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鬼畜の家
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鬼畜の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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かなり救いようのない話です。 探偵役と捜査対象の会話が淡々と進んでいきますが その内容がかなりきつい。 作者は弁護士とのことですが 実際にこんな事件を見てきたのでしょうか…… じわじわと事件の真相に近づいていき そして最後の大どんでん返し。 ミステリ好き、特にイヤミス好きならかって損はないかと。 | ||||
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うん、面白かったな。 ミステリとしての出来はどうか、というのはまた別の話。 とにかく、雰囲気満点だね。 冒頭から貴志某作やガーヴ某作を連想させるような展開だ。 母親の悪女ぶりがこれでもかと描写される。 作法としては「吉原手引草」みたいな感じで、インタビューが続く。 これが平易な文章なので、とにかく読むスピードはアップする。 そして、そのあたりにさりげなく伏線がしのばせてあり、ラストできちんと回収される。 そのあたりが、ミステリとして島田御大の琴線にひっかかったのかな。 タイトルどおり、かなり鬼畜な話だと聞いていた。 そのため、読むのを躊躇していた作品だった。 でも、読んで正解だったな。 ミステりとしても小説としても、完成度に甘いところがあるのは確かだ。 だが、まちがいなく今後注目したい作家の一人ではある。 新作が出ているようなので、そちらもぜひ読んでみよう。 | ||||
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デビュー作としては上々の部類に入るかと。 ただ何点か、苦言を呈すると、作中で用いられる「人身傷害保険」の補償内容にかなり大きな誤りがあります。 あの条件で保険金額満額が支払われることはまずありえないでしょう。(そもそもそういう保険商品ではありません) 作者は法律家でもあり、またここは犯人の動機にも直結する部分なので正確に用いて欲しかったところです。 文庫化に際しては訂正すべきでしょう。 あとタイトルから容易に想像されるある先行作を、作者としても大いに意識していることは明らかかと思いますが、 それと比べると、どうも犯人像の造形がヌルい、というのが気になりました。 とはいえ、この人の将来性には非常に大きなものを感じています。 現在2作目を読み始めたところですが、こちらも読み終えたら早速レビューしたいと思います。 | ||||
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どこかで見たことあるトリックのうえ 簡単に殺され過ぎでしょう。 ラストありきの無理矢理さが苦しいし、 本当に気が滅入る話ですね。 異常性を出すために幼女との性的関係や近親相姦を用いるのはありがちで、 ゾクゾク感や衝撃は皆無です。 そのうえ犯人の描写には、 鬼畜と言い捨てるほどの鬼気迫るものもなく、拍子抜けといった感じでした。 あまりのつまらなさに、読み終わった呆然としてしまった。 とても受賞作とは思えません。 作者さんには申し訳ありませんが、 これは完全に駄作だと思います。 | ||||
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第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を「檻の中の少女」とともに受賞したのがこの「鬼畜の家」。 もと警察官の探偵が、関係者に証言を取っていく。 関係者たちの証言が、私たち読者に提示されていく。 気がつくと一気に読み終わっていました。 作者は元弁護士だったそうですが、次回はどんな謎を提示してくるか楽しみでもあります。 子どもに対する描写が、正直どうなのかなと思ったので☆は4つです。 | ||||
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式で表すと、 (「告白」+「黒い家」+「どんでん返し」)÷3。 果たして、「鬼畜」とは、誰のことを指すのか? 丁寧に読まなければ、すっかり騙される。 丁寧に読んでいくと、フェアで理論構築も 素晴らしい力作であるところに唸らされる。 元弁護士であるということからも、場面設定、 告白者の背景と発言の妙、すっきりした構成、 納得いく真相へのアプローチなど、一種、 清々しいまでのプロットが完成している。 中でも、伏線の配置と回収、埋没させた ○○トリックも押しつけがましくもなく、 ミステリー好きな読者への挑戦として、 戦うに値する作品である。 「どうだ、伏線の未回収でのモヤモヤ感なんてないでしょ。」 なんて、著者が言ってるようで・・・。 トリックの辻褄を合せるムリヤリ感もギリギリ合格! ★4にした理由としては、犯人の独白で締めた 終盤がもったいなかった。 最終章で、これほどの「鬼畜」であり、全体を俯瞰して あざ笑う悪党と、もうひと悶着、知的なバトルで せめぎ合う展開にしてくれたらな、と感じた。 なんか、しおらしくて、「鬼畜」度が尻すぼみした感覚。 心情なんて言葉は今作にはいらないが、徹底的に、押し戻そうと する犯人をやりこめる、爽快感がもうひとひねりあったらな、と・・・。 蛇足だが、二転三転四転する真相で、内容が希薄 気味であった、映画「ワイルドシングス」の犯人を 思い出した。 あの犯人もこういう奴だった。 概して、論理的などんでん返しの秀作、ここにあり、 といった感じ。 次回作が多いに楽しみだ。 | ||||
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読み応え十分の作品です。 殺人事件に関わる人への訪問と聴取のみで構成され たこの作品は、事件の真相を考える楽しみを読者に与 えてくれます。 途中で真相が徐々に見えてくる時の何ともいえない 感覚は堪らないです。 読み終わって、精密機械のように綿密に構成された 作品だと思いました。著者は元弁護士なので、その 辺りはお手のものなのでしょう。 映画を一本みる値段でこの作品が読めるのは幸せだ と思います。 なお、中学生以下は読まない方が良いでしょう。 | ||||
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とにかく最後までどうなるのか予想もつかず、ページをめくる手が止まりませんでした。 正直なところ、気持ちの悪くなる描写(児童に関する)もあり、どうかなあというところもありますが、読者をグイグイと引っ張っていくようなパワーのある作品だと思います。これほどいろいろと盛り込んで、次に作品を書くとき、まだネタがあるのかなと心配になるほどでしたw 個人的な好みからすると、謎解き前までの暗黒の歴史みたいな感じのほうがおもしろいと思ったので、あそこで無理にひっくり返す必要はない気がしましたが(ちょっと無理があるというか、ひっくり返す前のほうがしっくり行きすぎてるというか)、ミステリ好きには、あのひっくり返しがたまらないかもしれません。 私の好みを別にすれば、一方的に走っているようでいて、実は読者も参加できるミステリです。次は児童に関してあれはやめて欲しいけど、読む価値ありの小説でした。 | ||||
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目新しいところは特にないものの、新人とは思えないほど文章はこなれており、 構成の巧さやドンデン返しは鮮やかに決まっている。 団塊世代の人がこれを書いたというのはちょっと驚いた。 選評で島田荘司が 「長い余暇を獲得した彼らに、とりわけ特殊な技能や体験を積んだ彼らにもうひと仕事して貰わなくてはならない」 と語るのも頷ける。 非常に完成度の高い、ミステリの優等生ともいえる作品 | ||||
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著者は、東大法学部を出て弁護士になったが、やめた後に、その体験をもとにミステリーを書いたという63歳の女性。ミステリー界の大御所・島田荘司氏が審査員を務めるミステリー新人賞を受賞して才能を認められた。これが受賞作でデビュー作だ。作風は、「告白」の湊かなえ女史のように、どろどろとした悪女が出てくる家族関係を書き、そこに本格推理の枠組み、トリックを盛り込んだもの。大きなトリックは注意深く読めばわかるが、いろいろなわなを仕掛け、しかも、一環した殺人者像を提示していて、ミステリーとしても完成度が高いし、どんどん引き込まれて読ませる力も持っている。また、元弁護士だけあって、遺産相続などで、意外な知識も盛り込まれている。引き出しが多そうで、次の作品が期待される団塊世代作家である。 | ||||
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取材をしている相手の回答だけで始まる導入も新鮮だったが、全体像が大体示されたはずなのに未だページは半分にも満たない、そこから自分と著者の闘いが始まったのが面白かった。 「騙されてたまるか」と注意して読み進めるうちに、張られた伏線に気がつき、無事乗り越えたつもりになって安心して物語に身を委ねようとすると違和感を覚え、再び「騙されないぞ」となる。 久しぶりの知恵比べを楽しみました。 | ||||
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取材をしている相手の回答だけで始まる導入も新鮮だったが、全体像が大体示されたはずなのに未だページは半分にも満たない、そこから自分と著者の闘いが始まったのが面白かった。 「騙されてたまるか」と注意して読み進めるうちに、張られた伏線に気がつき、無事乗り越えたつもりになって安心して物語に身を委ねようとすると違和感を覚え、再び「騙されないぞ」となる。 久しぶりの知恵比べを楽しみました。 | ||||
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読み始めてすぐに気づくのは、ほとんどの文章が会話で成り立っているのに主人公の探偵が話し手に対して一言も発しないことです。その結果、まるで自分自身が探偵になって調査を進めているような気分にさせてくれます。そうこうしている内に物語にぐんぐんと引き込まれ、300頁を超える大作なのに次の展開が気になって思わず睡眠不足になること請け合いです。著者の弁護士としてのキャリアが生かされた新しいスタイルの推理小説として楽しめました。 | ||||
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読み始めてすぐに気づくのは、ほとんどの文章が会話で成り立っているのに主人公の探偵が話し手に対して一言も発しないことです。その結果、まるで自分自身が探偵になって調査を進めているような気分にさせてくれます。そうこうしている内に物語にぐんぐんと引き込まれ、300頁を超える大作なのに次の展開が気になって思わず睡眠不足になること請け合いです。著者の弁護士としてのキャリアが生かされた新しいスタイルの推理小説として楽しめました。 | ||||
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