お別れの音
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某大手新聞の夕刊に青山七恵さんのエッセイが時々載っていて、失礼ながらそれまで青山さんのことを 知らなかったのですが、それで気になってこの度青山さんの作品を読んでみました。 普段何気なくやり過ごしてしまう時の流れの中に存在している、人の気持ちの機微、揺れ動きを捉え、 文字で表現し、ひとつのストーリーに仕上げています。 それぞれの作品は、共感するところあり、意外性を感じるところありで、そしてほのかな余韻を残して 静かに終わります。 映像ではなく文章であるがゆえに、読者各々がそれぞれの光景を頭の中に思い浮かべ、思い巡らすことができるという特性を存分に知り尽くし、表現の技を駆使する、その巧みさを楽しむとともに、感心しました。 本書の中で自分が好きな作品を敢えて選べば「ニカウさんの近況」と「お上手」です。 「ニカウさんの近況」は実際に自分にも同じような経験があり共感したのと、ラストの夜の光景が 美しい情景として頭の中で思い浮かんだからです。 「お上手」はラストの、主人公の心の動き(と行動(言葉))と、男の態度の対比が鮮やかな余韻を残したからです。 | ||||
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ちゃんと「知り合って」もいない内に、「お別れ」の時が来てしまう事がある。 「お別れ」と言うよりも「出逢う事」を断ち切られた、若しくは断ち切った音がする、そんな話が多かった。 その人への興味を妄想の中だけに留めておけば、「お別れ」の音は聴こえない。 現実にその誰かに干渉した時に、その音が聴こえてしまうのだ。 そんな瞬間は、誰の人生にもあるだろう。 その時にフジクラさんみたいに(彼女が本心から言ったのかは分からないけれども) 「もっと喋っておけばよかった」と、思ったり思わなかったりしながら、日々は続いていく。 しかし気になった人との、お互いをよく知らないままの別れは、いつまでも纏わりついて離れない。 どの話もさらりと読めるけれど、最後に収録された話を抜かすと読後は印象ほど軽くはない。 | ||||
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