突然この世を去ってしまった、義兄・最上圭一。

キリシタンを怖れず、ラテン語まで修得した忠輝は越後福嶋藩七十五万石の藩主となっても浅草のバテレン診療所に通いつめる。

容貌怪異ゆえ、誕生直後に捨てられた忠輝。

もはや、落城の時は迫っていた。十重二十重にひしめく軍勢、沸きあがる鬨の声。

殺人予知夢の精度が増した志乃。明かされた公香の衝撃の過去。

宮城県の第八十八銀行白山支店で行員が射殺され、一億円と支店長が消えた。

膨張し、肥満し続けるわたしのからだ。やり切れぬ思いを解き放つのは、誰?体重100キロの16歳が「夢の娘」になるまで。

中学校で起きた無差別殺傷事件。物語が二転三転していくなかで暴かれる戦慄の真相とは…。

とある湖畔の別荘に集められた6人は、やがて全員が死体となって発見された。なぜか死亡時刻も死因もバラバラだった。

実刑判決を受けた浅見克則は「懲役刑」と「消失刑」のどちらかを選べ、と言われる。

高知行きのフェリーから男が転落死した。そして2年後、東京・高田馬場で男がマンションから転落死をした。

亡父の残した借財のことで、公事宿・巴屋を頼ってきた錺職人の弥七が、交渉相手であるもぐりの公事師、梅次殺しの科で捕縛された。

護送中の殺人犯が刑事を射殺して逃亡し、修道院に身を潜めた。同じ町で起きた、謎だらけの銀行たてこもり事件。

楽して簡単にお金を手に入れる方法はないものか。子どもを誘拐して身代金。

老人の焼死体がO医科大学法医学教室に運び込まれた。

講演中の救命医が爆破死傷事件に巻き込まれた。現場に駆けつけた救急救命士に向かい、彼が言う。

旧家・朝比奈家に嫁いだ苑香は才色兼備の完璧な嫁。

深夜、中学校の教室で、かつて教鞭を執っていた男が殺された。黒板の前に横たわる被害者のポケットには、新人女性教師の写真が。

嘘つきに強欲、ペテンに札付き前科者。

母親業に週刊新聞の臨時記者、加えて図書館の理事まで引き受けてしまったルーシー。

一枚の絵が「もし贋物なら、見た瞬間、苦味を感じ、本物なら甘みをおぼえる」という天才美術コンサルタント・神永美有が、短大の美術講師・佐々木昭友と二人で鑑定にまつわる五つの難題に挑戦。

ヨット・レースに沸くパラダイスの港にドレスを着た女の溺死体が打ち寄せられた。

天使と人間との“関係”に疑問を持つ者が起こしたクーデターによって、「天使たちの楽園」ユーロランドは、一瞬にして人間を閉じ込める“檻”と化した。

町にアイスクリーム店がオープン。長蛇の列ができ、カラフルなアイスやサンデーを手にした笑顔の客であふれていた。

彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。

早朝の鳥取砂丘に突き出た“足”。マネキンかと思われたその足は女性のものだった。

喧嘩ばかりの毎日を送る28歳の設計技師・村田真司。

母一人子一人で暮らしてきた四十五歳の娘は七十五歳の母親をなぜ殺害したのか?不明だった事件の動機を、美人大学院生・桜川東子が昔話・浦島太郎の大胆な新解釈で解き明かす(表題作)。

主婦の典子のもとに、差出人不明のまま突然届いた中学時代の「交換日記」。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

フリーターの秋川瑞希は、テレビプロデューサーの叔母から、霊能力者・エステラの通訳兼世話役を押しつけられる。

元警察官・泊司郎は新米幽霊として、彼らの世界“シキイ”にデビューすることとなった。

七夕の日、突然、世界中のカップルがバタバタと死に始めた。お互いを貪るように求め合った後に悶死するのだ。

かつて天才ハッカーと謳われた“プロメテ”こと能條良明。

「えええー、君、記憶ないの!格好いい!」そう言って探偵は道端で、俺を拾った。彼女に付けられた俺の名前は、赤月あお。

北前船が着き、米相場が開かれていた北の湊。銭と汗の匂いのする町を舞台に、運命に翻弄されながらも、しなやかに生き抜く人々。

一度だけドラマの主役を射止めたが、最近は声もかからず、妻にも逃げられた鳴沢。

〜どうしても許せない!/証拠不十分。

痴漢冤罪事件で会社をクビになって以来、パチプロとしてなんとなく日々を送っているオレ。

連載ファン増加中! 月イチ文庫小説誌。 人間の行為・行動を表す二文字の言葉 ――第7号の巻頭タイトルは「異境」。

国立O大学医学部附属病院助教授の神埼は、策略をもって前教授の追い落としに成功した。

「抜群の創造力で、侵略戦争を書けばＳＦか？」と、従来のコンタクト物に疑問を投げかけて、その答えに「思考する海」を書いた東欧の巨匠の一冊。

塾講師の川村孝之の友人・馬渕が用水路で死体となって発見された。

人の世はなんとおぞましく、美しいのだろう―。

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。

会計の次は税金だ! あの『女子大生会計士の事件簿』待望の続編! 私立芙藍(フラン)学園「会計探偵クラブ」に属する高校生、アンリとキロリ。

小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。

ハワイ帰りの飛行機事故。目が覚めると、そこはド田舎の村。

その事故車は工場の壁にぶつかってたわみ、ドアが開かなくなっていた。中には男女。

偶然の「雨宿り」から始まる、切ないラヴ・ストーリー。ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。

警視庁捜査一課・継続捜査係の特捜刑事・香月功は、秋風の吹き始めた北アルプスの単独行を開始した。

男らしさが何よりの自慢だった自分の肉体が、徐々に女になっていく!ボクシング世界王者の芹沢哲が衝撃の事実に気づいたのは、タイトル防衛戦の最中だった。

19歳の綾乃は島での楽園生活を満喫し、大親友のオバァ、オージャーガンマーと遊び暮らす日日。

絵が好きな少女・さくらには、不思議な力があった。空想で描いたはずの場所や物が、そのまま実在しているのだ。

中途採用の捜査官たちが、なぜか野球疑惑に挑む!韓国人のヒーロー投手はなぜ、札幌で襲われたのか?日本人が知らない『冬ソナ』が韓国で大ヒットした理由は?小説なんだけど、限りなくノンフィクション。

内堀優一郎は、五年前ストーカーに娘の優希を殺された。犯人の中下が刑期を終えて出所したあと殺害され、内堀に容疑がかかる。

親子の愛情に、揺さぶりがかけられる。覚悟を決めた父親は、試練にどう立ち向かうのか。

運命は復讐を用意した―理不尽な暴行に遭い、死んだ女の無念を晴らすため司直の手の届かぬ闇に正義の刃を!緊迫のハードボイルド・サスペンス。

イザベルはエディンバラに住む“応用倫理学ジャーナル”誌の編集長。

人間性を踏みにじるシステムで成立する通称“地獄島”を脱出し、島を破壊した張本人扱いされた水原は、やくざ、警察双方から追われ、韓国の釜山に渡る。

芸備線の三次駅で若い女の絞殺死体が発見された。被害者は“後鳥羽伝説”の地を訪ね終え、尾道から東京へ帰る予定だった。

亜衣たち3姉妹のいる徳利長屋に落ち着いた夢水清志郎左右衛門は、住人たちと花見で浮かれる。

酔いどれ左門は腕が立つ。酒より好きなものは怪談ばなし。

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー あの事件から10年。

京都・苔寺の黄金池で、年配カップルの死体が発見される。

公事宿『巴屋』に訴訟を持ち込んでいた、鍛金師の文吉が謎の刺客の手にかかり惨殺された。

「この赤い方が、ゾクダム・一号機、通称、赤い稲妻だ」黒古葉博士が指さした先には全長十二メートルの巨大ロボットが!遊園地の地下にあるZOKUDAMに配属されたロミ・品川とケン・十河の任務は、このロボットに乗り込み戦士として怪獣と戦うことらしいのだが…。

英国の作家コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズの活躍する推理冒険譚は、世界中で熱い支持を受けている。

ファー・イースト30。

理想社会のシティ・システムは完璧なもので、市民にとってそこは真の楽園であるはずだった。

全世界がぼくの敵だった。ミラは自ら命を絶ち、ファンは永遠に去っていった。

高級レストランで男が銃を乱射。悪夢のような惨状に、デッカーら捜査陣は怒りと動揺を隠せなかった。

事件の捜査に、身も心も磨りへらすデッカー。

「お前、“O”と関わっているだろ?」クラスメイト・大嶺醍哉が、星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。

テレビ制作会社に勤務する小野は、無名のヴィオラ奏者・柳原園子の過酷な半生を知り、番組を制作する。

芦村節子は旅で訪れた奈良・唐招提寺の芳名帳に、外交官だった叔父・野上顕一郎の筆跡を見た。

新聞記者・添田彰一は、恋人・野上久美子の父の生存を確かめるため、ひそかに調査を始める。

悲しみに暮れる彼女のもとに突如かかってきた電話の主は…愛する者への思いを静かに綴る「ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」、ある医師を訪れた患者が語る鬼気迫る怪異譚「N」、猫を殺せと依頼された殺し屋を襲う恐怖の物語「魔性の猫」ほか全6篇を収録した最新短篇

「初めまして、お父さん」。

職を追われた悪徳刑事の夢。迷宮入りした幼女神隠し事件の解明に執念を燃やす老刑事。

捨て子の「白」を拾ったがために、大きく狂いはじめる主人公の人生。

ピアニストを目指す遥、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、ある日突然終わりを迎える。

名門ヴァインフェルト家の末裔アドリアンは絵画の鑑定家として働く一方、芸術家に資金を援助するパトロン役も果たす温和な人物だった。

作り事は一切無用。

一人暮らしの六十二歳の画家が殺され、第一発見者で家政婦をしていた生野美帆が容疑者に。

一匹狼の殺し屋シド・アキヤマ。その彼に、内閣官房情報室の黒埼と名乗る男が、四人のテロリストの殺害を依頼。

MDMAを服まされた姪がショック死して、交際相手の戸辺を殴った刑事・米良剛。

老中も一目おく江戸一番の札差・三国屋の卯之吉が、同心株を買って定町廻同心見習いになった。

石屋に見習い奉公に出ていた十六歳の市助は、日頃から主や兄弟子による苛めを受けていた。

備前包平の研ぎを頼みに本所の鵜飼百助を訪ねた佐々木磐音は、本所深川界隈で新年の挨拶を済ませ、神保小路への帰路についていた。

備前包平の研ぎを頼みに本所の鵜飼百助を訪ねた佐々木磐音は、本所深川界隈で新年の挨拶を済ませ、神保小路への帰路についていた。

北町奉行所の支配与力大久保忠左衛門に呼び出された半兵衛は、おふみという女の行方を探せと命じられる。

異色作家イーリイがブラックユーモアに満ちた筆致で日常の裏側を描き出す、奇想と幻想の名短篇集。

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。