将軍たちの夜
- 猟奇殺人 (113)
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映画化もされているが、この作品は原作で読む方が楽しめる。物語が最終的に辿り着く先はどちらも同じだが、終盤から結末に至る迄の間のストーリーが異なる。 書籍は角川文庫から安岡万里•美村七海に依る新訳版が出ている。熟れた訳で読み易いが、戦争小説にしてはソフトタッチな感じが否めない。この早川書房の桜井正寅訳は、原書に忠実な翻訳を目指したからか日本語としては不自然な表現やぎこちなさ、硬さが見られるが、却ってそれが規律を要求するナチスの将軍や士官、その命令を厳守しようとする下士官の武骨さ、融通のなさを見事に表現している。個人的な好みも有ろうが、本で読むなら早川書房の桜井訳をお勧めする。 | ||||
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主人公の正義感に強く心打たれました‼️ | ||||
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映画は見ていない。最初に殺人の発生で幕を開けるが,話はどちらかといえば途中まで淡々と進んでいく。しかし,最後になって緊迫感は高まりを見せ,読者を引き込む。読み終わった時に「これは名作だ」と思わせてくれる。誰が見ても許されない殺人事件。それを軍人,それも将軍が戦時中に犯した時にどうなるのか? テーマは深い。 | ||||
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昔、映画をチラッと見た程度ですが、最近 大戦時のドイツを題材にした作品を探していて腑と復刻版を目にし購入 2時間半映画では色々と伝わりきらなかった部分がよく理解でき、いい感じに内容を忘れていたので上手くサスペンス部分に没入できました。 後味が良い作品ではないですし、少し翻訳の切れが悪いなと感じる所もありましたが 描かれている作品のテーマ性については間違いなく一読の価値がある作品だと思います。 | ||||
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私は本書の映画化作品(1966年)を先に観ている。ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、その他星の如くにちりばめられた名優、怪優たちの視線、立居振舞、キャラクターなどに "魅せ" られた後で原作を読むと、つい比較を試みてしまうが、「大量殺戮の時代なのだから一人の殺人事件など黙殺されても致し方ない、という無気力無関心を放置してはならない」という真骨頂に変わりはない。一方を鑑賞した方が、もう一方を味わおうとしてがっかりするおそれは、この作品の場合は小さいと思う。 人間性喪失の奔流の中にあって人間性を追求すること、それを具現化しているのが警察官出身で国防軍情報部ゴットフリート・グラウ少佐であろう。周囲の失笑や冷ややかな視線に対しては彼一流の優雅な一瞥を与え、静かに捜査を続けるのである。 原作だと登場人物をゆっくりと追えるのも魅力である。グラウ少佐のほか、とりわけフランス警察のプレヴェール警部(映画ではモラン警部)とカーレンベルゲ将軍の映画が描ききれなかった人物像を、本作で存分に味わえた。彼らのような人間が属する 『サイレント・マイノリティ』 こそが、古今東西を問わず、 「責任観念」 というエンジンとなって清濁併せた人間社会を実質的にまわしているのだろう。 「将軍たちの夜」とは、ワルシャワの猟奇殺人の嫌疑のかかった3人の将軍のそれぞれの夜を意味するのだろうくらいに思っていたが、ワルキューレ作戦への連座を疑われたカーレンベルゲ将軍が地下潜伏を余儀なくされた際に、「将軍たちの夜が始まった」(本書p355)という言葉を残している。どういう意味なのだろうか。新しい謎になってしまった。 | ||||
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