一九三四年冬─乱歩
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昭和九年一月。麻布(あざぶ)の〈張(ちょう)ホテル〉を舞台に、江戸川乱歩が体験する不思議で妖しい四日間の物語。 乱歩その人がそこにいる、あれこれ悩み、妙な体験をし、原稿を書いている。その臨場感が半端なくて、「久世(くぜ)さんの幻視力てば、すげぇわ」思いました。 虚実のあわいが融け合っていく作品のたたずまい、文章の風趣も素晴らしい。とりわけ、乱歩が筆を走らせていく『梔子姫(くちなしひめ)』の幻想奇譚の美しさには、くらくらっと来ましたねぇ。夢見心地で酔わされましたわ。 中国の美青年、翁華栄(オウ ファーロン)。栗毛の美しい人妻、ミセス・リー。この二人のキャラも良かったですね。 殊に、「バーナビー・ロスとエラリー・クイーンとは、もしや同一人物ではないか」なんて推理するミセス・リーは、実に魅力的な女性でした。 それと、本書でも触れている乱歩の中絶作品『悪霊』騒動については、奈落一騎『江戸川乱歩語辞典』(誠文堂新光社)のコラムに、その記述があります。何としても乱歩に書いてほしい「新青年」編集部の広告文が、なかなかに凄まじいっす。当事の乱歩の懊悩(おうのう)は、かなりのものだったんじゃないでしょうか。 私が読んだ創元推理文庫本では、表紙カバーが素敵ですね。山田緑の装画、中島かほるの装幀、ともにセンスがあって良かったです。 | ||||
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良い本をありがとうございました。 | ||||
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満足です。しっかりとカヴァーが付いていて、集める人はまず気になるところです。 | ||||
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舞台は昭和初期の東京麻布界隈の洋風ホテルです。江戸川乱歩がくちなし姫なる小説をを書き上げるまでの滞在中の数日間の出来事とくちなし姫の二本立てです。登場人物は乱歩、美少年のボーイ、宿泊中のミセスリー婦人です。非日常の夢の話です。なぜか散歩中の永井荷風がちょっと出てきます。 | ||||
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少々尺が長過ぎるきらいはあるものの、乱歩の時代と文壇仲間の事情もうかがえ、幻想耽美盛りだくさんの内容。若干エロに傾き過ぎの面もあるが、まぁ乱歩ほんらいのグロは少なく上品。 | ||||
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