葛飾南署刑事課にいた江上亨は、夢見た警視庁捜査一課の新部署に異動となった。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

地方には、光がある―物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”。

能の水上流宗家・和憲には和鷹、秀美という孫がおり、この異母兄妹のどちらかが後継者と目されていた。

少年が小説家になった理由。コンビニ強盗との奇妙な共同作業。

囚人だって人間だ―と言う原胤昭の言葉が心にかかった四郎助は、いつしか囚人たちが引き起こす事件の内に、彼らの仁義や数奇な人生を見出すようになっていた。

北海道が一般の人にとって地の果ての島だった明治19年。薩摩出身の青年、有馬四郎助は月形の樺戸集治監の看守に着任した。

2025年。

親王誕生の祝宴に影を差す、盗賊と呪符の謎。

ぬるい言葉はいらない。ギリギリの男たちの生き様に、ただ刮目せよ。

“最凶の連続殺人犯”と呼ばれた近藤房子が逮捕されて五十数日。

大人はなんにもわかっていない、僕らがこんなに凄いってことを。パパやママの知らないお家だって持っている。

狐狗狸さんによる狐憑き、美術準備室に出る幽霊、部室のポルターガイスト現象、坐ると事故に遭う席。

正義を掴め! 迫真の法廷裁判ミステリー 保窪は、保険金詐取目的の妻殺害容疑で逮捕起訴された。

暗黒の欲望にとり憑かれ、さまよう魂。運命は、たったひとつの愛と出会わせた。

絢部あかりが売り子をしている老舗の和菓子店“福桜堂”神戸支店。

大学3年生の水越千晴は学内の仲間と「シューカツプロジェクトチーム」を結成。

晴れて番方若同心となった不破龍之進は、伊三次や朋輩達とともに江戸の町を奔走する。

金欠、妄想、愛憎、暴力。救いようもない最底辺男の壮絶な魂の彷徨は、悲惨を通り越し爆笑を誘う。

衆人環視の地下室に閉じこもった霊能力者が己の霊体を使い、自分を詐欺師扱いした30マイル遠方の老人を刺殺。

明治十年に来日した若き英国人建築家ジョサイア・コンドル。

第二次大戦末期の福島県の温泉地、東京からやってきた少年・本庄究は、同じく戦火を逃れてこの地に暮らしていた画家の娘・小仏朋音に強い恋心を抱く。

北島先生とともに臨んだホーム・コンサートを期に、距離感を縮めた津島と南。高校二年生となり、さらに音楽漬けの日々が続く。

三年生になろうとしているある日、伊藤は言った。「津島、大丈夫か? チェロが、おとなしくなってる」。

東野圭吾作家生活２５周年特別刊行、第１弾ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。大切な人を守りたい、それだけだった。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

選手、球団、マスコミ…。すべてを操る全能の代理人、善場圭一登場。

内閣情報局次長として『東京新聞』の創刊に関わり、「竹槍事件」での東条による『毎日新聞』廃刊要求を取り下げさせる五郎。

リストラされた係長、夫の暴力に悩む主婦、駆け落ちした高校生カップル、心中の相手を探す女優、愛人を殺して逃走中の男…。

一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。

お江戸深川にゃんにゃん横丁。長屋が並ぶこの場所は、その名のとおり近所の猫の通り道。

実家の道具屋を継ぐため、太一郎は曰くつきの品が集まる「皆塵堂」で修業することになった。

中学生の望は、元芸者の祖母・お蔦さんと神楽坂に暮らしている。

巨大歓楽街、福岡・中州。

土御門家は、全国の占い師を統括する安倍晴明を祖とする陰陽師の一族。

フリーライターの舞は不妊が原因で離婚し、アパートに引っ越してきた。

「強さは力」の香織と「お気楽不動心」の早苗。

昭和五十八年。雛見沢の連続怪死事件に終わりはなかった。

高校の文化祭が押し迫る晩秋、ラーメンはなまるにやってきたのは、チャイナマフィアの後継者兄妹。

大地震の被害を乗り越えた信太郎。しかし、美濃屋の総領として乗り越えなければならぬ大きな問題を抱えていた。

「ドブネズミ」 陰でそう呼ばれていることを自分は知っている…。復讐代行屋・幸福企画。

将軍家から格別の恩恵を賜っている伊奈家は、関東群代を世襲し権勢を誇っていた。

史上初！ 最終候補にダブルエントリーされ、「こっちを読みたい！」という声が続出した話題作。

蕪村、最後の恋。五十近い歳の差を厭わぬ一途な想いに友人の応挙や秋成、弟子たちは、驚き呆れるばかり。

逐電(失踪)した旗本の行方を追う扇太郎は、借金の形に娘を吉原に沈める旗本が増えていることを知る。

最愛の叔母が急逝した。映画雑誌の編集者である朝美は、遺品整理で訪れた叔母の部屋で古びた日記帳を見つける。

遊園地に残された一枚の写真、撮影現場から姿を消した斬られ役―「思い出探偵社」が、人生の謎を解きほぐす。

宗教団体〈人類協会〉の総本部内で続発する殺人事件。

大学に顔を見せない江神を追って信州入りした英都大学推理研の面々は、女王が統べる〈城〉で連続殺人事件に遭遇する。

いろんな形の「デート」、あります。

ついに天下を取り、お市の忘れ形見・ちゃちゃ姫を手に入れた秀吉。彼女を籠絡すべく、秀吉は男女の秘戯を見せつける。

藤吉郎は惨憺たる人生に絶望していたが、信長の妹・お市に出会い、出世の野望を燃やす。

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。

与惣次行きつけの居酒屋に忘れられた風呂敷包み。中には位牌と骨壼、それに十両もの金が。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

町の外に出てはならない―禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。

夏祭りの夜に起きた大殺戮。悲鳴と鳴咽に包まれた町を後にして、選ばれし者は目的の地へと急ぐ。

御一新で「八丁堀」は変わっても、同心魂には変わりなし。

瀟洒な洋館に住む一家を襲うポルターガイスト現象。騒々しい物音、移動する家具、火を噴くコンロ。

昭和五十八年。

ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。

「温暖化防止」を特集した番組のキャスター・久保倉恭吾のもとに、環境調査会社の谷崎が現れる。

眉目秀麗で気障な探偵・荒城と、義手探偵・真野原。雲上の楽園で巻き起こった連続殺人に、２人の名探偵と弁護士の「私」が挑む。

札差駿河屋の娘お吉は、町一番のおてんば娘。鉄火伝法が知れわたり、ついたあだ名がおちゃっぴい。

無眼流の遣い手である源次郎は、松平右近将監から探索を依頼された。

家治の治世、将軍職継承に絡み不穏な動きを続ける八嶽党。

真田信繁三十三歳。家なし、職なし、目標・プロ棋士。

十数年の不倫関係を続けるヴァイオリニストの亜紀と建築家の聡史。

幻の戦後本格派、初集成。不可能興味と伝奇ロマン。

安房里見家に代々伝わる家宝がスリかえられた!“忠孝悌仁義礼智信”の伏姫の珠に代わって残されたのは“淫戯乱盗狂惑悦弄”の偽珠。

時は寛永9年。三代家光の治世である。

四八歳、独身。早期退職をして静かな余生を送る羽村祐太のもとには、なぜか不思議な相談や謎が寄せられる。

合本「南極探検隊/帰ってきた南極探検隊」の徳用廉価本。

同人誌「迷宮草子」の謎と恐怖は遂に……！奇妙な同人誌に収録された七編のミステリ小説の謎を読み解いていく主人公たち。

奇妙な同人誌「迷宮草子」の恐怖！恐怖！　古書店で主人公は奇妙な同人誌を入手する。

一族との縁組を断り、松平定信を敵に回した立花併右衛門。だが愛娘瑞紀はなんと縁談相手の旗本家に掠われてしまう。

十手と鑑札を返上し、岡っ引きから足を洗って十年。「泣きの銀次」も来年には不惑を迎えようとしていた。

「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。

まじむの事業計画は南東東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。

友紀は幼い頃、殺人を目撃するが、殺し屋は彼女の命を奪わずに去る。月日は流れ、高校生になった友紀は、偶然、殺し屋と再会。

マコト、恋に落ちる。ちぎれたネックレスの美女が池袋に現れた。

ベストセラー『虐殺器官』の著者による“最後”のオリジナル作品。

ズッコケ三人組の心は、いまだ少年時代なのか…そしてハカセの結婚問題は決着するのか?32年前、三人を助けてくれた青年のその後はどうなったのか?人間の運命のあやなす不思議さに、敢然とたちむかう凛々しいズッコケ三人組。

ある朝目が覚めたら、小学五年生に逆戻り!?社会人としてそれなりの地位を築いてきた二人の男が、眠りについて目が覚めるごとに現在と過去を行き来するようになってしまう。

田中芳樹氏が絶賛した新人作家、待望第二作

二十数年ぶり、親友の葬儀で福岡に集まったのは、大学時代の四年間、共同生活を送った三人の仲間と私。

お春から嬉しい報せを聞けたものの、幸せ満ちる間もなく、辻斬りの探索に奔る文之介。

山奥に忘れられたようにぽつんとある、小さくて古びた一軒の店「たけ屋」と、そこで支え合うように暮らしている母子、ヤスばあちゃんと地蔵じいさん。

ぼろ屋敷に住み、浅草の小間物屋に入りびたっては、日々をのんべんだらりと過ごす謎の浪人、新見左近。

失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖は始まった。

戦争が終わってちょうど十年目、いまだ空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。

作田又三、二十四歳、すべてをなげうち、大阪を飛び出した。何の目的もあてもない。

「リセットを、使えません」相麻菫の死から二週間。浅井ケイと春埼美空は、七坂中学校の奉仕クラブに入部する。

兄の松之助が長崎屋を出て所帯を持ち、親友の栄吉は菓子作りの修業へ。普段から病弱な若だんなは、さらに寂しそう。

『理由あって冬に出る』の似鳥鶏、『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞した相沢沙呼、『叫びと祈り』が絶賛された第5回ミステリーズ!新人賞受賞の梓崎優、同賞佳作入選の「聴き屋」シリーズの市井豊、そして2011年の本格的デビューを前に本書で初めて

東京都北区にある聖林寺。その境内にある鐘が、深夜、かすかに鳴った。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。