑定の舞台と絡ませて、1枚の名画の背景を劇的に描き出す。 物語の中の物語という二重構造、知的サスペンスロマン。 殴り合いや銃撃戦は無くともその迫力は十分。 今も昔もルソーを取り巻く人々を通して、報われることの少なかった画家の人生は、 研究者として羽ばたくことが出来なかった主人公の人生とも二重写しになる。 運命の7日間は、通奏低音のように主人公を支えてきたのだろうが。 中年が夢見る失われた過去の再生、自己実現。 人生を象るピースを探して当てはめる作業。 筆者の経験存分に発揮された力作。上質の読み応え。 | ||||
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| どんどん引き込まれて一気に読み切ってしまったけど、最後は読み終えるのがもったいなくてしょうがなかった。 ルソーはなんとなく知っていたけど、あまり作品を見たことはない。 それでも、文字だけでここまで作品を魅了させてしまう表現力が素晴らしい。 おかげで今ではルソーの作品を見に美術館に行きたくなってしまうほど。 美術に疎い人間でも充分すぎるほど楽しめて、最近読んだ本の中では一番興奮しながら読んだ本。 | ||||
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| どなたかもレビューされてましたが、本当に読み終えるのがおしい! 初めて著者の作品を読みましたが、とても読みやすく冒頭は綺麗な文章を 書く方だとうっとりしました。 普段特別な事が無い限り、考える事も触れることもない絵画の世界。 それだけでも なんか夢があります 主人公ご職業:キュレーターとか なんだか聞くだけでも非日常感あふれてわくわくします。 アンリルソーをめぐるミステリーですが ただ一枚の絵の世界がこんなにも広がるなんて 既になくなった人間の作品がこんなにも高値になり、価値がつき、それを 欲しいと渇望される ルソーがなんだかちょっぴりうらやましい この作品にまつわる絵画や人物を検索しながら、読んでふむふむと 自分の知識が広がってゆく面白さも読書の醍醐味の一つですね 是非一読あれ あっ ちょっとダビンチコードに似てるかな? | ||||
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| よくそれは、特別な才能であるかのように評されるけれど、本当は違う。歌い描き踊ることは太古の昔より人間のみが神に授けられた本能だ。ひとは誰もが歌い描き踊る。偶然にもその情熱の忠実なる徒としていのちを捧げた人々を芸術家というのかもしれない。 ルソーの情熱は描くことによって、彼の絵を愛する人々は真に愛することによってその情熱の徒となる。そんな幸福な運命に、偶然にも寄り添えた人たちのお話し。 アートの徒たる私たちに、情熱の在り処をそっと指差して教えてくれる物語でした。読み終えたら、絵の前にもう、すぐに立ちたい。友達が呼んでるの、ちょっと遊びに行ってくるね、と。 ……全然書評になんかならないんだけど。 | ||||
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| 本屋で本を探していて、手に取って購入しました。もともと、絵画が好きなので、内容には非常に期待を持ちましたし、実際に読んで、作者の絵画・芸術に対する知識と愛情を深く感じました。また作者は業界の裏事情にも詳しく、非常に興味ある内容です。絵画ミステリーというカテゴリーですが、最終的にドラマは、現代と過去の人々の芸術に対する情熱と、その中で惹かれあう主人公ともう一人の中心人物の物語に収束していきます。ラストは非常に美しい余韻の残るシーンで、私は、語られない彼らのその後に思いを巡らせ、しばし言葉を失いました。このラストに持っていく作者の力は素晴らしいと思います。 しかしその半面、物語の中、主人公である織絵やティムの言葉/思考/行動に現実味が無いところが多々あり、本当の意味でドラマに100%浸ることができなかったのは、若干残念に思います。本当の学者は情熱もありますが、名誉欲や他の学者との関わりというものも、もちろんあります。物語の中では世界最高のルソー研究者の一人であり、世界から高い評価を得ていたはずの織絵が、困難な状況とは言ってもそれらの地位を全て捨てて、単なる美術館の監視員に甘んじるというのは、現代の第一線にある女性研究者を実際に見てきた者(そして作者もそのような方を多く見ているはず)にはどうにも現実味に欠けます。やはり、読者に訴えるために、リアリティーより、メロドラマを重視したのか、と考えてしまいました。さらに、ティムがボスを偽ってバーゼルに行く、というくだりも、ハーバード大を卒業した秀才にしては軽率です。もっと、どうしてもそうせざるを得なかったような、必然性があったら、と思いました。もちろん、そんなところまで細かく突っ込む人は多くないかもしれないのですが、それでもみんな「なんだか嘘っぽい」みたいな雰囲気に気づいてしまうと思いますし、それが多く方のレビューにも見受けられました(逆に言うと、読者の方の感性も鋭いですが)。 結論として、私はこの本を読んでよかったし、恋のドラマと絵画への情熱には深い感動を覚えました。ですが、物語としての完成度を考えると、ひとつ点を引かざるを得ず、将来を嘱望されている作者だけに、未来に長く残る(それこそ作者が扱っている絵画のように)物語を今後書いて欲しいという読者の立場からは、もう一段上の作品を望みました。 | ||||
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| 今年になって一番いい本でした。絵画に詳しい人ならより楽しめると思います。 | ||||
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| 原田マハさんの作品はかなり読みましたが、さすが今回はフリーのキュレーターだけあって、細部にまで専門家しかわからないような内容で文章が綴られていて読み応えがありました それにしてもアンリ・ルソーの物語は、心に残りました 画家の作品を生みだすまでの苦しみや、コレクターの画家に対する病的なまでの崇拝が、宗教を思わせるような錯覚を覚えました | ||||
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| アンリ・ルソーの絵画の権利を巡り、ある作品の真贋競争を繰り広げるティムと織江。 純粋にルソーを敬愛する二人ですが、そこに怪物と云われる伝説のコレクターや、怪しげなその代理人、更にインターポールや近代美術の世界的権威、オークションハウスまで絡んできて、盛り上がります。そして何と云っても最大の魅力は「物語」です。 最後のティムと織江の決着はそれまでの盛り上がりから考えれば、少々地味と感じますが、「物語」の作者の思いやコレクターの過去等のエピソードが十分カバーしてます。 史実に基づくフィクションですが、絵画の知識がなくても楽しめます。多分、読み終えると美術館に行きたくなります。 | ||||
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| 王様のブランチで勧められていて、興味を持って読み始めました。 芸術ミステリーとでも言うべき、未開のジャンル。ルソーとピカソの関係性や、前衛芸術が周りから当初受けていた反応など、面白くて読み進めました。後半の20%位、話が見えてからのダルな感じで、星を二つ落としました。 | ||||
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| 美本で良かったです。 とても気に入りました。 また利用したいです。 | ||||
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| 学芸員の経験がある作者ならではのリアリティ。 特にアートに興味のある人は引き込まれる事間違いなし。 ティム・ブラウン宛てのDMを受け取ったあたりから一気に読み上げました。 余韻を残したラストシーン。何度も読み返したくなる作品です。 | ||||
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| 意外性ある展開が続き、エンターテインメント性が高い。 それでいて、丹念な調査と史実等が深みを与え、美しい登場人物が華を添える。 期待して、購入したが、その期待は裏切られはしなかった。 ただ、まあ、結局のところ、軽い味わいで、それが本書の長所でもあり、何か少し物足りない思いの残る短所にも通じるのかもしれない。 | ||||
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| いつまでも読み終わりたくなかった・・・ずっと読んでいたい・・・ そんな気持ちにさせる本に、久しぶりに出合えました。 活字を追っているだけで、厳粛な美術館、ルソーの作品の前、フランスの香り(以前、フランス旅行した時の雰囲気を思い出し)、 異空空間を旅しているような、 そして最後に、爽やかな心地よい風に吹かれて小高い丘の上にたたずんでいるような気持ちで本を閉じました。 自分の身近な本を読んでる方次々に、お薦めしております。 難点は、次に手に取る本に躊躇してしまっている事・・・こんな感じの本を、また読みたい! 他にお薦めがありましたら、是非教えて頂きたいです。 | ||||
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| 読み終えたと同時に号泣している自分がいました。本を読んで涙することは多々あると思いますが、この作品には今までに味わったことの無い感動があります。PCでルソーの作品を検索してみたりもしました。 最初は、私に読み切れるだろうかと思っていましたが、何と一気に読み上げてしまいました。2回3回と読んでみたい作品です。 | ||||
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| 今までにない、内容であった。 次回作品も購読したい。 アンリ ルソーに興味を持った。 | ||||
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| どこまでが真実でどこからが創作なのかは、解りませんが、緻密に練られたストーリーに感服しました。素晴らしい小説を書いてくれた作者に感謝したいです。読んだ後も、ルソーのことが気になり、いつか本物の絵を見てみたい気持ちになりました。 | ||||
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| タイトルに釣られて購入しました。最初は少々退屈でしたが、時代が1983年に遡って、主人公の織絵とティム・ブラウンの登場するあたりから、俄然おもしろくなり、一気に読みました。現代(2000年)に始まり、2000年で終わり、途中、1983年に遡り、さらに小説の形を通して1906年にまで遡るという、趣向を凝らした佳作だと思いました。二人の間は、予想したように淡いロマンスがあり、ルソーの謎の解明にかけて、敵対していた二人が、しだいに惹かれあい、協力する過程もよく描けていたと思います。そして、なによりも、ルソーの絵と人がこれほどまで魅力的に描かれたものはないでしょう。ところで、著者の原田マハというのは、ゴヤの「裸のマハ」をもじったペンネームなのでしょうね。 しかし、不満も残りました。ネタばれになるので詳しくは書けませんが、結局の所、真相は闇の中。新作なのか贋作なのか、決定的な結論は出していないようです。それと一日一章づつ読むということに、なにか特別の意味があるのでしょうか。謎が謎を呼ぶ点では効果的かもしれませんが、なぜそうしなければならないのか、よく分かりませんでした。それと、バイラーの正体は、驚くべきものでしたが、それならなおさら、自分の所有している本の著者が誰なのか分かっていたはずです。知っていながらなぜ、こうした行動に出るのか、分かりません。 | ||||
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| ノンフィクションの世界のようなフィクション。作者の精緻なリサーチの賜物か。MOMA へ今年も行きたくなりました。 | ||||
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| ハードカバーの装丁に惑わされて購入 10代の頃ならワクワクして読めたと思います ある程度読書歴が出来ると物足りません 文庫化したら旅のお供には良さそうです | ||||
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| 美術館のキュレーターが主要登場人物という小説は今まで読んだことがなかったので、その意味でとても興味深く楽しく読めました。 美術展や美術館がこういうふうに運営されているのか、といったことなど、美術館が好きでよく行っていてもなかなか知る機会もないので。 ニューヨークやパリが出てくるのも、よいのですが、その描き方や、登場人物のセリフなどが、ちょっと古臭いというか、昔のトレンディドラマのような雰囲気。 主人公の女性と、そのお相手的な男性が全く魅力的でないのも、セリフが古臭かったり、そもそも描き方が今一つなかんじ。 もっとふつうに美術館やそこで働く人々に関して描いてくれればもっとよかった。サスペンスとかミステリーふうに描きたかったのかもしれないが、そのへんも、全然成功していないと思った。図書館で借りればよかったかな・・・ | ||||
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