“あるべきものを、あるべき場所に”が信条の怪盗グリフィンに、ニューヨークのメトロポリタン美術館にある贋作のゴッホを、本物とすり替えてほしいという奇妙な依頼が。

ライターの収入だけでは満足な生活を送れない久保は派遣会社から紹介された職場で働き、糊口を凌いでいた。

7人の江戸川乱歩賞作家への挑戦状。「2013年9月7日正午。

ネブラスカで車を拾ったリーチャーは最悪の事態に巻き込まれてしまう。

冬のネブラスカの夜間。東部に向かおうとしていたリーチャーは、州間高速道路の路肩で目当ての車に拾われた。

護送車が襲われ、五人の受刑囚が脱走した日、シングルマザーの早苗は記憶喪失の青年・修二と出逢う。

雪の桜田門外が鮮血で染まる。大老井伊直弼の急死で外交の行方は。

大規模な都市開発プロジェクトに携わる爽香は、慣れない交渉に苦戦気味。

「白鳥の」―製菓業界紙の社長が刺殺された新潟県新津のホテルの床には血文字が遺されていた!死体を発見したのは取材に同行した浅見光彦。

警察学校を卒業し、ある所轄署に配属となった新人刑事の梶原は、管内で起きた心中事件の現場に向かう。

警視庁捜査二課。殺人などの凶悪事件を担当する捜査一課とは違い、横領や詐欺といった狡猾な知能犯と対峙する。

数カ月続く不漁のために周囲から同情の視線を向けられながら、独りで舟を出し、獲物がかかるのを待つ老サンチャゴ。

抗いがたい力によって掏摸を続ける男が掏摸集団にスカウトされる。そこで出会う個性豊かな人間たちとは…「指」。

本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。

夏目影二郎の住む長屋に、国定忠治の使いという男が現われた。

将軍の御社参を前に緊迫する日光で、死んだはずの国定忠治が目撃された。

サンゴ礁と魚たちが織りなす美しい水中庭園―セオドシアが水族館の巨大水槽をうっとりと眺めていると、目の前の水中で必死にもがく男性の姿が、あれは元恋人パーカー!?懸命の救助も間に合わず、彼はその場で絶命した。

時は中世―王族と貴族が覇権を争う絶対階級のこの世界では、身体に刻まれた烙印によって主従が決まるという残酷な理が存在する。

“サラセン”の存在とそのテロ計画は、アメリカ政府の知るところとなった。

フランス革命下のパリ。

平凡な会社員鈴井伸夫のもとに、幼なじみと称する女が現れた。

K美を殺してやりたい―呪いの絵馬を出雲大社に掲げた堀井恵が殺された。ジョギング中に轢き逃げされたのだ。

渋谷署管内で猟奇殺人事件が発生した。被害者女性はレイプされ乳首と性器を刃物で削がれていた。

県警の相次ぐ不祥事で警察への信頼が揺らぐなか、横浜市長は「犯罪のないクリーンな国際都市」を旗印に、地域密着型の自治体警察を復活させた。

青柳新八郎は失踪した妻の志野を探すため弟に家督を譲り、陸奥国平山藩から江戸へ出てきた。

デパートの化粧品売り場で働く柚希は、美人なのに年齢=彼氏イナイ暦という29歳。

奥多摩で起きた一家惨殺事件。殺されたのは著名な陶芸家とその妻、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。

横浜市消防局湊消防署に勤める任官2年目の消防士・高柳蘭。

平成が終わって十年が過ぎようとしていた頃。

大好評!ショートショート・アンソロジー第4弾。今回は過去最高数の作品を収録した一冊刊行。

誰にだって忘れられない夏の一日があるよな―。高校時代のタカシには、たったひとりの兄タケルがいた。

過去の徴兵検査で第二乙種不合格、そして三十二歳となった今、兵隊にとられることはないと確信していた山尾に、召集令状が届く。

仮想通貨取引所の社長が銃殺された。

「なぜ、先生がこんな目にあわなくちゃならないの?」夫・佐久間象山の暗殺に打ちのめされる順。

鉄道模型を販売していた男が東京で殺害された。

心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。自らがドナーになると約束した、肝臓移植手術を控える息子を残して。

いつか人を殺してみたいと考えている高校生・一馬は、軽い気持ちでネットの「殺人講座」に加入する。

トルコ南部の都市ルインにそびえる城塞―世界最古の巡礼地“シタデル”。

世界最古の巡礼地“シタデル”の頂から、一人の修道士が暗号を遺して身を投げた。

退屈に苦しむ名探偵ホームズのもとに持ちこまれた、怪奇な雰囲気が横溢する事件「“ウィステリア荘”」。

不穏な空気をはらんだ夏の午後、医師シャーロットの診療所にやって来た若い女。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

「義務教育延長法」―その一環で行われた命を賭けた「ババヌキ」―それによって、多くの高校生が『矯正施設』に送り込まれていた。

その女子高生、名を坂東蛍子という。

三代将軍家光の正室の実弟で、今は公家から旗本となった鷹司松平信平は、将軍家綱の命を受け、最愛の松姫を江戸に残して京へ向かう。

お宝鑑定番組でテレビカメラを回していた桃井初音は、出品された江戸時代の人相書に不思議な引力を感じる。

警察庁と極秘に契約を結ぶエージェント・矢島達司。

内閣情報調査室の磯貝竜一は、国際都市形成構想の視察で沖縄を訪れた。

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。

あなたが殺したのですか―?強盗殺人で二十三年の刑期を勤め、仮出所した久保島。

犯罪傾向の数値が高い者を“潜在犯”として事前に捕らえることで、世界の幸福は保証されたはずだった。

西暦2112年。人間の心理・性格的傾向を数値化し、犯罪係数が上昇すると“潜在犯”として捕らえられるようになった世界。

惑星アルチアまであと六日。

仕事を辞め、幼い頃に暮らした街に帰ってきた亜樹。

女子高生のマユリはストーカーに悩み、親友に相談する。

頭部がない死体、胴体がない死体、右手がない死体…。遺体の一部が持ち去られる猟奇殺人事件が6件連続して発生した。

SMバーでM嬢として働くミチは薬とアルコール漬けの日々を送っていた。

――この男、凄いんです。

このたび晴れて大学生となり、独り暮らしを始めることになった僕―御城彼方が紹介された物件は、東京都狭間区幽落町の古いアパートだった。

東京臨海中央署の日向太一は、地域課の巡査部長ながら、その驚異的な身体能力が認められ、ある特命を下される。

写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。

御広敷に務める伊賀者が大奥で何者かに襲われた。

アメリカの諜報組織に属する十万人以上の諜報員を日夜監視する極秘機関。

精神科医ラゼーグら周囲の心遣いから次第に心を開くようになった音奴。

ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク山岸尚美と、警視庁捜査一課の新田浩介。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。

生者の、半生者の、蘇生者の、死なざる者の、そして死者の都パラディス。退廃と背徳の都の墓地に眠る死者の物語8編を収録。

ユーモアミステリーの代表格、大貫警部出動池から身許不明の男の死体が発見された。

探偵行為が禁止された世界で17歳の空閑純はある事件の容疑者リストに入ってしまう。自分への疑いを晴らすため事件の謎を解く。

「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」。中二の逸夫が同級生から頼まれたこと。

超高齢化社会の日本で、老人介護のために開発された「パワードスーツ」。

明治5年に焼失した日本最初の西洋式ホテルで、焼け跡から宿泊客の刺殺死体が発見された。

外国人憎しの異人斬りが横行する幕末、世界を相手にしたロシアの革命家、バクーニンが横浜に現れた。

カラマーゾフ事件から十三年後。

派遣社員から女社長に。日本初の純沖縄産ラム酒を造りたい!すべての働く女性に勇気を与える奮闘記。

ワイオミング州で狩猟中のハンターが惨殺される連続事件。現場に残されていた赤いポーカーチップの意味は。

室町時代末期の関東。若き主君の横暴により、すべてを失った男・長尾景春。

ボスと共にボストンに行ったルーシー。目の前で新聞業界の大立て者ルーサー・リードが晩餐会中に急死。

19世紀英国―女性の権利拡張に燃えるお転婆お嬢様アイルは、その逸脱した行動によって、ついに女学院を退学になってしまった。

あと数カ月で、彼女は殺人者になる――世界27カ国が戦慄した結婚生活。

息を呑むほどの美貌と気品をもつ模範囚・浅尾夏香は、なぜ仮出所を頑なに拒むのだろうか?更生保護委員の岬剣一郎は、事件の再調査を始める。

寒気に包まれた檻の中で鮫島は意識を取り戻した―。自殺した同僚・宮本の七回忌で、鮫島は彼の故郷へやってきた。

東京の大学病院に勤める内科医の望月美並。

東京駅構内で行われていた岡山物産即売会で、ミス岡山が射殺された。

右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。

先住民の居留地で生まれ育ったグレイウルフは、弁護士としてネイティブアメリカンの地位向上に尽力していた。

橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。

父である大目付の常磐豊後守秀信から珍しく伊豆の遍路旅に誘われた夏目影二郎。

T・Hコーディネート社長の氷川呈一は、かつて裏組織の腕利きの掃除人、すなわち殺し屋だった。

湖畔の村に彼女が帰ってきた。東京に出て芸能界で成功した由貴美。

没後30年、ますます鮮やかな人間ドラマ! 地唄の名人である盲目の父親と、アメリカに渡った娘との凄まじい愛情の確執、芸へのひたむきさを描いた著者初の記念的長編。

埼玉県草加市で男児の変死体が見つかった。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

「金の切れ目が縁の切れ目」とばかり、武家の若妻・登世は理不尽にも離縁されてしまった。

わけあって豊後森藩を脱藩し、研ぎ仕事で稼ぎながら長屋に暮らす赤目小籐次。ある夕、長屋の元差配・新兵衛の姿が忽然と消えた。

以前、京都の嵐山温泉で起こった殺人事件をきっかけに、 警視庁捜査一課の志垣警部らと懇意になった、「三島のおばちゃん」こと野中貞子。

大手出版社に勤める彰彦は、落ち目の作家の素晴らしい原稿を手にして、本にしたいと願う。

七尾究一郎は、おとり捜査も許されている厚生労働省所属の優秀な麻薬取締官。