重傷を負いつつも病院から失踪した被害者、高速道路を横断し轢かれた主婦の黒い噂、事故の記憶がない轢き逃げ犯…。

日本最大の暴力団、菱口組系の組長が姿を消した。殺されているのは確実だが警察には届けられない。

心極流の達人ながら、凡庸な勤めに留まる蔵太。二人の子供とともに穏やかに暮らす、その妻・澪。

知られざる、もう一つの物語。“6月の蛙男”が雨音の中やってくる。

如法暗夜――お鯉の家からの帰路、新八郎は辻斬りの現場に遭遇する。殺されたのは本石町鶴丸屋の当主・清兵衛。

「もう一度、仕事をしてみないか」。

気象庁と民間気象会社の予報の食い違いから、少女集団遭難という前代未聞の悲劇が発生する。

新宿署一の嫌われ者百面鬼竜一は、管内の暴力団から金品をたかり、押収品の麻薬や銃を横流しする小悪党の刑事だった。

愛する妻子を惨殺した凶悪犯、永倉を七年間追い続ける警視庁強行犯担当刑事・神条俊輔。

武州忍田は幕府の台所を支える最重要拠点である。年の瀬、公儀御鳥見役とその手下が斬殺された。

一年に及ぶ柳生逗留を終え、惣三郎と結衣が江戸に帰ってきた。しのと結衣は抱き合って再会を喜ぶ。

片山兄妹はヨーロッパを歴訪中。もちろん、ホームズ、石津も一緒だ。

解読せよ。真実はそこにある―東京大学で特任教授を務める歴史作家・浅野迦羅守を訪ねてきた美女・小笠原伊万里。

この男、警視庁捜査一課の係長なのに、事件を解決する気、まったくなし!思いつきで部下をこき使い、暴言と居眠り三昧。

縁切り寺「慶光寺」に来て半月のおきよの亭主竹次郎が亡くなった。

止まぬ雨はない。明けぬ夜もない。

予備校講師にしてミステリー作家の矢崎には、同じく作家を志す兄がいたが、ある日忽然と姿を消してしまう。

第26回鮎川哲也賞受賞作 特殊技術で開発された、小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。

1986年ノードコステル島。女性は頭だけ出して、生きたまま砂浜に埋められていた。

ホームレスが暴行される事件が続いていた。どうやら路上の雑誌販売員が狙われているらしい。

高校二年の席替えで僕、中嶋雄太の隣の席になった柴田は、変り者として有名な美少女。

老舗画廊勤務の中田由紀、三十二歳。穏やかで上品な彼女が、一人旅から帰ってきた途端に豹変した。

ときは明治11年、英語が堪能で腕も立つ伊藤鶴吉は、 イザベラ・バードという英国人女性冒険家の 北海道行きの旅に同行することを外務省から依頼された。

白髪を自分の頭に見つけたアガサは、あわてて自宅で白髪染めをするものの、変てこな紫色になってしまい大失敗。

刑務所内で受刑者が刑務官を殺害するという、 前代未聞の事件が発生。

『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』のヴェルーヴェン警部シリーズ三部作の最終作。

朝廷の弱みを探れ。老中松平定信の密命を帯び、京に赴任した東城鷹矢。

自ら考案した行灯づくりの指南に水戸に行くことになった小籐次。だがなぜか、同行者の中に探検家・間宮林蔵の姿が。

商うのは「鳥」、持ち込まれるのは「謎」 ――姿を消した夫を待ちながら 店を切り盛りするおけいが解きほぐす、 不思議な事件と、せつない恋! 行方知れずの夫の帰りを待ちながら、 鳥を商う「ことり屋」を営む女主人のおけい。

「犯罪の場」飛鳥 高 大学で土木工学の教鞭をとる博士の教室で、実験が行われている騒音の中、 いっしょに実験をしていた学生が後頭部に血を流して倒れていた。

「脳卒中は手術をするな!」を提唱してマスコミの寵児となった脳神経外科医香山和之進。

中途半端にリアルなウサギのぬいぐるみラビラビは、 大事な香苗ちゃんを地球に残して宇宙へと旅立っていた。

フランス滞在中の黒猫は、ラテスト教授からの思想継承のため、イタリアへある塔の調査に向かう。

大仏ホーム経理部のOL・阿久津麗子は、同僚の天野ゆいかを誘ってランチ合コンへ。

昼は刑事、夜は漫才師。

タイムリミットは6時間。

推理力抜群なのに、いつも最後の最後で事態が大逆転、手柄をあと一歩で逃し、同僚に横取りされてしまう押井刑事。

殺人の容疑をかけられた大学生の竜実。彼のアリバイを証明できるのはスキー場で出会った美人スノーボーダーただ一人。

師走を迎え、火盗改役・山岡景之は、家臣で影同心をつとめる忍び「影火盗組」を連れ、浅草寺の歳の市に来ていた。

火災調査官とは、火災の原因を調べる消防職員のことである。

鮮やかな犯行のあとには、必ず闇の悪事が暴かれる!新時代の鼠小僧か、はたまた単なる盗人か!?正体不明の謎の窃盗犯―その名は“山猫”。

大手総合商社に届いた、謎の脅迫状。 犯人の要求は現金10億円。

ノルウェーの森の奥で老女が殺害される。被害者の左目には鍬が突き刺さっていた。

神奈川県の閑静な住宅街で起きた一家惨殺事件。

東京で美大生をしている風哩は、八年前に「お山」で従兄が惨殺された事件の記憶がない。

ヤクザ、ホステス、不動産業者、町の出納室長。欲望と思惑は複雑に絡み合い、互いを取り返しのつかない地点へと追い詰める。

圧倒的な評価を集めた、第36回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作!! 二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。

明治15年の横浜。

警視庁組対四課に所属する米沢英利に「女を捜して欲しい」とヤクザの若頭補佐が頼み込んできた。

騙されて江戸に来た13歳の少女・お末の奉公先「鱗や」は、料理茶屋とは名ばかりの三流店だった。

北海道釧路市の千代ノ浦海岸で男性の他殺死体が発見された。被害者は札幌市の元タクシー乗務員滝川信夫、八十歳。

これが現職最後の担当事件か――松谷警部が駆けつけた現場は両国国技館から歩ける距離だった。

1893年。死んだはずのホームズから、不思議な手紙を受け取ったワトスンは、船で日本に向かう。

ハネムーンから戻って来たばかりの保科伸子を待っていたのは、父親からの突然の告白だった。

かつて極秘機関に属し、国家の指令で人間を“消して”いた加瀬。ある任務が原因で組織を離脱し、監視を受けながら暮らしている。

横浜の馬車道で探偵事務所を始めた皆藤と山南。

閉じ込められた!島津今日子がひとり目覚めると、そこは永遠にループする「無限階段」でできた異世界だった。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

鎌倉の老舗不動産、その御曹司とのお見合いを仕組まれた清花。

十八歳の冬、僕は失うことができるすべてのものを失った。両親、家、金、友情、すべてを。

東京の片隅にある小さな神社で、管理人として細々と暮らしている青年・和己。

直木賞受賞第一作の最新長編小説。 明日への元気がわいてくる人生応援小説! 農業なんてかっこ悪い。

東大卒キャリアとして出世街道を歩んでいた道定聡警部は、部下の不祥事により突如、経験のない捜査現場の前線に配属された。

「ええな、抜け駆けと裏切りはなしやぞ」便利屋を生業とする長尾のもとに、ある社長令嬢の不輪現場を隠し撮りしたビデオが持ち込まれた。

世界一キュートで博覧強記な名探偵、でも相棒の一弥に迷惑かけまくり…のヴィクトリカがニューヨークにやってきた!禁酒法下の街にはジャズの音色が響き、危険な銃声も轟く。

2010年春、東北の港町・仙河海市の美術館で働く笑子は、教育者の両親を持ち、優等生を演じてきたため、心身に不調をきたすほどだった。

心霊スポットと噂される古民家を訪れた刑事課長の一ノ瀬は、取材に来ていた美人リポーターとともに、白骨死体を発見した。

見聞きしたことを絶対に忘れない能力を持つ高校生・浅井ケイ。世界を三日巻き戻す能力・リセットを持つ少女・春埼美空。

東京都の果ての美しい島。少女、椰々子は、死者を通し預言を聞く力を持ち、不吉だと疎まれている。

高校を卒業したばかりの空手少女、杏那と研修医の優。

企業の内部告発者ケネス・C・Oの行方を追うなかで、ウフコックはパートナーのロックと弁護士サムを“クインテット”による惨殺された。

人類は滅亡する――。

この荒廃した世界では、理不尽な暴力で大切な人を奪われることもしばしばだ。

成田の旧家育ちの東堂絆(20)は本庁・所轄の垣根を取り払うべく期待されて、警視庁組織犯罪対策部特別捜査隊所属となった。

成田の旧家育ちの東堂絆(20)は本庁・所轄の垣根を取り払うべく期待されて、警視庁組織犯罪対策部特別捜査隊所属となった。

休職中の警察官コロンバと、コンサルタントのダンテ。二人が不承不承とりかかった失踪人捜索は、意外な展開を見せる。

ローマで起きた児童失踪事件。

雨降る洋館に届く手紙が、きっと、明日への希望をくれる―。ふたりの女性が紡ぐ、美しい物語。

新米探偵・愛香は、親友の別荘で発生した殺人事件の現場で「貴族探偵」と遭遇。

少年が解き明かそうとする姉の秘密、曼珠沙華が物語る夫の過去、製鏡所の娘が願う亡き人との再会…。

自然史博物館で働くことになった女性新人分類学者・池之端環。

成績不振の写真部員・設楽洋輔は、眉目秀麗で天才で変態の岡江和馬の勉強指導と引換えに『フェティシズムの捕獲』を請け負うことに。

牛飲馬食ののんびり屋に見えて、独走捜査でぶっちぎるウマさんこと相馬刑事、粘りの人情派、カニさんこと蟹沢刑事ほか、個性派ぞろいの北多摩署の誇りをかけた捜査が始まる。

シャーロキアンの展覧会に招かれた崇と奈々は、またもや事件に巻き込まれる。

美術を専攻していた学生時代、教授の嫌忌を受けて不遇の人生を送らざるを得なくなった俺は、知り合いの骨董屋が持ってきた贋作を見てある“事業”を思い立つ。

一年以上前に失踪した妻から、突然かかってきた電話。

当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊!冷厳冷徹に正義を貫き捜査を進める一方、仲間や恋人、愛娘に見せるボッシュの優しい姿が胸に響く不朽のLAハードボイルド作品です。

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料理研究家・水谷有明が依頼を受けたのは和食レストランのメニュー開発。

決して相容れぬモノたちが異形と幻想の物語を彩る、珠玉のSF短編集! アマチュア音楽家の亜紀が街中で遭遇した人型の白いモノ。

名探偵vs.帝大生 白熱の推理合戦、勝者は誰だ! 明治本格推理シリーズ最新作。

東京オリンピックを控え東京湾警備拡充のため水上警察署が新設された。

大手製薬会社の食堂で、自社の人体実験を告発する文書が見つかった。慌てるコンプライアンス課をよそに、研究員が自宅で怪死。

狐のお面に着流しで奈良を闊歩する不思議な青年「狐さん」は、春日大社で中学の同級生だった「烏」と再会。

あやかしの箱の封を解いてから、九十九家兄妹に寄り添ってきた2体のあやかしがいる。

東京の郊外で暮らす、しがないサラリーマン久保田輝之は、ある晩、人を殺めてしまう。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

爆破予告の犯人「松崎」に間違えられ、多くの人に追われることになった白戸修。

公園の片隅で発見されたホームレスの死体。