風琴密室
- 本格ミステリ (563)
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全体を通して描写が分かりづらくミステリーとして面白さがありません。 そのため現場の部屋や廃校全体がイメージ出来ず推理が出来ません。真相を知っても分かりづらく書いて誤魔化した印象になり納得感も驚きもありませんでした。密室を売りにするならせめて現場の図解を入れたりしてもっと読者に情報が伝わるようにして欲しかった。 しかも全体的に描写はわかりにくいのに犯人だけは丸わかりでした。 | ||||
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台風で封鎖された廃校が舞台のクローズド・サークルでの連続殺人。 青春と郷愁がいい具合に混ざり合ったお話でした。 | ||||
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台風で孤立した廃校を舞台としたクローズド・サークルミステリー。 しっかりとした本格物で、伏線も散りばめられているように思います。 ただ、読み進めていく上で感じていた違和感が、物語の仕掛けに結びついたような気がするので、読み方が浅いだけかもしれませんが、個人的には衝撃度は低めでした。 | ||||
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クローズド・サークルの最大の難点は、語り手や探偵が犯人でない限り、終盤以前に登場人物が減ってしまい、犯人を絞り込めてしまうことです。多くの作家は、これを避けるため、物語のごく初めにほんの少しだけ登場した人物を犯人にするとか、いろいろと工夫を凝らすわけですが、この小説の場合、「Aの名称」と「Bの呼称」の表記上の類似による混同・混乱を利用して、登場人物を一人、読者の認識から隠蔽するという「あこぎなテクニック」を用いています。かく言う私も、途中ではたと気がつくまで、まんまと引っかかってしまいました。ただ、わかってしまうと印象は最悪です。 過去の事件にしても、被害者の動機と行動がかみ合っていませんし、ラストで回収されるヒロインの伏線にしても、私的には「なくてもよかったのでは?」とマジで思いました。美化した過去を継承して今後を生きるのも、過去に決別して先に進むのも、このシーンならばどちらもありえたと思うので。 | ||||
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青春と密室。著者の持ち味は今回も期待どおりに鋭い。青春は風が吹き抜けるように爽やかでどこかノスタルジックで甘酸っぱい。そこに張り巡らされた伏線と密室トリック。その謎の強度は決して強力ではなく、手探りで組み立てて解ける丁度よいレベルのパズルだが、物語との親和性は高く、解る快感とエモーショナルな心の揺れが絶妙にシンクロする。 とある点においてその必然性への批判は想定でき、そこが評価の分かれ目になることは避けられないと思われるが、好みを明確に分かつ一方でハマれば手放しに褒めたくなる。 またノンシリーズだが、同じように「密室」を冠する『夕暮れ密室』に通じる犯人の造形なども、これまた好みを分けるところであろうが、好きな人はたまらないだろう。 個人的には青春には徹底的に光属性と闇属性があると思う。爽やかさやエモさ切なさなど青春を彩る要素は多岐に渡るが、それを明るくまとめ上げるものもあれば、どこか影が差す物もある。『夕暮れ密室』は闇属性だなと思ったのだが、この作品には闇を感じながらも光も感じ、どうにも不思議な余韻が残った。 タイトルも内容も風に彩られているだけに、清らかで優しい顔と邪悪で荒々しい顔とを併せ持った風のような青春ミステリだった。 | ||||
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