やすらぎのひとときに、心にあかりを灯す21話の物語。

本を愛する人々が興奮し感動にふるえ、２０２０年度の本屋大賞にもノミネートされた『店長がバカすぎて』。

独身一人暮らしの瑛子にとって、元同僚の円が切り盛りする「カフェ・ルーズ」はすっかりなくてはならない存在になった。

仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。２３歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。

真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。不登校の陽子と誰にでも優しいリン。

転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。

念願かなって海外旅行の添乗員になった遙。

“本の町”読長町に住み、書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。

魂は身体の細部にこそ宿る 隠された美を掬い取り、やわらかに照らし出す。極上の随筆16篇。

田舎暮らしの夢を叶えた父が遺してくれた「海が見える家」で暮らす文哉。

鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。

「ここで始めたい、もう一度」。星がつないだ、心ふるえる大人の青春物語。

友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。

「いつか」なんて待たずに、すぐ会いに行けばよかったー。

世界の南のはずれ、蛇神の抜け殻から生まれた島々。 領主は「海神の娘」を娶り、加護を受けていた。

未発見のフェルメール作品『ニンフと聖女』がスイスで見つかった。

オウンドメディアで（2023年6月〜2024年6月）連載したものに加筆修正して単行本化したものです。

下を向いても上を向いてもこの町は銀鼠色だ―― 17年前、弟を行方不明で失った松崎比呂は、刑事となって釧路に帰ってきた。

人生の脚本は、 自分で書き換えられる! 夢も趣味もない大学2年生の夏川誠をかえたのは、 ただ椅子に座るだけの遊び「チェアリング」の 仲間たちだった。

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。

青い16個のボタン、曲がった釘、漏斗、小さな赤い本…… 黒猫シンクが持ち帰る“おみやげ”から、猫だけが行ける場所について推理する〈ミルリトン探偵局〉。

人にはそれぞれ輝くシーンがある 「ねえ。

東北地方の書店に勤めるものの、うまくいかず、仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、ＳＮＳで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。

この物語の主人公は沖縄である 沖縄からの風が「真」をはこんでくれる―― 戦後、日本は二つの国に分断されていた。

堀田家の暮らす下町に〈日英テレビ〉のロケ隊がやってくる!? そして迎える、“大引っ越し大会”。

今夜は少し遠いところへ 出かけてみませんか。

ついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。

シナモンとチョコレート。 消息不明のシンガー・ソングライターと、ビルの屋上にあるレコード店。

満月の夜にだけ開く不思議な珈琲店。

大阪の下町で生まれ小説家を目指し上京した夏子。38歳の頃、自分の子どもに会いたいと思い始める。

1934年上海。「魔都」と呼ばれるほど繁栄と悪徳を誇ったこの地に成功を夢見て渡ってきた日本人の青年・吾郷次郎。

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

この学園は呪われている！？　白雪にまみれ赤いロープで手首を結び合った三生徒の死体、男子の制服で死んでいた女子生徒……良家の子女が集う京都の名門高校で、またまた相次ぐ怪事件に、名探偵まりあの血が再び騒ぐ。

殺し屋シリーズ最新作。世界で最も不運な殺し屋、ふたたび!! あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。

１７音の奥に潜む誰も知らない物語。

美味しい1杯のお茶が、あなたの悩みを癒します。 仕事もプライベートも崖っぷち。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

淡路島で母を看取った百花。満月の夜、散歩に出かけると、閉まっているはずの遊園地に見知った猫が入っていき……。

押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。

ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。

「アレに魅入られると、死にますよ」――ここは楽園？それとも地獄？ “絶対に口にしてはいけない禁忌”を抱えた村に、転校生・高遠瑠樺がやってくる。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。

コロナ禍がもたらした、幾つもの「こんなはずじゃなかった」。

「お探し物は、本ですか？仕事ですか？人生ですか？」。仕事や人生に行き詰まりを感じている５人が訪れた、町の小さな図書室。

本屋の私が行商に出向いたのは、孫ほどの娘を後添えに迎えた名主宅。

武器はチェロ。 潜入先は音楽教室。

長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。

遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。

思いは、森羅万象は文字に託され時空を超えて旅をする！実直なホテルマンは奔放な書家に振りまわされ、手紙の代筆を手伝うことになるが…。

ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。