消えた断章
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前作における小6当時の樹来の末恐ろしいほどの閃きが今回はあまり見られず、何かにつけて思い悩み逡巡し、祖父を頼らずにはいられない姿を見ていると、どなたかも書いておられるが〈天才少年、十年後にはただの人〉といういつものフレーズを思い浮かべてしまった。 そのことに若干のつまらなさを覚えていた私であったが、本書の巻末に掲載された書評家の大矢博子氏の「解説」を読んで目からうろこの気持ちになった。 大矢氏は、じいじと樹来のお馴染みのパターンを予想してページをめくった読者は背負い投げを食らうことになる、と最初から釘を刺している。 前作と本書には10年の間があり、扱う事件もその展開も全く違う、だがその違いにこそ本書の意味があるのだと。 12歳の樹来はただパズルを解くようにクイズに答えるように事件を推理した。 現実の事件は樹来にとってミステリーみたいなものでそこに事件関係者一人一人が持つ人生は存在しなかった。 そんな樹来が22歳になって関係者の人生に触れたとき何を思いどう変わるかそれこそが物語の核なのだと。 本書は樹来の成長物語なのだと。 樹来はただの人に堕したのではなく、立派に人間として成長した姿を著者は読者に見せてくれたのだということがこの解説により理解できた私は、この解説を読んで本当の書評というものはこういうのをいうのだということを教えられた気になった。 作品の出来は前作の方が良かったので評価4だと思ったのだが、大矢氏の書評をプラスして5とさせてもらった。 | ||||
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大体の推理ものは、読んでいると 何となく分かってくるものだが、この作者、作品は 違う。 視点の切り替えが はっ❢っとする。私は とても好きです。 | ||||
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