(短編集)

校庭には誰もいない



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初公開日(参考)2015年04月
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校庭には誰もいない (日本文学)

2015年04月25日 校庭には誰もいない (日本文学)

晶嶺館高校合唱部。部員2人。新学期目前の春休み。部員の葉音梢は、入部希望ノートに「中村雫」という見知らぬ名前を見つける。もしかして新入生?入学式前の不自然な時期と思うも、梢は期待に胸を躍らせるが、部長の宮本耕哉は、入部希望者じゃないと断言。しかも、卒業生、在校生にも「中村雫」は存在しない。では彼女は何者なのか?部室荒らし、消えたDVD、5年前の文芸部機関誌…四季と音楽に彩られた珠玉の青春事件簿。(「BOOK」データベースより)




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校庭には誰もいないの総合評価:5.67/10点レビュー 3件。Cランク


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(7pt)

「校庭には誰もいない」の感想

横溝正史ミステリ大賞受賞の受賞第1作として書かれたミステリで、そのときのタイトルは「たゆたいサニーデイズ」でした。文庫化に際して、このタイトルになったと言うことですが、こちらの方が良いタイトルだと思います。

さて、本書ですが、「春のしずく」、「夏のにおい」、「秋のとばり」、「冬のむこう」と言うタイトルがつけられた四つの季節ごとの章と「エピローグ」から出来ていて、それぞれの章に、ちょっとした謎が入って居ます。

部員が二人しか居ない合唱部の一人で、二年生になったばかりの葉音梢(はおと こずえ)の視点で話が進んでいきます。
作者は男性のはずなのに、女子高校生の目線で書かれていることに読んでいても違和感が無く、しかも高校生の気持ちの揺れようがとても上手く書かれているように感じました。
探偵役となる、合唱部の三年生・部長の宮本耕哉の描き方も、本気なのかおとぼけなのかよくわからないような態度ですが、なかなか良い味を出しています。

学校を舞台にした話って、高校生の目線では無く、大人の目線で高校生を書いている場合が多いので、あまり好きでは無いのですが、本書を読んでいると、ふと自分たちの世代の高校生活を思い出してしまいました。(そういう意味では今の時代には合わないのかも知れませんが・・・)
何か特別なことがあるのでも無く、誰にでもあるごく普通の高校生活を送っている様子が、ほのぼのと感じらます。

最後に、各章に書かれていたちょっとした謎が一つにまとまってきて、違った解釈がなされてきますが、この話も、少し間違えばどろどろした変な感じの話になってしまいそうな流れなのですが、とても爽やかにまとめられているのも良いです。
ミステリとすれば、少し物足りないところはありますが、少し前に読んだ「夕暮れ密室」でも感じたことですが、高校生たちの世界が興味深く書かれているのに感心しました。

読みやすい文体で、最初から最後まで気持ち良く読みました。オススメとまでは行きませんが、私はけっこう気に入って居ます。

トラ
WFY887SY
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(3pt)

バランスと結末

2006年に出た単行本『たゆたいサニーデイズ』の改題・文庫化。
 著者の第2長編である。デビュー作とはだいぶ感じが違う。
 高校で起こる小さな事件を積み上げていき、意外な真相に至るというタイプのミステリだ。学園小説と少女小説の混じったような読みごたえで、どことなく違和感を感じていくのだが、それがちゃんと結末につながっており、感心させられた。
 ただ、なんとなくモヤモヤしたものが残る。キャラクターの一貫性という点で、どうなのだろうか。
校庭には誰もいない (日本文学)Amazon書評・レビュー:校庭には誰もいない (日本文学)より
4041027039
No.1:
(2pt)

青春ミステリとのふれこみだったが・・・。

合唱部の女子生徒が春、夏、秋、冬と移り行く学校生活や行事を過ごし、
その時々で起こった日常の謎を、先輩と追う青春ミステリ。

うーん、青春部分がつまらない。ミステリ目線で読み始めたのに
思ったより青春部分にさかれてる量が多かったせいもあるものの、
クラス合唱で男女が対立とか、部活に汗水たらす姿に淡い恋心とか。
実態をありのままに書かれても、学生時代の思い出であって、
甘酸っぱいとか、キラキラする青春ではないと思う。

他方、ミステリ部分は構成が面白かった。構成上、
答が先延ばしになり、完全追求しない点、他にも細部には
もやもやしたが、全体で見れば印象に残る面白さだった。
校庭には誰もいない (日本文学)Amazon書評・レビュー:校庭には誰もいない (日本文学)より
4041027039



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