百人一首殺人事件
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アメリカ元副大統領の娘キャサリンは生け花を学びに日本にやって来た。 護衛は狩矢刑事が担当する。各流派はなんとかキャサリンを獲得しようと争う。 しかし、キャサリンはニューヨークで個展をやった『マイコ・オガワ』に習おうと決めていた。 そんなとき小川麻衣子の死体が発見された。 キャサリンと狩矢で事件を解決する。 この時の狩矢は若林豪でも船越でも田村亮でもなかった。 土曜ワイド京都殺人案内シリーズ第1作だ。 藤田まことはその後『音川音治郎』役が定着する前だった。 山村美紗の作品ではキャサリンシリーズけっこう多い。 テレビでは『赤い霊柩車』シリーズがたくさん放送されてるが、 たしか霊柩車シリーズの原作は5つしかなかったから、他の作品を使っているのだろう。 山村美紗の作品は疲れずに読めるから好きだ。 | ||||
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初期の山村作品は、『花の棺』『黒の環状線』『葉煙草(シガリロ)の罠』『鳥獣の寺』と凝った題名で、中身もそれにふさわしくなかなか読ませるのだが、ナニナニ殺人事件という画一的なタイトルを付け始めてから粗造乱造が目立つようになった。本書はいわばその走り。昭和53年に書き下ろされた長篇である。 殺人現場に必ず百人一首の札が残されるという趣向の連続殺人事件だが、はっきりいって子ども騙し。まあ本来、本格ミステリには多かれ少なかれそういった部分はあるものだ。しかしそこを達者な筆でカヴァーして、作品世界に読者をたっぷり遊ばせてこその作者の力量だろう。「何だかバカらしいなあ」と読者を鼻白ませては、失敗なのである。 とはいえ、そうしたプロットの面白さや心理的切れ味のような文学性を、僕は山村美紗に期待しているわけではない。では何を求めているかというと、作品中にちりばめられた京都的記号というか、雰囲気である。その意味では本書も大いに楽しく、文句はない。八坂神社が舞台だし、凶器は破魔矢だし、舞妓も出てくる。これでいいのだ、という気もしている。 | ||||
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初期の山村作品は、『花の棺』『黒の環状線』『葉煙草(シガリロ)の罠』『鳥獣の寺』と凝った題名で、中身もそれにふさわしくなかなか読ませるのだが、ナニナニ殺人事件という画一的なタイトルを付け始めてから粗造乱造が目立つようになった。本書はいわばその走り。昭和53年に書き下ろされた長篇である。 殺人現場に必ず百人一首の札が残されるという趣向の連続殺人事件だが、はっきりいって子ども騙し。まあ本来、本格ミステリには多かれ少なかれそういった部分はあるものだ。しかしそこを達者な筆でカヴァーして、作品世界に読者をたっぷり遊ばせてこその作者の力量だろう。「何だかバカらしいなあ」と読者を鼻白ませては、失敗なのである。 とはいえ、そうしたプロットの面白さや心理的切れ味のような文学性を、僕は山村美紗に期待しているわけではない。では何を求めているかというと、作品中にちりばめられた京都的記号というか、雰囲気である。その意味では本書も大いに楽しく、文句はない。八坂神社が舞台だし、凶器は破魔矢だし、舞妓も出てくる。これでいいのだ、という気もしている。 | ||||
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初期の山村作品は、『花の棺』『黒の環状線』『葉煙草(シガリロ)の罠』『鳥獣の寺』と凝った題名で、中身もそれにふさわしくなかなか読ませるのだが、ナニナニ殺人事件という画一的なタイトルを付け始めてから粗造乱造が目立つようになった。本書はいわばその走り。昭和53年に書き下ろされた長篇である。 殺人現場に必ず百人一首の札が残されるという趣向の連続殺人事件だが、はっきりいって子ども騙し。まあ本来、本格ミステリには多かれ少なかれそういった部分はあるものだ。しかしそこを達者な筆でカヴァーして、作品世界に読者をたっぷり遊ばせてこその作者の力量だろう。「何だかバカらしいなあ」と読者を鼻白ませては、失敗なのである。 とはいえ、そうしたプロットの面白さや心理的切れ味のような文学性を、僕は山村美紗に期待しているわけではない。では何を求めているかというと、作品中にちりばめられた京都的記号というか、雰囲気である。その意味では本書も大いに楽しく、文句はない。八坂神社が舞台だし、凶器は破魔矢だし、舞妓も出てくる。これでいいのだ、という気もしている。 | ||||
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キャサリンシリーズ。 アメリカから来たキャサリンが事件に巻き込まれていく。 かるた(百人一首)が題材で,とても勉強になります。 外国人に百人一首を教えるのに、何を説明すればいいかもわかります。 京都の町と百人一首の両方がわかる、ためになる推理小説です。 電話のダイヤルが、プッシュ式しか知らない人は、 近所の科学館か、大都市のNTTで実物を見て確かめてください。 | ||||
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