三浦半島一周中、嵐に遭った金田一耕助は、竜神館という屋敷に避難した。その直後銃声とともに一人の男が倒れこんできた。

天正18年、時は秀吉が北条を呑み込もうとしていた時代、混乱の世などどこ吹く風の戦場荒らしの風来坊、7人の香具師がいた。

可憐な少女姫草ユリ子は、すべての人間に好意を抱かせる天才的な看護婦だった。その秘密は、虚言癖にあった。

不幸な結婚のなかに囚われた人妻亜矢子の心に燃え上った炎の行方は？　彼女をめぐる二人の男と夫のからみ合いのはざまに現代の愛の虚無と孤独を描き出したロマン

夜の町で出会った若い女の異常な

夜の町で出会った若い女の異常な様子に不審を抱き、小説家の松原は後をつけた。

宇宙基地に連れてこられたミノルとハルコは、奇妙な“電波幽霊”の正体をつきとめるため、基地隊員のキダ、特殊ロボットのプーボと広大な宇宙空間へ旅立った。

失業し失意のどん底にあった北沢勝平は、赤松と名乗る見知らぬ男に誘われるまま、強盗殺人に手を貸してしまう。

「私を消して下さい。しかも、むごく静かに…」“事故処理屋”を自称する殺しのエキスパート・星名五郎の許を訪れた奇妙な客。

東都相互銀行の若手常務、野心家の夫塩川弘治との結婚生活に心満たされぬ信子は、独身助教授浅野を知る。

女陰をのぞいておのれの一瞬先の運命を知る「忍法破倭兵状」。斬った首を他人の胴につないで生きかえらせる「忍法小塚ッ原」。

滝の途中に突き出た獄門岩にちょこんと載せられた生首。

昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。

上巻から続く 下巻になります。 独特の世界観を 堪能できますよ。

妻や愛人の抗議の自殺、やくざの恐喝にも動ぜず天才詐欺師鶴岡七郎は、ついに警察の追及の手から逃げおおせた！　法の盲点と死角を見すえて、現代法支配の限界に挑んだ最高傑作長編推理。

奇想天外なストーリーの展開を示す表題作他、ユニークな、ナゾ解風ＳＦ民話「庄ノ内民話考」、多元宇宙テーマの「二都物語」などを収めた短編集

高級住宅街緑ヶ丘町一帯に、突然、悪意に満ちた奇怪な密告状が舞い込み始めた。差出人は黄金の矢と名乗る謎の人物。

よれよれの着物、よれよれの袴。いつ床屋へ行ったのやら、もじゃもじゃの髪。

志田刑事は暴力団浜内組幹部を追跡中、同僚刑事を誤射して引責退官している。

「これを金田一耕助という人に渡してくれ】。難波船の遭難者が死ぬ前に邦雄少年にことづけた黒い箱。

おれか?おれは何もかもうしなった私立探偵くずれの男だ。

無気味な絶叫に目をさました手伝

動物園で発見された男の死体には熊の爪痕が。近くには新興宗教のバッジが落ちていた。

複雑怪奇な設計のために迷路荘と呼ばれる豪邸を建てた明治の元勲古館伯爵の孫が何者かに殺された。

その時、山頂に点った灯は絶望的なＳＯＳ信号であった。Ｋ岳頂上付近で発見された男の死体に重大な事実が隠されていた。

マイホームを“マイ国家"として独立宣言。

断熱材メーカーの常務が殺され、工場に勤める東北出身の内気な青年が容疑者に。大都会の人間の孤独を鋭く抉る社会派本格推理。

武蔵野の雑木林でデート中の男女が殺人事件に遭遇した。瀕死の被害者は「テン」とつぶやいて息をひきとった。

考古学者で弓の収集家としても有

“平均的幸福家庭”の主婦高原燿子は、夫浩一に漠然とした疑惑を感じはじめた。そんな折、浩一が失踪してしまう。

ビニールハウスの中で農婦が一酸化炭素中毒死した。巨額の保険金を受け取った夫を調べたところ、殺害を自供。

海を漂う幽霊船の謎に十津川警部が挑む！ 魔の海で発見された大型クルーザーに乗っていた9人はどこに消えたのか 「魔の海」と恐れられる小笠原諸島沖合いの海域で行方を絶っていた大型クルーザーが発見された。

考古学者で弓の収集家としても有名な古館博士のむすめ早苗に三人の求婚者があった!高見沢康雄・神戸大助・伊沢透の三人の青年たちであったが、古館博士の提案は奇抜だった!それは波間に浮かぶハートのクイーンの的をヨットから射て、みごと成功した者が婚約者とされるという

「国土庁長官が国有地に豪邸を建て、愛人を住まわせている」一通の密告から巨大な政界汚職が顕れ始めた時、警視庁捜査二課の中津は敵の罠に堕ちた。

父親を殺された子供が描く異様な絵から事件の真相に迫る刑事がドンデン返しにあうサイコミステリー(表題作)、「裏窓遊び」と名づけた覗き行為に耽るOLが破滅に向かって歩みだす『残酷な視界』、三代にわたって家族を蝕もうとする叔父への殺意の高まりを描いた『肉食の食客

超現代にあっても、退屈な日々にあきたりず、次々と新しい冒険を求める人間……。

家事万能のロボットを手に入れた

瀬戸内海の真ん中に男爵島という離れ小島がある。全島が赤松に覆われ、島の中ほどの小高い丘の上に奇妙な建物がたっていた。

時あたかも大東亜戦争を目前にしたある日、一高で発生した奇怪な人間消失事件―本館正面にそびえる時計台の中から一人の学生が忽然と姿を消したのだ。

京都の夏をいろどる大文字の夜の雑踏にひそかに交された愛の営みと、同時に催された三宅島へのヨット・レースとの間の完全犯罪の謎を追求する本格推理小説の傑作

八尋由花は、恵まれた境遇にありながら、育児疲れとストレスが嵩じ、わが子を窒息死させてしまう。

放課後の理科実験室で、ガラスの割れる音がひびいた。床の上で、試験管から流れ出た液体が白い湯気のようなものをたてていた。

むっちりと脂肪ののった弾力をもつ股のしなやかな肉付きのゆたかさ!その女の左股の内側きわどいところすれすれにトランプのカード1枚、スペードのクイーンが彫られていた!そのヴェールで顔を隠した奇妙な女客に、俗に“彫亀”と呼ばれている彫師の坂口亀三郎は半ば拉致同然

翼から鬼火のような青白い光を放ち、夏の夜空に舞う無気味な金色のコウモリが出現すると、必ずどくろの仮面をつけた怪人・金コウモリによる殺人事件が起きた。

翼から鬼火のような青白い光を放ち、夏の夜空に舞う無気味な金色のコウモリが出現すると、必ずどくろの仮面をつけた怪人・金コウモリによる殺人事件が起きた。

精神医学の未開の領域に挑んで、久作一流のドグマをほしいままに駆使しながら、遺伝と夢中遊行病、唯物化学と精神科学の対峙、ライバル学者の闘争、千年前の伝承など、あまりにもりだくさんの趣向で、かえって読者を五里霧中に導いてしまう。

黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。