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黒いトランク



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黒いトランクの評価: 6.00/10点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

トランクの行方とアリバイ崩し〜論理を突き詰めた究極のパズル小説

本作は、刑事である鬼貫が主人公となって、事件を追います。よくある刑事小説とは違って鬼貫刑事には刑事臭さがなく、純粋に謎を追うため機能してくれます。
事件の舞台は九州。溜まっていた有給を消化して、顔見知りの婦人の依頼によって事件の調査を引き受けることになります。
出版されたのが1950年とあるので、半世紀以上も前の作品なのですが、とっつにきにくい文章は少なく、意外とスラスラ読むことができました。ですが、他のレビュアーさんの意見にあるとおり本書が読みづらくさせる要因は、事件の複雑さでしょう。
トランクの行方を追ったり、死体の行方や、犯人と協力者の行動を追わなければならず、頭がこんがらがってしまいます。
途中、参考のために図や時刻表を挟んであったのは、作者なりの配慮で助かりましたが。しかし、時刻表も細かく時刻が書いており、私など読み飛ばしてしまったので、鬼貫の推理のときのみ役に立ちましたが。(推理パート前に時刻表を仔細に読み、事前に謎を看破できる読者がいるのでしょうか?)
ただ、解決パートはなるほどと納得できました。鬼貫の推理の過程、矛盾、解決まで丁寧に描かれていました。
登場人物が少なかったのも親切だったと思います。実質、容疑者は二人ですが、私は絶対に犯人はこの人だろうと思い、見事的中していました。フーダニット小説ではないので、読者の八割近くは犯人を当てることができると思います。
次に再読するときにはメモ帳とペンを用意して、トランクの流れと犯人の行動を整理しながら読もうと思います。

それにしても、マッチ棒をいじっている合間に、このトリックを思いついたと自著解説にあるので、凄いと思いました。

bamboo
NU17PFML
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

黒いトランクの感想


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氣學師
S90TRJAH
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

黒いトランクの感想

鮎川哲也さん初読了。日本の時刻表トリックものの先駆け的作品にして快作。解かれてみると真相はいたってシンプルだった。

水生
89I2I7TQ

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