死なないで
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最初は超能力系の話と思いがちですが、メインテーマは別にあるストーリー。ボロボロ泣けましたし、登場人物が魅力的です。 もっと高評価されてもよい作品だと思いました。 | ||||
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合コンからつきあいはじめた2人。 婚約者の母親は教師とのこと。 婚前旅行で婚約者は行方不明。 なぞの女性と心中かと思われたが、死体は女性だけ。 女性の身元も怪しい。 婚約者の母親の振舞や、なぞの女性の近辺も怪しい。 | ||||
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右手人差し指を向けて念じるだけで相手を殺すことが出来る大学生・江藤路子。彼女は両親を殺すことをずっと切望して生きてきた。しかし母がある日急病で倒れ、意識を失ってしまう。「お母さん、病気なんかで死なないで。あなたは私が殺すんだから」。路子は長年の望みを果たすことが出来るのか…。 第3回日本SF新人賞を受賞した著者が2003年に書き下ろし作品とのこと。 主人公・路子が「殺意を抱くほどの憎悪」をなぜ両親に対して抱いているのか、その「そもそも」が説得力ある形で提示されていないので大きな不満が残りました。 確かに彼女のような10代が親に代表される世間に対して怒りを感じるのは珍しくありません。学校で教えてくれた道徳や人倫の物差しが当てはまらない社会に、大きな理不尽を感じてもがき苦しみ、やがて怒りを募らせる。若者とはそういう存在です。私自身もそうでした。それは成長への過程です。 しかしこの小説には、路子も持っているであろうその若者特有の心のもやもやが、「両親への殺意」へと発展していく道程が説得力をもって描かれていません。私は世間や両親よりもむしろ路子という若者の心に対して距離を感じてしまいました。 最近の現実社会では、親が子に対してこれほどまでに過酷になりうるのかと思わせるような事件が頻々と起こっています。報道で見聞きするそうした事件と比較すれば、この物語に登場する路子の親は「ずっとまし」な部類です。彼らは決して褒められた親ではないかもしれませんが、この親を万死に値するとみなす路子のほうに「度を越した狂気」を感じたのです。 路子が何に対して異常なまでの殺意を抱き、自らの能力に悩み、これからの人生を歩んでいこうと最後に決意するに至るのか、胃の腑にすとんと落ちるような組み立てがプロットにないため、時として苦痛を伴う読書に終わってしまったのが残念です。 | ||||
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20歳になったら「指差して念じるだけで、生き物を殺せる能力」で、憎んできた両親を殺そう。それを支えにしてきた路子の母が突然倒れ、意識不明になったのは彼女が19歳の冬のことだった。病気なんかで死なないで。あなたを殺すのは私なのだから。 このシチュエーションに惹かれて読み始めた本書、主人公の屈折した心理が効いています。自己中心的で、残酷で、劣等感の固まりで、意地っ張り。そんな己を冷静に見つめる眼を持っていて、でも、素直になれない。自分も傷つく事が分かっていながら他人にきつく当たってしまう。痛いのに叫べない、泣きたいのに泣けない。愛して欲しいのに甘えられない。痛々しいほどに頑なな主人公が最後にどうなってしまうのか、どきどきしながら読みました。安易に「感動の」とは言いたくないけど、感涙しないまでも、これ以上無いって位私好みのラストに仕上げてくれた本書5つ星謹呈いたします。 | ||||
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指を差して強く念じれば、その対象を殺すことができる力を持つ女子大生、江藤路子。両親を憎みながら生きてきた彼女は、脳卒中で倒れた母を絶対に生かしてほしい、と懇願する。母の命は自らの指によって断つのだ。路子は、意識不明の母の看病を続けながら、仕事をなげうって付き添う父、不治の病に冒された少女とその母、善意にあふれた担当医師・鷺森らと関係を結んでゆく……。 物語はSFやファンタジーを交えた展開ですが、人が死と闘う姿に接することにより、超能力を行使すべきかどうか悩み苦しむ姿を描いたもので、命の重さを描くという壮大なテーマを描く作品です。帯に「感涙の長編ドラマチック小説」とありますが、物語に相応しいコピーだと読後に実感しました。 | ||||
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