あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。

江戸で大評判の伽羅油「花の露」を扱う桔梗屋の主、吉蔵が多額の借財を残して姿を消した。

五年前、一万両にものぼる大金を盗み、大坂に逃げた大盗賊の夜霧ノ治郎兵衛の一党が江戸に舞い戻った。

世界進出を狙い、海外出張を決め込んだ《ラストホープ》の面々。

宮本武蔵は巌流島の決闘に遅れなかった!?　居酒屋の片隅で繰りひろげられる、奇天烈な歴史推理談義の行き着く先は？　第２回ミステリーズ！新人賞受賞作収録の傑作短編集。

オフィス、住居、ショップなどの入った東京の巨大な複合施設“Kヒルズ”。夜警の栄田は深夜の巡回中に、一人の少女と出会う。

一年B組の名物三人組、爽子、裕一、彰。天文部の彼らは、星の観測をしていた夜、学校に忍び込んだ泥棒と知り合う。

料金は一日125ドルと必要経費。

華やかな都会での仕事を辞め、田舎町スプリングフィールドで園芸家として開業したばかりのポーラ。

かつて北アイルランド共和派のテロ実行役として恐れられたフィーガンは、和平合意後、酒に溺れる日々を送っていた。

警察機関の一部が民間に委託された近未来。大手コンビニに雇われる滝田は、警備員兼警察官、通称「コンビニCOP」だ。

ダイエットの息抜きになればと、料理教室へ通いはじめた“デブ・ファイブ”のメンバー。

生活苦にあえぐ老女が、五歳の孫のために百円のクレヨンを万引きした。夫を亡くし、娘は幼な子を置いて家出。

OL殺しの容疑で逮捕された男が自殺した。無実を訴える男は、アリバイを主張したが、その証人である写真家夫妻も失踪していた。

サッカーW杯予選の日本代表候補選手が、皇居外苑の銅像に跨り爆死した!たまたま現場に居合わせた週刊誌記者の黒木典絵は、編集部の同僚・犬飼大志郎と事件の取材を命じられる。

高校受験の失敗から両親との確執が深まり、不良仲間と付き合いはじめる悠馬。

歴史博物館に展示されていたコレクションの持主である真行寺謙二郎の屋敷にやって来た夢羽&拓人たち。

元零戦の操縦士でその日暮らしを

あなたが夫を拳銃自殺に追いやつたのではないですか―残された妻に「Tさんを恨んでくれ」という遺書を見せられ、十津川は戸惑いを隠せなかった。

二十歳の誕生日目前、急病に倒れた瀕死の母親を見て、路子はやり場のない怒りを抱く。「お母さん、病気なんかで死なないで。

失恋して傷心の山岳カメラマンの倉地は、同じアパートに住む友人に誘われ俳句結社に入会した。

日本に亡命中の某国民主化運動の女性リーダー、チュオン・ナオと娘のテイを護衛することになった倉地とその仲間たちに、某国軍事政権が送り込んできた暗殺集団が襲いかかる。

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。

誰がうそをついている?幼なじみの四人が校庭に埋めた拳銃は、二十三年の時を経て再び放たれた。

豊後森藩江戸下屋敷の貧しい厩番の倅、赤目小籐次に、悪童仲間から儲け仕事が舞い込む。天明の改革が頓挫し、世は打毀し流行り。

江戸町年寄・三河蔦屋の御曹司一家の窮地を救い、以来、大旦那の染左衛門と交誼を結ぶ小籐次は、染左衛門から懇願され、成田山新勝寺詣でに同道する。

品種改良は、神への冒涜なのか―?茨城県農業研究所の職員が、秋田県の西馬音内盆踊りの最中に謎の死を遂げる。

登美彦氏史上、これまでになく毛

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。

木島安兵衛が江戸に帰って八年が過ぎ、遊佐友也は十四歳になっていた。

内閣情報調査室は、北朝鮮が企てた陰謀の全容を遂に突き止めた。だがそれを止める手段も覚悟も政府にはなかった。

日本に密入国した北朝鮮の諜報機関責任者が政治亡命を希望している?接触した“内閣情報調査室”の真中と廣瀬は、日本への軍事秘密作戦と総理周辺でそれに協力するスパイの存在を知る。

新人刑事の佐原夏輝がはじめての現場でコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で、少年時代に別離した実の父親・島尾明村だった。

「最後のボスを絶対に倒せないRPGがある」という噂を聞いた、ゲーマーの嵩典。

元刑事の真子は、柔道は黒帯だけど恋愛は白帯。

金敷署の厄介者が集まる、生活保安課防犯係特殊相談対策室。

凄惨な殺人が頻発した、“地獄の季節”から約二年。金敷市は、表面上は平穏な生活を取り戻している…。

ある日曜日、六人が殺された。

『週刊真実』編集長の桜木大吾は、世界遺産の白川郷合掌造り集落をモデルにした推理小説『濡髪家の殺人』の著者・夏川洋介から、連載を中止したいと唐突に切り出される。

横浜地検から大阪へ戻った迫田健介は、検事の立場を利用して、7歳違いの姉が殺された14年前の事件を秘かに調べる。

覇者は外科の世界で大成するといわれる医学部剣道部の「医鷲旗大会」。

貧困家庭に生まれた耳の聴こえない娘イヴ。暴君のような父親のもとでの生活から彼女を救ったのは孤高の女フラン。

患者本位の医療で地域最大の個人総合病院を築いた滑川俊之のもとに、医学部をやっとのことで卒業した息子・昌俊が大学病院から舞い戻る。

絵画に描かれた巨大な歓喜仏に抱かれ、臨死体験者・磯村澄子は死んだ。奇妙な衣裳に極彩色の化粧、そして額に描かれた第三の眼。

喫茶店で働く私の日課は、向かいの部屋の窓の中を覗くこと。そんな私はやがて夜の街を徘徊するようになり……。

1986年10月。六軒島では、またもや惨劇の幕が上がろうとしていた。

人の心はどんな色に染まるのか―――。 神田明神下の長屋に住む通いの摺師、安次郎。

「返済を猶予すれば、きみは体を差しだすのか?」債権者であるジョエル・キャシディのあてこすりに、会計士のシェリーは頬が赤くなるのを止められなかった。

「薫物御前は、良くねえ女だった。俺が見た訳じゃねえよ。

オルダーショット高校の老教師にして、素人探偵のストラング先生。

女教師との爛れたセックス、妹の同級生との情熱的な交歓…。

捜査情報が漏れている!?刑事が立場を利用して金を動かしている!?警察内部の犯罪を追う監察官はあくまで陰の存在。

極貧からのし上がった孤高のエース―。人気球団スターズの浪岡龍一は、世間からの称賛を一身に浴びていた。

広島で起きた殺人事件。被告人は判決で無罪となった。

ベトナム戦争から帰還したリー・モラヴィアンは、心に深い傷を負って現実生活に適応できなくなり、人里離れた山の中で犬とともに暮らしていた。

ジェンナとトビーがローズウッドに帰ってきた! Aからの脅迫メールが激しさを増し、アリア、エミリー、ハンナは「ジェンナのこと」の真相を探りはじめる。

恐怖と狂気の世界をリアルに描いた30篇。

じつはバルク医師は、十年前のとある事件から、もう二度と催眠術は使わないと誓いをたてていた。

ストックホルム郊外で起きた一家惨殺事件。

ケニー辛の仮借なき追跡をかろうじてかわしたジェリコと瑶瑶は、彼女が持つ情報の断片の中で粛清を予告された男ドナーを救うため、屠天とともにベルリンへ飛んだ。

ついに正体を現われたテロリストによってオルレイたちは月面に置き去りにされるが、テロを阻止すべく彼のあとを追う。

完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられた―。

志垣警部の知人の息子・戸部修太は、三十歳のエリート社員。三週間後に上司の娘との結婚を控えていた。

高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく。

学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。

美しい、でも怖い。幻想・妖怪小説短編集　「音楽」「女」をキーワードにした美しき物語。

鬼警部×動物オタク＝動物満載奇天烈事件！捜査一課でならした鬼警部。事故後の復帰先は世にも不思議な部署だった……。

鍵はアルプスの氷河に100年前から眠るパイロットの遺体とその兜にあった。

スコットランドの孤島で撮影していたテレビ番組出演者とクルーがいっせいに消えた。

感染から数週間で確実に死に至る、その驚異的なウイルスの感染ルートはただひとつ、唇を合わせること。

捜査線上にヨーガの行者が浮上した。

円山町のラブホテル街でホテトル嬢が殺され、渋谷署に捜査本部が設置された。

真田省吾、職業は探偵。養護施設で育ち、元警視庁の敏腕刑事に拾われ事務所に住み込みで働いていた。

「天皇の真実を公表する」と言い残して絶命した友人。歴史作家・望月真司は彼の消息を辿って中国・西安に飛んだ。

冬、七海西高校の屋上で、少女は“運命”に追いつかれた。

蔵書の次は手品師が消えた？　容疑者あつかいされた移動図書館の司書イスラエルは、独自に行方を探すことに。

ナチスと講和条約を結び、平和を獲得したイギリス。要人訪英を前にして、ひそかに進行する暗殺計画。

完全犯罪を成し遂げた男を待っていたのは、とてつもない恐怖と苦悩に満ちた運命の罠だった。

日本兵が陥った隘路とは?戦地の法則とは?つきつけられた選択とは?一兵士が抱く感情・判断・意志を、冷静な眼差しと丹念な描写で浮き彫りにする、体験記でも戦記でもない、古処誠二の戦争小説最新作。

不可思議に目がない商人・蜘蛛助と、その用心棒の武士・兵庫。

村が水害にあい、練習もままならない蜷谷高校・通称ニナ高の野球部。剛速球投手コーキも、日々その素質をくすぶらせていた。

30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた松村鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。

1942年、ナチス・ドイツ占領下のポーランドで猟奇殺人が発生。

400年来の宿敵として対立してきた甲賀・伊賀の忍法二族。彼らは服部半蔵の約定によって、きわどい均衡を保っていた。

上方には上方の仕掛けあり。「これで終いの金比羅さんやで」巷説シリーズ、新機軸の第五弾。

2006年。アルカイダ幹部が逮捕劇中に死亡、そのパソコンからテロ計画書が発見される。

アルカイダという閉鎖的組織への潜入を成功させるために取られたのは、替え玉作戦。

ねえ、七虹。私は親友だけど、やっぱりあんたが何を考えていたのか最後まで分からなかったよ。

あの日の出来事がなければ、普通の女の子として幸せな生活を送っていたはずだった。

「助けて、『奴等』が来る―!」和歌山県でひそかに開発されていた自衛隊の特殊兵器。

“君は、わたしを捜せないかね…?”あの日の囁きが予告であったかのように、突然学園から消えたヴィクトリカ。

省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。

不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。

晩春の夜更け、聖ミカエル病院に瀕死の女性が担ぎこまれた。

1945年9月、東京・日比谷。GHQ本部前の人垣に紛れ、小林加代は、マッカーサーの登退庁を毎日観察し続けていた。

「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」―穂村チカ、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。