恋人面川純子を北上栄二に奪われた雪吹晋平は、兄の遺志をついでヒマラヤ登頂を人生の目標にした。

雪吹晋平は、恋塚、印東、中里の三人と大学生活最後の夏の八ヶ岳登山中、面川純子、市毛京子ら四人の女子大生に出会う。

砂が流れ、風の集う時。走れ。

甘にがい青春の終わりを噛みしめる8篇の恋愛小説集。

ハープの夕べに、愛がめばえ、シンバルの夜は、恐怖に凍る。行間からメロディが聞こえてくる愛とホラーの連作集。

日本ダービー出走を取り消せ！12連勝中の本命馬のオーナーとジョッキーに届けられた脅迫状。続いて起こる怪事件。

〈さよなら。もう電話しないわ〉夏の終りに女が言った。

弁天小僧、日本左衛門、南郷力丸…。策謀と悲恋が渦巻く宝暦の江戸。

新年早々、京都二年坂で、首と手首のない男の死体が発見された。

総理大臣が外遊する際、随行医も務める大町が新宿の高層街にクリニックをオープン。

アメリカの巨大鉱業会社から、ペルーの山岳ゲリラの首領抹殺の仕事を依頼された破壊工作員・志度正平は、首都リマに到着、二人のインディオと共にゲリラの進発地チャカラコ渓谷に向かう。

死ぬも生きるも運まかせ。たった一騎で戦場に斬り込み、朱柄の槍を振り回す―。

父、母、弟を戦争で喪い、10歳で孤児となった春日正明。

検察側の正義と弁護側の正義。そして、検察審査会の正義。

ミセス・ポリファックスは、ひょんなことからCIAのスパイになった気のいいおばちゃま。

上野発“特急あさま3号”で旅行作家が毒殺された。十津川警部の追求に、信州での幻の殺人事件まで暴かれて…。

ロマンチックな伝説が止る恋路ヶ浜で見なくてもいいものをみてしまった。

刑事となった良文は、抜群の検挙率をあげた。

「因果な癖だ。臭いものには必ず首を突っ込む」高樹はつぶやく。

海と太陽と風の国メキシコへやってきた神尾。麻薬、拳銃、テキーラ。

現職の判事寺沢信秀が、担当中の被告人の妻岩田歌江殺人容疑で逮捕された。

男と女のこと、仕事のこと、この頃のことなどを語って、独特の観察眼と人生への洞察力が冴える最新エッセイ集。

孔雀城―無頼の少年たちは、自分たちの寝ぐらをそう呼んだ。戦争直後の東京、焼けくずれた工場の跡地である。

名門幼稚園のスクールバスに爆弾が。「ベビーベッドはずる休み」から3年。

この血は呪いの血か、救いの血か？　目醒めるべきか、眠り続けるべきか？　ぼくは誰か？　神が義彦に植えつけた“血”とは？　物語のあらゆる要素を盛り込んで、神話が蘇る。

同姓同名であったために、誤配された一通の封筒。

エリカが通う大学のサークルに〈吸血鬼愛好会〉というのがあるという。

闇に光るペガサスの牙。倉木警視、最大の事件。

五輪がらみか?出生の謎が原因か?殺害されかけた若き芸術家・織口哲の陰謀への挑戦。ミステリーの名手の意欲長編。

公園で襲われた不幸な夜から7年。そのショックで眠り続けた秋川裕果は突然めざめた。

〈この大会中に、あいつを殺してやる〉ビッグなゴルフトーナメント開催2日前に届いた脅迫状―。

金色のネックチェーンをつけた女が、新宿中央公園で殺された。被害者は、かつて歌手として一世を風靡した蓼科由里―。

結婚披露宴の席上、こともあろうに新郎が変死した。そして次々と新郎の一族が変死してゆく。

関東電工のエリート折原章一は、元上司から新会社設立への参加を求められた。

西伊豆を新婚旅行中の新妻が消えた。その直後に浜名湖で発見された死体は新妻に酷似し、彼女の免許証を持っていた。

ゼロ戦が甦えった!密命は核施設爆撃。

時代祭の夜に、祇園の芸妓が殺された。

原田亮平、36歳。農機具メーカーの経営企画室所属。

画家志望の少年が自宅で殺された。

恋人の瞬ちゃんと一緒に、名門私立高校・清蘭学院に入学した泉。

戦争で父を、戦災で母と弟を喪くし、10歳で孤児となった春日正明。

高松の死を契機に、高松商事をやめた正明は日本に帰った。昭和35年、もうすぐ25歳になろうとしていた。

元政府機関の腕利き謀報員だった加賀哲は、“裏切り者”として組織を追われ、ある都市で高級レストラン・クラブの経営者に納っていた。

フライ級・4回戦。対戦中のボクサーが突然相次いで倒れ死亡した。

ミセス・ポリファックスは、ひょんなことでCIAに採用されてしまったおばちゃまスパイ。

「庭は、寝がえりをうって、背をむけた。…庭にまで馬鹿にされるのは、いい気分ではない」(「風」)。

怒りも哀しみも、熱砂が呑みこんでしまうのか?世界をさすらう神尾修二シリーズ第二弾。

70歳の大金持ちの選んだ相手はなんと28歳。

宝探し人・永源寺峻の留守番電話に残された「すぐ会いたい」というメッセージ。

ブナの原生林奥深く、物語の発生する気配がある。ひとつの謎の種子が虚構の大地に舞い降りる。

高層ビル群の窓の奥にはめ込まれた人生、その窓にさえ拒否された人生―。あらゆる人生を平等に許容する大都会。

若き薬学者・皆川が蔵王で失踪! 彼は謎の秘薬・冬虫夏草を探しに出かけたのだが―。行方を追う婚約者の由美子。

世界初の小型電卓の開発で、一躍急成長をとげた白藤三兄弟たちが経営する大手OAメーカー〈ルコー〉。

100年前の切り裂きジャック事件が現代に甦ったのか！？ベルリンを恐怖のどん底へ叩き込んだ娼婦連続猟奇殺人。

仏陀の死する夜、ディアナの死する時、ネプチューンの北に一片の鱗あり―。奇妙な暗号文が殺人事件を招く！（「白昼鬼語」）。

僕とセンセイと奥さんの衝撃的な愛のかたち。編み目の表裏のような、嘘と真実。

百合に会うために、半年振りにドイツからフランツがやってきた。これから二人で『過去』へ『移動』するのだ。

夜が明けても叔母は帰らなかった。愛する従兄は何を知っているのか？　夏の終わり、少女時代の終わり。

渋谷・道玄坂にある音楽バー・ルシファーをめぐる人々の哀歓。ブルースがあり恋がある新感覚の都会小説。

ミセス・ポリファックスは、日頃はボランティアに精を出す、気のいいアメリカのおばちゃま。

幼き友よ、聞こえるか?海が、おまえを呼ふ声が。男の喪失を身ににじませて、ニューヒーロー神尾修二、登場。

南条家の双子姉妹。顔はそっくりだが性格は正反対。

「社長が殺されたってのは、俺が殺されたってことでもある」村岡は雇い主の高成を殺した男を追う。

リリイは、未来の国から現在の世界にやってきた少女。

東京高輪でおきた社長殺しの容疑で逮捕された古沢克彦は無実を叫びながら、獄中で自殺した。

地方都市の深夜。若い男女が集う「人参倶楽部」でくり拡げられる人間モザイク模様。

ダムができて、湖に沈んだ村――だが5年後、雨不足で再びその姿を現した。

16歳アブナイ恋にご用心!元気少女あかねとピアノ少女「黒鍵」こと真音。スリリングな初恋と友情の青春ミステリー。

バリ島をオートバイで駆ける拓也、21歳。ちょっと不器用で、ひとりで生きることを習い性にしている青年。

1638年、天草のキリシタン反乱を支援する奇妙な集団が現れた。

虹色に輝く絹織物、謎の野蚕を養殖する男と女―。あまりにも無惨な愛の代償とは何だったのか。

降伏はせぬ!硝煙の五稜郭を脱け出した隊士2人。自由と、誇りを守るために奥蝦夷へ。

真部浩一は密かに思いを寄せている多治見夕顔らと、高校の先輩・柳木重吾の軽井沢の別荘に出かけた。

心よせる彼女の失踪、親友の不可解な死、そして密室撮人事件…。

陽子ちゃん、大橋さん、〓@4EDEくん、あたしの四人は、大橋さんのおばさんでテレビ出演している朝岡先生の家へ遊びにいった。

小泉法律事務所に届いた一通の手紙。差出人は福島武彦。

カメラマンの田代がホテルのプールで撮影した美貌の女性は、有名デザイナー前川阿里子の娘・邦子だった。

交通事故で夫の健一を亡くし28歳で未亡人となった須美子は、事故後、恋人ができ華やいだ気分になっていた。

損保会社のN支店長田坂克彦は、ある雨の夜、タクシーの中に置き忘れられた人形に深い関心を持った。

若者組の山岳清浄行は開始された。極限状況の中で、人間の本質がむき出しになる。

世界の富とデカダン、阿片と陰謀の煌めくこの都に恋と未来を託した3人の女。

吹き荒れる雪。うなる銃弾。

腐蝕した都市・東京のコンクリートの樹海を、巨大な虎が駆けぬける！　愚行を重ねる人間どもの卑小さを嘲笑うかのように…。

虎穴に入らずんば虎子を得ず。

かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した―。

「狼は哲学者だな。戦闘に熟達しただけのコマンドじゃない」傭兵がつぶやく。

倶知安町郊外の古い廃工場の中、背中に強い衝撃を受けて関口啓子は倒れた。気がついたとき一人の男が…。

風吹きすさぶペルーの高山地帯。

「ソ連領沿海州に住んどる超能力者を、ひそかにワシントンに連行して欲しいんやけど」CIA関西支部の秘密依頼を受けたのはサギ師の岩内亮。

熱砂の西サハラ、苛烈な日差しの下に飛び交う銃弾と砲弾、謀略、殺戮、戦闘、裏切り、サバイバル…。

能登半島の突端にある孤狼畔で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。

元しがないビーチボーイの俺が、私立探偵事務所を開いたのは2年前。

「あたしの誇りは竜よ。あたしの狼、冬に向かって走る狼」女は唇を重ねる。

学園紛争、デモ、フォーク反戦集会。森の都・仙台。

嵐の日、舞台は那覇。組織に追われて逃げてきた原口泰三。

超マンモス都市での生活の中で、極度の緊張状態をしいられている現代人たちが、気軽に素早く健康状態をチェックできるようなクリニックを開院できないものか。

あたし―神崎美絵は、有名デザイナーの制服を着たいばかりに、中学の時からの親友・相馬冬花といっしょに清霞学院に入った。

あたしは、晩夏の閑散とした水族館にいた。そこで、ゲジゲジ眉のおじさんと、すっごい美形の紳士を見かけた。