花嫁
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○どこか無理のあるストーリーだなと思いながらも、抵抗なく受け入れてしまう不思議な魅力を持つ作品だ。実は血のつながらない家族が幸せそうな家族を築くことができたという設定は、考えてみればたしかにあまりに現実離れしている。しかし、多分、小説なのだからそれくらいはあるさとギリギリ受け入れられるところであって、そのうえ余計なわき道に入らない語りは全体に見通しがよくて、頭のなかにすっきりと納まる。最初はどこか煙にまくようなところもあるが、後になればなるほど、結末に関係のない余計な話がなくなるところが良いのだろう。 ○娘、息子、父、母の四人の視点で順に語られるが、文体も内容も父の視点での叙述はそれらしさに欠ける。母が最も濃密であり読ませる。 ○文体表現は平明平易この上ないが、ところどころにおやと思わせる工夫を凝らした表現が挟み込まれる。三島由紀夫のように凝った表現の連続では少々疲れる。さりとて平明平易だけでは面白くない。だから、平明平易ななかで時々はこんなこともできますよという技術を誇示することも効果があるのだと思った。 ○一つの物語を複数の立場で語る手法は他の作家にもいくらでも見られるが、これが多用される理由はわかるような気がする。一つの事実に違った立場から光を当てることができるから、話が立体的になって陰影を帯びるのだ。物事が単純でなくなるのだ。さらに2度言及すれば伏線を回収したことになる。 | ||||
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本の装丁、題名、あらすじを見て購入しました。長男のお嫁さんが訪れて、その後の親や兄妹のそれぞれの思いが描かれ、兄の結婚前夜の手紙で、全てが曝される。びっくりな展開でしたが、現実にも万に一つはあり得るかな⁈ | ||||
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他人ごととして面白く読めばいいのかもしれないけれど、 どうしてもそう割り切ることができませんでした。 読みやすい文章とわかりやすい情景描写で オブラートに包まれているのですが、 そこに語られていくことは裏切りに対する言い訳ばかり。 自分の人生について自分で責任をとらず、 今まで幸せだと信じていた人たちを苦しめることになるであろう結末。 秘密を伝えられた人たちはどうすればいいのですか。 苦しさを持ち続けてきた大変さはわかりますが、 そんなもん誰にだってあるんです。 人に押し付けて自分だけすっきりするなんて勝手すぎますよ。 | ||||
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幸せな4人家族。 まずは、大学生の娘から語られる家族。 そして、結婚をすることに決めた兄。 父は、 母は、 花嫁を迎えることになり、あかされていく家族のひとつひとつ。 読みやすい文体なのに、時々、ものすごく重要な表現がありよみとばせない。 こんなかたちの家族って何? 今まで続けてきたのはなぜ? それでよかったの? などと、父さん母さんに問いかけたい・・・ 小道具もきちんと考えられていて効果的だ。 たとえば、タッパーに入れられた大福。 重要な一つ。 蛇足だが、作者が通われていた女子高の前には、いちご大福のおいしい和菓子屋さんがある。 そこを思い浮かべてしまうのは、地元だからか。 | ||||
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ほんわかした装丁から、仲の良い家族の中に新しい家族(兄の嫁)が 迎え入れられる際に起きるちょっとした波紋を繊細に描いた小説、 かと思ったら、とんでもなかった! まるでミステリー。というか、殺人こそ起こらないが ほとんどミステリーだ、これは。 4章が家族4人のそれぞれの視点で構成され、だんだん「秘密」が 明らかになっていく過程にサスペンスがあって、わくわくする。 そして、家族4人の視点から浮き彫りになる、親子の絆、 人が人を愛することのどうしようもなさが胸に迫ってくる。 エンターテインメントであると同時に、いつまでも心に残る 「家族」小説(なぜカッコ付きかは読むと分かる)だ。 | ||||
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