卒都婆小町が死んだ
- 歌舞伎 (59)
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 | 1995年11月30日 卒都婆小町が死んだ (講談社文庫) 美貌を誇り、かつては小野小町になぞらえられた女優がホテルで毒死した。部屋からは恋人だった歌舞伎役者の指紋が検出される。能の名作『卒都婆小町』に例えられた間柄の二人だったが、今はもう過去の恋愛となっている。キャサリンがあかす事件の真相とは。妖しく美しい能の世界に想を得た傑作推理短篇集。 (「BOOK」データベースより) |
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| 能をよく知らない私にとっては， 能を勉強しようというきっかけになった。 能の専門家から見れば、いろいろ難点があるのかもしれない。 能の初心者に興味を持たせるという意味では成功していると思う。 山村美紗の日本（京都）の文化紹介の一貫だと思われる。 | ||||
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| 能で「卒塔婆小町」と言うと、秘曲として取り扱われる重々しい特別の曲である。著者は京都関連の作品を大量に著している様だが、能の曲をテーマにした連作を著している訳ではない。その著者が２００番もある能の現行曲の中から「卒塔婆小町」を取り上げるからには、この曲の意味を踏まえた内容のものにして欲しかった。 本作の内容はと言うと、稚拙の一言に尽きる。会話一つ取っても、子供同士のおしゃべりを聞かされている様な気がしてくる程だ。並みの消化力では、恥ずかしくて最後まで読み通すのが難しい程である。 | ||||
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